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連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第21週『ミニスカートの風が吹く』『第121回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


富(白石加代子)と愛子(和久井映見)の悲鳴を聞き、漫画家の部屋に駆けつけたみね子(有村架純)たち。そこに啓輔(岡山天音)と祐二(浅香航大)の姿はなく、富が仰天したのは別のあるものだった。何日も帰っていない2人を「夜逃げしたのでは?」と心配する一同。みね子も早苗(シシド・カフカ)も、自分たちの接し方がひどかったかなと反省する。時子(佐久間由衣)は夢を追う者として、彼らの気持ちが理解できて切なくなる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

たった1カットで15分を台無しにする演出家に交代か…

世間では先週の視聴率も 20%以上キープで好調子らしいが、私にとっては評価に値しない仕上がりだったから、今週こそ演出家も一新して期待を高めて欲しいと願って観始めた大21週の初日。良く考えれば、あと35回しか無いのである。

そんなことを考えながら「若い広場」を気分良く口ずさんでいたのに、私の目がある人物名に凍り付いた。それは、ぐだぐだな演出だったビートルズ旋風が吹き荒れた翌週の第14週を、更にぐずぐずな演出で仕上げた「演出 川上剛」を見つけたから。

この人、脚本家の意図を汲まないし、たった1カットで15分を台無しにする人だから、今週もいきなり嫌な予感しかしないのだが…

主題歌明けのヤスハルの1カットで、今日は終わった…

主題歌明けのファーストカットで終わったね。そう、あの悲鳴の夜のすずふり亭の裏の広場にヤスハル(古舘佑太郎)がポツンと犬とじゃれ合ってるカット。それも、前回と額のあかね荘を背中に背負ってのロングショット。これ、先週からの悲鳴のくだりの中で、一番入れちゃいけない(いけなかった)カットなの。それを入れるか…

「夜の広場のヤスハル」が、一番ダメなカットの理由

なぜ、一番入れてはいけなかったカットかと言うと。本作って、登場人物たちが、全員 “いい人” で、普通の人たちの、普通の出来事を、普通に描いくのが、本作らしさであり、本作がずっとやってきたことでしょ?今のご時世ならともかく、東京にもまだまだ人情味溢れた昭和40年代なのに、ヤスハルが外にいるのは明らかに不自然。

本当は、一緒に歌ってた鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)は、あれだけの悲鳴を聞いただろうにどこ行った?と言いたいところだが、面倒だから、ここはヤスハルだけに絞り込む。ヤスハルはおとなしいけど歌とギターが大好きな優しい男って設定だったよね。じゃ、耳も良いんだよね。優しいんだよね。

映像を見れば、前回の悲鳴の後も、漫画家コンビの部屋には女性しかいない。ヤスハルが女性だけの部屋に飛び込んでいくのが恥ずかしいとか、どの部屋か分からない不安感とか、悲鳴そのものへの恐怖感、プライバシー侵害の問題などが理由で、女性の悲鳴の元に駆け付けなかったと言うのは、あまりに不自然でないか?

ヤスハルが悲鳴に反応しなかった事で、"今風" が加速

いや、あまりに “今風” 過ぎやしないかってこと。それに、「月時計会議」が終わってあかね荘に帰るみね子(有村架純)と時子(佐久間由衣)と早苗(シシド・カフカ)と、ヤスハルは鉢合わせしている可能性大と考えるのが普通。夜遅いから声を掛けったと考えるのも普通。それが “昭和の普通の人情” だから。

だとしらら、ヤスハルはギターを放り投げて、あかね荘に飛び込んでいくのが昭和でないの?そう言うことを全て無視した演出が、あの冒頭の1カットだと言うこと。本来は、先週の演出家が、悲鳴に反応するヤスハル(鈴子と省吾も)のカットを入れて、予告編に繋ぐべきだったの、多分ね。

先週、それをやらないのを受けて、更にぼけーっと犬と戯れるヤスハルのカットと入れちゃった。これ、演出家として致命的なミスだね。脚本家がどう言う理由で悲鳴に誰も反応しないように書いたのか、本当はそこも知りたいが、演出が輪をかけておかしくしちゃダメだと思う。

「夜の広場のヤスハル」さえ無ければ、普通の15分間

録画があるなら見直して欲しい。アバンタイトルでおさらいがあって、オープニング映像があって、その次が富(白石加代子)を描いたイラストのアップになっていたら、時子が押入れを、早苗が本棚を物色している映像のお蔭で、悲鳴からだいぶ時間経過したと捉えられなくはない。

ホント、あの冒頭の1カットだけで、これだけの違和感と不自然さが生まれてしまうのだ。そして、こう言うことをやらかすのが今週の演出担当の川上剛氏なのだ。因みに、終盤のヤスハルと歌のシーンも無い方が良いのは当然のことだ。

「昭和の人情ドラマ」なら、ヤスハルが動かないのは不自然

これね。脚本的にも、「昭和の人情ドラマ」を描いていると言う点で、とてもおかしなことと、ドラマ的にすっごく勿体ないことをしたと思う。

おかしなことは、何度も書いているように、女性の悲鳴でヤスハルが駆け付けなかったこと。妙なことに関わるとろくなことはないから見て見ぬふりしよう、と言うのは現代感覚。「昭和の人情ドラマ」なら、ヤスハルと省吾は走り出すべきだった。だって、高齢の富さんは一人暮らしなんだし…

省吾が動けば愛子と…。全員で一騒動するのが本作では?

勿体ないことは、もしも省吾が駆け付けていたら、愛子(和久井映見)との絡みで、これまた忘れてた中年の恋バナを面白おかしく書けただろうにってこと。本当は、中華料理屋の五郎(光石研)や和菓子屋の一郎(三宅裕司)も家から飛んで来て “一騒動” するのが、「奥茨城編」の頃の『ひよっこ』じゃないの!

なのに、12分過ぎに、またヤスハルの歌のシーンが入った。これ、劇中歌で雰囲気づくりしているつもりなの?強力な大人の事情でもあるの?いずれにしても私としては、今回のヤスハルは全部削除した方が、年齢層の幅広い女子会みたいな会話劇として、間違いなく普通に楽しめたに違いないと考えるが。

あとがき

結局、先週の演出家がすずふり亭の裏庭でヤスハルにギターを弾かせたのが失敗ですね。せめて、柏木堂の店先あたりにしておいて、どこからかヤスハルの歌声が聞こえて来たから、鈴子と省吾が近づいて行ったとすれば…。それでも現実的な距離感として悲鳴は3人に届いたと考えるのが普通ですけれど…

最後に。前回は出社前でバタバタして書いたので詠み難かったに違いない感想なのに(今は修正してあります)、93回ものWeb拍手とたくさんのコメントを頂き、ありがとうございます。

みね子を題材にした漫画がボツになって一騒動…を始めるのに、こんな15分間が必要ですかね。どうせ明日には呑気に漫画家コンビは帰って来るんでしょ?何日も不在では、今週中に秀俊とミニスカートと世津子と三男を描けないのは分かってるんで。是非とも、話が前進することを期待します。

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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1 2 3 4 5 6
第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7 8 9 10 11 12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『旅立ちのとき』
19 20 21 22 23 24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
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  • 演出家
湖畔 2017/08/22(Tue)15:55:01 編集
遅いコメント失礼します。いつもミッキーさんのブログを楽しみにしています。
演出家の川上剛さんは、あまちゃんのチーフディレクターですね。
もしミッキーさんがあまちゃんでは違和感がなかったとしたら、脚本との相性などもあるのでしょうか?
  • Re:演出家
みっきー 2017/08/22 16:11
☆湖畔さん
コメントありがとうございます。

演出家と脚本家の相性はあると思います。
私のような小規模な映像作品でも、
「あの脚本家は、言い回しがくどくて、意味が分からない」
なんてことありますよ。

『あまちゃん』は、脚本が良すぎました。
だから、演出がそれなりなら、あとは俳優陣の力で押しきれたと思います。

ですから、脚本に難がある作品では、
川上剛さんの演出は映えないな、
と言う感じです。

やはり、映像化のしやすい脚本と手強い脚本はありますし、
それに対して演出家の得手不得手もあって、
それが「相性」と言えば、そうかも知れません。

お答えになってますか?
  • Re:演出家
湖畔 2017/08/22(Tue)18:46:51 編集
なるほど、いろんな要因が重なってのアウトプットですものね。
早速の、わかりやすい回答ありがとうございました。
  • Re:Re:演出家
みっきー 2017/08/22 18:57
☆湖畔さん
再コメントありがとうございます。

『あまちゃん』から4年ですよね。

井上剛さんの作品で、良いなと思ったのって
『あまちゃん』と『トットてれび』は良かったです。
でも、『トットてれび』は感想文を書く程では無かった…

作り手も、観る方も、4年経てば、好みや嗜好も変わりますしね。
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  • 管理人 自己紹介
【ハンドルネーム】
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【性別】
男性
【職業】
宴会/映像ディレクター(フリーランス)
【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
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