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TBS系日曜劇場「キャスター」オリジナル・サウンドトラック

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新規投稿 【"2025年7月期/夏ドラマの期待度" を投稿＆更新しました】
【2025年7月期/夏ドラマ】の視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!!の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。

感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっとこうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。

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#テレビ #テレビドラマ #ドラマ #ドラマ感想 #朝ドラ #連続テレビ小説 #映画 #映画レビュー #サザンオールスターズ #桑田佳祐 #VOWWOW #山本恭司 #あんぱん

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キャスター（第9話/10分拡大・2025/6/8）感想

2025/06/09 (Mon)09:35:48 ドラマ

TBSテレビ系・日曜劇場『キャスター』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram｜TikTok

第9話/10分拡大『キャスター降板なんてクソくらえ!』の感想。

進藤（阿部寛）のスキャンダルが報じられることとなり、国定（高橋英樹）は彼にキャスター引退を示唆する。進藤は山井（音尾琢真）と共に山井の実家を訪れ、父・和雄（山本學）の死に不審を抱き調査を開始。私物から自らの父・哲（山口馬木也）との関係や謎の手帳を発見し、43年前の真実解明に挑む決意を固める。そんな中、『ニュースゲート』に激震が走る大事件が発生する。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

原作：なし
脚本：槌谷健（過去作/ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ1･2,下町ﾛｹｯﾄ,ｲﾝｼﾞﾋﾞｼﾞﾌﾞﾙ） 第1～5,8,9週
　　　及川真実（過去作/ﾐｽ･ｼｬｰﾛｯｸ/Miss Sherlock,ﾏｲ･ﾀﾞﾃﾞｨ） 第1～9週
　　　李正美（過去作/ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2,VIVANT,ｱﾝﾁﾋｰﾛｰ） 第4週
　　　谷碧仁（過去作/#who am I,映画｢大事なことほど小声でささやく｣） 第1,2,4～9週
　　　守口悠介（過去作/AKBﾎﾗｰﾅｲﾄ,ｵｰ･ﾏｲ･ｼﾞｬﾝﾌﾟ!,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2） 第3,5週
　　　北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第1,3週
脚本協力：北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第2週
プロット協力：北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第6,7週
演出：加藤亜季子（過去作/VIVANT,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2,Eye Love You） 第1,2,6,7話
　　　金井紘（過去作/ﾗｼﾞｴｰｼｮﾝﾊｳｽ1-2,信長協奏曲,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]） 第3,4話
　　　加藤尚樹（過去作/ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ -8時23分､明日君と,初めましてこんにちは､離婚してください） 第5話
　　　馬田翔永（過去作/ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2-ｽﾋﾟﾝｵﾌﾄﾞﾗﾏ） 第8話
　　　嶋田広野（過去作/ﾊﾟﾊﾟとﾑｽﾒの7日間,ｱﾝﾁﾋｰﾛｰ,御上先生） 第9話
音楽：木村秀彬（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝｼﾘｰｽﾞ,ﾗｽﾄﾏﾝ）
主題歌：tuki.「騙シ愛」
Ｐ：伊與田英徳（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2,DCU）
　　　関川友理（過去作/DCU,Maybe 恋が聴こえる,夕暮れに､手をつなぐ）
　　　佐久間晃嗣（過去作/DCU,Maybe 恋が聴こえる,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2）
※敬称略

本当にそれなりの立場の人が放送前にチェックしてるの!?

これ、本当にそれなりの立場の人が放送前にチェックしてるの!?

フツー、脚本の第1稿が上がってきた段階でダメ出しの嵐にしないといけないのでは？　レベルだ。

もちろん、私の基準では…　だが。

山井が、ある時は「父より報道」、ある時は「報道より父」

まず、明らかに “連ドラ” としておかしいのは。

前回と今回での山井和之（音尾琢真）のキャラ変だ。

正しく書けば、‘都合よく’二重設定、ダブルスタンダードをやっちゃった…　である。

だって、前回の山井は、報道マンとしての矜持を熱く語るキャラとして、進藤壮一（阿部寛）と分かち合う設定だったのだ。

このことは、今回に挿入された回想シーンにも使われたから間違いない。

でも、今回の山井は、報道マンとしてより自分、個人の思いで動くキャラに！

これ、百歩譲って、山井の父・和雄（山本學）の記憶が、これまた‘都合よく’よみがえって‘新事実を聞いた’から…　変わったとやってくれたら納得できたのだ。

でも、当然そんなシーンはなく、ある時は「父より報道」、ある時は「報道より父」を平気でやっちまったのだ。

もう、この時点で今作は “連ドラ” として体を成していないのでは？

火元責任者が閉店後にガスの元栓を閉めない設定でいいの!?

さらに、「なぜ、撮影前にチェックしないの？」はある。

それが、「食堂のガスホース切断か～ら～の～大爆発」である。

江上保夫（井上肇）の娘で地元の食堂で働く店員・麻衣（夏子）は、自分が「火元責任者」だという認識があると描いておいて。

その火元責任者が、〈閉店後にガスの元栓を閉めない設定でいいの!?〉　ってことだ。

万が一、こんなメチャクチャが脚本に書いてあったって。

撮影現場で演出担当が演技指導で　〈犯人がホースを抜いてから元栓を開く〉　に変更するだけでいいのでは!?

もう、その時点で、粗捜しの類ではなく、常識の範囲内での違和感でしかないのだ。

まあ、《一体、犯人は火が付いたライターをどこから投げ込んだの？》　だし、《速攻爆発したのに、犯人はどうやって逃げたの？》　だし。

やはり、他の部分がありえないの山盛りなのだから、撮影現場で修正できることはやってほしいのだ。

2時間ドラマで十分なネタを必死に薄めてごまかしているだけ

それにしても、最終回直前回であるが、いまだにどの方向の作品にしたいのか見えてこない。

一部では、親子の、父と息子の “お涙頂戴” にしたい気満々に見えるし。

一方では、日テレドラマお得意の強引に引っ張り続けるだけの稚拙な “考察系” にもしたい気満々にも見える。

もちろん、報道が、報道番組が真実を追求し悪を裁く “社会派エンターテインメント” にしたい気満々なのは百も承知だ。

しかし、ここまで、あれこれと “先送りしまくって” をやりすぎた段階で「いい加減、結末を見せてよ」としか思えないのだ。

これ、「2時間ドラマで十分なプロット（ネタや構想）」を「全10話で、うち4回が拡大放送」にするために、必死に薄めてごまかしているだけでは？

あとがき

しっかし、相変わらず「総合演出」なのに、あちこち飛び回るんですね。

知らぬうちに退職届を出した？韓国人のAD君に行かせればいいのに。

それにしても「報道番組が舞台のドラマ」なのに、かつては「報道のTBS」とまで呼ばれたのに、大手芸能事務所に忖度ですか…

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木村秀彬 2025-6-4

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連続テレビ小説「あんぱん」（第10週／ダイジェスト版・2025/6/7）感想 ※いろんな意味で衝撃的！

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【これまでの感想】
第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話

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2025/06/07 (Sat)13:24:47 ドラマ

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第10週『生きろ』の「ダイジェスト版（土曜日版）」の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

草吉（阿部サダヲ）は朝田家を去った。釜次（吉田鋼太郎）から理由を聞いたのぶ（今田美桜）は、自責の念に駆られる。羽多子（江口のりこ）は草吉の残したレシピで乾パン作りを継続。戦争激化により朝田パンは休業、嵩（北村匠海）は東京で働き始めていた。健太郎（高橋文哉）に赤紙が届き、のぶは次郎（中島歩）と再会し想いを語るが、次郎も出征。のぶは本心を語れぬ自分に悩みつつ、嵩にも赤紙が届き、町の人々に見送られ出征する。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------

原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]） 第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

なぜ「衝撃的なのか？」について解説します！

もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。
　※しばらくの間、テンプレです…(謝)

きのう、義理の父の告別式でテレビを見る時間がなかったので、第50回（6月6日放送）分の感想を投稿したばかりです。

したがって、「ダイジェスト版の感想も連続して書くの？」ではあるのですが。

その分だけ、第50回の投稿用に見直した第46回からの一週間分も鮮明だから、キッチリと書かせていただきます。

一言でいえば、「衝撃的なダイジェスト版である」以外のたとえが思いつかない状況ですね。

では、なぜ「衝撃的なのか？」について解説してみます。

なぜ、「うち　変わってしもうた」を残さなかったのか？

まず、その前に、今週の「ダイジェスト版」にも残っていた次郎（中島歩）のセリフに注目したい。

次郎「この瞬間だけじゃのうて
　その前と後ろに流れる時間も
　知りとうなるがよ」

脚本の中園ミホ氏、今週の脚本協力の三谷昌登氏が書いたセリフだか知らないが。

“連ドラ” だって、いま見ている瞬間だけであなくて、その前後に流れる時間を感じ取るものだと思う。

だから、よくSNS等で「あのシーンがよかった」とか、あろうことかワンシーンが気に入っただけなのに「今回は神回！」なんて的外れを平気で書ける視聴者を「？」としか思わないわけだが。

わたし基準で、今週分の「ダイジェスト版」が犯した致命的なミスは、第49回（6月5日放送）の序盤2分過ぎの次の会話、強いて言えばのぶ（今田美桜）のセリフを全削除したことに尽きる！

のぶ「子供らあの前では
　早(はよ)う戦争に勝って　終わらせましょうって
　勇ましいこと言いゆうけんど
　心の中は震ゆうが」
蘭子「うん」
のぶ「蘭子の言うとおりや。
　うち　変わってしもうた」

なぜ、「うち　変わってしもうた」を残さなかったのか？

きっと、私が昨日の告別式の心労が癒えていないから、理解できないと信じたいのだが。

ダイジェスト版は「うち　刻々と変わってしもうた」に！

登場人物の人物設定、そのキャラクターの人生観や死生観、考え方や感じ方が変わることは、リアル社会と同様にあって当然のことだ。

だからこそ、前述した次郎の「この瞬間だけじゃのうて」の描写に意味や価値がある…　と、今作自身が描いたのだ。

で、「ダイジェスト版」に話を戻そう。

冷静に読んでいただきたい。

「本編＝週5回」をきちんと見た人なら分かると思う。

「本編」では、この「うち　変わってしもうた」があったから、“その前に流れた時間ののぶ＝木曜までののぶ” と “その後ろに流れた時間ののぶ＝金曜日ののぶ” を、辛うじて受け入れられたのでは？

でも、「ダイジェスト版」には「うち　変わってしもうた」がないことで、こうなったのだ。

《「ダイジェスト版」の中で、のぶのキャラがコロコロと変わりまくった》

あえて書くなら、「うち　刻々と変わってしもうた」である（苦笑）

ダイジェスト版の"のぶ"は感情任せにしゃべっているだけ？

そもそも論《その1》 として、のぶは、戦争反対なのか、富国強兵なのか？

お国のために死を覚悟して敵を倒せ！　なのか、敵から逃げてでも生きろ！　なのか。

軍国主義を子供たちに教えたいのか、そうでないのか。

私には、どっちつかずでも、“キャラ変しまくり” でもなく。

その場その場で、感情の赴くままにしゃべっているだけにしか見えないのだが。

もちろん、戦争に対する考え方は次の二つだけとは限らない。

　●反対する立場（反戦）
　●賛成する立場（戦争賛美・富国強兵）

その他にも、現代であれば下記を含めて様々なものが存在して当然である。

　●しかたがない時だけ戦争を認める立場
　●戦争をふせぐために軍隊を持つ立場
　●歴史の流れとしてしかたないという立場
　●どちらでもなく、関心がない立場
　●世界全体のつながりを大事にする立場
　●新しい戦争の形を考える立場
　●「そもそも戦争って何だろう？」と考え直す立場

のぶは、戦争に対して“矛盾を抱えた人”でいいの？

だが、今作の、今週の‘のぶ’は、前章に挙げた「九つの立場」とも違うと思う。

あえて言うなら、「反対する立場（反戦）」と「賛成する立場（戦争賛美・富国強兵）」の…

　●風見鶏のような人
　●優柔不断な人
　●矛盾を抱えた人
　●玉虫色の人
　●二律背反を生きる人

これ、まだ「二律背反を生きる人」として、哲学的に苦悩する日々でも描かれていれば、のぶに対する見方は大きく変わる可能性がある（あった）。

しかし、現状の描写で最適解なのは「矛盾を抱えた人」では？

あれだけ、“その前に流れた時間ののぶ＝木曜までののぶ” に偉そうなことを言わせまくったのに？　である。

こうなると、言っちゃ悪いが「書いている人＝矛盾を抱えた人」にまで見えてくるのだが。

だ、か、ら。
「ダイジェスト版」こそ、「うち　変わってしもうた」を残すべきだったと思う。

それでも、「電報を受け取って帰省した嵩」を見つけた際の‘のぶ’と。
「嵩の出征祝いの場で憲兵に歯向かった‘のぶ’」が共存している違和感は払しょくできないが。

まあ「どうせ、払しょくできないなら」と、削ったことにしておくか。

本編もダイジェスト版も、詰め込みすぎ、欲張りすぎで失敗

そろそろ、まとめよう。

きっと、今週の「ダイジェスト版」の編集担当の意図は次の七つのようなものではないだろうか？

　●朝田家を去った草吉（阿部サダヲ）は残したい
　●のぶと次郎の夫婦も残したい
　●来週に向けて、嵩は多めに残したい
　●大人の事情で、健太郎（高橋文哉）とカレーライスは残したい
　●ホームドラマとして、千代子（戸田菜穂）も残したい
　●大人の事情で、登美子は全部残したい
　●結果的に、のぶの出番が少なくてもやむを得ない

結論、「本編」も「ダイジェスト版」も、詰め込みすぎ、欲張りすぎ…　である。

サブタイトル『生きろ』に直接的に無関係な要素を盛り込みすぎなのだ。

あとがき

分かる人は、今週を見て気づきましたよね、きっと。

《おいおい、これじゃあ、子役時代の幼少期も、女学校も、師範学校も、ヤムおんちゃんも、あんぱんも、朝田パンも、要らないじゃん！》

そのとおり！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!

思い切って、第1回の冒頭を、今田美桜さん演じる‘のぶ’が校庭で生徒らあと徒競走をやっているカットにして。

語り「この女性は　朝田のぶ。
　母校の尋常小学校の先生で、
　生徒と走るのが大好きです。
　実家は祖父の石材屋で
　父は貿易商　母はパン屋を営んでいます」

で、第9週『絶望の隣は希望』の第44回（5月29日放送）で、陸軍の中佐が小学校に講演に来たくだりに直結。

朝田パンが乾パンの依頼を受けるところから、一気に戦争に傾倒していけばよかったんですよ。

嵩や柳井家のことは、後出しで描いてもいいと思いますよ。

ここまで、迷走するよりは、スタート地点をきっちりと作ることのほうが大切ですから。

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
土佐弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる

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イグナイト -法の無法者- （第8話・2025/6/6）感想

2025/06/07 (Sat)11:00:50 ドラマ

TBS系・金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram｜TikTok

第8話『愛か、正義か』の感想。

轟（仲村トオル）は、5年前のバス事故にGIテクノロジーズの自動運転システムが関与していたと報告する。偶然、関連病院である東亜病院への訴訟依頼が入り、宇崎（間宮祥太朗）の意見を受けて調査を決定。依頼人・住菜々子（堀田茜）は父の死因に疑問を抱き、病院の説明に不信感を持つ。宇崎らは執刀医・河野を調べるが、桐石（及川光博）の妻・綾の手術を河野が担当すると知り、葛藤する中で思わぬ展開を迎える。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

原作：なし
　　　（過去作/ｲﾁｹｲのｶﾗｽ）
脚本：畑中翔太（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞｼﾘｰｽﾞ,量産型ﾘｺｼﾘｰｽﾞ） 第1,3,5,6,8話
　　　山田能龍（過去作/Get Ready!,CODE-願いの代償-,ｳｲﾝｸﾞﾏﾝ） 第2,4,7話
　　　山口健人（過去作/静かなるﾄﾞﾝｼﾘｰｽﾞ,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家）
　　　佐和山ユカ（https://x.com/yuka_swym） 第7話
演出：原廣利（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞ,ｳﾂﾎﾞﾗ,真夜中にﾊﾛｰ!） 第1,2,6,7話
　　　山口健人（過去作/ｱﾊﾞﾗﾝﾁ,真相は耳の中,ｳｿ婚） 第3,4,5話
　　　吉田亮（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家） 第8話
音楽：森優太（過去作/あなたのﾌﾞﾂが､ここに,虎に翼,問題物件）
主題歌：B'z「恐るるなかれ灰は灰に」
法律監修：福島健史
Ｐ：山田久人（過去作/真相は耳の中,量産型ﾘｺ-ﾌﾟﾗﾓ女子人生組み立て記-）
製作：TBS、BABEL LABEL（過去作/農家のﾐｶﾀ,真相は耳の中）
※敬称略

今回も安定の低飛行…

今回も安定の…　低飛行である。

既視感ありありのネタだが、一話完結だと思えば悪くはない。

でも、今作は残り2話以上も残る “連ドラ” の第8話としては、そもそも、放送する必要があったのか？

もう、前々回から、“縦軸” も “ラスボス” も提示しているのだから、緑色下線ﾏｰｶｰ太字（平和･安心･成功･癒し）と思うが。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

連続テレビ小説「あんぱん」（第50回・2025/6/6）感想 ※のぶの心の傾きが《夫の次郎＜友だちの嵩》でいいの？

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[9回]

△

2025/06/07 (Sat)09:53:57 ドラマ

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram

第50回／第10週『生きろ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

坊主頭の嵩（北村匠海）を見て全てを悟ったのぶ（今田美桜）は、「おめでとうございます」と頭を下げる。迎えた出征の日。町の人たちに激励される嵩に、千代子（戸田菜穂）も必死に言葉を絞り出す。すると、そこにとある人物が現れ…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]） 第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

のぶを“悟りを開いた菩薩様”のように見せるカット割り

もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。
　※しばらくの間、テンプレです…(謝)

冒頭から、セカンド監督・橋爪紳一朗氏の演出はいつも以上に頑張っている。

のれんを人工風で揺らし、お得意の‘ナメ’の構図で大八車をガッツリ入れて。
　※「ナメ」とは、カメラ手前に被写体の一部を入れる構図のこと。

©NHK

のぶ（今田美桜）に比べて大柄な嵩（北村匠海）を小さく見せるべくカメラは引いて。

一方の‘のぶ’は、嵩に対して‘愛国のかがみ’として大きく見せるために、床近くに置いたカメラから足元を切った見上げる構図。

童顔の顔が見えないように後ろ向きに立たせ、嵩よりも頭を大きく撮る画角だ。

ほぼ嵩だけにピントが合っているカットで、この後に直結するのぶの寄りめのバストショットとの違いを際立たせるカット割りだ。

その寄りののぶには髪の毛や着物の柄までピントが合っていて、背後に後光がさしているような照明効果。

キッチリメイクの相まって、超好意的に褒めるなら “悟りを開かれた菩薩様” のよう…　である。

©NHK

まあ、前回でのぶが‘一応は愛国のかがみ？’から‘愛国のかがみ’へキャラ変した（としておきます）からこそ効果的なカット割りと言える。

「嵩さんのお父さん」でなく、「清さん」が正解では？

さて、褒められるのはここまでだ（笑）

嵩の伯母・柳井千代子（戸田菜穂）の次のセリフから「？」だ。

言いたくないが、きのうの義父の告別式の時間にこんなものを放送していたとは！

千代子「天国で　寛さんも　嵩さんのお父さんも
　見守ってくださりゆうき」

解説するまでもないが、昨日は義父の葬儀で大勢の親せきと会ったので、神経が敏感だから書ちゃう。

そもそも論《その1》 として、「嵩さんのお父さん」は、嵩の幼少期に亡くなった柳井清（二宮和也）のことで、千代子の亡き夫・寛（竹野内豊）の弟は世間で「義弟＝義理の弟」だ。

ここね、サクッと書けば、フツー「清(きよし)さん」でないの!?

恐らく、高知の柳井診療所と、銀座に通える距離の嵩の自宅とは、いわゆる親戚づきあいは乏しいのは想像できる。

しかし、息子ふたりを預かり育てるくらいの間柄なら、「清さん」が自然だと思うのだが。

変なところで切っていじるから、心情が連続して見えない！

きっと、（脚本の中園ミホ氏というよりも）第8週と今週しか書いていない脚本協力の三谷昌登氏が「清さん」と書いたら、「みんな分かんなんじゃね？」と気を回したとは思う。

しかし、これ、それこそもっとフツーに耳にしたとしたら、むしろ、千代子は清を相当に他人行儀に思っているとか、実は快く思っていない…　ように聞こえる可能性だってあるのでは？

それこそ「回想シーンは、単なる後出しの説明」を逆に利用して。

セリフは「清さん」とし、例の銀座の有名パン屋「美村屋」の前で嵩たち一家が集うカットをインサートでぶち込めばよかったのでは？

あれ？ 《やればいいと分かり切っていることを、やらない、やれない》 は前作『おむすび』の専売特許だったと思ったのに…

いや、 そもそも論《その2》 として、今回は冒頭で、2分過ぎの「暗がりの室内での寛の遺影に向かって話す嵩」をやって。

「快晴の下での嵩の出征祝い」と、映像はないけど「学校で窓の外を見て思いふけるのぶ」を入れて、タイトル映像。

タイトル映像明けに、「尋常小学校の全景」に伊達（樫尾篤紀）の「若松先生」を音先行させて「廊下で呼び止められずのぶ」が最適解だったと思う。

変なところで切って、順番をいじるから、登場人物の心情が連続しているように見えないのだ。

どうも、監督も冒頭の1分以外は「気合が入っちゃあせん」ようだにゃあ（笑）

のぶの"嵩への熱さ"が、"夫の次郎"より多くていいの？

さて、よく分からない描写があったので、ちょこっとだけ書いておく。

細かく書くとたいそうなことになるので、要点だけ。

今作が “連ドラ” であるとして（どうも、作り手たちは今作を連ドラとして強く意識していない節があるので）。

女性で人妻の‘のぶ’の、《夫・次郎（中島歩）の旅立ちを見送る心の傾き》　より　《出征していく大切な男友だちの嵩への心の傾き》　ほうが大きいと感じるのは私だけ？

これ、言いたくないが、私の基準では “ほぼ心で不倫” なのだが（笑）

確かに、私も、私たちも「のぶと嵩はのちに夫婦になる」という未来を知っている。

戦争、出征という異常で異様な状況下であることも理解しているつもりだ。

だとしても、映像として、映像表現として、のぶの気持ちが　《夫の次郎＜友だちの嵩》　でいいの？　ってこと。

のぶが出勤する前に、出征祝いのくだりをやるだけで…

演出家の過剰演出によって、《夫の次郎＜友だちの嵩》　になったのは間違いない。

いくら、‘韋駄天おのぶ’であっても、ほどほどにしておくべきだったと私は考えるが。

いやいや、 そもそも論《その3》 として、 当時の出征の見送りは「夜明けから朝8時ごろまで」に行われることが多かったのだから。

のぶが出勤する前にして、涙で目を腫らせて出勤してきたのぶを伊達が注意する…　でよかったような。

終わったことだが。

「ということで」って、どういうこと？

あれこれと書きたいことはあるが、すでに翌日になってしまったから、ほどほどにしておく。

終盤で、ズッコケたのが、次の語りである。

語り「ということで
　嵩は　勇猛果敢で知られる」

おいおい、「ということで」って？（苦笑）

「そこを描くのがドラマじゃないの？」とズッコケたのだ。

もう、これくらいに、脚本協力が「全体像を見えていない」ということだ。

だって、ここ、「出発は　明後日9時」と言わせたのだから、フツーに「2日後」でよくね？　ってこと。

『生きろ』は、すでに草吉と豪で放送済みなのに…

最後に、せっかく土曜日なのに、金曜日の感想を読みに来てくださった読者様に感謝を込めて、追記したい。

そもそも論《その4》 としての違和感は、サブタイトル『生きろ』って、金曜日のラストの数分間だけ？　ってこと。

また、安直お手軽に登美子（松嶋菜々子）を登場させてお涙頂戴を盛り込んで。

これで感動してくれる視聴者の投稿頼みで、人気稼ぎ、評判稼ぎをするって魂胆だろうが。

そもそも論《その5》 として、 すでに‘ヤムおんちゃん’こと屋村草吉（阿部サダヲ）と豪（細田佳央太）で、『生きろ』は放送済みなのだ。

したがって、本来であるなら、「一体、何人の若い男性兵士を戦地に送ればいいんだ！」「これ以上、悲しむ親を増やすな！」みたいな論調や感想が乱舞してもおかしくないでは？

しかし、ここ最近の今作に関するネット記事の多くが「戦争とは？」的な解説記事や、俳優の演技の絶賛記事の類ばかり。

とどのつまり、今作は “連ドラ” として “過去の展開とほぼ接続していない” のだ。

その場しのぎのお涙頂戴だけを目指して作るから、積み重ねがほとんどないのと一緒。

だから、「嵩の出征」よりも「豪の出征」のほうが盛り上がるし、（ドラマとして）盛り上がるし面白いのだ。

だって、「初見」だから「印象が強い」に決まっている…　それだけのこと。

それでなくても、「嵩は戦死しない」を分かっているだけに。

女性主人公の物語が得意な中園氏肝入りの「嵩の戦争の物語」なのだから、もっともっと気合を入れとーせ！

あとがき

来週は「嵩の戦争の物語」の第1週目ですから、「嵩は戦死しない」と知っている視聴者にどこまで感情移入させることが出来るか、お手並み拝見です。

同時に、のぶをどこまで盛り込むのかも見どころでしょうね。

それにしても、第50回を迎え、これまでの49回分が無くても成立しちゃうのは、いろいろスゴイとは思います。

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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