映画『アンストッパブル(デジタル上映)』(公式)を、本日(1/7)鑑賞。初日の上映で、観客は20名ほど。
採点は、★★★★☆(5点満点で4点)。100点満点なら75点。
ざっくりストーリー
ペンシルバニア州の操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備員のミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料が搭載された777号を、鉄道会社と警察は手を尽くして、停止か脱線させようと試みる。
同じ頃、同じ路線で旧式機関車1206号を走らせるベテラン機関士フランクは、非常事態を察知。この日初めてコンビを組んだ若き車掌ウィルと共に、777号の追跡を開始。フランクとウィルは、男のプライドと愛する人たちために、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう…。
突っ込みどころもあるが、実話ベースだから許せる範囲ってことで…
予告編で期待をして観たのだが、意外に突っ込みどころ満載(笑)。実話のベースの上に、いつもの“アメリカ映画のお約束”がドッシリ乗っかってるのが原因。
実際、この手の暴走列車系の映画って似たり寄ったりの映像になるのは当然だから、今回は悪人が逃走目的で列車を盗んだり、核兵器を輸送したりと言うのでなく、今回は、ヒューマン・エラーをヒューマンが守ったお話にまとめたのは、許せる範囲かな。
B級アクション映画の匂いを楽しみながら、年明けにハラハラドキドキしよう!
残念ながら、暴走列車のシーンはだいぶCGが使われているが、予想できる範囲?のエンディングまで、まるで事件現場の近所に住んで、テレビの実況中継を観ているような、手に汗握る臨場感は十分に味わえる。
物語の辻褄とか考えずに観られれば、痛快な年明けに相応しい1本になる!
今回は、4点とは言え、それなりに辛口の感想なので、「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、右下からどうぞ。
採点の理由も含めて詳しい話はネタバレがありますので、ご注意ください。
やはり、「なぜ、最初からやらないの?」と思ってしまう阻止対策!
最終的に暴走列車が止まるのは誰でもわかると思う。本作では、鉄道会社や警察をはじめ、主人公たちが数々の阻止対策を施していくが、次々と敗北し、最後の最後に主人公たちが選んだ策が功を奏すのだが…
普通、あれだけ田舎なら、自動車かヘリで暴走列車に平行走(飛)行し、運転手を乗り込ませるって考えるはず。途中でヘリから兵士が降りていくが、一度失敗しただけで終わりなんて考えられない。この辺が、妙に時間延ばしに見えて残念だった。なぜなら、この策が最後に残った主人公たちの策だからだ。
この辺の辻褄が合わないと言うか、合点が行かない部分は、同監督・主演の前作『サブウェイ123 激突』でも同じだが、本作は意外と実話に忠実のようだからしょうがないか。
“アメリカ映画のお約束”で、実話がベッタリとお色直し!
ウィル(クリス・パイン)は妻子と別居&裁判中だとか、フランク(デンゼル・ワシントン)がベテランゆえにリストラ宣告されてるとか、白人、黒人、男性、女性の4人がヒーローだとか。最近の“アメリカ映画のお約束”で、実話がベッタリとお色直しされている。
正直「またか!」と思うわけだが、これを認めないとアメリカ映画は観られないから、潔く撃沈されるしかないか…
不器用な男たちが活躍する映画が好きだ!
あれこれ文句を言ったが、基本的に不器用な男たちが活躍する映画は好きだ。特に普通は逃げ出すような環境で、あえて苦境に身を突っ込んでいくような。
その点では、フランクのベテラン機関士としてのプライド、新人とは言え車掌としてのウィルの意地が、最後まで熱く“アンストッパブル”なのが良い。
『“激突!』のようなシンプルさは無いが、娯楽作品として十分に楽しめる!
先に書いた、“アメリカ映画のお約束”部分をスパッと切って、単純に暴走列車と二人の男の闘いにしても良かったように思う。
しかし、その王道にはスピルバーグ監督の『激突!』がある。だから、先述のように、人間はミスを犯すし、それを乗り越えるのも人間だという点に絞り込んだのは悪くないし、それを鉄道をモチーフに描くのも良いと思う。
ネッド役のリュー・テンプルが最高!
実は、冒頭の登場シーンから最後の最後まで、私の心を離さなかったのが、ネッド役のリュー・テンプル。
溶接主任と言う立派な肩書きなのに、ある時はさぼり社員、またある時はヒーローたちの最大の助っ人、最後はあざとい上司と、ルックスもキャラ設定も本作で一番光を放っていた。あの風貌も車もザ・アメリカでカッコいい!
本作の評価って、「面白い」か「普通」に分かれそうな気がします。多分、「普通」と思う人は、物足りないのだと思います。その辺を「実話がベース」と言う事で割り切れそうな人は、最後まで手に汗握って楽しめると思いますし、私がそうですが、再現ドラマが好きな人なら、きっと満足できるはずですよ。
映画「サブウェイ123 激突」感想と採点 ※ネタバレあります
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