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連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第14週『新しい風が吹いて』の 『第81回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


喜美子(戸田恵梨香)は八郎(松下洸平)に代わり、弟子二人に辞めてもらうよう告げる。だが弟子が去ると同時に、懐かしい知り合いに連れられ、美大出身の若者・松永三津(黒島結菜)がやってくる。弟子にしてほしいという三津。喜美子は八郎と相談して、弟子を預かる余裕がないと断るが三津は食い下がる。次第に押し問答がエスカレートして、三津の本音が明らかに。その頃、川原家の敷地を怪しい人影が横切る。喜美子は気づかず…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まえがき

当blogの読者さんの中からも、継続視聴離脱者が増えているから、もはや “一部の” モヤモヤを抱えつつ観ている読者さんと、自分の備忘録的に書いているよう状態。それゆえに、いつ私も感想を止めようか…

今回もアバンが雑で、期待感が全く高まらない!

さて、どうして、今回も前回と同じような “もったいぶった脚本や演出” は止めて、さっさと本題に進めば良いと思う。作り手は、アバンでサプライズをやって面白味を出そうと言う意図があるかも知れない。でも、そんなことをやっても、大して面白くないのだ。

前回は、アバンでは、先週から一気に3年(2年半?)の時間経過をした、月曜日(1/6)に既にいる八郎(松下洸平)の2人の弟子、畑山順(田中亨)と稲葉五郎(永沼伊久也)が居て驚かせたが、それ以外の出来事はほぼゼロで。前回の火曜日(1/7)のアバンでは、喜美子(戸田恵梨香)が弟子2人に「明日な 大事な話があるんよ」と告げたが、主題歌明けには一切触れずに終わった。

そして、今回のアバンでこそ、「大事な話」に触れるかと思ったら、それも無し。まあ、本作は、基本的に水曜日までは月曜日の流れを踏襲して、水曜日の終盤から金曜日がメインで、土曜日は月曜日のためのフラグ…と言う構成が多い。

だから、今週も、弟子2人の件は水曜日まで引っ張るとは思ったのだが、やはり、面白くないのだから、イライラを増幅させるような “アバンをサプライズ化する” のは、もうやめた方が良いと思う。

なぜ、"弟子解雇" を八郎は喜美子に言わせたのだろう?

そして今回のアバン。水曜日まで引っ張った「大事な話」が、遂にアバンの冒頭で描かれた。川原家の玄関の軒先に正月飾りが飾られているから、昭和44年(1969)1月の関西地方での松の内(1/15:関東地方では1/7)の前と言うことだ。

折角、正月に放送するのだから、月曜日に年越しのシーンでも1つあったら雰囲気が出たのに、それをせずに、嫌味のようにアバンの1カット目に、軒先に正月飾りがある川原家の全景を使うあたりも私の好みと違う。

そして、もう映像で描くことはとっくに捨てたように、「去年の秋から預かっていた弟子2人に辞めてもらうことを告げました」で始まった。まだ、松の内だと言うのに「退職宣言」をすると言うのも、退職を言い渡すのが師匠の八郎でなく、妻の喜美子にやらせると言うのも好みに合わない。

まあ、八郎は「師弟関係」の経験が無いし、この3日間での八郎の弟子2人への態度を見る限り、大して弟子として寵愛しているようにも映っていなかったから、「喜美子 やっといて」と丸投げしたのかも知れないが。

大阪時代の荒木荘での先輩女中の大久保(三林京子)との「師弟関係」や、丸熊陶業時代の深野心仙(イッセー尾形)との「師弟関係」の描写を見て来た私にとって、ここの八郎の態度が解せないし、「それは 八郎さんが言うべき」と喜美子に言って欲しかった…

池ノ内と磯貝がアポなしで松の内に弟子を連れて来るかな?

そして、弟子2人はサクッと首を切られて、話は「暗 → 明」へ。10年ぶりに「深野組」の “1番さん” の池ノ内富三郎(夙川アトム)と “2番さん” の磯貝忠彦(三谷昌登)が、喜美子の母・マツ(富田靖子)に連れられてやって来る。

マツによれば「偶然」出会ったようだが、これは、池ノ内と磯貝が、その後に描かれる重要任務を遂行するのに、喜美子や八郎へ連絡の1つも入れずにやって来たってこと? 脚本と演出がサプライズをやりたいのは理解するが、それこそ厳しい修業をしてきた2人が、そんな無礼なことをするだろうか?

喜美子に「そうや! 年賀状に新しい弟子を1月●日に紹介するって書いてあった! 今日だったの 忘れてたわ」の一言を加えれば、池ノ内に「喜美ちゃん 相変わらずおっちょこちょいやな」とか言って、久し振りの「深野組」の “ノリ” で楽しいアバンになったのに。本当、わざと、つまらないように作っているとしか思えない…

八郎が悩んでいるなら粘土をグチャッとするとか投げるとか

主題歌明け、予想通りにアバンでサプライズ登場した美大出身の若者・松永三津(黒島結菜)の話にはならずに、八郎と窯業研究所の所長・柴田寛治(中村育二)と美術商の佐久間信弘(飯田基祐)の会話劇。前回で書いた、登場人物の言葉でなく、脚本家と演出家に言わされている登場人物の “説明台詞” の応酬が始まった。

八郎と柴田は喜美子の作品を評価しているような、佐久間は八郎の能力を評価しているような “説明台詞” だ。ここで描きたいのは、恐らく「自分の作品作りに行き詰って苦悩している八郎」と「喜美子の方が陶芸の才能があるかも知れないと言うことを分かってしまったことに苦悶している八郎」だ、きっと。

しかし、八郎が一応喜美子よりも優れた陶芸家として悩んでいるようには、全く見えないし、描かれてもいない。だから、“説明台詞” になる。ここへ、1シーンの回想でも良いから、例えば、「ろくろを回している途中で悶々として粘土をぐちゃぐちゃにする八郎」とか、「憤りを感じた八郎が真夜中に粘土を外に投げ捨てる」とか、そんな八郎の心情を表現する映像があれば良かった。

もちろん、俳優が受賞する程の腕前で作陶をする画を撮るのは大変だろうが、粘土をグチャっとしたり投げたりするくらいなら出来るのでは? それとも、所属事務所から極力粘土を触るシーンはご法度とか指令が出てるとか? それでなければ、やるべきだったと思う。

新キャラの登場シーンも、新鮮さ無し…

やるべきことをやらずに、柴田と佐久間が帰るとまた話は「暗 → 明」へ。劇伴も明るめな楽曲に変えて、先程の「一層、深刻な状況に置かれた八郎」の姿は消えて、弟子を取るの取らないの話へ。

しかし、予告編でも番宣でも、美大出身の若者・松永三津(黒島結菜)が弟子入りするのは百も承知だし、黒島結菜さんが後半戦の最初の目玉であること分かっているから、何だかなぁって感じ。

「ゲゲゲの女房」で主人公がアシスタントを受け入れるのと雲泥の差

比較するのもなんだが、偶然に夕ドラで再放送を見ている『ゲゲゲの女房』で主人公がアシスタントを受け入れる際の、受け入れ側の受け入れざるを得ない多忙な状況と、アシスタントに是非ともなりたいと言う若者たちの気持ちの描写が、実は良く出来ていたことに改めて気付いた。

そう、『ゲゲゲの女房』は、しっかりと登場人物の状況と心情が描かれた上で、物語が進んで行くのだ。

現時点は「神山清子さん」の人生の「起承転結の起」なのだが…

しかし、本作は違う。今回の三津が「何が何でも弟子にして下さい」と言う感じは、喜美子がフカ先生の絵付け火鉢に魅了された時と似ているが、三津は “たまたま” & “偶然” に “女性だから” と言う理由で、八郎でなく「喜美子のいる場所」に弟子入りに来ただけ。

何となく、『ゲゲゲの女房』に登場した “ 駆け出しの少女漫画家” の河合はるこ(南明奈)に似ているが、だとしたら、この三津が喜美子のモデルとなっている「神山清子さん」の人生の転機である…

ここからはネタバレになる可能性があるから【】内の文字色を反転させておく。女性の陶芸家が認められず苦悩していた清子さんは【若い愛人を囲った夫に見捨てられ、極貧の生活を強いられますが、女手一つで子どもを育て上げます】となる…

だから、この通りに『スカーレット』も進むのなら、予想が的中してしまうと、既に放送が3か月、半分を過ぎているのに、現時点は「神山清子さん」の人生の「起承転結の起」なのだが…

柴田が弟子2人と入れ替えに三津を連れて来て説教すべき!

今回の表現、展開で最も解せなかったのが、明るい劇伴に乗せて、三津に結構需要な “説明台詞” でない “言葉” を言わせてしまったこと。

細かく引用しないが、恐らく三津は、「1番さん」から八郎の作風や作品を事前に聞き調べたのだろう。これは想像できる。だから、懸命に「誰にも まねできない」と八郎に次々と提案をした。しかし、残念なことに、この三津の提案を喜美子は笑って聞いている。八郎も小馬鹿にした態度。「素人だから」を理由に耳を貸さない人間に共感出来るはずがない。

ここは、三津を連れてきた理由を絡めて、陶芸のプロである「深野組」の池ノ内と磯貝が、「八郎が作品作りに行き詰って悩んでいるのは、君の作品を見れば分かる」的なことを言って、「今の八郎には三津の斬新な考えが必要だと思ったから連れて来た」くらいのお説教をして良かったと思う。

もちろん、本当は、「深野組」の池ノ内と磯貝でなく、窯業研究所の柴田所長がバッサリと言い放って、連れて来た三津を八郎に押し付けて出て行くのが、私の理想だが…

なぜか11分頃から、急に劇伴がコミカルになって…

そして、一方的に三津が喋りまくったとは言え、三津の言っていることは、苦悩と苦悶中の八郎には「目から鱗」的な話として、八郎が何かを閃く展開でも良かったのに、なぜか11分頃から、急に劇伴がコミカルになって、また「暗 → 明」へ。それも、話は三津の失恋話とアドリブ芝居。こう言うの、視聴者が喜ぶとでも思っているのだろうか。

あとがき

結局、最後は、いつもよりは薄めのイチャイチャで喜美子が自分の作品作りを木曜日から始めると言うフラグになりましたね。それにしても、この3日間は何だったんでしょう? 土をいじっている場面は少ないし、ただただ、説明の台詞の会話劇で、何となく八郎は作品作りに行き詰っており、喜美子は結構余裕綽々って感じ。全く、共感出来ないのですが…

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【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
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