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連続テレビ小説「ばけばけ」

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『ばけばけ』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第53回第11週『ガンバレ、オジョウサマ。』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


リヨ(北香那)がヘブン(トミー・バストウ)にプロポーズするという話を聞き、なぜか落ち着かないトキ(髙石あかり)。その頃、快気祝いパーティーではまさにリヨがヘブンに告白していた。リヨの自分への想いを知ったヘブンは、返事の前に自分の過去を聞いてほしいと話し始める。ヘブンが語りはじめたのは、アメリカ時代に経験した一人の女性との思い出だった。それは、ヘブンの心に今も深く刻まれた大切で悲しい記憶。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7
   泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9
   松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10
   小島東洋(過去作/この花咲くや,ブギウギ) 11
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:牛尾憲輔(過去作/チェンソーマン,僕の心のヤバイやつ,ダンダダン)
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
副音声日本語吹替:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋,鈴木航,川野秀昭|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田亜矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉,大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子,厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華,澤井洸、平松康|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和,鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治,斎藤明日香、竹本航|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉,松嶋彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章,ネイサン・ベリー|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人,川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略




リヨのプロポーズに「え、まだ続くの?」しかない…

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回のアバンタイトルは、直前2回より若干短いとはいえ、堂々の「3分1秒」も!

もちろん、ここ数週間描き続けているリヨ(北香那)のプロポーズだし、今週末には決着がつくだろうから、それなりに尺を割きたいのは理解はできる。

しかし、ようやくアバンが終わり、(なぜか今回は長尺版の)メインタイトル映像(1分38秒)を挟んで、本編になっても “リヨのプロポーズ” が続いた。

あまり言いたくないが、「え、まだ続くの?」である。

そう思った視聴者は私だけではなかったのでは?)


そもそも新情報が皆無のヘブンの過去の語りは必要なの?

だって、そもそも、メインタイトル映像明けから「6分54秒」からの《アメリカ シンシナティ》の回想の直前までにヘブン(トミー・バストウ)が語った内容は、かつての「ヘブンクイズ」を含めて、すでに今作中で描写されたことばかりなのだ。

ハッキリ言えば、新しい情報は皆無である。

だから、演出の小島東洋氏は、わざわざ、思わせぶりなヘブンの顔のアップを使って、回想シーンを「約4秒も」使って深めにオーバーラップさせ、切れ目、節目、分岐点を設定したのでは?

私も、意図的に境目を入れてみよう。


途中で「?」と思わせたのは失敗だと言わざるを得ない!

要するに、いっそのこと、「回想シーン」の直前まで《アバンにする》でよかったのだ。

もちろん、私が制作統括なら、前回でリヨのプロポーズを全部入れて、今回の冒頭のトキ(髙石あかり)のパートを前回の最後にし、今回は「ヘブンの回想のみ」にして、たっぷり放送させるが。

だって、そもそものそもそも、リヨは「お慕いしている」を連呼はしているものの、今一つ「本気で結婚したい」には全く見えていないのだ。

だからむしろ、あとから‘若気の至り’に見えるように、短めに済ませたほうが得策… だと私は考える。

もちろん「この程度は気にならない」な人はいると思う。

しかし、一般的に考えれば、サブキャラ(しかも、きっと成就しない)のプロポーズを、わざわざタイトル映像またぎにしてまで続けるのは「?」と思うのでは?

やはり、ドラマで大事なのは “流れ” が自然であることであり、流水の如く違和感なく流れることなのだ。

その意味で、途中で「?」と思わせたのは失敗だと言わざるを得ない。


あとがき

また、「次回に続く…」をやりましたね。

確かに、ヘブンが離婚歴があることを描くのは、今後のトキとの結婚を描く上で、それなりに重要なのは分かります。

でも、月曜日のラストでリヨのプロポーズを「続く…」にし、火曜日ではトキのヘブンへの思いを「続く…」にし、今回で三度目の「続く…」なんですね。

これ、「次回に続く…」が成功してますか?

要するに、視聴者の多くが「続きを見たい!」「先が気になる」と思っていると思いますか? ってことです。

私は、一話一話確実に “流れ” を止めずに “しっかりと” 描くべきだと思います。


厳選『ばけばけ』で描かれない秘話の解説リンク集
・八雲×セツ「万物に霊が宿るアニミズム思想」 → こちら 新窓で開きます
・八雲×セツの松江婚“日本語で恋” → こちら 新窓で開きます
・八雲漂着“英→米→松江の道程” → こちら 新窓で開きます
・三之丞(板垣李光人)モデル“静かなる光” → こちら 新窓で開きます
・八雲×セツ 松江借家の“ギクシャク” → こちら 新窓で開きます
・雨清水タエ(北川景子)モデル“栄華→没落” → こちら 新窓で開きます
・錦織(吉沢亮)モデル“八雲+セツとの友情” → こちら 新窓で開きます
“本当は中年女中”→若いセツ、乱入 → こちら 新窓で開きます
・妾か女中か?“八雲が求めた女中の条件” → こちら 新窓で開きます
八雲はモラハラ夫?“繊細で偏屈な素顔” → こちら 新窓で開きます
・八雲はレストラン経営経験者で料理好き! → こちら 新窓で開きます
・絵がうまかった八雲の妻との絵手紙交流 → こちら 新窓で開きます
・八雲が大好きなビールおつまみは和菓子 → こちら 新窓で開きます
・明治時代は離婚多発と国際結婚ブーム → こちら 新窓で開きます
・リヨ(北香那)実話はウグイス贈答時期違う → こちら 新窓で開きます
・八雲先生が"英語"で伝えた日本の文化 → こちら 新窓で開きます
※他のリンクは下記↓の折り畳みの中!

文中の方言風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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拍手[28回]

じゃあ、あんたが作ってみろよ

TBS系「火曜ドラマ」で放送された『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の第10話/最終回『不器用な愛で、変われ!』の感想。

・脚本:安藤奎氏、中屋敷法仁氏
・演出:伊東祥宏氏


軽やかな語り口に潜む人間像の深層

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今作はコミカルで鮮やかな映像トーンを採りながら、ふと心の奥を揺らす瞬間を随所に配置したドラマであった。

「このままではいけない」と葛藤する人間の姿を描き、その変化の過程を丁寧に浮かび上がらせる姿勢が際立つ。

変化に向かう人の在り方は、観る側に静かな感動をもたらすのは当然である。


勝男という人物が抱える旧来の価値観

主人公・勝男(竹内涼真)は「昭和的価値観」を色濃く抱えた人物として描かれた。

自身を支配する型から抜け出せず、「こうあるべき」という基準を他者に押しつけがちであった。

恋人・鮎美(夏帆)がその重圧に耐え切れず、勝男の綿密に準備した理想的プロポーズを拒絶した場面から物語は展開するわけだが。

敗北を味わった勝男は、初めて自らの殻にひびが入る音を聞くのである。

この辺の人物設定と描写が今作らしさの根源であると思う。


料理を通じた自己再生の試み

家父長制の環境で育ち、台所に入ることさえ禁じられてきた勝男は、破局を機に料理へ踏み出す。

出汁の取り方すら知らなかった男が基礎から学び、創造の喜びを発見していく過程は、彼の精神的な成長と並走する。

料理を学ぶ行為は、自分の内側と向き合う行為へと変化し、変わろうとする決意が痛みと希望の両方を伴うことを示していく。

実に、連ドラらしい段階の創り方である。


他者への想像力を獲得する勝男

勝男は、鮎美の筑前煮を再現したい一心で鍋に向かったものの、料理や生活の背後には必ず他者の労が存在することに気づくようになる。

周囲との関係においても、後輩たちからの率直な言葉に触れ、自身の傲慢や決めつけに気づかされる。


勝男「「麺つゆって、何からできてるか知ってますか?」

この一言が、勝男の視野を一段広げたのである。


鮎美の変化と再出発の過程

鮎美もまた、自分の “本音” に背を向けて生きてきた半生を振り返る。

自由奔放なミナト(青木柚)と交際し、髪色を変え、自分を変えたように見えても、内側には「誰かに選ばれたい」という古い思考が残っていることに気づく。

さらに、自分の夢である「テキーラに合う料理の店」計画が詐欺によって頓挫しても、倒れず前を向く強さを身につけていく。

“勝男と鮎美の対比” も今作の大きな見どころだったと思う。


家族の変化が映し出す価値観の更新

勝男の父・勝(菅原大吉)と母・陽子(池津祥子)も、息子の変化を通して少しずつ揺らぎ始める。

陽子が勝の過剰な家事ルールに耐えかねて家を出たことで、勝は初めて自分の生き方を省みる。


勝「インスタント味噌汁も、悪くねえな」

この言葉には、長年固定化していた価値観が静かにほどけていく気配が宿ると思う。


人の行動が静かに波及する「社会」の描写

今作は、「誰かの大きな演説で一気に世界が変わる」といった劇的な展開を取らない。

むしろ、日々の小さな行動がゆるやかに周囲へ伝播し、互いに影響を与え合っていく姿を丁寧に描く。

勝男と鮎美が変わろうとしたからこそ、周囲の人々の視点も変化し、同時に2人自身もまた他者からの視点に学んでいく。

この点は、当ブログがいつも提唱している次のことにリンクする。

本来の “ドラマ” の醍醐(だいご)味は《ありふれた日常が予期せず非日常になる》ことを “虚構の中の真実” として、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》ことであり。

かみ砕いていえば、《日常がふと特別に変わる瞬間を映し、心を動かすのがドラマ》なのだ。


自立と成熟をめぐるドラマの核心

人は皆異なる存在である以上、他者に合わせて自分を消す必要はない。

自分の「好き」を守り、他者の「好き」も尊重することこそ成熟への道である。

今作が繰り返し示すのは、決めつけや先入観を放棄し、他者と共に生きるための柔らかい視点である。

この柔軟で自然な見地こと、様々な事柄にがんじがらめになりがちな令和のドラマとして新鮮だと思う。


エンタメとしての完成度と脚本陣の力量

今作は、劇中ドラマや空想シーンを巧みに取り入れ、娯楽性を損なわずにテーマを伝達する。

重要な台詞は過剰に強調せず、自然に心に届く構造になっている。

チーフ脚本の安藤奎氏の構成力の高さは特筆すべきで、令和7(2025)年の連ドラとしても挑戦的だ。

昨今、実力を備えた若手脚本家たちが増え、その活躍も相まって、日本のドラマ界に新たな息吹を感じるのは私だけではないと思う。


あとがき

笑いと軽さを保ちながら、現代を生きる人々の変化や葛藤を真摯に描いた作品だと感じます。

大げさな救いを提示せず、日常の延長線上にある小さな成長を積み重ねる姿がとても魅力的です。

価値観の変化や他者との関係の築き方について、多くの視聴者が自然に考えられるよう導いてくれる優れたドラマだったのではないでしょうか?

最近は、基本的にラブコメの感想は投稿しないので、最終回だけの投稿になりました(謝)

《独自》『じゃあ、あんたが作ってみろよ』スペシャルドラマの制作が決定!竹内涼真「勝男は僕なんです」役への“本気度” | 女性自身 新窓で開きます


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拍手[24回]

ちょっとだけエスパー

テレビ朝日系・火曜9時枠の連続ドラマ『ちょっとだけエスパー』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramTikTok

第8話『ぶんちゃん』の感想。


兆(岡田将生)が語る“選ばれし者”の条件は《いらない人間》であり、文太(大泉洋)、桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)は「人を愛してはいけない」と告げられる。四季(宮﨑あおい)は夫の《ぶんちゃん》が文太ではなくフミト(岡田将生)であることを思い出すが、ナノレセプターの失敗により記憶が混乱し、文太が代わりにあてがわれる。やがて兆は四季に新たな選択を迫り、円寂らはノナマーレを追われる中、文太だけが残され…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:なし
脚本:野木亜紀子(過去作/逃げるは恥だが役に立つ,アンナチュラル,MIU404)
演出:村尾嘉昭(過去作/アンナチュラル,最愛,トリリオンゲーム) 第1,2,5,7
   山内大典(過去作/海月姫,知ってるワイフ,人事の人見) 第3,4,6,8
音楽:髙見優(過去作/義母と娘のブルース,天国と地獄)
   信澤宣明(過去作/義母と娘のブルース,ハコヅメ)
主題歌:こっちのけんと「わたくしごと」
EP:輪祐見子(過去作/ハヤブサ消防団,遺留捜査シリーズ)
P:貴島彩理、山形亮介、和田昂士
※敬称略




四季が辿る“二人のぶんちゃん”の記憶

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―――ここまで、ごあいさつ―――

第8話『ぶんちゃん』は、四季(宮﨑あおい)が自身の記憶の奥底を探り、失われた真実に向き合う過程を描いた物語だった。

四季が向き合う相手は、文太(大泉洋)と文人(岡田将生)という、同じ愛称を持つ二人の “ぶんちゃん” である。

この二人は、四季の人生を深く揺さぶり続けた存在であった。

そして四季はやがて、自分が死亡した記憶を思い出し、動揺のあまり危険な行動に走る… ことになる。

それが、Eカプセルのオーバードーズ(過剰摂取)である。

Eカプセルとは、摂取するとエスパー能力を得られる一方、強烈な副作用によって死期が近づくという危険な薬剤だ。

四季がそれを噛み砕くように乱用した瞬間、ノナマーレ内部に存在するディシジョンツリーは急激に肥大化し、制御不能な様相を呈した。

全9話と一般的な最近の連ドラとは話数短縮ゆえに、最終回を目前に控え、物語は激しく加速させてきたと思う。


期待感が高まる最終回の予告編

予告映像では、四季が次のように語っていた。


四季「ぶんちゃんと ぶんちゃん
 2人とも… 殺します!」

このセリフから読み解けるのは、自暴自棄に陥った四季の姿である。

ただし、今作を “一種のヒーローもの” として捉えれば、Eカプセルを大量摂取することで一時的に強大な力を得る… との展開がフツーだろう。

四季の “息で吹き飛ばす能力” が、街を破壊しかねない規模に拡大する可能性もあり得るか?

文太の「いっちょ救いますか」という言葉が、四季を…、ひいては世界を…、救うための‘Bit5’の最後の役割を示しているようにも見えるのは私だけだろうか?


鎌倉で浮かび上がる文人の影

第8話は、「四季が忘れていた出来事と向き合う物語」であると同時に、「四季と文太が記憶の上書きを目的に鎌倉を訪れる旅の物語」でもあった。

しかし、上書きを試みても、四季の脳裏には文人との記憶が次々と甦る。

四季にとって文人は、ただの “過去の人物” ではなく、世界そのものの意味を左右する存在なのだ。

そして、文人にとっての〈世界を救う〉とは、“1000万人より四季の命を優先する” という〈極端な選択〉であった。文人は、自身が犯した大罪や歴史の改ざんさえも〈四季を生かす〉ための行動であり。

彼が四季の未来を変えるために手を染めた行為は、倫理を超えた個人的な祈りであったと言えると思う。


最終決戦に向けて動き出す登場人物たち

物語の後半で鍵を握るのは、ノナマーレに侵入した久条(向里祐香)の存在である。

2055年からホロリンクコミュニケーター経由で情報を送る文人は、もはや通常の手段では倒せない “絶対的な存在” となっている。

これに対抗できるのは久条だけなのか!?

また、Eカプセルの副作用で死期が近い桜介(ディーン・フジオカ)が、息子・紫苑(新原泰佑)に自身が父親である事実を告げられるのかも焦点である。

円寂(高畑淳子)は因縁の相手・結城(吉田鋼太郎)への復讐心を再燃させていた。

第5話で登場して以来、語られることのなかった “白い男(麿赤兒)” の正体も依然として謎のまま)である。

最終回となる第9話は、一瞬も見逃せない緊迫の展開となり、永く語り継がれる回になることが予感される!


あとがき

第8話は、四季が抱える個人的な痛みと、世界規模の選択が重なり合う濃密な一話でした。

登場人物たちの想いが複雑に交錯しつつも、それぞれが「誰かを守りたい」という一点に向かって進む姿が胸を打ちます。

最終回に向けて物語が大きくうねり始め、ここからどのような結末へ至るのか、強い期待を抱かせる回だったと思います。

但し、上記の “感想の裏側” には次のような思いもあります。

●重要な部分のほぼ全編が兆の朗読劇でいいの?
●全9話しかないから、今回で強引に説明するしかなかったの?
●というか、「これがアリ」ならこれまでの7話分は必要なかったのでは?
ですよね?(笑)


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【これまでの感想】
第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話


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土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
副音声日本語吹替:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋,鈴木航,川野秀昭|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田亜矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉,大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子,厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華,澤井洸、平松康|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和,鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治,斎藤明日香、竹本航|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉,松嶋彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章,ネイサン・ベリー|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人,川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略




前回のアバン、私だったら‘こう’書いた…

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回の感想に入る前に、前回の感想に「管理人さんならどうやりましたか?」とのコメントをいただいた。

そこで僭越ながら「私ならこうやったかな?」を脚本風(本来の脚本とは違います)に仕立ててみる。

どうぞ、読者の皆様は自分が演出家になったつもりで、脳内で映像化してほしい。


■雨清水家

 ・外は木枯らしが吹く年末の風景
 ・タエと三之丞の前に、トキが座る
 ・タエがタンスの引き出しから男性用着物を持ってくる。

タエ「傳の着物だけど
 ヘブン先生に似合うかしら?」
トキ「お似合いになると思います」
三之丞「…」

   ※ ※ ※

 ・傳の着物で、三之丞をモデルにタエに着付けを教わるトキ。

三之丞「なんか、父を思い出します」
タエ「そうね」
トキ「はい、私も」

■松野家

  ・ロウソクの明かりの中に、
   勘右衛門、司之介、フミ、トキ。

 勘右衛門「いよいよ大晦日か」
 司之介「今年も何とか年越しできそうですね」
 フミ「トキはあした
  ヘブン先生に着物を着ていただくんでしょ?」
 勘右衛門「あのペリー、傳様の着物を着るそうじゃが!」
 司之介「私たちの着物では失礼ですからね」
 勘右衛門「ペリーには
  私の着物なんて絶対に着せるものではないぞ」

■ヘブン邸

  ・ツバキの花が咲く庭に朝日が差し込む。
  ・奥の間でトキがヘブンに、傳の着物を着付けている。

 蛇(N)「あら、おトキちゃん
  ヘブン先生に着付けをしてるのね」
 蛙(N)「なかなか、うまいんじゃないの?」

  ・ヘブンの身支度が整う。

 トキ「先生、終わりました。完成、エンド!」
 ヘブン「オオ、キモノ、ウツクシ、スバラシ」
 トキ「お似合いですよ」
 ヘブン「シジミサン、アリガトゴザイマス」

   ※ ※ ※

 ▼ここから前回のトキとヘブンが向き合って挨拶練習する場面につなげる

この「約1分弱」の3つのシーンで説明をすれば、かなり違和感は払しょくできたと思う…


過去10週分と比べると、“脚本も演出も”明らかに低調気味

今週の演出担当は、そもそも先週まで “今作の助監督” であり、今週が今作初担当の小島東洋氏だ。

したがって、若手(だと思います)の演出の揚げ足を取るつもりはないし、むしろ静かに見守るつもりではあるが、今回もアバンタイトルの冒頭から気になった

ちなみに、前回のアバンタイトルが「約5分45秒間」で、今回も「5分1秒間」と、今作としては長めの尺である。

辛辣すぎると思うかもしれないが、かつての10週分と比べると、“脚本も演出も” 明らかに低調気味である。


今週は"ハズレ"だと容認しておけば怒りも落胆も味わわない

まず、脚本が前10週分より薄めな理由は、なんとなく、想像はつく

そもそも、リヨ(北香那)は、実在のモデルを鑑みても、そんなに多くのエピソードを持ったキャラクターにはつくれないのだ。

しかし、大人の事情(視聴率確保や契約上の都合?)なのか、北香那さんで最低でも2週間は引っ張りたいようだ。

さらに、きっと、トキとヘブンの結婚を “年明け” にしたいが、ラフカディオ・ハーンが松江に住んだ期間の短さから「松江時代」を長く描くエピソードのネタが少なめ

だって、前回で「1年はいない」と衝撃発言があったのだから、4年間をすっ飛ばした今作なら「1年間を引っ張る」のは難儀でもあると思うのだ。

というわけで(どういうわけで?)、今週は次の展開で週末まで引っ張るのだと思う。


松江で新年を迎えたヘブンの「来冬に松江を去る」との爆弾発言に、借金生活復活を恐れた松野家がリヨを応援するも、ヘブンが寒さに耐えられないのを知り、自分の気持ちにも気づきはじめたトキは複雑な心境。(週後半の)江藤邸での快気祝いの会でリヨがプロポーズするも撃沈。

わずか、これだけのプロットを週5回分にするのだから、全体が間延びし、薄味になるのは当然だ。

まっ、おそらく8割は当たっていると思うので、今週は「ハズレ」だと容認しておけば怒りも落胆も味わわずに済むと思う(困)


簡単に「アバンタイトルの役割」を解説!

アバンの演出は…脚本同様に、低調気味、いや低迷していると思う。

その理由は「5分以上に長く感じた」からだ。

やはり、「たかがアバン、されどアバン」である。

簡単に「アバンタイトルの役割」を解説してみる。

一番大事なのは、本編に入る前に「心の準備」をさせることだ。

視聴者はアバンで提示された情報を頭に置いたまま本編を見るので、展開が理解しやすくなる。

たとえば、冒頭で「犯人らしき影」を見せておくと、本編での捜査がより面白く感じられる… ようにだ。

二つ目に大事なのは「テンポを作る」だ。

アバンタイトルは、物語の「リズムの最初の一拍」。

ここでスピード感を出すか、じっくり始めるかで、その後の展開の受け止め方が変わる。

たとえば、「いきなり事件が起きる → ドキドキ感が続く」し、「ゆっくり日常を描く →安心感からの変化が際立つ」のだ。

最後、三つ目に大事なのは「内容への導入」だ。

アバンタイトルは「物語の入口」。

視聴者に「この話はどんな世界で、どんな問題が起こるのか」を短く示す役割がある。

たとえば、主人公の性格を一瞬で見せる、謎の出来事を提示する、前回の続きから始める… など。


「たかがアバン、されどアバン」だと思うワケ!

アバンタイトルは、マンガの最初の1ページ目みたいなものなのだ。

いきなりバトルが始まれば「このマンガは激しい!」と思うし。

ゆるい日常から始まれば「このマンガはほのぼの系かな?」と思うのでは?

つまり、最初の一場面で作品の空気を決めるから、とても大事なのだ。

そして、アバンがダラダラとしていれば、「今回は助長気味なのかぁ…」としか思えないのだ。

だから、短い時間の導入部分ではあるが、「たかがアバン、されどアバン」なのだ。


テンポやキレがよくないように見えるような構図を多用

メインタイトル映像明けも…「たかがアバン、されどアバン」の‘ジゴク’である。

脚本は前述したように諦めている(許容している)のでどうでもいいが。

演出が脚本に悪い輪をかけて、テンポがよくないだけでなく、全体のキレもよろしくない。

特に、テンポやキレがよくないように見えるような構図を多用していた。


俯瞰構図は効果的に使うことが大切…

たとえば、アバンのファストカットの「松江家の俯瞰の構図」、8分過ぎの「ヘブンとリヨがハンコを見せ合う俯瞰の構図」など。

俯瞰構図とは、高い位置から被写体を見下ろすように描く構図のことだ。

これにより、全体像を分かりやすく示したり、空間の広がりや奥行きを強調したりすることができる。

また、人物を小さく見せることで可愛らしさや親近感を演出する効果もある。

頭が大きく足が小さく見える特徴があり、物語の情景を伝えたり、日常の場面に新鮮さを与えたりするのに役立つのである。

しかし、このような奇抜な構図を長い時間使い続けると、見る人は刺激に慣れてしまう。

その結果、映像や絵が間延びしてダラダラとした印象を与えることがある。

したがって、俯瞰構図は効果的に使うことが大切であり、場面に応じて短く切り替えることで魅力を保つことができるのである。

しかし、アバンでも本編でも、小島東洋氏の演出は、劇伴の選曲も貼り付ける位置や長さも “テンポやキレがよくないように見える” をやり続けた。

残りの‘3回’で改善されるのを待つばかり… である。


あとがき

今回の展開は、前回から続く‘よくなさ’がより際立つ内容になったように感じます。

正直なところ、物語の核心が見えにくくなっており、好意的に見ているからこそ納得できている状態です。

週末までに再構築&回復できるのでしょうか。

ここ数週は、トキだけでなくヘブン側の視点も交えて、いい感じの恋バナとして描かれていたはずです。

しかし現状は、ヘブン側の描写はほとんどなく、トキ側も中途半端で雑に見えます。

その結果、ふたりの関係性や空気感が、すっかり壊れてしまっているように思います。

モッタイナイ…


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連続テレビ小説「ばけばけ」

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『ばけばけ』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第51回第11週『ガンバレ、オジョウサマ。』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


新年を迎えた松江。トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)に新年の挨拶を教えていた。そこに錦織(吉沢亮)がやってきて、新年の抱負を教え合うことに。ヘブンは日本滞在記を書き上げる、そのためのラストピースを見つけたいと語る。その後、トキたちは花田旅館で松野家、平太(生瀬勝久)たちと新年会に。挨拶をふられたヘブンは、「ツギ、フユ、ワタシ、マツエ、イナイ」と宣言。お祝いの空気が一変する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7
   泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9
   松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10
   小島東洋(過去作/この花咲くや,ブギウギ) 11
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
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※敬称略




ヘブンが“畳の縁の上”で“座布団に座ったまま挨拶”?

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今週の演出担当は、今作の助監督であり、今週が今作初担当の小島東洋氏だ。

過去の担当作品には、鹿児島発地域ドラマ『この花咲くや』(NHK BS/2022)と、朝ドラ『ブギウギ』(NHK/2023年後期)の第22週『あ~しんど♪』がある。

したがって、今週の演出の揚げ足を取るつもりはないし、むしろ静かに見守るつもりではあるが、アバンタイトルの冒頭から気になった描写があった。

それは、下記の2枚のキャプチャー画像を見れば分かることだ。


朝ドラ ばけばけ
©NHK

朝ドラ ばけばけ
©NHK

トキ(高石あかり※高=はしごだか)がヘブン(トミー・バストウ)に新年の挨拶を教え、直後に錦織(吉沢亮)がやってくる場面だ。

そう、ヘブンが《畳の縁(へり)に乗っている》《座布団に座ったまま挨拶をしている》のだ。

もちろん、重箱の隅を楊枝でほじくるつもりもない。

しかし、野暮ったいとは思うが、畳の作法として「畳の縁(へり)に乗らない」「かしこまった挨拶自体は座布団から一度降りて行う」は、かなり基本的な所作であるため、気になるのは自然であり当然のことでは?


演出は「武家育ちのトキの作法」を踏襲すべきだった!

なぜ引っ掛かるのか?

《トキはちゃんとできている》からだ。

挨拶の練習の際は、トキもヘブンも座太に座っていないし、トキは畳の縁にも乗っていないのだ。

なのに、なぜ、錦織への挨拶時だけ《ヘブンは不作法なのか?》というわけだ。

やはりここは、しっかりと《女中のトキは‘ブシムスメ’で、雨清水家で作法を習っていた》を、連ドラとして演出家は踏襲するべきだったと思う。

当然、いくら新年で空気を入れ替えたいとしても、家の主が「ジゴク」というほど寒さを嫌っているのだから、女中がここまで襖や障子を開けっ放しにしているのも違和感しかないのだが。


朝ドラ ばけばけ
©NHK


「三段の上に小餅を三つ」という形式の鏡餅に注目!

逆に興味深く見たのが、下図の「鏡餅」だ。


朝ドラ ばけばけ
©NHK

「三段重ね」で「最上部に小餅が三つ」の形式だ。

ネット検索してみたが、特に「明治時代の島根県特有」でもないようだ。

ざっくり結論から言うと、「三段の上に小餅を三つ」という形式は、北陸(特に富山)・山陰(島根・鳥取)・九州一部の古い飾り方に近いという。

また、「丸餅を複数載せる」様式そのものは、古式・地域伝統として各地に実在し。

特に「三宝」「三つ重ね」「三つ押し餅」など、祝い事で “3” を縁起数として扱う系統に見られるそうだ、

さらに、最上部に橙を載せる習慣は近代以降の広まりで、明治期の家では一般的でないので、描写は不自然でない

それにしても、正月の習慣は、お節料理やお雑煮にも各地の特徴があって‘オモシロイ’と思う。


まさしく「起承転結」の「起」の15分間

さて、本編の物語は、終盤の次のヘブンの衝撃発言でようやく幕開けし。


ヘブン「ツギ… フユ… ワタシ…
 マツエ イナイ」

新年の挨拶にやってきたリヨ(北香那)の次のセリフで全容が見えた。


リヨ「寒さが やなら
 我が家に暖炉を作ればいいだけのこと。
 フフッ それだけの話です」

要するに、リヨのヘブンへの片思いがお盛り上がった末に終わる展開だ。

描かれたのは‘それ’だけであるが、今回が “月曜日” であることを鑑みれば、まさしく「起承転結」の「起」の15分間と言える。

ゆっくりと丁寧に人間描写をやってくれることに期待しかない…


あとがき

もう少し、演出で “メリハリ” を作ってもよかったと思います。

まあ、今週が “初” なので、金曜日までどうなるかお手並み拝見です。

でも、どう見ても、もっとコミカルに、もっとシリアスに、できる箇所はありましたよね。

【追記】
“床の間の鏡餅の上には小餅が三つ重ねられています。“星の餅”という出雲地方の飾り方だそうです。”
 ※出展:https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/1997807166640783705


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フリーランスのホテル宴会(婚礼含む)&映像ディレクター"みっきー"が、テレビ、映画、CM、ディズニー、音楽などエンターテインメント全般の感想を綴ります。愛するが故に、記事により毒を吐きますがご勘弁を。


  • 管理人 自己紹介
【ハンドルネーム】
みっきー
【性別】
男性
【職業】
宴会/映像ディレクター(フリーランス)
【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
ホテル音響照明映像会社を経て、2001年独立。
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映像コンテンツ等の演出を手掛ける。
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