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【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
詐欺師男・寛太(藤原季節)のモデル・鈴木良光の史実
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俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」、上坂さんが「鈴木雅」を演じて、「日本近代介護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第8週『夕映え』の第39回(2026年5月21日放送)では、主人公の直美(演・上坂樹里)がわが身を捨てた母の情報を探す中で、思わぬところで渡米経験のある海軍中尉「小日向栄介」を名乗った詐欺師男・寛太(藤原季節)と再会する場面が描かれました。
そこで今回は、「小日向栄介」を名乗った詐欺師男・寛太(藤原季節)のモデルと推測できる鈴木良光(すずき・よしみつ)についての[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
第1章:激動の時代を駆け抜けた若きエリート軍人の横顔
NHKの連続テレビ小説『風、薫る』に登場する小日向栄介/寛太(演・藤原季節)には、実在するモデルがいる。
その人物の名前は鈴木良光(すずき・よしみつ)。
江戸時代が終わりを告げる直前の嘉永2(1849)年に、幕府に仕える武士の息子として江戸で生を受けた。
古い時代が壊れていく激しい変化の中で育った彼は、武士としての誇りを胸に抱きながら、新しくできた明治政府の軍人として生きる道を選ぶ。
良光は陸軍の中で着実に成果を積み重ねていき、大阪の部隊で大隊長という大きな責任のあるポジションを任されるまでになった。
最終的な階級は歩兵少佐にまで上り詰め、国から特別な位や勲章を授けられるほど、組織の中心で活躍する非常に優秀な指揮官であった。
第2章:運命を大きく変えた国内最後の戦いと新しい家族
彼の人生を根底から変える出来事が、明治10(1877)年に発生する。
それが、新政府への不満から西郷隆盛が引き起こした、日本国内で最後となる大規模な内戦「西南戦争」である。
良光は部隊を率いるリーダーとして最前線で激しい戦闘に身を投じたが、戦いの中で太ももに深い傷を負ってしまう。
当時の医療技術ではこの傷を完全に治すことが難しく、彼はその後もずっとこの痛みに苦しめられることになった。
それでも彼は体に深い傷を抱えたまま必死に軍の仕事を続け、翌年の明治11(1878)年に加藤雅〈後の鈴木雅(すずき・まさ)〉と結婚する。
※鈴木雅は、朝ドラ『風、薫る』のダブル主人公の一人、大家直美(演・上坂樹里)のモチーフ。
雅は静岡の武士の家に生まれ、当時はまだ珍しかった最先端の英語教育を女子学校で受けた聡明な女性であった。
二人は京都や東京、仙台へと引っ越しを繰り返しながら、娘のみつと息子の良一という二人の子供に恵まれる。
軍人としての重い責任を果たしながらも、家族と一緒に過ごす穏やかな日々にささやかな幸せを感じていた。
第3章:わずか35歳での別れと妻の心に刻まれた深い悔しさ
良光は東京の学校で教官を務めた後、今度は仙台の部隊を率いる指揮官として現地へ赴任することになる。
しかし、あの西南戦争で負った古い傷と、長年にわたる激しい仕事の疲れがたまり、彼の体は急速に限界を迎えていった。
明治16(1883)年、良光は赴任先の仙台でついに病床に伏してしまう。
戦場で受けた銃の傷が、長い時間をかけて彼の命の灯火を消そうとしていたのだ。
妻の雅は必死に夫を看病したが、当時の日本にはまだ現代のような組織的な看護の仕組みも、一般の人が学べる確かな医療の知識も存在していなかった。
そのため、回復の願いも虚しく、同年の12月5日に良光はわずか35歳という若さで息を引き取ってしまった。
愛する妻と、まだ幼い二人の子供をこの世に残していかなければならなかった良光の無念さは計り知れない。
そして、この早すぎる夫の死が、雅の心に決して消えない大きな後悔を植え付けることになる。
第4章:後悔を強さに変えて近代看護の扉を開いた妻の決意
夫が病気になってから亡くなるまでの間、雅はずっとその枕元に寄り添い続けた。
しかし、専門的な看病の知識も技術も持たなかった彼女には、苦しむ夫のためにできることがほとんどなかった。
雅は大切な夫を亡くした深い悲しみの中で、自分を責め続けた。
その後、雅は当時の自分の心境を次のように振り返っている。
夫は銃創が原因で床に就くようになり、四年前に亡くなりました。私は欧米のトレインド・ナースの存在を知っていたので、もし私に看護の技術があれば、夫は最後の時間をもっと安らかに過ごせたのではないかと悔やみました。
※出典:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』より
この強い後悔が、彼女のこれからの生き方を決定づける。
当時の看病といえば、家族が愛情だけで行うものであり、科学的な技術としては認められていなかった。
雅は、自分と同じように大切な人を失って涙を流す人を一人でも減らしたい、そして正しい看護の重要性を世の中に広めたいと心から決意する。
雅は二人の子供を一人で育てる母親でありながら、当時はまだ世間の偏見が強かった看護の世界へ飛び込む道を選んだ。
明治19(1886)年、28歳になった雅は、新しく作られた「桜井女学校附属看護婦養成所」に第1期生として入学する。
そこでイギリスから来た専門家のアグネス・ヴェッチから、徹底した衛生管理や患者を大切にする姿勢といった、本場ヨーロッパの近代看護を徹底的に叩き込まれた。
※アグネス・ヴィッチが朝ドラ『風、薫る』のバーンズ先生(演・エマ・ハワード)のモデル。
英語が得意だった雅は、先生の通訳や助手としても活躍し、同期の中でも特に優秀な生徒として注目を集めるようになる。
さらにこの学校で、雅は同じように子供を育てる母親であり、後に「明治のナイチンゲール」と呼ばれるようになる生涯の親友、大関和(おおぜき・ちか)とも巡り会う。
※こ大関和が、朝ドラ『風、薫る』のもう一人の主人公、一ノ瀬りん(演・見上愛)のモチーフ。
第5章:名もなき軍人の生涯が日本の未来に灯した光
鈴木良光という軍人の名前は、歴史の教科書に大きく載るようなものではないかもしれない。
しかし、彼が命を懸けて戦い、若くして病に倒れたという事実は、日本の看護教育を発展させた鈴木雅という先駆者を誕生させる最大のきっかけとなった。
もしも彼の死がなければ、雅が看護の道を志すことも、その後の訪問看護の歴史が作られることもなかったからだ。
戦場の一発の銃弾が、巡り巡って日本の医療の歴史を大きく動かしたと言える。
雅はその後、日本で初めてとなる看護師たちの組織「慈善看護婦会(のちの東京看護婦会)」を立ち上げ、働く女性たちの地位を向上させることや、後輩の育成にその生涯を捧げた。
彼女の凄まじい行動力の裏には、いつも「愛する夫を救えなかった」という胸の痛みと、命を守るという強い使命感があった。
夫が果たせなかった誰かを救うという願いを、妻が引き継いで立派な形に変えた。
一人の実在した軍人の短い命が、一人の女性の人生を動かし、日本の近代看護の夜明けを明るく照らすことになったのだ。
第6章:実際の歴史と朝ドラのドラマチックな演出の違い
ここで、現在放送されている朝ドラ『風、薫る』のストーリーと、実際の鈴木良光の生涯にどのような違いがあるのかを整理してみたい。
ドラマの中では、藤原季節が演じる栄介が、華やかな鹿鳴館の舞台で自分の身分や名前を偽り、上坂樹里が演じるヒロインの直美と初めて出会うシーンが描かれている。
劇中の栄介は自分が軍人であると嘘をついていたが、後に直美はその正体が偽りであり、本当の名前は寛太であることを知る。
実際の歴史における鈴木良光は正真正銘の本物のエリート軍人であったため、この出会いのエピソードや嘘をついていたという設定は、ドラマを盛り上げるために作られた創作である。
しかし、嘘から始まった二人の関係が、直美の母親のことを調べていく中で少しずつ信頼へと変わり、やがて深く結ばれていく(と、勝手に好意的予測する)プロセスは、テレビの前で観ている(一定数の)人々を大いにワクワクさせてくれる(と思う)。
さて、ドラマ『風、薫る』ならではの「改変」が、[史実]の「改良」になるのか、はたまた「改悪」になるのか、今後の展開と仕上がりでお手並み拝見である。
あとがき
激動の明治時代を背景に、お互いを想い合う強い絆が日本の看護の歴史を切り拓いていく様子が分かりますね。
悲しい別れをただの悲劇で終わらせず、社会のために尽くす偉大な一歩へと変えた雅の生き方は、現代に生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれます。
もちろん、今現在(5月21日よる)の時点で、直美と寛太が結婚するかどうかは、あくまで推測の域を出ません(悪しからず)。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
■メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 ![]()
■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
■毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック ![]()
■土曜会歴史部会(著)「日本近代看護の夜明け」医学書院 ![]()
■東京大学医学部附属病院百年史 ![]()
■知命堂病院百二十年史 ![]()
■リットン・ストレイチー(著)橋口稔(訳)「ナイティンゲール伝 他1篇」岩波文庫 ![]()
■宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 ![]()
■宮本百合子(著)「宮本百合子全集 第14巻」新日本出版社 ![]()
■木原武一(著)「大人のための偉人伝」新潮選書 ![]()
■セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 ![]()
■真山知幸(著)「偉人名言迷言事典』笠間書院 ![]()
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第39回/第8週『夕映え』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
りん(見上愛)は医局を訪ね、千佳子(仲間由紀恵)の主治医・今井(古川雄大)にある相談をする。一方の直美(上坂樹里)はりんに頼まれた買い物帰りに、思わぬところで寛太(藤原季節)と再会する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
主人公たちの立場と役割の描き方
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―――ここまで、ごあいさつ―――
テレビドラマとして全体の出来栄えは決して目くじらを立てるほどに悪くなく、物語の展開も好意的脳内補完によって納得して受け入れることができてはいる。
だからこそ、作中の描写においてもっと工夫してほしいと感じる点がある。
主人公たちはまだ見習い中の身であるが、法律や制度に基づいた看護の専門職「看護婦」を目指している設定で、それに対して、当時から既に社会に存在していた、お世話を中心に行う役割の人たち「看病婦」もいる。
この両者の間には、仕事の内容や心構えに大きな違いがあるはずだ。
しかし、現在の画面からはその決定的な違いがはっきりと伝わってこない。
そこで私が気になるのは、《‘りん’が医師らに提案したことは、看病婦にはできないのか!?》なのだ。
もちろん、現状の看病婦の描写では「やるとは思えない」と考えるのが妥当だが、「やらない」と「やれない」は雲泥の差がある。
それこそ医師たちが「給料を2倍にするから千佳子様のご機嫌を取れ」と指示すれば、永田フユ(猫背椿)あたりが頑張っても不自然でないのでは?
その意味で、りん(見上愛)だけを見てみれば、‘りん’がやっていることは《看護婦見習いとしてではなく》《看病婦との違いを見出したいから》と考えることもできるのだ。
そう、《見習いとして手柄をあげたい》《バーンズ先生にいいところを見せたい》から、やっているように見えてしまうのだ。
視聴者が物語に深く入り込むためには、主人公たちがこれまでの人たちと何が異なり、どのような新しい価値をもたらそうとしているのかを、具体的なエピソードを通して明確に示す必要があると思う。
展開の予測可能性とドラマの課題
このままの描写が続くと、視聴者は先の展開を簡単に予想できてしまうと思う。
だって、看護婦見習いと看病婦のバトルがないのでれば、描くことは《りんのお手柄》しかないからだ。
りんが受け持つ乳がんの入院患者・和泉千佳子(仲間由紀恵)の入院環境や病状が最終的には好転し解決。
それらが、‘りん’の功績(お手柄)になるという定番の流れである。
その結果、勤務する病院内での評価が高まり、周囲の医師や見習い仲間や看病婦たちからも認められるようになるという、いわゆる王道の定番のサクセスストーリーが待っているようにしか見えないのだ。
確かにドラマという枠組みには、一定の決まった展開や分かりやすい成功パターンが存在する。
しかし、ただ〈予定調和の結末〉に向かうだけでは、物語としての〈深みや新鮮さ〉が薄れてしまう。
今週の『風、薫る』の‘りん’は、正にそこに向かおうとし続けているとしか言いようがないのだ。
物語の構成における「起承転結」と今作の課題
一般的な医療を題材にした作品に限らず、学校を舞台にしたものや、もちろん朝ドラもそうだが、あらゆる物語には話の始まりから結末に至るまでの基本的な構成、いわゆる「起承転結」が存在する。
視聴者は、途中の苦難や変化(=起承転結の転)を経てたどり着く結末だからこそ、心から感動し納得することができる。
本作において課題となるのは、物事の始まり(=起承転結の起)からそれが発展していく段階の描写が少し大雑把になっている点だ。
「転」で変化のきっかけとなる重要な出来事が起きても、それまでの積み重ねが不足しているため、大きな転換点として心に響かない。
その結果、最後となる結末(=起承転結の結)だけを見せられても、気持ちが追いつかないことが多い。
物語構成における「転」は、単なる「事件」ではないのだ。
「転」の本質とキャラクター描写への影響
「転」とは、それまで積み上げてきた「前提・関係・価値観・目的」を、根本から揺さぶる「構造変化」である。
つまり「転」は、「話を盛り上げる場面」ではなく、「この物語は、実は別の顔を持っていた」と観客に認識させる地点なのだ。
「転=どんでん返し」と誤解している人が多いが、本質的には間違いである。
「転」とは、「驚かせること」ではなく、それまで物語を支えていた「意味」や「視点」が変わることである。
つまり、「転」には必ずしも派手な事件を必要としないのだ。
しかし、これまでの本作を見ていれば、おそらく今週も、「千佳子がりんに本音を話す」を「どんでん返し(驚かせること)」に使って、来週につなげるだろう。
結局、登場人物の心の動きや置かれた状況が丁寧に表現されていないため、主人公たちがどれほど努力を重ねていても、その大変さや輝きが画面から伝わりにくいのだ。
そして、目立つのは、注目するのは「騒動」であり、「どんでん返し」だけになる。
これでは、見ている側が実感を伴って登場人物を応援したり、深く感情を移入したりすることは難しくなるのは当然だ。
セリフの表現と積み重ねの大切さ
直美(上坂樹里)が寛太(藤原季節)と再会するくだりは、「看護婦の物語」とは関係ないので深く言及するつもりも、興味もないが。
直美と寛太、すごろくの‘りん’と千佳子も類に漏れず。
登場人物にどれほど「説明的な長い言葉」を語らせても、それだけで作品の質が上がることはまずない。
一見すると「涙を誘うような感動的な場面」には見える一見すると「涙を誘うような感動的な場面」には見えるものの、本質的な部分での描き込みが足りないため、表面的な演出にとどまっているような印象を受けてしまった。
このような物足りなさを感じる原因は、「再会」に至るまでの物語の積み重ねが不足していることにある。
毎日少しずつ物語を積み重ねていく長期のドラマだからこそ、日々の丁寧な描写の蓄積が全体の説得力を左右することになるのだ。
所詮、客寄せパンダ、話題づくりのためのキャラを登場させた…程度でしかないのだ。
演出の連携と視聴者の受け止め方
制作者側は、これでもそれなりに描いているつもりなのだろう。
しかし、実際の画面と視聴者の受け止め方には少し距離があると思う。
このような現象が起きる背景には、作品を複数の演出家が交代で担当する際に、前後のつながりや全体のバランスの共有がうまくいっていないケースが多い。
本作は、今週を担当しているチーフ監督の佐々木善春氏が「2週連続」で演出を担当する機会がまだない。
これによって、本作の「演出の方向性」が「まだ」きっちりと形成されていないと言える。
だから、他の3名の演出担当が個々に創り込みをやって、連ドラとしての連続性や継続性を薄めてしまっている。
もちろん、本来はチーフ監督が主導して「演出部」が一丸となって向き合うべきなのだが。
もしかすると、現場でも違和感を覚えつつ、スケジュールの都合などから修正が難しいまま進んでいるのかもしれない。
本来であれば、お話の土台となる設定や人間関係がしっかりと描かれているからこそ、その後の展開が自然に生きてくる。
でも、現在の状態では、見ている側が過去の場面を好意的に思い出し、頭の中で足りない部分を補いながら見進めなければならない状況になっている。
今回の「直美と寛太の再掲劇」だって、もう少し過去のエピソードを補強・補完しないと丁寧ではないと思う。
物語をより良くするための改善策
最後に、今回も頑張って「このドラマの魅力をさらに引き出すため」を考えてみる。
作品の魅力をさらに引き出すためには、いくつかの具体的な工夫が必要となる。
まず、「看護婦」という専門的な役割を目指す主人公たちと、「看病婦」との違いを、行動や判断の基準の違いとして明確に描き分けることが求められる。
さらに、結末の感動を大きなものにするために、主人公たちが壁にぶつかる過程や、地道に努力を重ねる日常の場面を省略せずにしっかりと描くことが大切だ。
今回のように《言葉だけに頼る》のではなく、登場人物たちの表情や沈黙、象徴的な小道具の扱いなどを通して、状況や変化を視覚的に伝える演出を増やすことで、視聴者が自然とお話の世界に引き込まれるようになるのだ。
「診察を病室に変えただけ」でも患者にとって大きな変化であることは、一般論としては認める。
しかし、ドラマにおいて、あの程度の思い付きで、命の危機が迫る千佳子の気持ちが変わったのは「やりすぎ」である。
おしらせ
今朝、ナイチンゲールに関する「補足記事」を投稿しました。
個人的には、“ここ” を座学のシーンでしっかりと描いてから見習い実習に進めれば、今回のお涙頂戴も少しは感動できたように思うのですが。
朝ドラ『風、薫る』“お嬢様”を捨てたナイチンゲール――看護に人生を懸けた壮絶な覚悟 ![]()
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第8週『夕映え』では、梅岡女学校付属看護婦養成所でバーンズ先生(エマ・ハワード)から教わった(ことにします)ナイチンゲールの精神をもとに、主人公のりん(演・見上愛)と直美(演・上坂樹里)が、帝都医大病院で看護実習を行う様子が描かれています。
そこで今回は、基本の基である、「そもそもナイチンゲールってどんな人?」を「若き時代」を中心にして[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
第1章:恵まれた環境への違和感
イギリスの高貴な家庭に生まれたお嬢様、フローレンス・ナイチンゲールは、文政3(1820)年に旅先のイタリアでこの世に生を受けた。
幼少期から何不自由のない華やかな生活を送り、最高の教育を授けられた彼女は、フランス語・ギリシャ語・イタリア語・ラテン語と4カ国語を流暢に操る才女へと成長する。
周囲の人々を魅了し、華美な社交界でも注目の的となった。
父親や母親は、娘が名家の子息と結ばれ、穏やかで幸福な家庭を築く未来を疑わなかった。
しかし、本人はその贅沢極まりない暮らしに強い嫌悪感を抱いていた。
きらびやかな世界に生きる男性たちよりも、彼女の心が向いたのは自分の領地で暮らす貧しい人々であった。
生活に困窮し、病に伏せる人々の看病に当たる時間だけが、退屈なエリート生活の中で彼女の心を唯一満たしてくれる瞬間であった。
第2章:暗黒のイメージとの闘いと家族の猛反対
20代半ばを迎えた彼女は、医療の道へ進む決意を固める。
だが、その決断は家族からの激しい拒絶に遭った。
大切に育てた愛娘が労働に従事すること自体が受け入れがたい時代であり、さらにその職種が問題であった。
当時の身内は、その職業を口にすることさえ恥じるよう命じ、夢を完全に否定した。
これほどまでに拒まれた背景には、当時の医療現場の劣悪な環境が存在する。
当時の医療施設は極めて不潔であり、衛生管理が全くなされていない状態で、治療に向かった患者がさらに体調を崩すほどであった。
勤務する側も、勤務中に飲酒を繰り返す高齢の女性たちが大半を占めており、まともな状態の人間はいないと揶揄されるほど評判が失墜していた。
本人もその社会的地位の低さを十分に認識しており、後にその状況を次のように表現している。
「それは台所働きのメイドになると言い出したようなものであった」
それでも彼女にとって、上流階級の退屈な日々のほうが耐え難い苦痛であった。
若さを失っていくばかりで、生きている意味を見出せない深い苦悩に襲われていた。
それよりも、かつて行った病人への奉仕活動のほうが、はるかに有意義な時間であると確信していた。
第3章:諦めない心と隠された努力
身近な人々が体調を崩すと、彼女は進んで介抱に当たった。
医療への熱意は日増しに強まり、夢の実現に向けて密か行動を開始する。
親の目を盗んで、困窮者のための学校や救護施設へと足を運んだ。
さらに、家族との旅行中であっても各地の医療機関を視察して回った。
母親や姉を伴ってドイツの療養地を訪れた際には、現地の養成機関に数ヶ月間も滞在している。
しかし、正式に就職する道は容易には見つからず、将来への焦燥感から夜毎に自問自答を繰り返していた。
「すべてを試みた。外国旅行も、親切な友人も、すべてを。おお、神様!?私はどうなるのだろう?」
思い通りに進まない現実に打ちのめされ、死を願うほど精神的に追い詰められた時期もあった。
それでも諦めずに時間を重ねるうちに、親族の頑なな態度も少しずつ軟化していく。
それは単に婚姻の時期を逃した娘への諦めだったかもしれないが、彼女はそれを意に介さなかった。
自分の存在価値は周囲ではなく自分が決めるという強い覚悟が、次第に状況を好転させていく。
第4章:新たな旅立ちと物語への繋がり
30代前半になった彼女は、ついにイギリスの首都にある医療施設で、責任ある立場として採用されることが決定した。
勤務を開始する前年、父親に向けて送った手紙には、次のような喜びが綴られている。
「あの何ひとつ、自分自身をさえ支配できないような失望に満ちた未熟の時代、青春――。私のそれはついに終わり、二度と戻らないという, その喜びをかみしめています」
あとがき
偉大な看護師として知られるナイチンゲールですが、その華やかなイメージの裏には、当時の社会通念や家族の反対と闘う壮絶な苦悩があったことがよく分かります。
周囲の反対に屈せず、自分の信じた道を突き進む強さは、現代を生きる私たちにとっても大きな勇気を与えてくれますね。
朝ドラの劇中で、主人公たちがこの偉大な精神をどのように受け継ぎ、困難を乗り越えていくのか、楽しみです。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
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■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
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第38回/第8週『夕映え』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
千佳子(仲間由紀恵)の病室に、主治医の今井(古川雄大)、黒川(平埜生成)、藤田(坂口涼太郎)が訪れ、夫・元彦(谷田歩)の前で病状について話そうとする。千佳子のわずかな表情の変化に気づいたりんは…一方、瑞穂屋には槇村(林裕太)と兄の宗一(上杉柊平)、シマケン(佐野晶哉)が現れ、そこに安(早坂美海)もやってきて…
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
ドラマの行間を読み解く、視聴者の脳内補完と制作陣の甘え
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―――ここまで、ごあいさつ―――
本日も安定の「主人公界隈では何も起こらない、特に動かない、ネタ振りだけの水曜日」である。
よって、新たに書くようなことはほぼないのだが。
これまで、「いつか書こう」と思っていたことを書いてみる。
今回もそうだが。
私は、本作を見る際には、相当な好意的な脳内補完をして見ている。
かなりの善意の解釈をし、無理やりに納得し、脚本家や演出家や制作統括の意図を予想して見ている。
もはや、そのレベルは、「推理もの」「考察系」の類と一緒だ。
で、困るのは。
その脚本家ら制作陣が《視聴者の善意の解釈を前提にして》このドラマを作っていることだ。
要するに、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》なんてレベルの遥か下の下である、《映像で説明する、提示する》すら放棄している点が困るのだ。
映像で見せてほしい、看護婦たちの仕事のリアリティと専門性
朝ドラ『風、薫る』では、主人公のりん(見上愛)と直美(上坂樹里)が医療の現場で奮闘する姿が描かれている(と‘善意の解釈’をしている)。
しかし、作中ではその職業「看護婦(見習い)」が持つ専門性や本来の役割が十分に表現されていない。
例えば、単なる身の回りの世話をする看病の枠を超えた、医療従事者としての具体的な業務や誇りが伝わるような台詞が不足しているのだ。
私は、本作の現時点で次の要素がまことに不明瞭で困っている。
見習い看護師たちは…
【1】医療知識はあるけれど実力不足
【2】医療知識も実力も不足
【3】医療知識も実力も看病婦より上位
同時に、今回は登場しなかったが看病婦たちの看病の能力や態度、姿勢は…
【1】他の病院と同等、平均的
【2】他の病院より下位
【3】看病の能力が高いから、看護婦見習いを軽視・敵視
これらが、きちんと映像で描かれえていないまま進んでいるから、‘りん’や直美が「看護婦見習い」として《看護》をやっているように見えないのだ。
これだって、物語を導く役割の語り手、最近出番が減った占い師・真風(研ナオコ)が、‘りん’と直美に対して仕事への励ましや職業の重要性を伝える一言を添えるだけでも、印象は大きく変わるはずである。
真風(N)「りん 看護婦の仕事を頑張れ!」
真風(N)「少しずつ看護婦らしく見えてきてるよ、直美」」
ドラマの中で描かれる仕事の描写が、単なる日常の延長のように見えてしまうのは、非常に惜しい部分であり、ダメな部分である。
ナイチンゲールの看護思想から見えてくる、ドラマの丁寧な説明
ドラマという表現において、制作者が伝えたい意図を視聴者へ分かりやすく届ける工夫は不可欠だ。
特に、作品の中で十分に描ききれなかった背景や、登場人物の行動の動機を補う《補強・補足》は、物語の理解を深めるために重要な役割を果たす。
しかし、本作においてはそうした視聴者の視点に立った丁寧な説明や配慮が、十分に感じられない場面が目立つ。
まるで、「見れば分かるでしょ?」「多くは見せないので考察して!」と言わんばかりだ。
でも、少なくとも、梅岡女学校付属看護婦養成所でバーンズ先生(エマ・ハワード)が生徒らに「ナイチンゲールが提唱する〈看護〉をどう教えたのか?」は随所に散りばめるべきなのでは?
この場で、ナイチンゲール誓詞を私ごときが解説するつもりはないが、看護師の妻によれば。
ナイチンゲールの〈看護〉の思想の核心は…
「人間が本来持つ回復力を最大限に発揮できるよう、環境を整えること」
にあったのだ。
つまりナイチンゲール流に極端に要約すると…
「看護とは、生命が回復しようとする力を妨げず、支える環境と観察の技術である」
となる。
このことが本作中で明確に明瞭に描かれていれば、「りんが患者の気持ちをわかる、患者に寄り添う」ことはメインではなく、ナイチンゲールが語る「看護の本質」に隣接していることが分かると思う。
「人間には本来、回復へ向かう力が備わっている。看護とは、その力が妨げられないように“環境”を整える仕事である」
「清潔な空気、静けさ、適切な食事、光、温かさ──これらは薬と同じほど重要である。看護者は、病者が最もよく回復できる環境をつくる者である」
「看護者は“よく見る者”でなければならない。病者の変化を見逃さず、何が苦痛を与え、何が助けになるのかを見極めることが看護の基礎である」
そう、超超超好意的に脳内補完すれば「本作は大きくは間違っていない」のだ。
よって、物語の核心を伝えるための工夫は、作品の魅力を左右する大切な要素であり、受け手に対する丁寧な姿勢がより求められる。
千佳子の態度の理由が分からぬまま、繰り返される展開の新鮮さ
毎日、毎週放送される連続ドラマにおいて、物語の展開に変化を持たせることは、視聴者を飽きさせないために重要である。
しかし本作では、登場人物や場面の設定を少し変えただけで、前週とほぼ同じパターンのやり取りや問題が繰り返されている印象を受ける。
‘りん’と和泉千佳子(仲間由紀恵)の関係も、今回は少し進展したように見えるが。
結局、全体の印象は、‘りん’は積極的に関わろうとするも、千佳子は無視…である。
さらに、前の週に提示された課題(千佳子が‘りん’を排除しようとする理由が見えない)が明確に解決しないまま、次の週へと同じような展開が引き継がれている。
このように同じパターンの構造を短い期間で繰り返す手法は、物語の新鮮さを損ねる原因だと思う。
客寄せパンダな配役と直美ばかりが目立つ、ダブル主人公のバランス
話題性のある配役や特別なキャラクターを物語に登場させる際には、その存在を生かした丁寧な描き方が求められる。
単に注目を集めるためだけの配置にとどまってしまうと、出演する演者の魅力を十分に引き出すことができない。
例えば今回であれば、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)である。
公式サイトの「あらすじ」にまで書き込んでいるのだから、言いたくないが明らかに客寄せパンダである。
しかし、今回を見れば分かるとおり、必要な登場人物は槇村(林裕太)と兄の宗一(上杉柊平)なのだ。
そこへ、強引にシマケンを絡めるから「集客力のある俳優と登場人物を利用したいだけ」と思われると思う。
また、本作には二人の主人公が存在するが、一方の直美の行動や変化ばかりが目立つため、もう一方の‘りん’の存在感が薄れてしまっている。
登場人物たちの心の変化をより一貫性を持って描くことで、それぞれのキャラクターが持つ魅力がさらに引き立つはずである。
でも、騒動で物語を動かそうと企むと、必ず直美を利用するから、結果的に「直美の印象」ばかりが強くなる。
ダブル主人公の本作において、これがいいはずがない。
後出しジャンケンで進むストーリー、バディものならもっと分かりやすく
本作は、二人の登場人物が互いに影響を与え合う「バディもの」の構造を意図して作られていると好意的に考えている。
しかし、物語の展開において、重要な事実が後から次々と明かされる手法が多用されているため、全体の流れが分かりにくくなっている。
そう、いわゆる《後出しジャンケン》である。
脚本家や演出家や制作統括は、視聴者に物語の真相を推理させるような、いわゆる考察系のドラマを目指しているのか!?
まさか、そんなことはあるまい。
しかし、その都度都度の説明不足による複雑さが《後出しジャンケン》の原因であるとも捉えられる。
いいや、間違いないと思う。
考察系を模倣せず、仕事と絆を丁寧に描くことで増す作品本来の輝き
最後に、今回も頑張って「このドラマの魅力をさらに引き出すため」を考えてみる。
本作がより多くの人にとって魅力的な作品になるためには、いくつかの具体的なアプローチが考えられる。
まず、登場人物が就いている職業の専門的な活動やその社会的意義を、具体的なエピソードや力強い台詞を通して明確に描写することが有効だ。
そのためには、占い師の語りによる補強や、いっそイラストによる解説すらやってもいいと思う。
次に、物語の展開においては、前後のつながりを論理的に整理し、後出しのような説明を減らして、視聴者が自然に感情移入できる流れを作る必要がある。
さらに、流行の形式(考察系ドラマ)をそのまま模倣するのではなく、キャラクター同士の絆や成長を独自の視点で丁寧に掘り下げることで、作品が持つ本来の輝きがさらに増すに違いない。
あとがき
この作品には、現代のドラマ制作が抱える様々な課題について、深く考えさせてくれるきっかけがたくさん詰まっています。
視聴者が「もっとこうすれば良くなるのではないか」と想像を膨らませながら応援できるのは、超好意的に考えれば、作品自体に‘まだ’わずかな伸びしろと魅力があるからです。
お知らせ
「本編」が説明不足なので、当ブログがあれこれと補強している「補足記事」(笑)
今回は、直美の担当患者で主訴は「背中がかゆい」の丸山忠蔵(若林時英)について書きました。
彼のモデルは、実は‘りん’のモチーフである大関和さんが看護婦時代の患者であり、個人的にも関係が深い人物です。
「本編」よりは面白いと思うので、ぜひ読んでみてください。
朝ドラ『風、薫る』直美(演・上坂樹里)の担当患者・丸山忠蔵(演・若林時英)のモデル!新宿中村屋を育てた相馬愛蔵の波乱万丈ストーリー ![]()
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【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
「丸山忠蔵」のモデルと思われるであろう相馬愛蔵ての史実
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―――ここまで、ごあいさつ―――
俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」、上坂さんが「鈴木雅」を演じて、「日本近代介護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第8週『夕映え』では、直美(演・上坂樹里)と、彼女の担当患者である丸山忠蔵(演・若林時英)のやり取りが描かれています。
そこで今回は、劇中の「丸山忠蔵」のモデルと思われるであろう相馬愛蔵(そうま・あいぞう)についての[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
第1章:ドラマの患者さんにはすごいモデルがいた!
NHKの連続テレビ小説『風、薫る』には、たくさんのキャラクターが登場する。
主人公ひとり、大家直美(上坂樹里)が看護実習のときに担当する、丸山忠蔵(若林時英)という入院患者もそのひとりだ。
実はこの人物には、実在したおもしろいモデルがいる。
明治から昭和の時代を駆け抜け、有名な「新宿中村屋」を創業した実業家、相馬愛蔵(そうま・あいぞう)だ。
愛蔵は長野県の豊かな家に出生し、若い頃から勉強やキリスト教、カイコの熱心な研究、社会を良くする活動など、いろいろなことに興味を持った。
やがてカイコに関する専門的な本を出版し、将来を期待される専門家になっていく。
しかし、時代が明治から大正へと変わる中で、人々の生活や食べ物の好みはガラリと変化した。
愛蔵は新しい時代の流れを敏感に察知し、自分の考えを信じて、カイコの研究者からパン屋へと大胆に進路を変更した。
その後、妻の黒光と一緒に中村屋を大きく成長させ、パンや洋菓子、カレーの販売だけでなく、芸術家が集まる場所づくりにも力を尽くす。
しかし、ようやく商売が軌道に乗ったと感じた矢先、激しい戦争や空襲、そして戦後の大混乱という思いがけない苦難が次々と待ち受けていた。
第2章:豊かな故郷と早くに訪れた家族との別れ
相馬愛蔵は明治3(1870)年に、信濃国安曇郡白金村(現在の長野県安曇野市)で生まれた。
父親は安兵衛、母親は‘ちう’という名前だった。
相馬家は、愛蔵のおじいさんの代まで地域のまとめ役である庄屋を務めていたほどの地元の名家だった。
しかし、愛蔵がこの世に生を受けた頃には、家の経済状態はだんだんと苦しくなっていた。
さらに悲しいことに、生まれてすぐに父親を亡くし、明治9(1876)年には母親もこの世を去ってしまった。
愛蔵はとても幼い年齢で両親を同時に失うことになった。
そのため、子どもの頃の愛蔵は、お兄さん夫婦の手によって育てられることになった。
第3章:東京の学校で新しい学問と信仰に出会った青年時代
明治11(1878)年に穂高学校へ入った愛蔵は、明治17(1884)年に長野県中学校松本支校(現在の松本深志高校)へと進学した。
この学校で、のちに社会運動家として有名になる木下尚江と知り合い、交友を深めている。
明治20(1887)年になると愛蔵は上京し、東京専門学校(現在の早稲田大学)に入学した。
東京で学生生活を送る中でキリスト教に出会い、牛込の教会に通うようになる。
そこで押川方義や内村鑑三といった当時の有名な思想家たちと出会い、彼らの考え方から強い影響を受けることになった。
明治維新を迎えた後の日本は、新しい学校制度や外国の思想が勢いよく広がっている時期だった。
愛蔵も地方の名家の息子でありながら、大都会の東京で新しい学問と信仰に心を動かされた若者のひとりだった。
第4章:故郷の長野で打ち込んだカイコの研究と社会活動
明治23(1890)年に学校を卒業した愛蔵は、これからの進路として北海道に渡り、広い土地を切り開いて農場を作ろうと計画した。
しかし、育ててくれたお兄さん夫婦に反対されてしまい、この夢は諦めざるを得なかった。
その後は、故郷である長野県の穂高に戻り、カイコを育てる養蚕の研究に没頭することになる。
当時の日本にとって、カイコから作られる生糸は外国に売るための大変重要な貿易品だった。
特に信州はカイコのエサとなるクワの栽培や養蚕が盛んな地域であり、愛蔵の研究は地元の産業を支える大切な仕事だった。
明治27(1894)年に、愛蔵はそれまでの研究成果を1冊にまとめた『蚕種製造論』という本を世に送り出した。
さらに明治33(1900)年に出した本も何度も印刷されるほど評判になり、愛蔵はカイコ研究の専門家として一本立ちし始めていた。
その一方で、愛蔵はお酒を飲むのをやめようと呼びかける禁酒運動や、キリスト教を広める活動にも熱心に取り組んだ。
明治24(1891)年には地元の仲間と禁酒会を設立し、社会のきまりを正して真面目に働く大切さを地域に広めようとした。
この頃の愛蔵は、ただ机に向かう研究者にとどまらず、産業の発展と心の信仰、そして社会の改革を結びつけながら、地方の町から新しい日本の姿を見つめていた。
第5章:才能あふれる良との結婚と新たな挑戦への決意
やがて愛蔵の人生を大きく変える特別な出会いが訪れる。
明治30(1897)年、愛蔵は星良(ほし・りょう)という女性と結婚した。
ふたりは東京の牛込払方町にある教会で結婚式を挙げたあと、愛蔵の故郷である穂高へと戻って暮らし始めた。
このとき愛蔵は数え年で26歳、良は21歳だった。
妻となった良は、宮城女学校やフェリス英和女学校、明治女学校といった最先端の学校で学んだ知的な女性だった。
文学の才能に恵まれており、のちに「黒光(こっこう)」というペンネームで活動するようになる。
この名前は、明治女学校の校長先生だった巖本善治からプレゼントされたものだった。
しかし、自然豊かな穂高での田舎暮らしは、都会の文化に触れてきた黒光にとってなかなか馴染みにくいものだった。
夫の愛蔵もまた、このまま地方の町にずっととどまるだけでなく、何か新しい挑戦がしたいと考え始める。
第6章:東京への進出と大ヒット商品の誕生
明治34(1901)年、相馬夫妻は決意を固めて東京へ引っ越した。
そして同じ年の12月30日、本郷区森川町にあった「中村屋」というパン屋を買い取り、そのままの名前で商売を開始した。
もともと営業していた店をそのまま譲り受ける形でのスタートだった。
当時の日本社会では、パンはまだ一般の家庭に深く浸透している食べ物ではなかった。
愛蔵と黒光は、世間であまり馴染みがない分、既に始めているライバルの店との実力差が大きすぎないビジネスとして、あえてパン屋という仕事を選んだ。
明治37(1904)年には、カスタードクリームを詰めたクリームパンやクリームワッフルを新しく開発した。
このクリームパンは、他のお店のあんパンやジャムパンと並んで、日本の三大菓子パンと呼ばれるほど大ヒットすることになる。
商売が繁盛した中村屋は、明治40(1907)年に新宿へ新しい支店を出した。
さらに明治42(1909)年には現在の場所へと店を移し、パンだけでなく和菓子の販売もスタートさせた。
第7章:芸術家を支えたサロンと本場のカレー誕生
中村屋の最大の特徴は、美味しい食べ物を売るだけでなく、多くの文化人や芸術家が集まって交流する賑やかな場所になったことだ。
相馬家には、彫刻家の荻原碌山をはじめとするたくさんの芸術家が出入りするようになった。
これが、のちに「中村屋サロン」と呼ばれる特別な集まりへと発展していく。
このサロンには、荻原碌山のほかにも、詩人で彫刻家の高村光太郎や、画家の中村彝など、日本の美術史に残るような芸術家たちが集まった。
愛蔵と黒光の夫婦は、お金の面でも心の面でも、若き芸術家たちの活動を優しく支え続けた。
大正4(1915)年には、インドの独立運動家で、政府から追われていたラス・ビハリ・ボースという人物を中村屋の敷地内に隠して守った。
この出来事が縁となり、ボースはのちに相馬夫妻の長女である俊子と結婚することになる。
その後、ボースが本場の作り方を伝授して完成した「純印度式カリー」は、中村屋の喫茶室で一番の人気メニューになった。
このように中村屋は、単なる食べ物屋さんではなく、食の文化、芸術、国際的な交流、そして社会を動かす運動が混ざり合う、不思議な魅力を持った場所だった。
第8章:大震災での助け合いと喫茶室のオープン
順調に見えた中村屋にも、少しずつ激動の時代の波が押し寄せてくる。
大正12(1923)年、中村屋は個人の商店から株式会社という組織に生まれ変わった。
その同じ年に関東大震災という大災害が起こると、中村屋は苦しむ人々のためにパンやまんじゅうを不眠不休で作り続け、被災した人たちに特別な安値で配った。
昭和2(1927)年には、お店の中に新しく喫茶室をオープンさせた。
あのボース直伝の本格カレーやボルシチは、この喫茶室の目玉商品として世間の大きな注目を集めることになる。
第9章:空襲での店舗焼失と土地を取り戻すための裁判
しかし、昭和の時代は愛蔵にとって非常に苦しい試練の連続だった。
昭和20(1945)年5月25日に行われた激しい空襲によって、大切にしてきた中村屋の店舗は全て焼け落ちてしまった。
さらに戦争が終わったあと、新宿の街に広がった闇市の影響で、中村屋の所有する土地が勝手に使われてしまうというトラブルが発生した。
愛蔵は昭和22(1947)年に裁判を起こして戦い、ようやく自分たちの土地を取り戻すことができたのは、昭和28(1953)年のことだった。
若い頃に明治の近代化を肌で感じ、働き盛りの頃に大正の華やかな都市文化を育てた愛蔵は、人生の終盤になって戦争と敗戦による大混乱を身をもって経験することになったのだ。
第10章:次の世代への引き継ぎと文化を結んだ生涯の幕引き
昭和23(1948)年、長男の相馬安雄が2代目の社長になり、愛蔵は会長の座へと退いた。
しかし、社長を引退した後も、お年寄りの福祉を助けるための活動に熱心に関わり続けた。
昭和26(1951)年に愛蔵は脳の病気を患ってしまう。
それでも諦めずに活動を続け、翌年の昭和27(1952)年には妻の黒光と一緒にこれまでの歩みを振り返る本を出版するなど、最期までエネルギーを失わなかった。
そして昭和29(1954)年2月14日、相馬愛蔵は自宅で病気のために息を引き取った。
83歳の大往生だった。
彼のお墓は、東京都府中市にある多磨霊園に建てられている。
相馬愛蔵は、日本の新しい食文化と都会の文化に、とても大きな足跡を残した素晴らしい実業家だった。
彼の生涯は、豊かな自然が残る安曇野の養蚕研究者から、大都会である新宿の立派なビジネスマンへと変身を遂げ、商売を通じて文化と人間を固く結びつけた、歴史の架け橋となる歩みだったと言える。
第11章:命を救われた若き日から始まった一生モノの固い絆
明治22(1889)年ごろ、上京したばかりの若き相馬愛蔵は、肌の激しい病気である疥癬にかかって病院に入院した。
このとき、周囲から嫌がられるほどの重い病状だった愛蔵を優しく担当したのが、看護師長を務めていた大関和(おおぜき・ちか)だった。
※大関和は、一ノ瀬りん(最上愛)のモチーフとなった実在の人物
和は一刻も早く学校に入学したいという愛蔵の願いを叶えるため、お医者さんと相談して薬を塗る回数を増やす特別な治療を行った。
嫌な顔ひとつせず誠心誠意つくしてくれた和の美しい看護の姿に、若き日の愛蔵は心から深く感動し、大きな恩義を感じた。
この入院生活での温かい思い出や和への深い感謝の気持ちは、のちに愛蔵の妻である黒光の本の中にも素晴らしい賛辞として書き残されている。
大関婦長が病室に入ってくると患者の顔が明るくなる
※出典:相馬黒光『穂高高原』
二人の心温まる関係は、病院の中だけの一時的な「患者と看護師」という間柄にとどまらず、お互いが年を重ねた後も長く続いていった。
愛蔵がのちに東京の本郷でパン屋の中村屋を開業したとき、すでに看護の世界で有名になっていた和は、彼のお店をわざわざ訪れて熱心に応援した。
和は自分の部下である看護師たちに向けて、パンは栄養がたっぷりで健康にとても良い食べ物だと教え、中村屋の商品を積極的に勧めて回った。
まだ世間でパンを食べる習慣が少なかった時代において、医療の専門家である和が太鼓判を押してくれたことは、愛蔵にとってこれ以上ない心強い後押しとなった。
愛蔵は生涯にわたって和のことを人生の大恩人として慕い続け、中村屋が新宿の大きなお店に成長し、和が晩年を迎えてからもその深い敬意と熱い交流が途絶えることはなかった。
あとがき
朝ドラ『風、薫る』に登場する丸山忠蔵のモデル、相馬愛蔵の生涯はいかがでしたか。
田舎の養蚕研究者からスタートして、東京で誰もが知る「新宿中村屋」を作り上げ、さらには芸術や国際交流の場まで提供したというお話は、まるでそれ自体がひとつの壮大なドラマのようですね。
激しい戦争や土地のトラブルといった数々の困難に直面しても、決して諦めずに前を向き、社会のために尽くし続けた愛蔵のポジティブな生き方には、現代に生きる私たちもたくさんの勇気をもらえます。
また、[史実]を掘り下げると、実は‘りん’のモチーフの和さんの担当患者だったので、本作では直美担当に改変されており、これまた余計に「キリスト教排除」の傾向が強くなっているわけです。
※[史実]に基づけば、直美よりも‘りん’のほうがキリスト教信者の設定になるのが自然ですから。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
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■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
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家売るオンナの逆襲
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生田家の朝
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石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
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五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
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遺留捜査[4]
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大豆田とわ子と三人の元夫
おかえりモネ
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掟上今日子の備忘録
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「おこだわり」、私にもくれよ!!
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孤独のグルメ[5]
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孤独のグルメ[8]
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ごめんね青春!
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最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
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さすらい温泉 遠藤憲一
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さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
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35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
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時効警察はじめました
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しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
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地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(す~そ)
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
ストロベリーナイト・サーガ
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スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
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砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
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セミオトコ
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サバイバル・ウェディング
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絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
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東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
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透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
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トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
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なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
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ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
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バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
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病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
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ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
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HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
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プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
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ボク、運命の人です。
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僕の初恋をキミに捧ぐ
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星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
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舞いあがれ!
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マジで航海してます。
まだ結婚できない男
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真夏の少年~19452020
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もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
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モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
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やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
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