まれ （第145回・9/14） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』（公式）
第25週『秒読みコンクールケーキ』『第145回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくな上に、8/20にクランクアップしてしまったため、本作へのほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。
楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。

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希（土屋太鳳）の店に、突然現れた大悟（小日向文世）。あいさつをする間もなく、希がコンクールに出したケーキの素材について質問を浴びせる。それでも好奇心がおさまらない大悟は桶作家にまで押し掛け、出される料理の食材について目を輝かせながら周囲を質問攻めにする。夜になり、ひとり台所で能登の食材を試す大悟。そんな大悟に希はつい、世界一とはどういうことか問いかけるが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

歩実は躾されていないのか、ただ幼稚なのか？

やっと残り2週間を切った本作。まるで幼稚園児にしか見えない小学生設定の歩実（横山芽生）の躾のされていないのを月曜の朝から見せられて、今週も安定してイラつかせられてくだらない話が土曜まで続くのを確信した15分だった。

脚本家は必死でも、つまらないものはつまらない

15分間全編、篠崎先生が、どうしてもラスト2週に来て「ヒロインが世界一のパティシェになる夢を叶えるために努力するスポ根風朝ドラ」に仕立てたい必死さは伝わってくる。プロとして必死になるのは良いことだし当然だが、もはやその努力は虚しく散って、淡々とつまらない最終回に向かうしかないと思う。

先週で終われば良かったと思う

以前も書いたが、本作は夫の圭太（山崎賢人）や子供たちに「お母さんのケーキは世界一美味しい」と言わせて終わりで良いのだ。5か月半も観続けて来た視聴者の誰もが、希が全国洋菓子コンクール（仮称）で優勝するとか、ましてや世界一のパティシェになることなんて期待していないのだから。

土曜の歌を削って、最後に「お母さんのケーキは世界一美味しい」をくっつけて、最終回で良かったと思う。その方が斬新だしホッとした視聴者がどれだけいただろうか。残りの2週間は、スピンオフを再編集して流せば問題ないはず。むしろBSより視聴率が取れるかもしれない。

先週、評価も満足感も得た希が再選択する必然性が無い

残り2週間だから言ってしまうが、今の時点でもう一度希に「世界一のパティシェを目指す」選択をさせるのは無理があるし、何よりもこれまでの5か月半を意味の無いモノにしていることに、篠崎先生は気づいていないのかと思ってしまう。

その理由は、先週末で一応の評価を得て自己満足も感じた希（土屋太鳳）が、今さら「世界一」の頂上を目指すと言う選択をする意味が無いからだ。

大悟の台詞も、脚本家の自己弁護にしか聞こえない

「能登編・第1部」で公務員を辞めてパティシェを選択した希が、「横浜編」から「能登編・第2部」になる時に女将を選択、その後は更に妊娠、開店、出産を選択し、先週末に母親とパティシェの両立を選択した。それなのに、また選択をさせようと必死に書いている。

確かに劇中では、大悟（小日向文世）に無理矢理に能登の食材に興味を持たせたり、台詞で「8年間のブランク」が無駄でなかったことを必死に挿入しているが、私には篠崎先生の自己弁護とこじつけにしか聞こえない。今さら自己弁護とこじつけで物語を軌道修正出来ると思っているなら、視聴者も馬鹿にされたものだ。

あとがき

結局、横浜時代の修行期間をもっと真面目に描いていれば、今日の大悟の言動も少しは説得力を持ったかもしれません。

でも、私の知ってる希は、公務員時代から横浜での修行時代も、これでもかと言う位にいい加減に過ごし、世話になった大悟に不義理を働き、無計画に妊娠・開店・出産をして、女将仕事もタナボタ的に終わり、閃きだけのケーキが評価を受けて天狗になってるヒロインなのです。だから、完全に説得力無し。

せめて「8年間のブランク」などにせず、地道にコツコツと行っていた自分の作りたいケーキのための「8年間の工夫と努力」として語りでもモノローグでも入れれば少しはマシだったかも。それも結局は逆効果の「ブランク」にして、今日の大悟の自己弁護で誤魔化した。作家の自己弁護が映像に見えちゃダメですよ。

     

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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10 11 12
第3週『卒業ロールケーキ』
13 14 15 16 17 18
第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『逆転一発パンケーキ』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64％』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103 104 105 106 107 108
第19週『潮時じゃがいもガレット』
109 110 111 112 113 114
第20週『男たちのウィークエンド』
115 116 117 118 119 120
第21週『復活マルジョレーヌ』
121 122 123 124 クランクアップ 125 126
第22週『出産クッサンベイビー』
127 128 129 130 131 132
第23週『いっぱい失敗タルトタタン』
133 134 135 136 137 138
第24週『女たちのジレンマムース』
139 140 141 142 143 144
第25週『秒読みコンクールケーキ』

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