拍手コメント返信（2025/5/24）：朝ﾄﾞﾗ｢あんぱん｣第8週ﾀﾞｲｼﾞｪｽﾄ版 ※最近のﾓﾔﾓﾔの原因がこれ！

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

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いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

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[拍手投稿]  名無し さん  （2025-05-24 18:39:30）
連続テレビ小説「あんぱん」 （第8週／ダイジェスト版・2025/5/24） 感想 ※斬新で挑戦的な編集の解説と、1週間の総括やってます！ 

同意！ 最近のモヤモヤが何か理解できそうです。 「起承転結」を描かず、視聴者の脳内補完にたよる。

↓ここから管理人返信↓

「起承転結」がないのが問題なのでなく。

あたかも…

　●起＝のぶと嵩の近況報告
　●承＝のぶと次郎の縁談が動き出す
　●転＝豪の戦死
　●結＝のぶが次郎の申し入れを受け入れる」

上のように「転」に「豪の戦死」を利用しているように感じさせるストーリー展開が “モヤモヤ” させるのだと思います。

だって、そもそも、のぶが次郎に動いたのは「亡き父と足が速い」と今作が描いているのですから、豪の戦死も蘭子も悲しみを関連付けさせるのが違和感のもとだと思います。

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連続テレビ小説「あんぱん」 （第8週／ダイジェスト版・2025/5/24） 感想 ※斬新で挑戦的な編集の解説と、1週間の総括やってます！

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram

第8週『めぐりあい　わかれゆく』の「ダイジェスト版（土曜日版）」の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

---

のぶ（今田美桜）は教師となり、生徒に愛国心を教えていたが、縁談が相次ぎ悩んでいた。嵩（北村匠海）は思いを断ち切れず苦悩し、健太郎（高橋文哉）は心配する。一方、豪（細田佳央太）の戦死に朝田家は沈痛に包まれ、蘭子（河合優実）も言葉を失う。のぶは結太郎（加瀬亮）とのつながりを知る次郎（中島歩）に会い、思い出に心を和ませる。嵩から届いた力強い手紙に、柳井家の面々は希望を感じ、のぶにも次郎からの手紙が届く。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

---

今回の「ダイジェスト版」の率直な感想は、「何、これ？」

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

金曜日の感想で次のように書いた。

内容が好転するまで、少し抑え気味に書かせていただきます

ネット上では、特に公式SNS上では、称賛のコメントばかりが乱舞しているが、知ったこっちゃない。

そう、感動するのも、涙するのも、共感するのも自由だから、好きにすればいいのだ。

だから、私も、好きに書かせていただく。

もちろん、そこらの思い付きや感情の湧くままに…　とは違うアプローチで。

で…、「本編」は別にして。

今回の「ダイジェスト版」の率直な感想は、「何、これ？」で、ある。

もう少しかみ砕けば、「一体、膨大なナレーションを入れて、何をどうまとめたつもりですか？」である。

このまま、“少し抑え気味に” するなら、これで感想は終わり…　でもいいくらいだ。

それでは、せっかく、土曜日に読み来てくださった読者様に申し訳ないので、少し踏み込んで書いてみたい。

編集と大量のナレで全体が見えたら、違和感が浮き彫りに！

まず、忘れるといけないので、「いいこと探し」の結果を発表しよう。

え～～～っと、そうそう、あった、あった、それも二つも！

一つは、恐らく朝ドラが『エール』（2020年度上半期）から「週5回＋まとめ」の構成になって、最も追加のナレーションを多く使ったであろうこと。

二つ目は、その大量の追加ナレーションによって、「本編」では見えづらかった「物語の基本構造」が分かりやすくなったこと。

「その二つって、ダイジェスト版ならやって当然なのでは？」の疑問がわいた人は鋭い、ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!!

分かりにくかった「本編」を追加の語りで分かりやすくすることこそが「ダイジェスト版」の存在意義だ。

しかし、大問題なのは、「物語の骨組み」が分かったことで、今週に点在しまくった違和感がぐぐぐっと浮き彫りになってしまったのだ。

長くなったが、ここから浮き彫りになった違和感を、一つひとつ追求してみたい。

普通に考えれば、「結婚する気がない人」の要件は…

その前に、今週の展開、流れをおさらいしておこう。

ハッキリ言って「起承転結」のような “流れ” は存在しない。

下記の三つの要素を組み合わせて、それっぽく “時代” を描いただけである。

　●のぶ（今田美桜）と嵩（北村匠海）の状況説明
　●のぶと次郎（中島歩）の縁談
　●豪（細田佳央太）の戦死と朝田家の悲痛

これらの要素を組み合わせることに大きな違和感はない。

ただ、「本編」の感想でも書いたが、火曜日の第37回でののぶのセリフの理由が引っかかるのだ。

のぶ「私は　結婚する気が　まだないがです」

この「ダイジェスト版」を見ても、のぶがなぜ結婚する気がないのか描かれていないのだ。

それも、見合いの前も後にも。

普通に考えれば、「結婚する気がない人」は、次の要件に該当すると思われる。

　●非婚主義
　●独身主義
　●結婚否定派
　●生涯独身の意思
　●結婚不要論者

上記の五つの要素に、今作が描いた　〈女子師範学校での、軍国主義の黒井先生（瀧内公美）の指導と、黒井の女性としての人生話〉　の結果を加えれば。

もしも、のぶが心底から自分を “愛国のかがみ” であると思うなら。

ここから、少しややこしく、細かい話になるが、是非とも読んでいただきたい。

のぶが結婚しない理由を描けば、深みのある人物像になった

太平洋戦争直前の日本では、「富国強兵」や「産めよ増やせよ」に代表される国家主導のイデオロギーが強く浸透しており。

特に女性には「良妻賢母」として結婚・出産を通じて国家に貢献することが強く期待されていた。

そのため、軍国主義的価値観を受け入れていた女性が「結婚しない」と公言することは、当時の一般的価値観からすれば不自然に映る…　と考えるのが普通だと思う。

もしも、その上で「結婚しない」を公言するなら、私は次の四つが思いつく。

　●戦うことで国家に貢献したい
　　・結婚よりも、軍需工場や看護などで直接国家に尽くす道を選んでいる。
　●家を守る使命感
　　・祖父母や母の介護や妹たちの世話など、結婚せずに家を支えることで国家に奉仕していると考えている。
　●個人的な喪失や誓い
　　・以前に婚約者を戦争で失うなど、個人的な理由で結婚しないと決めた。
　●表向きは従順、内心は反発
　　・軍国主義に従うふりをしながら、結婚することには疑問を持ち、内心では独立した生き方を選んでいる。

この四つの条件を読んで、気付いた方はいるだろうか？

“ドラマ” として「なぜ‘のぶ’は結婚しないのか？」を丁寧に描けば、のぶという人間が深みのある人物像になるってことに。

要するに、「“愛国のかがみ” なにの結婚をしない」という不自然さこそが、このドラマで “のぶらしさ” を描く重要なことだと思うのだ。

「“愛国のかがみ”なのに結婚をしない」の理由もなし！

例えば、のぶを「愛国心ゆえに独身を貫く」という設定にしてまうとか（もう、遅いですけど）

　●結婚して子を産むのではなく、自分が ““もう一人の兵” であるという使命感
　●結婚生活は「弱さ、安逸」だと見なし、「自分は違う」と律する生き方
　●戦死した家族や婚約者（今作の場合は「豪」でよいと思います）を間近にし「私が幸せになど慣れない」と誓う
　●自分を「皆の希望の象徴」として保つために、私的な幸せ（結婚）は捨てた

これを盛り込むだけで、「のぶの師範学校での物語」「のぶが豪の戦死を目の当たりにした物語」を盛り込んだ意味が意味が出たと思う。

でも、今作は、「“愛国のかがみ” なのに結婚をしない」の理由を盛り込むどころか、その違和感さえも利用せず。

急な縁談だし、亡き父のご縁の縁談だから、「さ～てどうしようかな？」程度に悩んでいるようにしか描いていないのだ。

もちろん「もっと、いろいろと悩んでいたと思いますよ」と想像の翼を広げるのは否定はしない。

だって、すでに、のぶと嵩は最終的に結婚する未来も、現状で違いを大切な人と意識している恋バナも始めているのだから。

でも、せめて、のぶが「嵩の前に東京で素敵な女性でも現れて気持ちが行ってしもうちゃあせんやろうか？」と心配で、縁談に身が入らないとしてくれれば…
それはそれで “愛国のかがみ” と乖離するが、納得はできたと思う。

でも、そっちも、やっていないのだ。

誰も「嵩さんとはどうなってるの？」と催促しないし…

それこそ、ありがちなホームドラマや、朝ドラあるある的に考えれば。

嵩との関係を知っている母・朝田羽多子（江口のりこ）や祖母・朝田くら（浅田美代子）や。

当ブログでは “姉二人の恋愛事情もお見通しの恋バナ通” の称号を与えた妹のメイコ（原菜乃華）。

何かと口をはさんでくる‘ヤムおじさん’こと風来坊のパン職人・屋村草吉（阿部サダヲ）あたりが。

「嵩さんとの将来の約束はどうなってるの？」を催促してもよいところだが、今作はそれもなし、

ただただ、のぶは何かに悩んで風に描いて、「結婚する気はない」の結末だけ提示したのだ。

いくら、（言いたくないですが） “一度目の結婚” だとしても、ヒロインの結婚の割に雑だと思うのだが。

嵩の存在も「結婚しない」の理由であると印象が変わった！

想定以上に長くなって申し訳ないが、ここから本題だ（「えっ？」なんて言わないでね！）

最初に言及するのは、「ダイジェスト版」だからこその違和感だ。

それは、二度挿入された「嵩の現状報告」のシーンの “位置” が生んだ違和感だ。

今回で「嵩の現状報告」が入った場所は、冒頭と10分過ぎの二回だ。

冒頭は、のぶに縁談が舞い込んで、そのうちに次郎の母・若松節子（神野三鈴）が縁談を持参する “直前” と。

弟・千尋（中沢元紀）からの「兄貴、ボケーっとしちゅーとのぶさんを他の男に取られるぜよ（創作です）」の思いが詰まった手紙を読むシーンが、次郎が正式に結婚の申し込みを言いに来た “直前” だ。

もちろん、「本編」もこの順序で挿入されていた。

でも、「本編」では「月曜日の中盤」と「木曜日の序盤」と “間隔が空いて” いたから、気にならずに済んだが。

「ダイジェスト版」では僅か10分も間隔が空いていないために、のぶが「結婚しない」の理由が　《嵩という大切な人の存在》　もあるかのような印象誘導になってしまったのだ。

「結婚しない理由」に　《嵩という大切な人の存在》　もあるという印象に、意図的に編集しなおしたのかは定かでない。

しかし、少なくとも、「ダイジェスト版」の編集では、「本編」ではなかった「ストーリーテリング（物語を語る技法や手法）の再構築」を “やってしまった” のだ。

さすがに、ここまで「本編」と印象を変えてしまうのは違和感だし、どうかと思うのだ。

豪ではなく、海軍中尉の貴島勝夫が戦死してもよかった…

もう一つの大きな違和感は「豪の戦死」のエピソードの扱い方だ。

ここは、もっとややこしいので、出来る限り分かりやすく書くので、読んでいただきたい。

その前に、今回の「豪の戦死」のくだりで、河合優実さんの演技に本気で魅了された。

怒られるのを覚悟で書くが、女性らしい和服の着こなしと身のこなしをはじめ。

芯の強さと気の弱さの演じ分け、怒りと憤りの微妙な芝居の違い、落胆と無念の表現の差を、表情筋を巧みに動かす演技で、見せて（show）魅せた（fascinate）と思っている。

ただ、一つめの大きな違和感は「なぜ、縁談に割り込む形で入れたのか？」である。

「本編」の感想でも書いたが、のぶと蘭子の立場を比較したいとしても。

「スピンオフ」で1週間割いても十分耐えうる内容を、無駄にしたと思うのだ。

難しい判断ではあるが、むしろ豪ではなく、女学校時代に登場したのぶの幼なじみの元ガキ大将‘カッちゃん’こと海軍中尉の貴島勝夫（市川知宏）が戦死してもよかったと思う。

それで、のぶが「私だけ幸せになれない」だって成立したのでは？

繰り返すが、ホント、名シーンを無駄にしたと思う。
　※地上波では、臨時ニュースも入りましたしね（悔）

「豪の戦死」のまとめ

もう一つの違和感は、これはちと説明が難しい。

感想の序盤で、今週には「起承転結」のような “流れ” は存在しない…　と書いた。

しかし、全体を冷静に見渡せば、「豪の戦死」が、「起承転結」の「転」の位置に来ていることに気付くと思う。

「転」とは、簡単に言うなら「一方で」として、構成の中で話の展開に変化や意外性を加える部分を指す。

具体的には、それまでの「起と承」に対して、視点や状況を変えたり、問題や事件が発生させ、視聴者の注意を引き、興味を高める役割を果たし、「結」への橋渡しになる部分だ。

そう、《悲壮感でいっぱいの蘭子の一方で》　とやって、《のぶは次郎と父の思い出話をしながらウキウキで縁談話》　に見えちゃう構成で、それが「ダイジェスト版」で際立ったのだ。

さらに、大量に追加された「やや、はしゃいだ感じのナレーション」によって、強調したわけだ。

「豪の戦死」について、まとめよう。

感動的な題材を扱っていながら、描写や構成の甘さで感情移入が妨げられ、非常にもったいない出来となった…　である。

あとがき

「こういうの」を楽しい、感動した…　な人はいると思いますし、否定なんてするつもりもありません。

一方で、「赤ちゃんを見ると‘かわいい’という人」「小動物を見つけると‘可愛がる’人」「泣いている人を見るともらい泣きする」「人の賑わいにを見ると寄っていく人」っていますよね。

「情に厚く、感受性豊かで共感力の高い人」とも言えますが、「すぐに共感しては、深く考えずに動き出す共感屋さん」ですね（汗）

なんか、のぶもそんな人に見えてきています。

幼少期から女学校の頃くらいまでは、そんな人ではなかった印象なんですけれど。

あっ、忘れずに “いいとこ探し” を追記します。

冒頭で授業風景、中盤で生徒の来訪、終盤で教育論風を語る場面があったので、《のぶが先生に見えた！》　です。

最後に、時間を見つけて、「小松暢さん」「柳井寛さん」に続いて、「やなせたかしさん」の結婚までの解説記事を投稿する予定です…

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
土佐弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる 

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【これまでの感想】

第1週『人間なんてさみしいね』
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 ダイジェスト版

朝ドラ「あんぱん」主人公・朝田のぶ役の永瀬ゆずなさん〈9〉の自己紹介に感服した話！ 

第2週『フシアワセさん今日は』
第6回 第7回 第8回 第9回〔前編〕 第9回〔後編〕 第10回 ダイジェスト版

第3週『なんのために生まれて』
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 蘭子(河合優実)「食パンの角に頭ぶつけて…」こういう解釈はダメ？ 

第4週『なにをして生きるのか』
第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 ダイジェスト版

第5週『人生は喜ばせごっこ』
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 ダイジェスト版

第6週『くるしむのか愛するのか』
第26回 第27回 第28回 第29回 第30回 ダイジェスト版

第7週『海と涙と私と』
第31回 第32回 第33回 第34回 第35回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 第35回(5/16)の師範学校の‘のぶ’とうさ子、黒井先生のやり取りに共感しにくい理由を「そもそも論」で解説します！ 

第8週『めぐりあい　わかれゆく』
第36回 第37回 第38回 第39回 第40回 

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NHK朝ドラ「あんぱん」嵩の伯父・寛のモデル“柳瀬寛さん”の出自,人柄,最期について解説します！ 

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イグナイト -法の無法者- （第6話・2025/5/23） 感想

TBS系・金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
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第6話『裏切りの行方』の感想。

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宇崎（間宮祥太朗）は失踪した高井戸（三山凌輝）への疑念を抱きつつ、市職員・松原知里（大島涼花）の自殺は音部市長（髙嶋政伸）のパワハラが原因と見て、伊野尾（上白石萌歌）と調査を進める。しかし、職員から情報は得られず、小谷加奈子（酒井若菜）から接触も制限される。週刊誌記事の影響で依頼人が次々と訴訟を取り下げ、知里の両親も撤回を示唆。さらに懲戒請求が届き、轟（仲村トオル）は弁護士資格の危機に。一方、高井戸は千賀（田中直樹）の元へ移籍し、音部市長の代理人となる。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：なし
　　　（過去作/ｲﾁｹｲのｶﾗｽ）
脚本：畑中翔太（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞｼﾘｰｽﾞ,量産型ﾘｺｼﾘｰｽﾞ） 第1,3,5,6話
　　　山田能龍（過去作/Get Ready!,CODE-願いの代償-,ｳｲﾝｸﾞﾏﾝ） 第2,4話
　　　山口健人（過去作/静かなるﾄﾞﾝｼﾘｰｽﾞ,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家）
演出：原廣利（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞ,ｳﾂﾎﾞﾗ,真夜中にﾊﾛｰ!） 第1,2,6話
　　　山口健人（過去作/ｱﾊﾞﾗﾝﾁ,真相は耳の中,ｳｿ婚）  第3,4,5話
　　　吉田亮（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家）
音楽：森優太（過去作/あなたのﾌﾞﾂが､ここに,虎に翼,問題物件）
主題歌：B'z「恐るるなかれ灰は灰に」
法律監修：福島健史
Ｐ：山田久人（過去作/真相は耳の中,量産型ﾘｺ-ﾌﾟﾗﾓ女子人生組み立て記-）
製作：TBS、BABEL LABEL（過去作/農家のﾐｶﾀ,真相は耳の中）
※敬称略

法律に恨みを持つ弁護士4人が集まるだけでよかったのでは?

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―――ここまで、ごあいさつ―――

宇崎「俺も　その真相を知りたいんです」

もう、完全に、主人公・宇崎（間宮祥太朗）は、自分の正義感、自分の好奇心によって動いている…　と、今作が描いてしまっている。

もう、この時点で「ピース法律事務所」のチームの意味がないのだが（汗）

一方で。

高井戸「零細企業　なめんなよ」

高井戸斗真（三山凌輝）は高井戸で、自分の恨みつらみを晴らしたい気持ちで動いている…　と、描いてしまっているし。

さらに、ピース法律事務所の代表・轟謙二郎（仲村トオル）は。

轟「俺の娘は　あの事故で死んだんだ」

4人いる弁護士で、3人が個人的な正義感や思い入れで動いてしまっているのだ。

だったら、最初から、いっそのこと伊野尾麻里（上白石萌歌）にまで個人的な事情を作って。

現在の法律や弁護士に何らかの恨みを持つ “4人の一匹狼の弁護士” が、ふとしたことで力を合わせることになった…　でよかったのでは？

だって、現状では、伊野尾以外の3人は「一体、何のために、興味のない案件をやってるの？」にしか見えないのだから。

「背後に何かある」とオオカミ少年のように煽るだけ？

それこそ、『必殺仕事人』風に、表向きは「真面目な弁護士事務所」で「裏は私利私欲に満ちた悪徳弁護士事務所」なら、ぎりぎりで納得できるが。

「表も裏もブラックに近いグレー」では、設定の意味すらないのでは？

さらに困ったのは、高井戸のトラウマの原因の父親の案件ですら、曖昧のままで進んだのに。

どうやら、“縦軸” を強く関連すると予想できる「轟の娘が亡くなったバス事件」の表現だ。

当初からチラ見せはさせてはいるが、第6話になってもほぼ詳細が見えない。

「背後に何かあるぞ！」と、まるでオオカミ少年のような表現で引っ張っているが。

もう、ぼちぼち、黒幕を含めて、轟と “縦軸” の関連性を描くべきでは？

結局、毎回変わる案件の部分以外の、個人的な恨みつらみの案件はほぼ全て中途半端にしか描いていない。

さすがに、盛り込みすぎだし、先延ばししすぎだと思うが。

轟が高井戸を千賀の事務所に潜入させて内部から潰せば…

ただ、前述の毎回変わる案件…

湊市役所職員・松原知里（大島涼花）の自殺の真相は2週またぎだったが。

リーガルドラマとして、それなりにどんでん返しも効いていて面白味がある。

でも、これならこれで。

轟が、表向き高井戸をくびにして、千賀（田中直樹）の事務所に潜入調査で送り込んで、中からぶち壊す…　で。

宇崎と高井戸も、芝居で敵役を演じる展開で…　いいわけで。

結局、高井戸の父の案件は、単発のリーガルものとして必要ではないってことだ。

巧妙に混乱を仕込んで、観る者を翻弄しようとしている？

こうなってしまっている原因が、私には何となく見えている。

それは、「巧妙に混乱を仕込んで、観る者を翻弄しようとしている」からではないか？

意図的に情報を過積載したところで、情報過多になるだけ。

なのに、複雑にすればするほど面白味も右上がりになると思い込んでいるのでは？

確かに、いわゆる “考察系ドラマ” が好きな視聴者は一定数はいるのは認める。

しかし、そのブームも、「結局、‘実は…’と‘後出し’をやってるだけだよね」と数年前から下火になり始めているのが現状では？

これだけ「何でもできちゃう俳優陣」を揃えたのだから、ごくシンプルにやったほうが面白かったと思う…

あとがき

「もっともっと、シンプルに」しか、言うことはありません。

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NHK朝ドラ「あんぱん」嵩の伯父・寛のモデル“柳瀬寛さん”の出自,人柄,最期について解説します！

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【忠告】朝ドラ『あんぱん』の先の展開のネタバレはありませんが。
やなせたかし（柳瀬嵩）氏と伯父・柳瀬寛との関係や最期までの史実に触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
　※以下、敬称は部分的に使い分けをします。

のぶのモデル"小松暢さん"の史実を知っている前提にします

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繰り返しますが、この投稿では［史実］に触れます。

「ここは知っているけど、こっちは知らない」という感じで、ややこしくなる可能性もあります。

そこで、この記事は、当ブログの下記の記事を読んでくださっているという前提で進めさせていただきます。

文中で「？」の箇所があったら、そこはすでに説明済みだということですので、ご理解ください。

NHK朝ドラ「あんぱん」主人公のモデル“小松暢さん”の父と実家,就職,二度の結婚について解説します！｜ディレクターの目線blog 

今作は、《のぶが二度結婚する》の設定をは史実を選択

NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』、第8週『めぐりあい　わかれゆく』が、本日（2025年5月23日）放送終了しました。

前週の第7週『海と涙と私と』の3月15日放送の第34回で、柳井嵩（北村匠海）の伯父・柳井寛（竹野内豊）が、将来の伴侶になる朝田のぶ（今田美桜）に次の言葉を言ったのが印象的でしたが。

寛「今は平行線に思えても
　いつか　2人の道が
　交わる日が来るかもしれん」

きょう放送された第40回で、のぶは、亡き父と縁のある若松次郎（中島歩）と婚約することになりました。

どうやら、今作は、のぶに関して “一度目の結婚” は史実に基づき、《のぶが二度結婚する》　の設定を選択したと思われます。

おそらく、第41回(5/26)で竹野内さん演じる寛は亡くなる…

また、第40回の感想の「あとがき」で、ちょっとだけ触れました。

最後に、予告編に “あの人” がおらず、“あの人” が号泣していたのが気になりますね。

次週の予告編にいなかったのが「柳井寛」で、号泣していたのがその妻「千代子（戸田菜穂）」です。

おそらく、次週の第9週『絶望の隣は希望』の序盤（月曜日？）で、竹野内さん演じる寛は亡くなる展開だと推測できます。

その根拠は、第40回で寛が登場した劇中の時代が「昭和14年（1939）12月」だからです。

そこを含めて、下記の柳瀬寛さんの人生をお読みください。

嵩の伯父･寛のモデル"柳瀬寛さん"の出自、人柄、最期…

■柳瀬寛さんの家系と出自
　　・江戸時代から続く庄屋の名家・柳瀬家に生まれる
　　・三男四女の長男として誕生
　　・明治以降、家運は衰退の一途をたどる

■寛さんの学歴と開業
　　・高知県立第一中学校へ進学
　　　　（後の高知県立高知城東中学校／現在の高知県立高知追手前高校）
　　・京都府立医科大学に進学し、医学を修める
　　・妻・キミさんとの出会いと結婚（京都）
　　・内科・小児科「柳瀬医院」の開業
　　　　（後免町／現在の高知県南国市後免町）

■寛さんの文化的活動
　　・俳号「朴城」で俳句活動を展開
　　・レコード鑑賞や薩摩琵琶の演奏を愛好
　　・サイドカー付きオートバイを趣味とする

■家族構成と養育
　　・妻キミさんとの間に実子なし
　　・弟・清さんの子・千尋さんを養子に迎える計画
　　・清さんの死後、千尋さんを正式に養子化
　　・義妹・登喜子さんの再婚に伴い、嵩さんを引き取り同居・養育（非公式）

■養子たちへの愛情と教育
　　・千尋さんと嵩さんに対する平等な愛情
　　・自由放任主義による教育方針
　　・嵩さんの家出騒動への穏やかな対応
　　★嵩さんの家出騒動とは？
　　　→中学2年生の夏、深夜に家を出て線路脇を彷徨
　　　→線路に横たわるが、直前で回避し命を取り留める
　　　　※第20回（2025/4/25）のエピソードの基となる出来事

■嵩さんへの支援
　　・芸術の道を志す嵩さんに図案の道を助言
　　・上京後の生活を支えるため、毎月の仕送りを継続
　　・実子同様に深い愛情を注ぎ、長期にわたり見守る

■寛さんの最期とその影響
　　・ 昭和14年（1939年）春、心臓麻痺または脳溢血により急逝（享年50）
　　　　→当時、嵩さんは東京高等工芸学校図案科（現・千葉大学デザイン科）の3年生
　　・卒業制作の最中に「チチキトクスグカエレ」の電報を受信
　　・特急と汽車を乗り継ぎ、帰郷するも既に棺の中の伯父と対面
　　・嵩さんは最期を看取れず深い後悔と慟哭を経験
　　・のちに、やなせさん本人が「十年分の涙がいっぺんに出た」と語られる深い悲しみ

史実の結論（まとめ）

寛さんは、医師として地域に貢献しつつ、文化人としての趣味と教養を楽しみ。

また実子のない中で二人の子を深く愛し育て上げた、まさに“静かなる人格者”といえる人物である。

あとがき

史実の寛さんの人柄が、漫画家、作家としての「やないたかし」の形成に大きな影響を与えたことが分かると思います。

その意味では、ヒロイン・のぶの設定のかなりの部分を脚本家による創作にしたのですから、劇中の嵩と寛も、もっと創作を入れて、フィクションにし、全体の整合性を図ってもよかったと思います。

やはり、脚本家の「漫画家・やないたかしはリアルに書きたい」と、フィクション部分とのミスマッチが生じていると推測します。

やはり、劇中で嵩とのぶが結婚して夫婦にならないと、本当の意味で始まらないかもしれません。

参考・出展

■『アンパンマンの遺書』（岩波現代文庫）(著)やなせたかし 

■『アンパンマンの遺書』（岩波現代文庫）(著)やなせたかし 

■『慟哭の海峡』（角川書店）(著)門田隆将 

■『NHK連続テレビ小説 あんぱん 上 (1)』（NHK出版） (著)中園ミホ,(著)後藤 美奈 

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【これまでの感想】

第1週『人間なんてさみしいね』
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 ダイジェスト版

朝ドラ「あんぱん」主人公・朝田のぶ役の永瀬ゆずなさん〈9〉の自己紹介に感服した話！ 

第2週『フシアワセさん今日は』
第6回 第7回 第8回 第9回〔前編〕 第9回〔後編〕 第10回 ダイジェスト版

第3週『なんのために生まれて』
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 蘭子(河合優実)「食パンの角に頭ぶつけて…」こういう解釈はダメ？ 

第4週『なにをして生きるのか』
第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 ダイジェスト版

第5週『人生は喜ばせごっこ』
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 ダイジェスト版

第6週『くるしむのか愛するのか』
第26回 第27回 第28回 第29回 第30回 ダイジェスト版

第7週『海と涙と私と』
第31回 第32回 第33回 第34回 第35回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 第35回(5/16)の師範学校の‘のぶ’とうさ子、黒井先生のやり取りに共感しにくい理由を「そもそも論」で解説します！ 

第8週『めぐりあい　わかれゆく』
第36回 第37回 第38回 第39回 第40回 

NHK朝ドラ「あんぱん」主人公のモデル“小松暢さん”の父と実家,就職,二度の結婚について解説します！ 

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連続テレビ小説「あんぱん」 （第40回・2025/5/23） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第40回／第8週『めぐりあい　わかれゆく』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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昭和１４年１２月、柳井家に嵩（北村匠海）から手紙が届く。卒業制作を最高傑作にすると力強く書かれた手紙に、うれしそうに笑う寛（竹野内豊）。そのころ、のぶ（今田美桜）には海の上の次郎（中島歩）から手紙が届いていた。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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内容が好転するまで、少し抑え気味に書かせていただきます

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毎日、たくさんの応援、ありがとうございます。

前回まで、ほぼ毎回4～5時間を割いて書いてきましたが。

さすがに、今週になって、主人公の設定の曖昧さや、全体の構成の不整合性を問いただす内容になりすぎて、ハッキリ言って疲れます。

だって、ほぼ全ての要素に対して「本来はこうでないのか？」と「今作と私の意見」の比較を分かりやすく書くのは、ホント骨が折れるんですね。

ということで、もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。

そう、前作『おむすび』は、ほぼほぼ全125話でやって、精疲力尽と無力感しか残りませんでしたので（笑）

のぶと嵩は「思い違い恋のうち」ではなかったんだ!?

さっ、前置きはこれくらいにして、サクサクっといきまっしょい！

どうやら、のぶ（今田美桜）嵩（北村匠海）への手紙はなかったようだが…

私は、勝手に「のぶと嵩は仲違いはしてるけど、本心ではお互いを気にしている、大切に思ってる…」と見ていたのだが。

どうやら、サザンオールスターズの『♪思い過ごしも恋のうち』ならぬ「思い違い恋のうち」ではないようだ？

お金がかかるし、今すぐってことでもないから、電報や電話をする必要も意味も感じないが。

そもそも論 《その1》 として。
　※青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
　※茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ

のぶは、女子師範学校時代に嵩から届く手紙を大切にしていたと、今作が描いていたのだ。

だから、お互いの近況報告を手紙でやるのは、遠距離恋愛風ののぶと嵩にとって、確かな心の交流として続けていたと、思い込んでしまったわけだ（私が愚かだったのだ）。

のぶが「言い過ぎ」を反省し、手紙のやり取りをしていれば

さらに、そもそも論 《その2》 として、

東京で自由を満喫する嵩とケンカをするも、嵩は銀座でプレゼントを買って謝罪までして。

それでまた、〈贅沢は敵だ！〉　でケンカになったものものの。

のぶは、その前段の2025年3月12日放送の第31回で、すでに次のように自分の言い過ぎを反省したと、今作が描いたのだ。

のぶ「カーッと頭に血が上って
　電話　切ってしもうたがよ」

その上で、5月15日放送の第34回で、嵩の伯父・柳井寛（竹野内豊）の次の言葉に強く納得したとも描いたのは、今作なのだ。

寛「今は平行線に思えても
　いつか　2人の道が
　交わる日が来るかもしれん」

これ、のぶが、いまだに嵩に対して “腹を立てている” なら別だが。

寛の言葉に納得した感じもあったし。

男女の手紙のやり取りを禁止されている職場（御免与尋常小学校）でもないように描いているのだから。

自身の “言い過ぎ” の謝罪を含めて、幾度か嵩に手紙を送っていた、嵩と手紙のやり取りをしていた…　と描いてもよかったと思うのだが。

「次郎さんを幸せにする自身がないがです」の理由も曖昧で

結局、今作は、20日放送の第37回で描いた、次ののぶのセリフの “根拠” を明確にしていないように見えてしまう。

のぶ「私は　結婚する気が　まだないがです」

今回で、あろうことか、約1分42秒もの長尺の “のぶの演説” で、のぶに次のような言い訳を盛り込んできた。

のぶ「私は　子供らあに
　体操や　学ぶことの楽しさ
　夢を持つことの大切さを教えとうて
　教師になりました。
　けんど…　気が付いたら
　兵隊さんになって　
　お国にご奉公する子供らあを
　育てよりました」

面倒だから、全部を転記しないが。

これを聞いて、「次郎さんを幸せにする自身がないがです」の理由は　《自分が宙ぶらりんだから？》　でいいのか？

もちろん、好意的に脳内補完すれば、分からなくもないが。

冷静に考えれば、下記の6つのどれか、どれが一番強いのか？　も不明瞭なのだ。

　●大切な人である嵩がいるから
　●妹の蘭子（河合優実）を思うと、自分だけ幸せになれないから
　●戦死した豪（細田佳央太）の無念さや断腸の思いを考えるから
　●戦地の兵隊さんたちの悔しさと諦めを考えてしまうから
　●今以上に教師という職業にのめり込みたいから
　●軍国主義に偏った思想の持ち主‘愛国のかがみ’だから

こうして考えれば分かってくると思う。

のぶが次郎を受け入れた理由も、今一つ…

今作が第8週『めぐりあい　わかれゆく』で描いたものは。

上記6つの要素、「嵩」「蘭子」「豪」「兵隊さん」「先生」「愛国のかがみ」を全て “輪郭だけを描いた” のだ。

そして、その6つの輪郭を、《太平洋戦争の影が忍び寄る時代》　の背景として滲ませただけなのでは？

《戦争に向かう時代》　を舞台に　〈運命的な出会いと別れ〉〈恋愛・愛情の機微〉〈人生の通過点〉、そう、ただ “恋バナ” をやっただけなのだ。

だから、『めぐりあい　わかれゆく』のサブタイトルは詐欺ではない。

詐欺ではないが、それこそ昨夜に放送されたドラマ『波うららかに、めおと日和』のほうが、時代背景の生かし方や魅せ方、歯がゆくも愛らしい登場人物の心理描写など面白いと思う（第5話の感想をお休みしました）

今作に話を戻す。

今作は、第1回で「最終的にのぶと嵩は結婚する」を提示済みなのだから、《のぶが次郎と結婚しない理由》　をもっとハッキリと描いた上で、結婚を承諾するのを描くだったと思う。

また、そのころになったら「嵩さんと結婚したい思うことに　理由が必要やか？」と推し進めるのか？

そうでないと、今度は　《なぜ、嵩とはすんなり結婚するの？》　になると思う。

それとも、史実になぞらえて…　ﾁｬｯｸ!

NHK朝ドラ「あんぱん」主人公のモデル“小松暢さん”の父と実家,就職,二度の結婚について解説します！｜ディレクターの目線blog 

あとがき

次郎「子供たちにとって　のぶさんは
　いなくてはならない先生だと思います」

そもそも論 《その3》 として、 のぶが、子供たちにとって必要な先生であることも、ハッキリと描いていないのに。

のぶにその先を長々と演説させても意味がないと思いますよ。

これ、もう遅いですけれど、やはり、「蘭子と豪の悲恋物語」はスピンオフ週扱いで分けるべきでしたね。

いや、のぶと蘭子を比較して、時代を描く、時代の女性を描く…　は分かります。

でも、蘭子は自分ではどうにもできない運命に苦しみまくっているのに。

のぶは、“銀座で自由” な嵩以上に “御免与町で自由” に過ごしているような後味の悪さが残ってしまったと、私は感じました。

まだ、のぶに嫌悪感を抱くまでつながりませんけど。

最後に、予告編に “あの人” がおらず、“あの人” が号泣していたのが気になりますね。

週末に、やなせたかしさんと “史実の寛さん” の歴史でも書くかもしれません…

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
土佐弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる 

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