連続テレビ小説「ブギウギ」 （第91回・2024/2/9） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第91回／第19週『東京ブギウギ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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羽鳥善一（草彅剛）の気合が入った稽古に臨むスズ子（趣里）だが、愛子の世話をするために何度も中断することになってしまう。このままでは稽古にならないと悩む一同だが、いい解決策を見出すことができない。そんな時、茨田りつ子（菊地凛子）が稽古場を訪ねてくる…。やがて迎えたショーの当日。人々を楽しませ、励まし、生きる活力を与え、日本中をズキズキ・ワクワクさせた名曲「東京ブギウギ」で、ブギの女王が誕生する！
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：足立紳（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,拾われた男 Lost Man Found） 第1～8,11,12,17～19週
　　　櫻井剛（過去作/表参道高校合唱部!,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第9,10,13～16週
演出：福井充広（過去作/てるてる,家族純情きらり,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ） 第1,3,8,13,14,19週
　　　二見大輔（過去作/半分､青い｡,なつぞら,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第11,12,18週
　　　泉並敬眞（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,7,9,17週
　　　鈴木航（過去作/あさが来た,べっぴんさん,ｽｶｰﾚｯﾄ） 第4,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん） 第6,10,15,16週
音楽：服部隆之（過去作/王様のﾚｽﾄﾗﾝ,翔太の寿司,のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ,HERO）
歌劇音楽：甲斐正人（過去作/映画｢蒲田行進曲｣(松竹/1982)劇伴担当）
舞台演出：荻田浩一（過去作/元宝塚歌劇団所属の演出家）
ロゴ・OP映像：牧野惇（過去作/東京ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸのｵ-ﾌﾟﾆﾝｸﾞ映像）
主題歌：中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
語り：高瀬耕造（NHK大阪アナウンサー）
「土曜日版」ナレーション：北郷三穂子（NHK大阪アナウンサー）
制作統括：福岡利武（なつぞら,青天を衝け）
　　　　　櫻井壮一（過去作/おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
※敬称略

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「はよ歌いたいわ」をアバンの最後に持ってきたワケ

ウチのブログに来てくれて、ありがとさん。
（私のブログに来てくれて、ありがとうございます。）

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、ウチが管理人のみっきーやで！
（「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです！）

前回に続いて、今回も良いところがたくさんあったので、放送順に挙げてみる。

まず、ファーストカットで、スズ子（趣里）が「東京ブギウギ」をお尻を振りながら楽しそうに口ずさむ場面だ。

いつも言うように、鼻歌であっても “歌” は盛り込むべきだ… という意味もあるが。

今回で良いのは、次のセリフが待っているからだ。

スズ子「はよ歌いたいわ」

このセリフによって、主人公・スズ子にとっても今作が「歌うことで元気になる人たちのドラマ」であることが明確になったからだ。

前段の愛助（水上恒司）の回想シーンで「福来スズ子の歌には 力がある」とあったが。

実は、スズ子の歌には、スズ子自身も元気になる “力” がある… といっているわけだ。

これこそが、前回での羽鳥善一（草彅剛）が言った次のセリフにつながって帰着するのだ。

羽鳥「これは 福来君の復興ソングである」

ここをしっかりとアバンタイトルで提示してあるから、最後まで見ると「日本の復興ソングでもあるんだ」に大きな説得力を持つという仕掛けだ。

だから、何としてでも「はよ歌いたいわ」を強調するために、アバンの最後に持ってきた。

良くできた構成だと思う。

スズ子とりつ子 "義理と人情"のエピソードとして良かった

さて、アバンが、スズ子と愛助の信頼関係を描いてきた基礎があるからこその「福来スズ子の歌には 力がある」のくだりだったのに対して。

メインタイトル映像明けは、先日の茨田りつ子（菊地凛子）の過去と。

これまでのスズ子とりつ子の師弟関係のような、親子関係のような、そして戦友同士の関係を描いてきた基礎があるからこその “義理と人情” のくだりだ。

りつ子「感謝しなさい。青森の人間は 情が深いのよ」

少々強引な感じもなくもないが。

‘ブルースの女王’としての自負やプライドがあるからこその…

スターがいるから成立する舞台であるという強い自覚や。

中心となるスターが不安なくいられる環境づくりの大切さや。

全員で作り上げる総合芸術的な醍醐味など。

いろいろと考えたうえでの、「いくらでも融通が利きます」だったと思う。

今作が、つい忘れがちになる “義理と人情” のエピソードとして良かったと思う。

愛助の一周忌のスズ子の紫色の衣装を紐解いてみる

昭和23年（1948）１月。
先日から、そうだったが。

全部の映像を確認していないが。
恐らく、自宅の一輪挿しには、愛助が亡くなってから花がいけられていない。

当初は、花を愛でる気持ちになれず… で。

その後は歌の練習や舞台の稽古で忙しく… と好意的に解釈しているが。

今回の一周忌でも一輪挿しには花はなかった…

その一方で、いつものようにスズ子の衣装の色「紫」をカラーセラピーの視点で選んだ理由を考えると。

紫色には多くの意味があって、容易に言及できないが。

分かりやすい点では、青と赤が混ざってできた色だから、柔と剛、静と動のように相反する特徴を併せ持つとされており…
そのことから、風水では “厄をはらう色” といい、「身体を浄化する」意味を持つ。

また、高僧が着用した色であることからも、紫は地位の高いもの、威厳のあるものの象徴の色とされてきた。

更に、前述のとおり正反対の性質をもった二色が混ざり合ってできた色だから、あらゆる人の心に働きかける力があるともいわれる。

このようなことから、スズ子が「東京ブギウギ」発表の日に、自身を今一度浄化し、プロ歌手としての意気込みや、歌を聴き見る人たちの心を動かしたい… と、愛助に約束していると捉えてみた。

そう考えると、やはり、このシーンは黒の喪服や、明るめの普段着では合わないことは分かると思う。

第1回と同じシチュエーションとセリフだが、再撮影分！

さあて、いよいよワンマンショーだ。

私が注目したのは、楽屋のシーン。

気づいた人も多いと思うが、第1回と同じシチュエーションで、セリフも、登場人物も同じだったが、カット割りも演技も違っていた。

録画を見直すと、かなりのカメラアングルやセリフの喋り方も印象が違うことが分かった。

あくまでも推測の域を出ないが。

当然であるが、第1回と同じ映像を使ったほうが、散々番宣でも放送されているから、視聴者にとってなじみがあって、「あのシーンだ！」と共感を得やすいのは間違いない。

ただ、第1回のときとは違って、私たちはスズ子、羽鳥、りつ子の “過去” を知っている。

もちろん、趣里さん、草彅剛さん、菊地凛子さんだって、自分が演じたキャラクターを背負ってきている。

だから、新たに撮影することで、３人の “今現在の気持ち” が映ると、演出家なら考えて当然だと思うし、映ると信じたいはずなのだ。

そう、演出家なら「カメラは、目に見えないものも映し出す」ことを確信しているからだ。

恐らく多くの人が、第1回と違った印象を受け取ったと思う。

これこそが、私が言い続ける…

ドラマなのだから ＜映像で見せて（show）魅せる（fascinate）べき！＞ って、ことの真意なのだ。

朝ドラの、新しい凄さを見たような気持ちだ。

あとがき（その１）

ほぼ予想を上回る仕上がりでした。

それだけに、ちょっぴり気になったこともあります。

一つは、スズ子は「福来スズ子とその楽団」のメンバーには声をかけたのかな？ って。

トランペットの一井（陰山泰）や、ピアノとアコーディオンの二村（えなりかずき）くらいは、バンドにいても良かったような。

あとがき（その２）

もう一つは、スズ子が「ワテは 捨てられた方の子やから」と言っていたこと。

キヌ（中越典子）は自分が育てられない境遇と事情から、ツヤ（水川あさみ）に鈴子を託した… と。

第5週『ほんまの家族や』で足立紳さんご自身が “捨てたのとは違う” と書かれたと思うんですが。

まっ、スルーしておきます（苦笑）

「土曜日版」がどう編集されるのか、二度の無音分は残るのか、楽しみです。

あとがき（その３）

本稿の投稿直前に見つけました。
やはり、当たっていたようです…

ブギウギ第１話に戻った楽屋＆歌唱シーン、実は「再撮影」 ≫ Lmaga.jp 

みっきー's ブギウギ（第34回）

一昨日の朝６時、ウォーキングに出かけようと思ったらお隣りさんの家に救急車がやって来て。

帰宅すると、おばあちゃんが亡くなってました。

いつも雨や雪の翌朝に私が洗車していると、二階の窓から顔をひょこッと出して「いっつも車をきれいにしてるから、気持ちがいいわよ」と言ってくれていたんです。

その日も洗車したんですけど、当然なんの声もなくて…（悲）

今回は気分を変えて、みんなの好物でもあるスィーツの写真。

イチゴのチョコを３種類買いまして。

私の一番のおすすめは真ん中のブルボン「きゅんと濃苺」です。

甘酸っぱいフリーズドライ苺と軽い食感のフィアンティーヌ（パイ生地または卵と小麦粉で作ったクレープ生地を薄く伸ばして焼いたもの。）を練り込んだ、ひとくちサイズのチョコレートです。

ほかの二つもおいしいですが、サクッとした食感と、じわ～っと染み出す濃厚ないちごの風味が絶妙ですよ。

カラ元気を出してみました（苦笑）

結びに

ほんなら、また来てな。
それでは、また来てね。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】

第1週『ワテ、歌うで！』
1 2 3 4 5 土
第2週『笑う門には福来る』
6 7 8 9 10 土
第3週『桃色争議や！』
11 12 13 14 15 土
第4週『ワテ、香川に行くで』
16 17 18 19 20 土
第5週『ほんまの家族や』
21 22 23 24 25 土
第6週『バドジズってなんや？』
26 27 28 29 30 土
第7週『義理と恋とワテ』
31 32 33 34 35 土
第8週『ワテのお母ちゃん』
36 37 38 39 40 土

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41 42 43 44 45 土
第10週『大空の弟』
46 47 48 49 50 土

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第12週『あなたのスズ子』
56 57 58 59 60 土

［史実］朝ドラ「ブギウギ」笠置シヅ子の孤独な出産とこびない人生観が“ブギの女王”へのし上げた！ 

第13週『今がいっちゃん幸せや』
61 62 63 64

連続テレビ小説「ブギウギ」 （総集編 前編・2023/12/29） 感想 ※六郎にちなんで亀のお話も… 

第14週『戦争とうた』
65 66  土
第15週『ワテらはもう自由や』
67 68 69 70 71 土
第16週『ワテはワテだす』
72 73 74 75 76 土
第17週『ほんまに離れとうない』
77 78 79 80 81 土
第18週『あんたと一緒に生きるで』
82 82 83 84 85 86 土
第19週『東京ブギウギ』
87 88 89 90 

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感想の趣旨について

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