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クロスロード ―救命救急の約束―

テレビ朝日系・火曜9時枠の連続ドラマ『クロスロード ―救命救急の約束―』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramTikTokYouTube

第1話/初回6分拡大『本格医療×青春群像が開幕--!』の感想。


救命救急センターが逼迫する中、若き救命医・春木遥(今田美桜)は独断で重症患者を横浜湾岸病院へ搬送。先輩医師らの懸命な処置で患者は一命を取り留める。一方、病院では身元不明のホームレス患者の延命治療停止が決定されるが、遥は納得できず、救急隊員・渋川輝(寛一郎)や警察官・横峯健斗(泉澤祐希)の協力を得て身元調査を開始。ようやく娘(佐藤仁美)にたどり着くものの、不測の事態が相次ぎ、遥は救命医として究極の選択を迫られる…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:なし
脚本:髙橋泉(過去作/警視庁アウトサイダー,PJ~航空救難団~)
演出:及川拓郎(過去作/ケイジとケンジ,刑事ゼロ,最後の鑑定人) 1
   中前勇児(過去作/義母と娘のブルース,俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?)
音楽:江﨑文武(過去作/映画「#真相をお話しします」)
   信澤宣明(過去作/義母と娘のブルース,ハコヅメ)
主題歌:BILLY BOO「パラレルナイト」
GP:大江達樹(過去作/劇場版ドクターX FINAL,未解決の女 警視庁文書捜査3)
℃P:渡辺良介(過去作/TOKYO MER~走る緊急救命室~,マイファミリー?
※敬称略




三つの職業が登場するが主人公ひとりでも物語は進む?

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―――ここまで、ごあいさつ―――

本作は、「医療をテーマにした作品」であり、ひとりの主人公を中心に展開していく。

そして、タイトルにあるように、「医師と救急隊員と警察官」という “三つの職業が連携する流れ” を描くことが特徴となっている。

これは、若干の職業の違いはあれど、同じテレビ朝日が最近放送したドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』や『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』などでも見られた構成と同じである。

まあ、制作スタッフが共通しているため、同じような物語の設定が取り入れられたと考えられる。

しかし、ひとつの物語にこれほど多くの異なる職業を登場させる必要性はあまり感じられなかった

また、昨今放送されるのNHKの連続テレビ小説群からも感じ取れるあるように、出演者の調整や労働環境への配慮といった制作側の事情が関係している可能性もある。

とにかく、それぞれの職業のつながりや重なり合いを丁寧に描かなければ、単に順番に登場させているだけの印象になってしまうのが、この物語設定の特性である。

今回の内容を見ても、主人公・春木遥(今田美桜)以外のキャラクターは無理に出演させなくても物語が成立する状態だった。

このままでは、複数の職業が交差するというタイトルの意味が薄れて続けると思う。


暴走する主人公の熱意とルールを無視した設定への違和感

医師の具体的な動き(熱意だけで動く)だけに注目すると、2025年1~3月期に放送されたフジテレビのドラマ『119エマージェンシーコール』を思い出させた。

物語を引っ張る主人公の姿勢として、熱意を持つこと自体は決して間違いではない。

しかし、自分の親切心や正しいと思う気持ちを理由にして周囲を動かそうとする姿が目立つ

もちろん、脚本に「そういう人である」と書かれている。

つまり、「良かれと思って」が暴走し、物語の衝突を生むタイプ

しかし、特に命を扱う救命救急の現場だからこそ、その独断的な行動には疑問が残る

さらに、医師、救急隊員、警察官の三人が、それぞれの立場を超えて患者の個人情報を共有しすぎている点も、令和8年という時代を鑑みても、明らかに不自然である。

いくら協力関係にあるとはいえ、現実のルールを無視した過剰な展開は、いくらフィクションだとしてもウソに見えてしまうと思う。


患者のため?それとも自分のため?結末の展開とセリフの違和感

今回で最も気になったのは、物語の終盤で見せた主人公の決断だ。

あれは、「患者のため」というよりも「自分自身のこだわりを優先した」ようにしか映っていない、

また、治療を受けた患者の年齢や体の状態を考慮すると、結果として「苦しい時間を引き延ばしただけ」ではないかという見方もできる。

医療ドラマとして、〈病気と闘う家族の複雑な心情に寄り添う〉のではなく、主人公が〈医師としての達成感を得るための行動〉に見えてしまったのは、明らかに失敗ではないだろうか。

劇中で流れる語りやセリフの表現も、少し現実離れししたポエムのような違和感を覚えた。

どうも、最近のドラマは、現在放送中の朝ドラ『風、薫る』もそうであるように、大した内容でないセリフを、まるでポエムのように耳障りのよい言葉に置き換えて、〈ニュアンスや技術を “逃げ” で使う〉のが過ぎると思う。


あとがき

本作品は、医療、救急、警察の連携という新しい試みに挑戦しているドラマである点は認めます。

しかし、それぞれの職業の関わり方が希薄であるため、設定が十分に活かされていません

また、主人公の熱血な姿勢を強調するあまり、医療倫理や社会通念、患者側の視点が置き去りになっている点がホントに気になります。

各専門職の役割を明確にし、現実的な描写と登場人物の心情をバランスよく整理することが、物語の説得力を高める鍵となると思います。

というわけで、次回の感想は内容次第とします。


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連続テレビ小説『風、薫る』

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第72回第15週『差し出せぬ手』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


山本(本田大輔)の一件でりん(見上愛)は深く落ち込み、直美(上坂樹里)、美津(水野美紀)らも心配する。りんは多田(筒井道隆)から通常通り働くように命じられる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




物語のつながりが不自然?主人公の行動を考える

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テレビドラマの中では、現実ではあり得ないような展開が許されることもある。

しかし、本作では、物語のつながりがあまりにも不自然なため、視聴者が付いていけない状態になっている。

劇中で、外科教授の今井益男(古川雄大)が、ダブル主人公の一人・一ノ瀬りん(見上愛)に対して医療従事者としての資格を問う厳しい言葉を投げかける場面があった。


今井「君は
 医者の判断より 患者の気持ちに従った。
 医療に携わる者として失格だ。
 命を助けることを
 何よりも優先させねばならない。
 だが…。
 もし 私が患者なら 命より重んじるものが
 あるという考えは指定しない。
 あるいは
 君が患者の友人なら 分からなくもない。 
 だが 君は看護婦だ」

画面の映像としては、久しぶりの登場となった古川雄大さんの名演技もあり、その場の状況や緊迫感が伝わってきた。

しかし、物語全体の流れがあまりにも強引なため納得することが難しい

例えば、今井医師の本作上の設定は「ドイツに留学していたエリート医師」であり、「看護」「看護婦」がなんであるかを身をもって知っている立場、最新のドイツ医療を学んだ立場のはずである。

でも劇中では、「外出しようがしまいが、いずれは急変した」「医師の言うことが何より意味がある」と言わんばかりに平気で言わせてしまう作劇をやっちまったのだ。

結局、本来なら許されないような勝手な行動が〈なぜか肯定されてしまう奇妙な展開〉が続いていると言わざるを得ない。


味方ばかりで違和感?主人公の特別扱いと気になる矛盾

主人公の‘りん’は、これまでも自分の正義感や善意を理由にして周囲に迷惑をかけるような無茶をしてきた。

今回は、周囲の医師や院長たちがそんな主人公の味方をするような態度や発言を急に見せ始めた。

これ、私には明らかに、〈物語の展開を助けるための不自然な援護射撃〉のように感じられてしまうのだが。

やはり、この展開は、これまでの物語の流れを考えるとあまりにも突然の変化で違和感が拭えない

つまり、「ドラマの主人公」としての特別な扱い、いわゆる「主人公補正」だけで〈物語が強引に進んでいる印象〉を与えるのだ。

このような行き当たりばったりの描写は、連続ドラマとしてのまとまりを完全に壊してしまっていると、ここでも言わざるを得ない。

ちなみに、個人的に解せないのは、「取締」の役職でもなかった「一看護婦」の三浦ツヤ(東野絢香)が睡眠不足と疲労が限界に達していたという、ある意味での不可抗力(自業自得ですが)で患者への投薬を忘れるという重大な医療ミスを起こしたことで、結果的に病院を辞めるという決心に至ったのに、「主人公の場合はスルー」になっていることである。

だから、〈物語が強引に進んでいる印象〉しかないのだ。


何度も失敗するのに成長しない?主人公の姿に募る不満

これまで数多くの出来事や困難が作中で描かれてきた。

それなのに、主人公の‘りん’は〈過去の失敗から何も学んでおらず〉、人間として〈全く成長していない〉ように見える。

そして困るのは、‘りん’本人が悪気のない態度をとっているからこそ、その進歩のなさが際立っている現状だ。

やはり、これでは見ている側としては応援したい気持ちが削がれてしまい、不快感さえ抱くようになる。

登場人物、特に、主人公が壁にぶつかりながら少しずつ大人になっていく姿こそが、ドラマ、その中でも朝ドラの面白さのはずなのに… だ。

それがないために、これまでの3か月以上にわたる放送時間は、いったい何だったのかという不満が募る。


人間関係の描写不足?医師たちとの信頼関係がない違和感

このような失敗の原因は何なのか?

それは、《過去の重要な人間関係を丁寧に描いてこなかった》の一言に尽きると思う。

例えば、‘りん’がまだ見習いとして修業をしていた実習生時代がそうだ。

その頃から、医師たちとの心の交流や信頼関係の構築を少しずつ積み重ねていれば、今回の急な態度の変化にも納得ができたのだ。

しかし、作中ではそうした基礎となるエピソードがほとんど省略されてしまっている。

そのため、医師たちが急に理解者になったような今回の展開に強い違和感が生まれてしまうのだ。

やはり、医師や院長らが‘りん’を「一人の看護婦」として認める設定を生かすつもりなら、看護婦見習い期間中から、事あるごとに「医師と看護婦の意思疎通」を盛り込んでおくべきだったと思う。

もちろん、《手術シーンの映像的なリアリティーを追求するよりも》なのも、言うまでもない。


主人公と関わらない退場劇?別れの描き方がもったいない

さらに大きな問題は、〈重要な登場人物が物語から去っていく場面、つまり「退場劇」の描き方〉だ。

本来であれば、主人公たちの行動や成長と深く結びついているはずの、サブキャラクターたちとの「決別劇」である。

それなのに、脚本家や演出家や制作統括は、主人公たちと完全に切り離した別の場所(場面)でその退場シーンを描いてしまった。

そう、まるで、サブキャラたちの “スピンオフ” のように、そこだけ抽出して、強引に主人公たちの物語に組み込んだ(差し込んだ)のだ。

作劇の原則に照らせば、サブキャラの問題行動を基軸にし、主人公とのお互いの人生を交錯させる大切な瞬間にできるはずだ。

しかし、本作の作劇法における「サブキャラの退場劇」は、ただの時間の無駄遣いになってしまったのだ。

制作現場の都合や出演者のスケジュール調整といった、大人の事情が影響したのかもしれない。

しかし、ダブル主人公という特殊な構造だったとしても、これだけの大量の「退場劇」が何の役にも立っていないことは、明らかに本作の失敗だと思う。


主人公を導く大人がいない?魅力的で大切な周囲の存在

この作品の根底にある最も深刻な欠点は。

主人公を正しい方向へ導いてくれる大人がいないこと。

確かに、周囲には母親の美津(水野美紀)や清水卯三郎(坂東彌十郎)に大山捨松(多部未華子)、病院には病院長の多田(筒井道隆)や医師、職場の先輩看病婦たち、そして過去にはバーンズ先生(エマ・ハワード)や亡き父・信右衛門(北村一輝)といった多くの先達と呼べる関係者がいる(いた)

しかし、それらの人物から〈‘りん’が何かを学び取り自分の血肉にしている描写〉がほとんど見られないのだ。

これではせっかくの魅力的な登場人物たちも、〈物語を動かすための都合のいい道具〉として扱われているのと同じだ。

結局、人間関係が機能していないため物語が前に進まないのだ。


もっと夢中になれるドラマに?応援したくなる成長物語への提案

もしこの作品を誰もが夢中になれる魅力的なドラマに修正するならば、まず主人公の成長プロセスを見直すべきだ。

実習生時代のエピソードを序盤にしっかりと配置し、先輩や医師たちに叱られながら一人前になっていく過程を丁寧に描く。

周囲の大人たちを単なる背景にせず、主人公の未熟さを厳しく指摘して導く役割を明確に与える。

さらに人物が退場するエピソードでは、必ず主人公と直接関わらせ、その後の生き方に影響を与える大きな転換点として盛り込む。

大人の事情を言い訳にせず一つ一つのエピソードが未来の伏線となるように人間関係のつながりを意識して脚本を組み立てるべき。

そうすれば主人公の行動に説得力が生まれ、誰もが感情移籍して応援したくなる成長物語に変わるはずだ。

まっ、過ぎたことは修正も改善もできないが。


あとがき

今回を冷静に見れば、物語におけるキャラクターの成長描写と人間関係の一貫性がどれほど重要であるかが客観的に浮かび上がってきますね。

視聴者がドラマに没頭するためには、登場人物の行動に因果関係が存在し、周囲の環境との相互作用によって内面が変化していく過程が不可欠です。

しかし、本作では主人公の行動が「善意」という免罪符だけで処理され、過去の経験が蓄積されない構造になってしまっています。

また、周囲の登場人物が主人公を育成する役割を果たしておらず物語のパーツとして消費されている点も、ドラマとしての深みを損ねる大きな要因であると分析できます。


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第71回第15週『差し出せぬ手』の感想。


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りん(見上愛)は山本(本田大輔)の願いを叶えるため、山本を妻テイ(伊勢佳世)のもとに連れていく。病院に戻った後、山本の容体が急変し責任を感じるりんに、院長の多田(筒井道隆)は普段どおり働くよう命じる。そんなりんの様子を直美(上坂樹里)は気にして…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


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   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13
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演出が同じ人だからこそ期待したのに、ちょっとツッコミどころが多すぎる第71回

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この第71回、演出担当が「2週連続で同一人物(松本仁志氏)」であるという、本作では「二度目」の出来事があった。

というわけで、本作史上で二度目の「前週との連続性が担保される回」であるはずだ。

しかし、冒頭から「?」が二つある。

例えば、アバンタイトルで、花火の日の夜、ダブル主人公の一人である一ノ瀬りん(見上愛)が担当患者の山本(本田大輔)の願いを叶えるため、山本を連れて “人力車で” 山本の家にたどり着いた直後だ。

黄一つ目の「?」は、夫と同行してきた‘りん’を、最初1ミリも妻のテイ(伊勢佳世)が気にせず、無視して会話を進めた点だ。

そして、二つ目の「?」は、‘りん’は一体どうやって山本を病室から院外の人力車に乗せ、降ろして家の中に入れたのか?

妻のテイとの会話で、「病院と山本家は遠い」とあるから、“人力車で” やってきたのは理解できるし、家の中に入ったら入ったらで、そこはぎりぎりで自力で山本が伝え歩きするのも分かる。

でも、松本氏自身が演出した第69回(2026年7月2日放送)で、山本が手術室に行く際には、二人の男性用務員が担架に乗せて運ぶという描写があった。

つまり、本作中の現時点(その時代)には院内移動用に車いすやストレッチャーの類がないことが映像化されたのだ。

だったら、用務員の一人である柴田万作(飯尾和樹 ex,ずん)を〈‘りん’の協力者の一人〉として、‘りん’から相談を受けた万作が、病室から人力車の手配、いいや山本家の中まで‘りん’と付き添えばよかったのだ。

私は思う… 予めこういう使い方を想定したからこその、飯尾和樹さんの起用であり、利用しない手はないと思うのだ。


明治の看護は手探りだからこそ、主人公の突飛な行動も「善意」で許される?

本作を観ていると、主人公‘りん’の行動が物語の展開として正しく見えても、医療の仕事として適切なのか疑問に思う。

現代の考え方に当てはめると、彼女の行動は問題があると言わざるを得ない。

しかし、物語の背景が、まだ「看護」や「看護婦」の役割や位置づけがはっきりと決まっていない明治時代であることを忘れてはならない。

「女性たちが手探りで新しい職業を築き上げていく過程」として捉えれば、このような描き方も間違いとは言い切れないのだ。

また、第64回(2026年6月27日放送)で、看護科の第1期生が土居ヒデ(池田朱那)が‘りん’の過剰な働きぶりを言及する際に登場した「善意」というキーワードを鑑みれば、‘りん’の突飛な行動にも一応の理由が与えられている。

ここまでは、何とか共感することができるのだが。


これまでの失敗や反省はどこへ?主人公の「善意」で台なしになる成長の足跡

しかし、本作では、これまでにも多くの出来事や失敗が描かれてきた。

例えば、‘りん’の看護婦仲間であった東雲ゆき(中井友望)が患者へ過剰に感情移入した末に起こした騒動や、三浦ツヤ(東野絢香)が術後の患者に投与するよう指示されていた解熱薬(頓服薬)を与え忘れた失敗がある。

さらに、前述した学生の土居ヒデが問題点を厳しく指摘し、病院の責任者である院長からも注意を受ける場面があった。

本来なら、‘りん’は〈これらの経験を通じて主人公が成長していくはず〉である。

それなのに、主人公という立場や親切心(善意)だけで過去の反省を全て無視して、「患者を勝手に院外に連れ出してしまう」を盛り込むのは、毎日の放送を楽しみにしている視聴者として納得がいかない

直近の一週間だけの物語として見れば筋が通っているように見えても、これまでの積み重ねが台なしになっている。

結局、折角演出担当を二週連続担当にしたところで、なんの効果もないわけだ。


毎週キャラが変わる?まるで別物のドラマを観ているようなお話の繋がりの無さ

結局、本作が抱える大きな問題は、〈エピソード同士の結びつきがほとんど感じられない点〉にある。

前の週で起きた出来事が次の週に全く影響を与えないため、まるで別のドラマを観ているような気持ちになるのだ。

それだけでなく、先週の感想でも幾度も書いたとおり、登場人物たちの性格や態度が、新しいエピソードが始まる度に変わってしまうのも気になるところである。

短編をいくつも集めた形式のドラマや、アニメ『サザエさん』のような3話で1回分のような構成だとしても、ここまで設定が途切れてしまうと、感情移入をするのが難しくなる。


演出は悪くない!でも担当次第で作風がガラリと変わるモヤモヤ

一方で、ドラマの映像そのものは、先週同様に、比較的「引きの構図」が多めの構成になっており、各場面での全体の状況が分かりやすくはなっている。

風鈴や虫の音などの効果音や、月光や行灯の光と影の使い方も悪くない。

蚊取り線香を使った時間経過の表現なんて、本作らしくない好感が持てる演出だ。

しかし、以前にも書いたとおり、(きっと)これらの演出は「松本氏が担当の時だけ」なのだ。

演出担当が変われば、別の作風)になってしまう。

結果として、部分的には満足できても、全体の(読後感のような)視聴後感がすっきりしないという不思議な現象が起きている。


失敗から学ぶ成長と仲間の支えがあれば、もっと応援したくなるドラマに!

このドラマがより魅力的な作品になるためには、過去のエピソードで得た教訓をその後の展開にしっかりと生かすことが必要だ。

登場人物たちが失敗から学び、少しずつ成長していく姿を描けば、物語に深い感動が生まれる。

また、主人公の行動を単なる「善意」で片付けるのではなく、周囲の仲間が助け合う具体的な描写を増やすと良い。

例えば、移動が難しい場面では周囲の人々が協力して手助けする様子を描くことで、現実味が増し、登場人物たちの絆もより際立つ。

一貫性のあるストーリー構成と丁寧な人物描写を意識すれば、毎日の放送がさらに待ち遠しいものになるだろう。


あとがき

今回の一件だって、用務員の万作でなく、それこそ、ダブル主人公のもう一人の主人公、大家直美(上坂樹里)が‘りん’の思いに共感して、手を貸して、結果的に共同正犯になったら、本作では「まだ描き切れていない」要素である〈友情〉を描けたと思います。

ただ、それをやっちゃうと、先週末の「土曜日ダイジェスト版」の感想で書いたとおり、来週で‘りん’は単独で新潟に赴く(はずです)展開があるので、無理だったんだと推測はできます。

しっかし、もう少し真剣に、‘りん’たちが「看護とは何か?」を常に考えて行動しているように描いてもらえないと、学習能力がない人にしか見えず、感情移入なんてできる気配ありませんけど。


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連続テレビ小説『風、薫る』

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第14週『ウソと誠』「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。


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りん(見上愛)はツヤの退職後、仕事に打ち込むが、見習い生のヒデ(池田朱那)が突然辞めてしまい、大きな衝撃を受ける。直美(上坂樹里)はシマケン(佐野晶哉)や虎太郎(小林虎之介)らとの交流を通じて、りんや自身の将来と向き合っていく。一方、美津(水野美紀)は新居への同居を提案し、直美は進路に悩む。病院では山本(本田大輔)の手術と、その妻テイ(伊勢佳世)の思いがりんの心を揺さぶる。迎えた花火の日、家に帰りたいという山本の願いを前に、りんは看護婦として大きな決断を迫られることになる…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




盛り込みすぎなダイジェスト版から考えるドラマのバランス

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とくかく、今週の「土曜日ダイジェスト版」は “詰め込みすぎ” である。

おっと、正しく書くならば、「本編」が “積み込みすぎ” だから、「土曜日ダイジェスト版」も当然に同じ状態である。

印象としては、ダブル主人公の一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は基本全部残し、客寄せパンダも全残しで。

よって、「こんな人が出ていたっけ?」の確認には役立つが、それ以上でも以下でもない

しかも、「本編」の感想でも書いた、脚本家や制作統括が強いこだわりを持つ「ポエム風の表現や展開」まで詰め込まれていた。

その結果、僅かにあった「映像の余韻を楽しむような演出の魅力」までもが失われて、止まってしまっている。

まるで出来事を順番に並べた箇条書きのようになっており、「物語としての流れ」が感じにくい。

要するに、短い時間で全てを伝えようとするあまり、全体のバランスが崩れてしまったわけだ。


急な仲良しに違和感?お話の都合で変わる主人公の性格

本作では、物語の展開に合わせて登場人物の性格が急に変わるという不思議な現象が起きている。

特に主人公である‘りん’と直美の二人にそれがよく現れている。

例えば、「土曜日ダイジェスト版」の12分過ぎに、二人が縁側で親しそうに会話をする場面があった。

演出の工夫によって一見すると良い場面に見えるが、これまでの二人の関係から考えると急に仲良くなりすぎである。

視聴者の多くが好意的な脳内補完をやっているため、流して見ることができてはいるが、客観的に見ると不自然である。

やはり、直美は詐欺師の仲間である寛太(藤原季節)と接するときのような、本来の少し油断できない性格のはずである。

それなのに、縁側の場面ではまるで別人のように穏やかになっている。

物語の都合に合わせて登場人物の性格を変えてしまうのは、連続ドラマとして少し、いいや、かなり強引であると言わざるを得ない。


物語の道具じゃない!登場人物たちの生き生きとした姿が見たい

主人公以外の登場人物たちも、「物語を動かすための便利な道具」のように扱われているのも大変気になる。

例えば、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)という人物は、主人公‘りん’との恋愛模様が期待されていたと思う。

しかし、実際には文字を書く仕事の苦悩ばかりが描かれ、恋愛の描写は中途半端である。

結局、現状を見る限り、‘りん’の状況を助けるためだけに存在しているように見えてしまう。

また、詐欺師の仲間である前述の寛太も、今週の物語には特に登場する必要がなかったはずである。

それにもかかわらず無理に登場させられており、やはり「物語を盛り上げるための道具」になっている。

脚本家や演出家や制作統括が “キャラクターの役割を固定しすぎている” ため、このような違和感が生まれているのだ。

登場人物が生き生きと動くのではなく、物語の進行に合わせられているのが残念である。

ちなみに、《優れた脚本では、脚本家が意図して動かさなくても、登場人物が勝手に動いて物語を紡いでいく》という。

それとは、雲泥の差である。


また同じ展開?設定のズレと繰り返されるお別れ劇

物語の中で起こる出来事にも、以前と同じような内容が繰り返されるという問題がある。

今週の後半に登場した患者の山本(本田大輔)に関する騒動は、以前の看護婦である東雲ゆき(中井友望)が退場した際のエピソードとそっくりである。

そう、「医療従事者が患者に感情移入しすぎて…」という展開だ。

主人公たちは見習い期間中に様々な診療科を経験し、手術にも参加していたという設定がある。

それなのに、「今回初めて直面したかのように大騒ぎする」のは “設定と矛盾” している。

また、見習い学生の土居ヒデ(池田朱那)が去っていく場面も、直前の看病婦である三浦ツヤ(東野絢香)が去った場面と内容が似ている。

ヒデは主人公の‘りん’が働きすぎていることを心配し、‘りん’に将来の自分を重ねて希望を失って退場する。

しかし、ツヤも仕事と勉強の過剰労働による失敗して去っていったばかりである。

この二つのエピソードがあるのだから、ヒデは「やめます」の宣言の前に、ツヤの件にも触れて忠告するのが自然なのに、‘りん’のことだけを問題にするのは不自然である。

やはり、《今週は盛りだくさんだから、何としてでも月曜日と火曜日の数分で終わらせたい》の目論見が作為的な展開にせざるを得なかったのだと思う。


人間らしさを大切に!物語をより深く感動的にするためのヒント

このドラマをより面白くするためには、登場人物を一人の人間として丁寧に描くことが大切である。

物語を先に進めるために登場人物を都合よく動かすのではなく、彼らの感情を重視すべきである。

それぞれの人物が自分の意志で行動し、人と人との関わり合いの中で自然に物語が生まれる形が理想的である。

そして、性格の急な変化をなくし、これまでの行動や設定をきちんと守ることで物語の説得力が増す。

また、過去に起きた出来事や他の仲間の経験を、次のエピソードにしっかりと活かしていくことも必要である。

登場人物たちが物語の道具ではなく、生きている人間として描かれれば、観客はもっと深く感動できるようになる。


新潟編突入の予感?物語のスピードアップとこれからの大予想

最後に、「土曜日ダイジェスト版」の感想を読んでくださっている、『風、薫る』にこだわりのある人にだけ書いてみる。

今週に詰め込めるだけ詰め込んで、「‘りん’が患者に以上に感情移入する」まで盛り込んだのには理由があると思う。

それは、[史実]から鑑みれば、再来週(第16週)あたりから「‘りん’が新潟に行く」からである。

史実では、‘りん’のモチーフである大関和さんが新潟の看護学校の舎監に呼ばれて就任するのだが。

本作は当然に、「騒動至上主義」をやり切るはずだ。

そこで、患者の山本を無断外泊させ、来週(第15週)で山本の病状が急激に悪化、その責任を取るかたちで、第16週に捨松の紹介(でしょうね)で新潟に居を構え、いわゆる「新潟編」に進むのだと推測できる。

なぜ、こんな推測ができるのか?

それは、第16週が始まる時期が7月13日(月)で、その次の週、つまり7月20日(月祝)から世間的に〈夏休みモード〉になるため、「その前段で一気に騒動を終わらせてしまおう」と考えると思うからだ。

となると、東京に残る直美との「二本立て」ということにもなる。

今ですらバラバラなのに、さらにそれが加速するとなると、《どこがダブル主人公なの?》となる危険性も大である。


あとがき

「新潟編」が第16週からかどうかは、私の勝手な推測です

ですが、今後の展開で「新潟」が舞台になることは、下記のように、既に(2026年5月1日)NHKから公式発表されています。

「風、薫る」新キャストに、中村倫也、井上祐貴、甲斐翔真! りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が出会う、一癖も二癖もある3人 | ステラnet
     https://www.steranet.jp/articles/116235

このたび、新潟でりんと直美が出会う、つかみどころのない患者・柳生藤次役に中村倫也さん。同じく新潟でりんが出会う、押しの強い新聞記者・横沢公輔役に井上祐貴さん。帝都医大病院で直美が出会う、豪快で純朴な陸軍軍人・小川吾郎役に甲斐翔真さんが発表されました。

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第70回第14週『ウソと誠』の感想。


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手術を終えた山本(本田大輔)の容体は良くなく、さらに妻のテイ(伊勢佳世)から病院にある知らせが届く。迎えた花火の日。山本から家に帰りたいと言われたりん(見上愛)は…
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ドラマのなかの言葉遣いから裏方のこだわりを読み解くヒント

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今回の台詞まわり(回し)には、ある‘一語’への強いこだわりが感じられる。

それは「ウソ」という言葉で、意図的に “ポエム=詩的” な響きを持たせる形で、作中に繰り返し登場した。

脚本家や演出家や制作統括がこの言葉「ウソ」に、特別な思い入れを抱いているのではないかと感じさせるほどである。

表現そのものが悪いわけではないが、あまりに頻出することで、かえって不自然さを覚える場面も見受けられた。


映像のプロに教えたい!ナレーションに頼らない時間の見せ方

どうやら、今週の演出担当・松本仁志氏は、時間経過のつなぎ方が下手なようである。

前回の感想の「あとがき」で書いたが、昨日のネット界隈のコメントを読んでも、患者が再入院した際の「時間経過が分かりにくかった」という意見が多数見られた。

最近は、多くの視聴者がこのような演出の不備に気づくようになったのはうれしいことだ。

そして今回でも似たような「時間経過」が9分過ぎあったが、今回はギリギリで次のナレーションが入ったので難を逃れた。


真風(N)「それから 1週間がたち
 花火の日がやって来ました」

当然のことであるが、もしも‘この’ナレーションがなければ、この度もチンプンカンプンである。

「ナレーションがあるんだからいいじゃないの?」との向きもあるだろう。

しかし、映像なのだから《視覚的な映像で十分に伝える》こそが、映像表現なのだ。

‘これ’ができていないとなると、次で言及する松本氏の演出の「よいところ」も、(おそらく)経験の浅い演出家がやりがちな《被写体に寄りたくても、怖くて寄り切れない》だけかもしれないが。


アップやセリフに頼らない!引きの映像が描くドラマの本当の魅力

前章の《被写体に寄りたくても、怖くて寄り切れない》だけかもしれないが… を受けて。

今週の、特に今回の映像演出には、見応えのある「よいところ」が存在した。

一般的な最近のドラマでは、出演者の顔を大きく映す「アップ」の画面を細かく切り替える演出が多い。

いつ画面を見ても、「推し」が映っているという安心感と満足感を多くの視聴者に与えることができるからだ。

しかし、本作では登場人物のBS(バストショット=腰から上を映す適度な距離感の画面)や、引きの構図(部屋全体を見渡せる広い画面)が中心に構成されていた。

このような演出のおかげで、主人公たちが過ごす大部屋の様子や、周囲にいる他の患者たちの存在が私たちの目に留まりやすくなった。

さらに、今回では、一看護婦となったダブル主人公の一人・一ノ瀬りん(見上愛)とドイツに留学していたエリート医師で外科教授の今井益男(古川雄大)との日常的なやりとりまで自然に画面の中に盛り込まれている。

その自然さを創出しているのが〈画面の切り替えが少なめ〉である。

だからこそ、セリフとセリフの間の独特な空気感や沈黙の時間をじっくりと味わうことができる。

つまり、過剰なセリフや説明に頼るのではなく、俳優の動きや周囲の音、そして映像そのものから物語や人間の心の動きが真っ直ぐに伝わってくるのだ。


映像は悪くないのに!お話のつながりが雑だともったいない理由

映像の質がそれなりに高くても、物語全体の組み立て方に問題があると、視聴者はドラマに集中できなくなってしまう。

本作は、1話ごとのエピソードや設定がとてもシンプルに作られている。

設定が単純であるからこそ、先ほど挙げたような分かりやすい映像や演出がよりいっそう引き立つ。

しかしその一方で、物語がシンプルすぎるために、これまで描かれてきたお話の展開の不自然さや、雑な部分が逆に目立ってしまうという皮肉な結果を生んでいる。

長期間にわたって毎日放送される連続ドラマ《朝ドラ》にとって最も大切なのは、日々の小さな出来事の積み重ねや、登場人物たちが少しずつ変化していく過程を丁寧に描くことだ。

今週の放送だけが突然それなりの出来栄えになったとしても、これまでの物語の流れと上手くつながっていなければ、視聴者は置いてけぼりになってしまう。

全体のバランスが崩れてしまっていることが、非常に惜しいポイントだ。


前に辞めた仲間たちの思いはどこへ?今こそ重ねたい過去の退場劇

第14週『ウソと誠』の脚本(構成や展開)で、特に疑問が残るのは、週の前半で巻き起こった大きな騒動やトラブルの描き方だ。

今週の展開を見ていると、序盤で描かれた看護学生で看護婦見習いの土居ヒデ(池田朱那)の退場劇は、かつて描かれた‘りん’の看護婦仲間である東雲ゆき(中井友望)の退場劇と、中身がほとんど同じであるように感じられる。

もちろん、ドラマの中で似たような定番のシチュエーションや人間関係のトラブルが繰り返し使われること自体は、決して悪いことではない

しかし、もし同じような出来事をもう一度描くのであれば、それを通じて登場人物たちがどう成長し、過去と比べてどう考え方が変わったのかを、もっと深く描写するべきだった。

例えば、仲間が辞める判断をしても、主人公の‘りん’はその場に残るという選択をする場合に、過去に去っていったヒデやゆき、しのぶ(木越明)や喜代(菊池亜希子)たちの姿を、この度の状況にしっかりと重ね合わせる必要があったのだ。

でも、去っていった仲間たちの想いを‘りん’が受け継ぐような描写がなければ、過去のエピソードが何のために存在していたのかが分からなくなってしまうのだ。

これまでの登場人物たちの退場劇を今回のエピソードの伏線としてきれいに回収できてこそ、連続ドラマとしての深いおもしろさが生まれるのだ。


後半戦スタートの次週に期待!もっとおもしろくするための処方箋

この作品がさらに多くの人を引きつけるなるためには、いくつかの具体的なアプローチが必要である。

まず、過去に登場していたキャラクターたちの影響を、現在のエピソードの中にセリフや回想シーンとして明確に組み込むのだ。

去っていった仲間たちの言葉を主人公が思い出す描写を入れるだけで、物語に強い説得力が生まれる。

次に、ドラマの中で起きる騒動をただのハプニングで終わらせず、主人公たちの精神的な成長につながるステップ(糧)として丁寧に位置づけることが求められる。

そして、脚本の段階から逆算して、登場人物の心の変化を日々のエピソードの中に細かく散りばめていくべきだ。

全体の半分が完全に終わった次週、第15週の放送で、これまでの出来事がどのように主人公の決断や行動に響いてくるのかによって、このドラマの最終的な評価は大きく変わるだろう。


あとがき

バストショットや引きの画角が多いと書きましたが、顔のアップに近い寄りのサイズで、見上愛さんの《瞳の動きの芝居》を丁寧に描写したカットがいくつかあって、この辺のカット割りも「いいね」と思いました。

でも、個人的には、こうも思ってしまったんですね。

《ここまで、「ウソ」で “ポエム” を作ります?》

〈患者にがん告知をしない時代を利用〉して、脚本家や演出家や制作統括はサブタイトルの『ウソと誠』をやり切ったつもりでしょうけど。

なんか、一気に、これまで何とか食らいついてきた「本作の現実味(リアリティー)」が薄まったように映ります。

それならそれで、看護婦見習いのヒデの退場劇だって、もう少し社会的な意味合いで掘り下げてもよかったと思います。


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相棒season22
相棒season23
相棒season24
アイムホーム
IQ246~華麗なる事件簿~
アオイホノオ
仰げば尊し
青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
悪党たちは千里を走る
あさが来た
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
アシガール[再](2020)
明日の君がもっと好き
明日の約束
明日、私は誰かのカノジョ
アトムの童
あなたには帰る家がある
あなたのことはそれほど
あなたの番です
あなたのブツが、ここに
あのコの夢を見たんです。
アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~
anone
アバランチ
A LIFE~愛しき人~
アライブ がん専門医のカルテ
アルジャーノンに花束を
OUR HOUSE
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
アンチヒーロー
アンナチュラル
あんぱん
アンメット ある脳外科医の日記
家売るオンナ
家売るオンナの逆襲
生きるとか死ぬとか父親とか
生田家の朝
イグナイト-法の無法者-
居酒屋ふじ
遺産争族
遺産相続弁護士 柿崎真一
石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
119エマージェンシーコール
イチケイのカラス[
いつかこの雨がやむ日まで
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
今からあなたを脅迫…
遺留捜査[4]
院内警察
インビジブル
インハンド
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[か]
カーネーション
怪奇恋愛作戦
怪盗 山猫
カインとアベル
帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし
架空OL日記
顔だけ先生
家政夫のミタゾノ
家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
家族ノカタチ
家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
学校のカイダン
家庭教師のトラコ
彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
からかい上手の高木さん
カルテット
監獄学園
監獄のお姫さま
監察医 朝顔
監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
岸辺露伴は動かない
季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
GIFT
義母と娘のブルース
きみが心に棲みついた
君と世界が終わる日に
キャスター
キャリア~掟破りの警察署長~
99.9‐刑事専門弁護士‐
99.9-刑事専門弁護士-[2]
共演NG
今日から俺は!!
風間公親-教場0-
競争の番人
京都人情捜査ファイル
きょうの猫村さん
きょうは会社休みます。
行列の女神~らーめん才遊記~
嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
銀河の一票
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
緊急取調室[4]
緊急取調室[5]
金田一少年の事件簿N(neo)
銀と金
クジャクのダンス、誰が見た?
グッド・ドクター
グッドパートナー
グッドワイフ
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
海月姫
グ・ラ・メ!~総理の料理番~
グランメゾン東京
黒い十人の女
黒革の手帖2017
クロサギ(2022)
黒服物語
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刑事7人
ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
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[さ~し]
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
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[た]
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
田鎖ブラザーズ
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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[は]
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
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[や]
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
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レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか

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