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連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第16週『なつよ、恋の季節が来た』の 『第92回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


なつ(広瀬すず)が会社から帰ると、風車で働き始めた夕見子(福地桃子)から、カウンターに座っている泰樹に似た風貌の男性を紹介される。彼こそが夕見子と東京にやってきた高山(須藤蓮)だった。なつ達は高山と会話をしようと試みるが警戒心が強く、打ち解けられない。翌朝、東洋動画に出社したなつは、下山(川島明)が原画を手伝うと聞かされる。下山は、仲(井浦新)と坂場(中川大志)の対立が原因だと言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脇役のエピソードなんて、面白いか以前にほぼ興味も関心もない

連休明けで、通常モードに入って主人公の「短編映画作り」をしっかりと描くべきなのに、アバンタイトルから、よくぞここまで面白くない話を垂れ流せるものだ。「カウンターに座っている泰樹に似た風貌の男性」で日本中の何人が面白いと思うのだろうか。

いや、作り手たちは思っているのだ。テレビの前で大爆笑だと。だから、朝から頭が痛い。作り手たちの安易な考え方は、もっとイタイ。それで主演女優の演技が下手だから、すぐに脇役を狭い所に集めて目立たなくさせようとする。それがまた逆効果で、脇役を演じる俳優たちの方が気合いが入っているから、余計に下手が目立つ。

でも、脇役の演者たちには申し訳ないが、主人公のエピソードが全く面白くない現時点では、脇役のエピソードなんて、面白いかどうか以前の問題で、ほぼ興味も関心もないのだ。そんなものを、アバンで1分25秒近く、主題歌明けも更に続けて、結局は 5:25まで放送して平気なのだから、困ったとしか言いようがない。

何故、仲が喋っている最中に突然部屋も外も暗くなったの?

で、やっと 6分過ぎに始まった「短編映画作り」の話。先述の夕見子(福地桃子)の駆け落ち相手・高山(須藤蓮)が、なつ(広瀬すず)と議論(と言えるレベルでないが)していた「創作物への考え方の違い」と関連付けた(つもり)の、例の仲(井浦新)と坂場(中川大志)の「アニメーションへの考え方の違い」に於ける対立のお話だ。

こちらが一生懸命に、仲と坂場の会話を理解しようとしているのに、仲が喋っている最中に突然暗転のように画面が暗くなり、仲が部屋の照明を点けた。あれ何だったの? 議論が白熱して夕日が差し込む時間帯から過ぎちゃったのなら、そう言う風に描いて貰わないと困る。

「秋の日は釣瓶落とし」と言うが、それにしても暗くなるのが短時間過ぎるように思うが。

坂場の意見が難し過ぎるから、おバカななつを利用すべき!

何故困るのかって。だって、坂場の言い分がたいへん分かり難いからだ。坂場に、東大卒で哲学専攻の論理派で、アニメーションの知識は豊富で気難しいと言う設定があるし、モデルの存在もあるから、やっていることは間違っていない。

しかし、アニメーションの存在意義のような深い部分まで掘り下げてしまうと、議論が専門的になり過ぎて、分かり難くなり、結果的に面白味を感じなくなる。映像制作を生業にしている私でも…だ。だから、先日も書いたのだ。おバカな設定のなつを、この議論に加えろと。

そして、なつに「言ってる意味が分かんな~い」と連呼させて、坂場に加えて仲と下山(川島明)が咀嚼して、なつと同時に視聴者に分かり易く伝えるだけで良いのだ。そうすれば、なつが少しずつ “お利口さん” になって行くようにも見える出ないか。

今描いている「新しいものを創る」は"未来"のために重要案件

それをやらないで、議論のシーンの直後に、下山がなつたちを説得するシーンを直結、その上に坂場となつが中庭で直接対決するシーンを直結するから、「なつって、下山の言っていることすら理解していないよね」とか「なつって、マジに感情的なおバカさん」としか見えない。

なつと坂場の 2ショットで視聴率稼ぎをしたいのか知らないが、この 2人の直接対決は不毛な議論であるのは明らかなのだ。なつは、そう言う人間だから。でも、ここで描かれている「新しいものを創る」と言う部分は、本作の “未来” を描く上で、視聴者にしっかりと理解させるべき重要案件だと思う。

「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」様な昭和な世界が必要

だから、平成だか令和だか知らないが、今風の「一対一」でなく、「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」ような昭和な世界が必要なのだ。だから、恐らく なつと同じに “分かっていない” であろう茜(渡辺麻友)や桃代(伊原六花)も参加させて、みんなで「言ってる意味が分かんな~い」とやれば良いのだ。

ただ、その場に神地(染谷将太)が相応しくないとは言っておく。「私は絵を描きたいだけ」と参加させないだけで済むはずだ。

"なつアゲ" で、「なつの熱意が本物」と言っても説得力がない!

なのに、13分過ぎに麻子(貫地谷しほり)が、こんなことを言い出した。

麻子「坂場さんと奥原さんの熱意は本物です」

坂場の熱意が本物なのは分かる。しかし、坂場の言っていることを理解しているようにはどうしても見えないなつの熱意が本物だと言う麻子の根拠がない。きっと仲も麻子の根拠が見えないから、こう言ったのだ。いや、脚本家は、そう言わせるしかなかったのだ。

仲「君が そこまで思うなんて…」

これ、仲自身は、なつの熱意が本物だと思っていないけど、信頼する麻子が言うなら…と、自分を納得させているのだ。麻子は、なつの才能を最初に見つけたのは仲である…と言うようなことも言ってはいたが、それなら「君も」と言わせるべきだし、映像的にそれはだいぶ前のことで、最近は殆どなつと仲が一緒にいる場面はない。

こう言う展開にするなら、やはり、「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」ような昭和な世界を丁寧に描くべきだったとしか言いようがない。いや、今からでもやるべきだ。脇役の無駄話に尺を割くなら…

あとがき

なつを「アニメーションへの考え方の違い」の議論の蚊帳の外に置いておきながら、麻子と仲のこれ見よがしの “なつアゲ” で、議論の中心に持って来ちゃいましたね。あまりにも、強引過ぎる展開に呆れました。とにかく、なつにも、ちゃんと「アニメーションへの考え方の違い」の議論に参加させるべきだと思います。

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拍手[35回]

監察医 朝顔

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』公式
第2話/15分拡大版『夏に凍死!?謎の身元不明遺体の最期は…』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読既読。



医学部生の光子(志田未来)が法医学教室でアルバイトを始める中、身元不明の男性遺体の解剖が行われ、凍死と分かる。男性は夏の日の当たる路地裏で見つかっており、理由が気になる朝顔(上野樹里)は現場を調べる。やがて平(時任三郎)らの捜査で遺体が課長(川瀬陽太)と呼ばれるホームレスだと判明。課長は周囲ともめていた。一方、桑原(風間俊介)は朝顔に求婚するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ(過去作/相棒シリーズ、フルーツ宅配便) 第1,2
演出:平野眞(過去作/Chef~三ツ星の給食~、黄昏流星群) 第1,2
   澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ)
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)

ビールを注ぐカットでの"回想シーンの入れ方#のセンスがイマイチだった…

16分頃の、現在から回想シーンに映る場面、ああ言うところで演出家のセンスが分かる。それこそ、平(時任三郎)がビールをグラスに注いで、そのビールが増えて行くグラスのアップを亡くなった妻・里子(石田ひかり)が注いでいるグラスに、そう、グラスからグラスにオーバーラップしたら良かったのに。

それを平が注ぎビールが増えて行くグラスに、これからビールを注ぐ里子をオーバーラップするから分かり難くなる。分かるけど、分かり難くなる。ほんのちょっとの違いだが、私は引っ掛かる。

言ってみれば、演出や編集って違和感の感じさせ方が勝負だから、ここは「しっかりと回想になった」と印象付ける違和感を与えるべきだから、自然に変化しないと。回想シーンを入れるのと、タイムスリップするのは違うのだから。

前半 24分間の 1/3しか事件の話が無い…

で、アルバイトの光子(志田未来)と光子によるレギュラー陣の紹介が終わったのが 6分頃、今回の事件の司法解剖と捜査のくだりが中断したのが 15分頃で、その後はプロポーズと夕食のシーンで、主人公の朝顔(上野樹里)が出勤して事件の話が再スタートしたのが24分。

要は、事件の話なんて24分中の8分、そう 1/3しか描いていない。確かに、まだ第2話で登場人物の設定紹介も入れたいだろうが、ドラマのタイトルが『監察医』となっているのに、監察医の主人公が映る場面が少な過ぎると思う。

前半の 25分で 2度も回想シーンを使うのは正直つまらない

そして、やっと朝顔が出勤したら、興雲大学法医学教室の主任教授で法医学の権威・夏目茶子(山口智子)に、止められていた事件現場に行って得た様子を回想シーンを交えながら伝えるシーン。こう言うのもドラマでは良くある手法だが、もうドラマ的に 25分も過ぎているのに、ドラマ上で肝心な場面が 2度も回想シーンだと正直つまらない。

回想シーンは、絶対に回想でなければ描けないシーンだけに使うべき。その意味では、最初の「亡き妻との思い出」は監察医に無関係だが、まだ許容範囲。もう、あとは事件の真相解明以外に回想は使うな…と思いつつ観ていた…

その後は、刑事たちの地道な聞き込みでも判明するような「被害者がフグ料理を食べていた」ことが、法医学教室で判明。こう言うのも、先の朝顔が夏目に情報を伝えるシーンの前に入れれば、法医学室のお手柄に見えるのに、刑事の聞き込みのシーン中に、割り込んで入れるから、法医学教室の能力を疑いたくなってしまう。

最後まで観ても、一体何を描きたいのか分からず終了…

結局、最後まで観ても、「法医学教室に勤める新米法医学者と刑事である父親がバディを組んで、遺体の死因究明に挑むヒューマンドラマ」には見えなかった。

  「刑事と協力しながら死因究明の監察医ドラマ」なのか、
  「法医学教室と協力しながら事件を解決する刑事ドラマ」なのか、
  「父と娘のホームドラマ」なのか、
  「東日本大震災に区切りを付けられない人間ドラマ」なのか。

その上、主人公の恋バナも加えた上に、変わり者の教授の本編に無関係な出番や、今どきなのかそうでないのか分かり難い新人バイトまで盛り込んで、一体何を描きたいのだろう?

「朝顔が監察医を目指した理由」が描かれたのは良かったが…

恐らく、そう↑感じてしまうのは、主人公の朝顔に “これと言った特徴が無い” からだ。上野樹里さんが演じているから “何となく個性的な人物” のはずだ…と脳内補強しているだけで、実際は実に “普通” だ。

前回で描かれた「震災でのPTSD」と「母との記憶」と言う部分は、確かに主人公の設定としては大きな特徴だが、それがいつも表面化されて描かれている訳でないから、日常的な朝顔の特徴にはなり難い。もっと、単独行動をして刑事たちをかく乱する位なら特徴と言えるが、そこまででもない。

朝顔が新人監察医で秀でる能力でドラマをけん引しないのなら、やはり前回の感想で書いた通り、直ちに「なぜ朝顔が監察医を目指したのか?」を明瞭に描くべきなのです。そして、今回の終盤で、ついにそれがしっかりと描かれた。お蔭で普通の主人公に、やっと “これと言った特徴が無い” の汚名返上にはなった。なったにはなったが…(あとがきに続く)

あとがき

今回で褒めるべきは、朝顔が監察医を目指した理由を、引っ張らずに第2話と言う初期に描いたことです。しかし、その反面、第1話よりも「東日本大震災」のエピソードが盛り込まれてしまいました。私は個人的には、出来るだけ震災のことは描かないで欲しいです。

ドラマが重くなり過ぎるとか、話がごちゃごちゃするとか、理由はいろいろありますが、やはり、「震災で大切な人を失い、その死と悲しみを背負って生きていく登場人物を描くドラマ」なら、もっと脚本家も演出家も、登場人物の心理描写に注力すべきです。

今の状態は、ただ「震災で大切な人を失い、その死と悲しみを背負って生きていく登場人物を描くドラマ」で客寄せして、あらすじを追うのが精一杯にしか見えません。敢えて言うなら、作品に最も寄り添っているのは、主題歌の折坂悠太さんが歌う『朝顔』だと思います。

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【これまでの感想】
第1話


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拍手[18回]

拍手コメントへ返信

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます!

いつもドラマ映画の感想にご賛同のWeb拍手やコメントを頂戴し、ありがとうございます。もちろん厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになります。
なお、"拍手コメント"にお返事をする機能が無いため、基本的に翌日以降にこの場でお返事を差し上げます(謝)


[拍手投稿]  舞子さん (2019-07-15 18:03:11)
滝沢秀明氏の演出を蔑ろにした、TBS「音楽の日」の演出に不満しかない!

私は観ていないのですが、みっきーさんのか感想に非常に共感したのでコメントしました。カット割の状況説明が分かり易かったので、容易に想像出来ました。滝沢秀明氏の魂のこもった舞台だったでしょうに、残念に思った人も多かったのではないでしょうか?

ちょっと話がずれてるかもしれませんが、ある漫才師のかたがテレビ放送でやたら客席を映すことに苦言をしていたという話しを聞いたことがあります。間の部分が大事なのに台無しですよね。メインの舞台の部分と他の部分を分ける演出は本当に大賛成です。

↓ここから管理人返信↓

この投稿をしようかしまいか大変悩みました。当blogの読者さんは、ドラマの感想を読みたい人が多いと思ったし、ジャニーズのことを取り上げると、いろいろありそうだからです。でも、書かずにはいられませんでした。このような稚拙な演出をテレビ局側がやるから「だからジャニーズは…」なんてことになるのだと思います。彼らが気の毒で鳴りません。

そして、漫才師さんのお話。私、以前はとても「お笑い番組」が好きでした。あと、「バラエティー番組」も。でも、過剰に効果音で拍手や笑いを加えたり、やたらと客席のカットを入れて、芸の全体を見せてくれない番組が多くなり、見る機会が減りました。「盛り上げる」ための演出と「キチンと魅せる」ための演出は精査するべきと思います。


[拍手投稿]  翔香さん (2019-07-15 22:12:18)
滝沢秀明氏の演出を蔑ろにした、TBS「音楽の日」の演出に不満しかない!

こんにちは。私もこの演出をリアルタイムで見てました。 私はデビュー組の方が好きですが近年のJr.(=デビュー前の子達)の活躍振りも凄いので見てます。 今回、腹筋太鼓を見れるのを期待していたんですが、あまりにもデビュー組が映りすぎててがっかりしました。 こういう時だからJr.の活躍を見せるべきなのでは…?と思いました。

勿論滝沢さんは何も悪くないのはわかってます。 でもあまりにもデビュー組が映りすぎてるのを見て、いくらデビュー組が好きな私もこのカメラワークはないと思いました。 (ワイプは許しました、スミマセン)

↓ここから管理人返信↓

ワイプについては、確かにジャニーズJr.たちの演技をそんなに「映さない」役割はしていませんでしたが、ワイプの中のデビュー組の人たちが気の毒で。だって、いつカメラで抜かれる分からないから、神妙な面持ちを保つしかないじゃないですか? あれが「頑張れ!」と見えるワイプだったら、私も許容しましたが…


[拍手投稿]  takさん (2019-07-15 23:39:34)
なつぞら (第91回・2019/7/15) 感想

まぁ要するに管理人さんが書いているような細かい点にまでこだわってつくられている作品ではない・・・ということだと思いますよ。

↓ここから管理人返信↓

でしょうね。でも、世界中に発信されている日本を代表する文化の一つですから、細かい部分に注意を払って作ってもらいたいです。


[拍手投稿]  りりさん (2019-07-16 00:54:18)
Heaven?~ご苦楽レストラン~ (第1話/初回10分拡大・2019/7/9) 感想

遅かれ観ました。 様々なドラマでワインをカバカバ飲むシーンが多いですが、いつも引っ掛かります。確実に相当酔います。それを格好いいと思っている演出が好きではありません。すみません。愚痴です。

↓ここから管理人返信↓

分かります。私の高校時代の旧友会では、年に何度もワインをガバガバ飲んで相当酔っ払ってます(笑)


[拍手投稿]  通りすがり子さん (2019-07-16 07:46:30)
なつぞら (第91回・2019/7/15) 感想

三連休ということで視聴率は下がるようですが、私は休みということもあり、久しぶりに観ました。 相変わらず画面がうるさいドラマだと思いました。 「ガヤ」ばかりを出して、皆んな好き勝手に喋ってるという感じ。

戸田恵子さんが二回くらい歌ってましたね。 せっかく出ていただいたのだから、見せ場を作らなきゃいけないということで? ストーリーとは全然関係ないのだけれど。

↓ここから管理人返信↓

戸田恵子さんの出演日に、まとめて撮影できるエピソードを作って脚本に盛り込んだ。ただ、それだけだと思います。


皆さま、またのご来訪を心よりお待ちしております。

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拍手[11回]

滝沢秀明氏の演出を蔑ろにした、TBS「音楽の日」の演出に不満しかない!
©音楽の日|TBSテレビ

私は怒鳴った…「一体どこまでが、タッキーの演出なんだ?!」と。

私は、その日の夜、一緒に録画を観ていた妻に幾度も大声で聞いた。

「一体どこまでが、タッキーの演出なんだ?!」

…と。もちろん妻の答えは「私が分かるはずないじゃない!」だった。その度に録画を止めては巻き戻し再生を繰り返し、翌日の日曜日の仕事に差し支えない夜中まで録画の再生と巻き戻しを繰り返した。

タッキー演出で、ジャニーズの未来を担う若者らが番組テーマを具現化!

そう、この投稿は、2019年7月13日(土)の 18時20分頃から放送された『音感の日』の「あるコーナー」の「演出」に関する感想の投稿だ。

昨年表舞台から姿を消し裏方のトップとして、ジャニーズ事務所を支える選択をした滝沢秀明氏(時に「タッキー」と書いた部分もあるはご容赦を)の演出のもとで、Snow Man、HiHi Jets等のジャニーズの未来を担うジャニーズJr.たちが、今年の番組テーマ「汗」を具現化する、「汗を流すコーナー」の企画のことだ。

残念ながら滝沢氏の実際の舞台は観たことはないが、映像では見たことのある滝沢氏演出の舞台『滝沢歌舞伎』で名物となっている “腹筋太鼓” や、ジャニーズと言えばテンションが上がるローラースケートに乗りながらのパフォーマンス。

それを、TBSではお馴染みの心臓破りの坂や正面ロビーなど、TBS社屋の内の豪華なステージの枠を飛び出して、敷地内を所狭しと走り回りながら、ジャニーズの名曲を披露した。

メリハリある構成力と「汗」に拘った演技指導に、ジャニー氏が見えた

全体にメリハリの効いた構成力と、流れるような展開の中でも「汗」にしっかりと拘った演技者への演技指導力、そして「15分09秒間」と言う尺をフルに使い切って演出された世界。

それは、私が知るこれまでのジャニーズのイベントや番組やコンサート映像等からも十分に伝わって来ていた、惜しくも先日亡くなったジャニー喜多川氏の意思(敢えて「遺志」とは書かない)を受け継いだ滝沢秀明氏の演出だったと思う。

TBSディレクターに"カット割りされた映像"は大事なモノをぶち壊した

しかし、私は滝沢氏の演出に感動しながら、妻にこう叫んでいたのだ。「どこまでが、タッキーの演出なんだ?!」と。

要は、私が見せられている「映像のどこまでが滝沢氏の演出で、どこからが TBSのディレクターによる演出なのか?」と言う大きな疑問と怒りだ。

事実は分からない。しかし、一般的に考えれば、私が見せられた TBSの担当ディレクターにより “カット割り編集された映像” は、明らかに滝沢氏の演出とジャニーズJr.たちの努力と緊張と汗をぶち壊したと思う。

因みに、当日のステージ上の立ち位置は、こんな感じだった…

因みに、未見の人に当日のステージ上の立ち位置等を簡単に書くとこうなる。ステージ中央にジャニーズJr.たちが歌って踊るメインステージがあり、その上手(ステージ向かって右側)に、この日出演していた司会の中居正広さんと、「デビュー組」と言われる、謂わば既にデビューし有名な先輩たちが集合し、若手を見守る立ち位置だった。

「CM無し」なら"魂の15分9秒"を"ありのまま"に伝えるべき

ここからは、「デビュー組」のファンから強烈な反発を食らう覚悟で書く。私だって、テレビドラマに於けるジャニーズの人たちの活躍には注目もしているし評価もしている。当blogの常連さんなら、私が「ジャニーズだから」と全て斬り捨てないことや、「ジャニーズだから」と全てを称賛しまくる立場で無いことはご存知だと思う。

だから、敢えてきちんと書きたい。何故、TBSの担当ディレクターは、滝沢秀明演出と彼の指導のもとで汗を流しているジャニーズJr.の一部始終の “ありのまま” を伝えなかったのか? と。スポンサーも TBSの編成局も「CM無し」の選択をしたのだから、ここは “魂の15分09秒” をありのままに伝えるべきだったと思う。

見守る先輩たちを"ワイプやインサートで"入れる必要があったのか?

未見の人に分かるように書くと、その “魂の15分09秒” の映像の中に、「デビュー組」が、後輩の Jr.たちを見ている映像が、度々全画面でインサートカットされた。まだ、画面の隅に小さくワイプで登場したのは許せる。いや、やはりそれも許したくない。なぜなら、その「デビュー組」たちの表情に全く笑顔がないのだ。

ジャニー喜多川氏が亡くなった直後だから、後輩たちを見守る、見つめる先輩たちが笑っていない方が良いと言うテレビ局の判断で、難しい顔をした先輩たちを視聴者に見せたかったのかも知れない。後輩のことが心配で笑顔でなんて観ていられなかったのかも知れない。全てが想像の域だ。

もとろん、TBSが「デビュー組」のカットの尺を長めに入れて、視聴率稼ぎをしようと目論んだか可能性もある。私は大往生だったのだから「笑顔を映せ」と言っているのではない。「笑顔で後輩を見守れ」と言っているのでもない。

見守る先輩たちをワイプやインサートで入れる必要があったのか? 入れることで、壊してしまったものは無かったのか? ってこと。

特に大きな疑問が湧いたのが "腹筋太鼓"のカメラワークとカット割り

特に、“腹筋太鼓” のカメラワークとカット割り、出演者の立ち位置には大きな疑問が湧いた。画面の手前に “腹筋太鼓” をする後輩が大きく映り、その背後に神妙な面持ちで後輩を見守る先輩たちがずらりと横に並んで映り込んだカットだ。

衝撃的だったのは、その「デビュー組」たちに、突然ライトが当たって、間違いなく “映そう” や “見せよう” と言う TBSの意図が丸見えになったこと。そして、太古を叩く人たちよりも、太鼓を大きく映り込ませるカットも残念でならなかった。

見せるべきは、真剣に太鼓を叩く「人間」であり、「汗」だった…

更に気に入らなかったのが、総勢20名近くの大所帯であることを見せることで「凄さ」を映したつもりかも知れないが、ここでカメラが映すべきは、並んだ太鼓の豪華さや荘厳さではなく、真剣に観る人のために太鼓を叩く「人間」であり、その一人ひとりが流す「汗」だったと思う。

そこからしか、滝沢氏が描こうとした「悲しみを乗り越えた若者たちの瞳」は見えないのだ。だって、そう滝沢氏が演出した作品なのだから。

「自分たちよりも後輩たちを見てあげて欲しい」と思うのが…

私は、こう思う。 「社長が亡くなった直後」と言う “超” が付く程の緊張感が加わった、「滝沢秀明演出のお披露目の舞台」と言う失敗が許されない目の前(実際は横だが)のステージで、必死に踊り歌っている後輩がいるならば…

デビュー組のメンバーたちは、「自分たちよりも後輩たちを見てあげて欲しい」と言うのが、ジャニーズに脈々と流れ、受け継がれている精神でないのかと。そして、それがジャニーズ事務所の所属タレントと、そのファンたちがこれまで構築して来た「ジャニーズ・ファミリー」と言う思想であり存在でないのかと。

英断を下した今の滝沢氏の演出の全てを堪能したかった…

放送上、15分09秒間しか放送尺が割けないとしたら、それこそ TBSの担当ディレクターが全体の構成配分を再構築して、滝沢演出の Jr.の出演部分と、先輩たちの感想の部分を切り分けて放送したら良かったと思う。

私には、滝沢氏が「15分09秒を貰わないと出来ない」と言うとは思えない。だって、全体を、全てを、総合的にバランス良く魅せる仕事が、今の滝沢氏がやっている「演出」と言う仕事なのだから。彼なら絶対に短い尺でも出来ると思うし、信じている。いや、信じているから、今の滝沢氏の演出の全てを堪能したかったのだ。

それをブツ切れにした TBSの担当ディレクターの罪は大きいと思う…

あとがき

私は、規模も注目度も比べる対象にも当たらぬ、ディレクターの端くれのオジサンですが、事前からこの度のタッキーの演出には、凄く興味がありました。今まで「自分が観客を魅了させて来た立場の人」が、自分は表に出ず「自分以外の人で観客を魅了する人」に、どう進化するのかに。単純にそれを感じたかったです。

TBSの演出には問題があると言う考えに変わりはありません。でも、滝沢さんの… 演出家としてのスピリッツ(覚悟)や、ジャニー喜多川さんへのリスペクト(尊敬)や、ジャニーズとしてのファミリー(家族)は伝わりました。意味のある時間だったことには間違いありません…

※ 久し振りに感情的な文章になってしまったために、誤字脱字や勘違いな部分も多々あると思いますが、どうぞお許し下さいませ。

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亜矢美(山口智子)が営むおでん屋・風車に、なつ(広瀬すず)や咲太郎(岡田将生)、坂場(中川大志)、雪次郎(山田裕貴)たちが集まる。その中心にいるのは、北海道から上京している夕見子(福地桃子)。相変わらず独自の視点で恋愛について語っているが、なつにはまったく理解ができない。その夜、なつは夕見子に、どうして東京に来たのか、今どんな人と一緒にいるのか聞き出そうとするが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

週の始まりの月曜日の主題歌明けから酒盛りのシーンか…

僅か 1分間にも満たないアバンタイトルだったが、先週見ていた内容のダイジェスト版として見せられると、愕然とするし寒々しくさえ思ってしまった。

そして、三連休とは言え週の始まりの月曜日の主題歌明けから酒盛りのシーン。で、描かれ始めたのは、つい最近まで登場すらしなかった脇役・夕見子(福地桃子)の私生活の話。主人公の話ですら、ほぼ興味がないのに、今さら更に興味のない脇役の話か。本当に脚本家はネタ切れなのかと思ってしまった。

夕見子の駆け落ちは許せるが、「風車」で働くのは許せない

で、なんだかんだとあって、夕見子が亜矢美(山口智子)が営むおでん屋・風車でアルバイトをすることになった。確かに、夕見子と言う登場人物は、温和な柴田家で唯一異色な人物で、読書や勉強ばかりで家事や家業は一切手伝わず、自由に生きる道を選択した。これは間違いない。だから、好きな人と駆け落ちするのは許容出来る。

しかし、“取り敢えず” と言う雰囲気であったが、亜矢美の店で働くと言うことは、「女を武器に接客する飲食業」と言うことに “ほぼ” なる訳で、それは元来、夕見子が一番軽蔑した「男に頼る女」と酷似する職業を選んだと言うことにはならないか。

確かに、今の夕見子の言動を見る限りでは、「描写されていない余程の何か」が彼女を襲い、これまでの夕見子と思考回路が換わった可能性がある…と、好意的な解釈も出来る。

なつを夕見子は「なつが思いつかない発想で助けて来た」のに

しかし、ここでそれを許してしまうと、これまでの「なつが悩んだり苦しんだりした時に、なつが思いつかない発想で助けて来た」と言う主人公・なつ(広瀬すず)の窮地を救う、なつとは真逆の思考回路の持ち主と言う魅力ある設定が崩壊してしまう。

と言うことは、主人公を取り巻く世界の崩壊の始まりを意味することになり、末は作品の世界観そのものも崩壊しかねないのだ。ここでの夕見子には「私の仕事は私が決める。それが私の生き方だから」とさせるべきだったと思う。

やっと、この短編映画は劇場公開が目的なことが描かれた

なつの本題が始まったのは、10分過ぎ。また「あだ名付け」に始まり、だらだらと短編映画作りが始まったと思ったら、目が覚める台詞が井戸原昇(小手伸也)から飛び出した。

井戸原「いつか 劇場公開されること前提に
    作ってもらわなければ困るよ」

やはり、この短編映画は劇場公開を目的にされていたのが、やっと分かった。要は、昭和40年にあったような学校の体育館や町会事務所で、市民に無料で公開される小規模な場所で上映される 16ミリ映画では無いってことが。

なぜ、これを最初に描かなかったのか不思議でならない。これを、3人に依頼する際にやっておけば、彼らの真剣さや空回りする様子が、より緊張感あるものになったのに…

短編映画の根幹に関わる部分を、一応描いたことは評価する

ただ、坂場(中川大志)と井戸原と仲(井浦新)のやり取りは良かった。制作中の短編映画の根幹に関わる部分を “一応” しっかりと描いたから。

作品テーマに関わる重要な会議の場に、なつと麻子が不在なの?

でも、相変わらず東洋動画社の組織図が見えて来ない。坂場は第87回で自身で「演出部」所属と言っていた。要は「演出部」所属の監督見習いが、この短編では監督を任されると言うことだ。そして仲と井戸原の所属は「作画課」だ。

「演出部」と「作画課」の関係性は分からないが、私の感覚だと、例えば、アニメーション映画の初監督作品が『白蛇姫』だった第一制作課課長の露木(木下ほうか)と坂場が今回のやり取りをするなら分かる。もしくは、この席に露木監督も同席しても良い。そうすれば、なつが同席してもおかしくないし。

何が言いたのかと言うと、このような作品のテーマに関わる重要な会議の場に、ストーリーを提案し採用されたなつがいないのは、おかしくないか? ってこと。もちろん、仕切り役のはずの麻子(貫地谷しほり)も。

折角、本作に於いては “お初” と言っても良い位に、内容の濃いシーンだけに違和感の方が勝ってしまった。まあ、そう言うのが本作であり、朝ドラなのだが…

残り2分間は、女の幸せのお話と、「風車」の寸劇で終了…

そして、重要な会議に参加していないなつと麻子が画面に戻って来たのは、13分過ぎ。こちらはこちらで作画課としての短編映画作りの話をするかと思いきや、夕見子の話を持ち出して、女の幸せのお話になっちゃった。

更に 1分も経たぬ内に、14分には主人公さまはご帰宅して寸劇で終了。三連休の最終日で視聴率に期待が出来ないからと言って、ここまで内容の無い15分間には腹が立つ。

あとがき

もう、「なつアゲ」でなく、完全に「広瀬すず推し」になってしまいましたね。従って、広瀬すずさんが画面に映ってさえいれば満足って感じ。私が観たいのは主演女優でなく主人公なのに…

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