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【満月カレンダー】2024年3月25日(月)が、ワームムーン(芋虫月)

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感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっとこうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。

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[8回]

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連続テレビ小説「ブギウギ」（第121回・2024/3/22）感想

2024/03/22 (Fri)11:31:24 ドラマ

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第121回／第25週『ズキズキするわ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

昭和３１年、大晦日。第７回オールスター男女歌合戦当日。スズ子（趣里）は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度をしていると、股野（森永悠希）と水城アユミ（吉柳咲良）が訪ねてくる…。そして、いよいよ本番。羽鳥善一（草彅剛）はテレビの前で、愛子（このか）は客席で見守る。茨田りつ子（菊地凛子）も楽屋に応援に来た。水城アユミは「ラッパと娘」、福来スズ子は「ヘイヘイブギー」。新旧二人の歌合戦が始まる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

原作：なし
脚本：足立紳（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,拾われた男 Lost Man Found） 第1～8,11,12,17～19,22～25週
　　　櫻井剛（過去作/表参道高校合唱部!,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第9,10,13～16,20～22週
演出：福井充広（過去作/てるてる,家族純情きらり,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ） 第1,3,8,13,14,19,20,25週
　　　二見大輔（過去作/半分､青い｡,なつぞら,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第11,12,18,22～24週
　　　泉並敬眞（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,7,9,17週
　　　鈴木航（過去作/あさが来た,べっぴんさん,ｽｶｰﾚｯﾄ） 第4,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん） 第6,10,15,16,21週
　　　小島東洋（過去作/鹿児島発地域ﾄﾞﾗﾏ｢この花咲くや｣のみ） 第22週
音楽：服部隆之（過去作/王様のﾚｽﾄﾗﾝ,翔太の寿司,のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ,HERO）
歌劇音楽：甲斐正人（過去作/映画｢蒲田行進曲｣(松竹/1982)劇伴担当）
舞台演出：荻田浩一（過去作/元宝塚歌劇団所属の演出家）
ロゴ・OP映像：牧野惇（過去作/東京ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸのｵ-ﾌﾟﾆﾝｸﾞ映像）
主題歌：中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
語り：高瀬耕造（NHK大阪アナウンサー）
「土曜日版」ナレーション：北郷三穂子（NHK大阪アナウンサー）
制作統括：福岡利武（なつぞら,青天を衝け）
　　　　　櫻井壮一（過去作/おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
※敬称略

不必要に"死や病や障がい"を盛り込んでいない点を評価も！

私のブログに来てくれて、ありがとうございます。
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです！

感想の大前提として。

今回の 15分間、最終週につながる、つなげる橋渡し的な役割として悪くない。

また、単純に 15分間の朝ドラの１回分としての「ヒロインの物語」の紡ぎ方、描き方にも大きな不満はない。

むしろ、偉大なモデルを基礎にしたフィクションの朝ドラの大ラスの２週としては、“主要キャラクターの死や病や障がい” を不用意、不必要に盛り込んでいない点を評価もしたい… とさえ思う。

"大人の事情"と"ある種の忖度"を感じさせたのが残念過ぎる

だから、今回の感想では良い部分を掘り下げる大前提で。
その前に、気になったことを挙げておく。

タケシ（三浦りょう太）が普通の展開の足を引っ張り過ぎている。

タケシが口を出すことで、その度に流れが止まり、騒動の気配を漂わせ、話の腰を折ってくる。

こんな言い方はしたくないが、［史実］をベースに組み立てられている今作(フィクション)だが、「柴本タケシ」は創作された登場人物でモデルはいないのだ。

先日も書いたが、初代マネージャーマネージャー・五木ひろき（村上新悟）と、二代目マネージャーの山下達夫（近藤芳正）にはモデルが存在する。

従って、「トラブル発生要員(要因)」として創作されたキャラクターであり。

そして言いたくないが、“大人の事情” で “演技力は不要で目立つキャラ” をあてがった… と推測してしまう。

“大人の事情” でいうなら、水城アユミ（吉柳咲良）の『ラッパと娘』でアップが多過ぎたのも、忖度の一つだろう。

昨夜放送された『ブギウギ～時を越える服部良一メロディー～スペシャル・コンサート』での吉柳咲良さんの異様な扱いを見れば、想像に難くないし。

まっ、テレビドラマなんて、大人の事情や忖度によって成立している部分が大きいから、ここで愚痴ったり責めたところで意味はないわけだが（汗）

「スズ子引退の決意」のためのお膳立てとして出来は良い

愚痴は、これくらいにして。

もう次週が最終週だから、予告編がどうこうなんて書くのはやめる。

最終週を「スズ子の引退の決意」を主軸にするためのお膳立て、下準備が今週だと考えると。

今回の構成、展開、内容は、それなりに良くできている。

世間の人気や注目は落ち始め、自身の歌唱力や体力の衰えも感じているスズ子（趣里）。

そんなスズ子が歌手引退を決するきっかけであり、ある意味でスズ子に引導を渡すのが水城アユミとの設定だ。

そして、迷い始めているスズ子に現場でやる気を起こされる先輩で同業者が茨田りつ子（菊地凛子）という設定で。

恩人である羽鳥善一（草彅剛）はテレビの前で、大切な愛子（このか）は客席で見守る設定。

現場にいるキャラ、現場にいなキャラも、きちんとスズ子に関連付けて描かれた。

「スズ子の物語」として、単純に「スズ子オンステージ」だけを目玉にしない丁寧な描写だ。

ここまで "らしさ" の創出ができていれば、満足度は高い

特に、大トリでの出演者総出の場面では。

ベテラン歌手で大先輩りつ子の優しさと厳しさ…

若手歌手アユミが受けた衝撃と動揺…

‘ブギの女王’やり切ったスズ子の対比はお見事だった。

そして、しっかりと「歌うことで元気になる人たちのドラマ」「歌を聴くことで元気になれる朝ドラ」であることを提示しつつ。

“ドラマ” として＜映像で見せて（show）魅せる（fascinate）べき！＞をやった。

前段のように、気になった部分はあるが、メインの部分でここまで “らしさ” の創出ができていれば、満足度は高い。

あとがき（その１）

この感じですと、笠置シヅ子さんの晩年は描かれないようなので、少し触れますと。

本名は「亀井静子」。

大阪の松竹歌劇養成所でデビューした際は「三笠静子」が芸名で。

静子が歌手活動に専念し始めたころに「三笠宮家」が誕生したため、芸名を「笠置シヅ子」に改名。

そして、歌手を引退して女優に転身した際の芸名が「笠置シヅ子」で、混同するため「笠置シヅ子」に統一されています。

あとがき（その２）

さて、最終週は、「引退コンサート」で終わるんでしょうか。

きっと、スズ子の設定ですから、善一には相談せずに怒りを買うけど、ラストステージではピアノ伴奏で祝福するのがきれいなラストだと思いますね。

梅丸少女歌劇団（略称・USK）の関係者が登場しそうですけど。

“義理と人情” であるなら、下宿屋の女将・小村チズ（ふせえり）とお夫の吾郎（隈本晃俊）、おでん屋の伝蔵（坂田聡）、「福来スズ子とその楽団」メンバーも全員集合してほしいです。

みっきーの植物図鑑（第207回）

今回は、２本立て。

１つは、「第195回」でご紹介した我が家の「オオナデン(大南殿)」という品種の桜の鉢植えです。

京都御所、南庭に植えられたことから、その名がつけられたとされる八重咲の桜だそう。

２月12日から１か月半で、ようやくツボミが膨らみ始めてきました。

みっきーの植物図鑑（第208回）

２つめは、近所の公演の「ハクモクレン(白木蓮)」の花。

高いところで咲くので、なかなか撮影しづらいですが、今朝は晴天の空をバックにパチリ。

ハクモクレンの花言葉は、「高潔」「荘厳」「崇高」「慈悲」「自然への愛」。

何となく、華やかなのに背筋が伸びる気がしませんか？

最後に。

2024年3月25日(月)の夜が満月です。

ですが、今のところ、残念ながら 25日は全国的に雨の予報です。

全国的に天気が良いのは今日(3/22)までなので、まだ満月に足りませんが今夜お月見しておくのも良いと思います。

最終週も、最後まで見届けようと思います。

燃ゆる心のうた　甘い恋の歌声に
君と踊ろよ　今宵も月の下で
東京ブギウギ　リズムウキウキ
心ズキズキ　ワクワク
世紀のうた　心のうた　東京ブギウギ　ヘイー
※東京ブギウギ／笠置シヅ子　作詞：鈴木勝より

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夜ドラ「ユーミンストーリーズ」（第3週/最終週「春よ、来い」の最終話・2024/3/21）感想 ※〔全4回×3週〕の総括も！

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[36回]

これまでの感想を読む

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2024/03/22 (Fri)08:39:41 ドラマ

NHK総合・夜ドラ『ユーミンストーリーズ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第3週/最終週「春よ、来い」／最終話の感想。

なお、原作(小説)である柚木麻子ら６名の女性作家『Yuming Tribute Stories』は、未読。

なりみ（小野花梨）は昔、家族でよく来たという海岸に多英（白鳥玉季）を車で連れ出す。しかし、宿泊のあてもなく日が暮れてしまい、偶然見つけた衣笠充流（田中哲司）と雄大（池松壮亮）が住む休業中のペンションに泊めてもらう。その夜、４人で焚き火を囲んでいると、雄大は不思議な光景を目にする。一方、千崎（岡山天音）と一緒に父を訪ねたカナコ（宮﨑あおい）も同じ海岸に行き着き、明け方に不思議な夢を見る。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

スタッフ（第1週）
テーマ曲：「青春のリグレット」
原作：綿矢りさ「Yuming Tribute Stories」より
脚本：岨手由貴子（過去作/Disney+ すべて忘れてしまうから）
演出：菊地健雄（過去作/ﾒﾝﾀﾙ強め美女白川さん,君に届け）

スタッフ（第2週）
テーマ曲：「冬の終り」
原作：柚木麻子「Yuming Tribute Stories」より
脚本：ねじめ彩木（過去作/民衆の敵,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ）
演出：箱田優子（過去作/地上波ﾄﾞﾗﾏ不明）

スタッフ（第3週）
テーマ曲：「春よ、来い」
原作：川上弘美「Yuming Tribute Stories」より
脚本：澤井香織（過去作/地上波ﾄﾞﾗﾏ不明）
演出：奥山大史（過去作/Netflix｢舞妓さんちのまかないさん｣）

スタッフ（全話）
劇伴音楽：青葉市子（過去作/映画｢こちらあみ子｣）
制作統括：遠藤日登思（アミューズ）、神林伸太郎（NHKエンタープライズ）、藤並英樹（NHK）
制作・著作： NHK、アミューズ
※敬称略

この脚本なら演出も、この"畳み方"しかないと考えたと思う

始まって３分、これでは、ラストに『♪春よ、来い』を流さないと収拾がつかないと思ったが。

やはり、最後は『♪春よ、来い』でまとめてきた。

やはり、演出家もこの脚本を読んだ際、この “畳み方” しかないと思ったに違いない。

致命的なのは、３本立てなのに共通項が弱い上に…

なぜ、最終話の途中でそんなことを感じたのか？

前回も書いたとおり、今作は、父子、恋バナ、共同生活の「豪華キャストの３本立て」仕様だ。

しかし致命的なのは、３本立てなのに、これといった共通項がなく。

漠然と “あれ” だけで結び付けているから、興味が湧きにくいのだ。

それこそ、文字だけで成立するメディア（小説など）なら、「あれ」と書いてあれば、いろいろ想像の翼を広げて頼むのも容易だろう。

でも、映像で見せて魅せるメディア（テレビドラマ）では、「あれ」を連呼されても、見えなければ存在を感じることは簡単にできないのだ。

きっと、映像として “あれ” を、光などを用いて具現化したら感じることができたかも。

なりみと多英を中心に、他の２組を活用すれば良かったのに

映像作品として、今一つのめり込めなかった理由は、「３本立て」を活用しきっていないコト。

全４話を見た人なら、なりみ（小野花梨）と多英（白鳥玉季）だけで「春よ、来い」をテーマとした “ドラマ” が成り立つのが分かったはずだ。

全４話の構成も、敢えて第1話にはなりみと多英を伏せる構成となっており、メインは後出しになっている。

だったら、衣笠充流（田中哲司）と雄大（池松壮亮）を “謎の親子” とし、物語の基礎部分に置いて。

ペンション衣笠になりみと多英がたどり着くロードムービーを主軸にし。

ロードムービーの添え物として、カナコ（宮﨑あおい）と千崎（岡山天音）を＜時々＞利用すれば良かった）と思う。

それでも、３組の基礎情報があまりにも少ないから、そこは少し盛り込んで。

そう、１時間×２の前後篇あたりが無難な放送フォーマットだったのでは？

まっ、終わったことだが。

あとがき

最後に〔全4回×3週〕の総括も

世間の評価は、私の感想よりも概ね辛辣ですね（笑）

やはり、松任谷由実さんの名曲をモチーフにしたドラマへの視聴者のハードルは並大抵ではないと思います。

「テレビドラマにおける連ドラ」「MV(ミュージックビデオ)」「イメージビデオ」は違うと思いますよ。

松任谷由実 - 春よ、来い(公式)

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Yuming Tribute Stories (新潮文庫)

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連続テレビ小説ブギウギ Part2 (NHKドラマ・ガイド) ムック 2024/1/25

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【これまでの感想】
第1週「青春のリグレット」
第1話第2話第3話最終話
第2週「冬の終り」
第1話第2話第3話最終話
第3週/最終週「春よ、来い」
第1話第2話第3話

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連続テレビ小説「ブギウギ」（第120回・2024/3/21）感想

2024/03/21 (Thu)10:24:02 ドラマ

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第120回／第25週『ズキズキするわ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

愛子（このか）は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を休みたいと言い出す。スズ子（趣里）は、自分も水城アユミ（吉柳咲良）との新旧対決から逃げたかったが、今は逆に楽しみだと話す。そして、逃げるかどうかは愛子が自分で結論を出すようにと伝える。翌日、学校に行くかどうか迷う愛子を家に残し、スズ子は羽鳥善一（草彅剛）のもとに向かう。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

最終段階としては悪くない、いいや、かなり良いと思う

私のブログに来てくれて、ありがとうございます。
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ワンカットでも良いから「かけっこ対決」があったら、もっと説得力が増したのに…

とはいえ、人情話というより浪花節になってはいるものの。

恐らく明日が、第７回オールスター男女歌合戦当日のステージで。

そこへ向かう最終段階としては悪くない、いいや、かなり良いと思う。

まず、何よりも分かりやすい。

ようやく今作のカタチが復活しそう

今回を「起承転結」とするなら、「起」は次のスズ子（趣里）のセリフだ。

スズ子「ただな… 逃げたら
　そのことは一生忘れられへんで。
　（中略）負けて悔しい思いした方が
　多分ええねん」

スズ子が自分自身の決心を単純に口にするのではなく、子育ての一環として、母親の言い聞かせの一つとして愛子（このか）に伝える形式だ。

これによって、スズ子が育児をやっていることが強調された。

そして、「承」は上の「負けて悔しい思い」を受けた、羽鳥善一（草彅剛）への直談判だ。

スズ子「おんなじ舞台や思たら
　ズキズキワクワクしてきたんですわ！」

ここで、ちゃんと今作が描くべき「歌うことで元気になる人たちのドラマ」「歌を聴くことで元気になれる朝ドラ」のネタ振りをやっている。

やはり、今作は金曜日に歌のシーンを入れれば良いというものではないのだ。

きちんと、スズ子の歌うことへの下準備を描いた上で、ステージシーンを結果として作り込むべきなのだ。

最近は、これが薄まっていた。

本筋の内容と別展開で、羽鳥がせっせと新曲を作り、金曜日にお披露目、それだけだったのだ。

どうやら、ようやく今作のカタチが復活しそうだ。

分かりやすさより明瞭さが増したスズ子のセリフ

そして、「転」というか、「スズ子の一方で、愛子は…」的な転換点になったのが。

スズ子「愛子も今しょうもないことでっけど
　ワテと似たようなことで悩んでますし
　ワテは今愛子のために歌いたいんです」

スズ子の水城アユミ（吉柳咲良）との新旧対決と、愛子と転校生のかけっこが重なっていることを、セリフで言っちゃったのは少々野暮だが（苦笑）

かけっこの映像が無いなら、これを入れておかないと分からない視聴者もいると思う。

まっ、それくらいに愛子のくだりは全部がセリフ任せ、セリフ頼みになっているから。

でも、「愛子のために歌いたい」を盛り込んだのは分かりやすさより明瞭さが増したセリフとして良かったと思う。

そして、「結」は。

スズ子「マミーもおんなじことになったら
　恥ずかしいてたまらんで」

愛子に先を行かせて、スズ子が後を追いかける形で金曜日へいい感じにつないだと思う。

途中で、家政婦・大野晶子（木野花）が『ラッパと娘』の鼻歌を歌うのも悪くないし。

すべてといって良いくらいにぶち壊したのが柴本タケシ

ただ、これだけ説得力も納得もできる展開を、すべてといって良いくらいにぶち壊したのが柴本タケシ（三浦りょう太）だ。

柴本「逃げるが勝ちって言葉もあるんだよ愛ちゃん」

前科者の小田島（水澤紳吾）への当てつけとしても… だ。

タケシだって、寝坊、居眠り、悪態ついて、何でもありのキャラとして、サブ脚本の櫻井剛氏がこう書いたのだ。

終盤のタケシを含めて、なぜメイン脚本の足立紳氏は、タケシが立派に更生しているように描かないのだろう？

確かに、スズ子の周囲にイエスマンばかりでは面白くないとは思う。

ただ、羽鳥や麻里（市川実和子）は子育ての実績があるから、スズ子を甘やかそうとおだてようと考えあるように見えるのだ。

そのことは、茨田りつ子（菊地凛子）の信頼を得ている点で大野も同じ。

小田島は少々問題はあるが、一応はスズ子の家に住み込みで子育てしているから、タケシよりはかなりマシ。

要するに、現状でスズ子の周囲にいるキャラクターで最も説得力も信頼もないのがタケシなのだ。

別に、存在は否定しないが、せめてこの案件に口出しさせるべきではなかったのでは？

それこそ、愛子が巨大化したときに、タケシも一足飛びに変化と成長させるべきだったと思う。

番組情報

ブギウギ～時を越える服部良一メロディー～スペシャル・コンサート

NHK総合：3月21日（木）午後10:00～午後10:44

連続テレビ小説「ブギウギ」を彩った偉大な作曲家・服部良一の音楽
時代を越えて愛される名曲の数々を豪華歌手が歌う

【出演アーティスト】（50音順）
石川さゆり、石丸幹二、河野純喜（JO1）・與那城奨（JO1）、木下晴香、吉柳咲良、さかいゆう、さだまさし、鈴木雅之、友近、橋本じゅん

音楽監督・指揮服部隆之（※「隆」は旧字体）
演奏ブギウギ・スペシャル・ビッグバンド
司会高瀬耕造アナウンサー

あとがき

そういえば『ちむどんどん』（NHK/2022年度前期）は沖縄方言で「胸がわくわくする気持ち」を表していたんですよね。

その『ちむどんどん』では、説得力も信頼もない‘ニーニー’こと比嘉賢秀（竜星涼）が毎回イライラさせました。

なんとなく、ニーニーとタケシって似ていませんか？（笑）

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夜ドラ「ユーミンストーリーズ」〔全4回×3週〕（第3週/最終週「春よ、来い」の第3話・2024/3/20）感想

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[28回]

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2024/03/21 (Thu)08:47:44 ドラマ

NHK総合・夜ドラ『ユーミンストーリーズ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第3週/最終週「春よ、来い」／第3話の感想。

なお、原作(小説)である柚木麻子ら６名の女性作家『Yuming Tribute Stories』は、未読。

カナコ（宮﨑あおい）は３回しか会ったことのない千崎（岡山天音）から思わぬ申し出を受けたことをきっかけに、母が”あれ“をどう使ったかというずっと抱いてきた疑問と向き合う覚悟を決める。そして千崎の運転する車に乗って、疎遠になっていたある人を訪ねる。一方、中学校では多英（白鳥玉季）に対するイジメがエスカレート。叔母のなりみ（小野花梨）は部屋に引きこもった多英を家族の思い出の場所へと連れ出す。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

イジメの映像化は個人的には見るに堪えないが

中学校で、多英（白鳥玉季）に対するイジメがエスカレートし。

叔母のなりみ（小野花梨）が、部屋に引きこもった多英を家族の思い出の場所へと連れ出した。

イジメの映像化は個人的には見るに堪えないが。

ただ、小野花梨さんが出演しているせいか、先日放送された NHK土曜ドラマ『お別れホスピタル』での摂食障害で引きこもりだった佐都子と重なったし。

偶然に、『お別れホスピタル』に出演していた きたろうさん演じるなりみの父で多英の祖父・草平が、多英の不登校を許容した点も胸をなでおろした。

ほかの作品の役柄のイメージを別の役に重ねるのは、ドラマの見方としては正しくないはずだ。

でも、俳優さんの持っている雰囲気や印象、そして演技力で同じような役柄が要求されているのだから、それもまた唯一無二の個性の評価だと思う。

ちょっと、今作の感想から離れてしまったが（謝）

"あれ"と"母"と"母なる海"という、今は見えていない共通項

ここから、今作の内容について。

今回は、衣笠充流（田中哲司）と雄大（池松壮亮）の休業中のペンションパートはお休みだったが。

今作は基本的に、15分×４本なのに「豪華キャストの３本立て」仕様だ。

●充流と雄大の親子のくだり

●カナコ（宮﨑あおい）と千崎（岡山天音）の恋バナのくだり

●なりみと多英の共同生活のくだり

確かに合計１時間弱の連ドラとしては、登場人物も設定も情報過多ではある。

しかし、この３本立てには “あれ” の力と “母” と “母なる海” という、今は見えていない共通項があるように思う。

きっと、最終回はそれら共通項できれいに締めくくる… と信じたい。

あとがき

ユーミンの『春よ、来い』は、“君” への “おもい” を抱いたまま、出会うことがかなわずに終わる物語ですよね。

また、日本の童謡『春よ来い』と重なってもいます。

しかし、ユーミンは敢えて「春よ、」と「、」を打って、「来い」を強めています。

要するに…

今は “冬” のようであるけれど、再び “君” と出会えるお互いにとっての “春” を待ちわびます… ってイメージかなと。

そう考えると、最終回が見えてくる気がします…

松任谷由実 - 春よ、来い(公式)

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