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映画「カイジ人生逆転ゲーム」　テレビ観賞感想と採点　※ネタバレあります

2010/10/16 (Sat)00:16:16 映画鑑賞（テレビ・DVD）

10/15、日テレ・金曜ロードショーにて放送の映画『カイジ人生逆転ゲーム』を観賞。

"ライアーゲーム"とかノーマークなのだが…

「そう言えば話題になってなぁ」と思って観てみた。藤原竜也さんも『バトル・ロワイアル』を超える作品に出会って無いし、『デスノート』以来の松山ケンイチさんと共演、その辺も期待した…

今回も相当辛口の感想なので、ファンの方や、最初から採点に異論のある方は読まない方が良いです(と言うか読まないでください)。「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点の理由も含めて詳しい話はネタバレがあるので、右下からどうぞ。

ここからネタバレあります！

オリジナル129分が、正味93分の放送時間ですので、堂々の約3割カット。更に、本編がどの程度の編集・削除をされているのかわかりませんが、採点は、★★☆☆☆(5点満点で2点)です。内1点は原作です。

今回も大森美香氏の脚本がダメだったか？

原作も読んで無いし、事前情報は予告編程度だが、どうも脚本がダメなようだ。と言うのも、全体的に極限状況だというスリルが全く伝わってこない。Wikiを、原作では登場する3つ以外のギャンブルがあるらしく、約2時間の尺に収めるために3つ(オリジナル版では4つかも？)のギャンブルを選び出し、それを順番に並べただけの脚本のように感じた。それに、いくら漫画原作とは言え、現実離れしすぎているのも感情移入できなかった原因かも。
映画『デトロイト・メタル・シティ』もそうだが、今夏のドラマ『夏の恋は虹色に輝く』も大森美香氏の脚本だが、最初から最後まで一本筋を通せず、各エピソードに注視しすぎて、エンディングは取って付けたようなやっつけって感じ。今回もそんな感じだったかな。

演出もイマイチ…

まず引っかかったのは、原作では開司(藤原竜也)の"心の声"であろう部分を、台詞として喋らせている部分が多かったこと。また、ルール説明は止むを得ないとして、基本的にほとんどが説明セリフで構成されていた。出演者たちはあれだけオーバーアクションなのに、喋っているのは説明ばかりで、最後まで同じ調子。最後のオチも"深読みしすぎ"って感じなのも残念。

俳優陣…

演技派の俳優陣がたくさん出演んしていたが、やはり主役の藤原竜也さんに注目せざるを得ない。「負け犬。人間のくず。最低。ゴミ」と言われる割に、主役だから当然だが、ルックスも良いし身奇麗でカイジと言う人物に見えなかった。
また、藤原さんは舞台のやりすぎなのか、演技がスクリーンの中でオーバー・アクション過ぎないだろうか。劇中ずっと喚いているだけで、そちらが気になって、スリル感やトリックの面白さが伝わってこなかった。もう少し抑えた演技でも十分な演技力があると思う。これは、演技指導の問題かもしれないが。

原作は面白そう。

単純なギャンブル(ゲーム)で、世の中の格差を一発逆転できると言う発想は、突拍子も無いようだが面白い発想だと思うし、何が起こるかわからない今の世の中で、むしろ現実味さえ感じてくる。冷静に心理戦に向かい、極限のプレッシャーにも耐えた者こそ負け組から抜け出せると言う単純な設定も悪くない。どうやら原作が一番面白そうだ。

他の方のレビューを読んでも、原作ファンの評判は良くないようです。しかし、それ以外の方の評価もそんなに悪く無いんですね。やはり、私の低評価は、テレビ放映版がオリジナルより約3割(36分)カットされているのが原因かもしれません。原作を読んでみたくなりました。
今回は、私がお勧めするギャンブル映画を挙げます。

ハスラー (2枚組特別編) [DVD]
スティング【プレミアム・ベスト・コレクション＼1800】 [DVD]
シンシナティ・キッド [DVD]
ラウンダーズ [DVD]マット・デイモン (出演)

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うわ、同感です

ゴーダイ 2010/10/16(Sat)02:40:49 編集 △

＞全体的に極限状況だというスリルが全く伝わってこない
私も記事で描いたんですけどなんでなんですかね？
セリフが漫画原作のままの“福本節”なので、原作ファンは「漫画と同じこと言っているＷ」と笑えるのでしょうが、映画単体としては登場人物の言葉が嘘っぽくなっちゃいますよね。

説明セリフばかりなのも原作通りなんですよ。「20世紀少年」の映画と同じ「漫画キャラそっくりさん大集合」って感じでしたよね。

Re:うわ、同感です

みっきー 2010/10/16 02:51 △

☆ゴーダイさん
コメントありがとうございます。
同感してくださって嬉しいです。

原作もあんな感じの説明セリフなんですね、なるほど。
漫画の吹き出しとセリフの違いでしょうね。
文字と肉声では違うと思います。

例えば、携帯電話の操作なんかも、
口頭で説明されるのと、取説を読むのでは「知る事実」は一緒でも
好き嫌いがあるのと似ているのかなと。

どちらにせよ、あんなにCGを駆使しても、
極限下であることが伝わってこないのは不思議です。

無題

まっつー URL 2010/10/16(Sat)04:48:04 編集 △

いつもこっそり拝見しております。
僕は、この作品、原作は読んだことないのですが、
深夜アニメは観ていました。
カイジの声は萩原聖人が演じてました。
アニメ版も、やはり登場人物の心の声で説明するかたちだったのですが、
それはまったく気にならなかったです。
面白かったですよ。
この劇場版は、絶望感や緊張感・悲壮感が足りないような気がしました。
実写にすると、安っぽく感じてしまうのかもしれません。

Re:無題

みっきー 2010/10/16 08:24 △

☆まっつーさん
コメントありがとうございます。

アニメーションは、さほど気にならなかったとすれば、
全体の演出コンセプトの問題かもしれませんね。
原作でもなく、アニメでも無いところを狙いすぎたとか。

折角面白そうなストーリーなので残念でした。

>いつもこっそり拝見しております。

いつも、こっそりありがとうございます。
こっそりでも構いませんので、またお越しくださいませ。
でも、コメントいただけると嬉しいです！

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