NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
りん(見上愛)は夕凪(村上穂乃佳)を救うため新聞社を訪れるが、編集長・綿貫(小松和重)から思いがけない提案を受け戸惑う。一方、直美(上坂樹里)は献身的に看病を続け、新聞記事は多くの人々の心を動かしていく。励ましの品が病室に届く中、権田(梅垣義明)が現れてセツを連れ戻そうとするが、二人の機転で危機を乗り越える。やがてセツの容体は回復へ向かうものの、シマケン(佐野晶哉)の願いや権田の変化、多田院長(筒井道隆)が進める計画、さらに食事会で起きた槇村(林裕太)の突然の行動が、新たな波紋を呼んでいき…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
ダイジェストで見えてきた!夕凪が主役のもう一つの物語
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―――ここまで、ごあいさつ―――
第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の「土曜日ダイジェスト版」を見終えて感じたこと。
《サブタイトルどおりに「女郎‘夕凪’の人生の物語」になっている》
なぜ、私には「女郎‘夕凪’の人生の物語」に見えたのか?
それは、「土曜日ダイジェスト版」の編集方針によって、ダブル主人公の一人・りん(見上愛)りん(見上愛)、ダブル主人公のもう一人・直美(上坂樹里)、そして‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)という主要な登場人物群よりも、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)にスポットライトが当たっていたからである。
「本編」を見ただけの印象であれば、「お節介な‘りん’の物語」や「母親探しに必死の直美の物語」、そして「人助けのつもりなのか分かりにくいシマケンの物語」にしか見えなかったのだ。
しかし、「土曜日ダイジェスト版」の編集で顕著だったのは、‘りん’と直美の出番を削っただけでなく、意識的に、意図的に、セツを強調する編集に仕立てたのだ。
もちろん、「土曜日ダイジェスト版」が視聴者に伝えようとしたことが、「本編」で脚本家や演出家や制作統括が伝えたかったことであるかは、分からない。
それでも、間違いないことは《本編よりも「土曜日ダイジェスト版」のほうが分かりやすかった》という事実だ。
だから、「ダイジェスト版だけ見ている人には、それなりに評判がよい」のも、何となくであるが頷ける。
本編のモヤモヤ解消?廃娼運動に絞った見事な編集マジック
今回のエピソードは、‘りん’や直美、シマケンら個人の成長を描くよりも、その時代の空気感や作者の伝えたい主張を表現することに特化していた。
と同時に、脚本家が描きたいこと、(おそらく)廃娼運動(家や自治体が売春を公認する「公娼制度(こうしょうせいど)」の廃止を目指した社会運動)を前面に押し出した内容だったと思う。
そのように視点を変えてドラマを眺めると、今回の「土曜日ダイジェスト版」の構成にも納得がいく。
たとえば、金曜日の放送分の内容がほぼ丸ごと省略されている点も、全体のバランスを考えれば自然に受け入れられる。
さらに、本来はメインキャラクター級の‘りん’とシマケンの二人が、劇中で懸命に努力したり悩んだりする場面も大幅にカットされていた。
その代わりに、当時の社会で起きた出来事や環境の変化を伝えるための物語として、巧みに作り替えられている。
「土曜日ダイジェスト版」の編集担当者が、特定のテーマ「廃娼運動」に焦点を絞って思い切った編集を行った点は、評価できる工夫である。
なぜなら、下記の投稿にも書いたとおり、「本編」では「廃娼運動」をうまく盛り込むことが全くできていなかったからだ。
朝ドラ『風、薫る』史実の重みを小さく見せる過剰美化と脚本のごまかし!この先の展開で物語は破綻するのか?|ディレクターの目線blog ![]()
主役がブレまくり?分かりやすさを置き去りにした演出の罠
もしも脚本家や演出家や制作統括が、本気でセツを第11週の主人公(メインキャラクター)としたエピソードを作りたかったのであれば、事前の見せ方に課題が残る。
りんと直美、そしてシマケンの三人が、いかにも物語の中心になるかのような思わせぶりの場面は、事前に削っておくべきであった。
数週間前の放送で登場した、りんと‘りん’が受け持つ入院患者で侯爵夫人・和泉千佳子(仲間由紀恵)のエピソードのように、最初からセツを「特別扱いするキャラクター」として堂々と描けば、より分かりやすかったはずである。
それをやらないから、視聴者は、誰の視点で物語を追いかければよいのかが混乱しまくったのだ。
この混乱は、脚本に書かれた指示やト書きの内容を、現場の演出家や監督が映像化する際に苦労したことが原因だと推測できる。
その結果、ある場面では直美が主役に見え、別の場面では‘りん’とシマケンが主役に見えるという現象が起きてしまったのだ。
主要な三人が、場面によってはまるでサブキャラクターのように見えてしまう不安定な描写は、今週の「土曜日ダイジェスト版」でもも透けて見えていたから、失敗の根っこは思った以上に根深いと思う。
悪人じゃないの?脚本と演出のズレが生んだキャラの迷走
登場人物である病院の院長と医師の描き方にも、表現の不一致が見られた。
「本編」では、この二人の医師は視聴者に悪い印象を与えるようなキャラクターとして描かれていた。
しかし、今週の「土曜日ダイジェスト版」で見ると、それほど悪人には見えず、むしろ中立的な立場の人物に感じられた。
このようなキャラクターの印象の変化も、脚本が意図した人物像と、現場の演出による表現の間にズレが生じていた証拠である。
これと同じ現象は、劇中に登場するバーンズ先生(エマ・ハワード)たちの描写や扱い方にも当てはまる。
今週の物語が全体として不思議な方向へ迷走してしまった原因は、映像の作り方だけでなく、いや、根本にあるのは脚本の段階での問題だったと考えたほうが腑に落ちると思う。
ナレーション激減の謎!ドラマの裏で起きた異変を深読みする
これまでの放送と比べて、先週と今週は占い師・真風(研ナオコ)による語り(ナレーション)の量が明らかに少なかった。
ドラマの背景を説明する声が減ったことで、視聴者がストーリーを理解するための助けが不足していたと思う。
しかし、今週の「土曜日ダイジェスト版」での「語りの残り方」を見ると、制作の途中で予期せぬ予定変更や、外部からの意見による修正が入ったのではないかとも感じられる。
いいや、もっと深読みをするならば、本来予定していたストーリー展開ら、何らかの理由で急に軌道修正を迫られたような不自然さが、画面から伝わってきたと言っても過言でないのでは?
先週から今週にかけての2週間は、ドラマの制作現場で何か通常とは異なる事態が起きていたのではないかという印象を強く残す結果となった。
ブレない軸と親切なナレーションが名作ドラマを作るカギ
今回のドラマをより魅力的に仕上げるためには、まず脚本の段階で主役となる人物を明確に絞り込むことが求められる。
セツを今週のメインキャラにするのであれば、最初から彼女の行動や心情を物語の中心に据えて、周囲の人物の描写を整理すべきだったのだ。
また、「本編」の制作に取り掛かる以前から、脚本家と演出家がしっかりと話し合い、登場人物の性格や役割のイメージを統一させることが欠かせなかったと思う。
院長や医師、先生たちのキャラクター像が、「本編」と「土曜日ダイジェスト版」によってブレないように演出方針を固定する必要もあるはずである。
さらに、視聴者が時代背景や複雑な人間関係を迷わずに理解できるよう、補足の語り(ナレーション)を適切な量だけ配置することが大切である。
これらの工夫を行うことで、制作者の伝えたいメッセージが、より多くの視聴者へ真っ直ぐに届くドラマになると思う。
あとがき
朝ドラ『風、薫る』の第11週は、好意的に受け取れば、これまでの朝ドラの枠にとらわれない、非常に挑戦的で意欲的なエピソードだったと言えると思います。
特に「土曜日ダイジェスト版」の編集によって、時代の移り変わりという大きなテーマがダイナミックに表現され、物語の新しい可能性を感じることができました。
ただ、やはりいえるのは、「本編」と「土曜日ダイジェスト版」で内容が違うのはやめるべきだということです。
朝ドラ『風、薫る』ヒロイン・大家直美(演・上坂樹里)のモチーフ“鈴木雅”とは──夫の死を越えて看護の未来を切り開いた先駆者の真実|ディレクターの目線blog ![]()
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TBS系・金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
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第9話『事件当夜の真実』、予告編『明かされる事件当日の夜―― 兄弟が警察官になった本当の理由』の感想。
真(岡田将生)と稔(染谷将太)が、両親殺害事件の真犯人は茂木(山中崇)だと確信して間もなく、当の茂木が遺体となって発見される。事件は新たな局面を迎え、二人は茂木の死の真相を探るため辛島家を訪れるが、辛島貞夫(長江英和)・ふみ(仙道敦子)夫妻は忽然と姿を消していた…。さらに、自宅近くの防犯カメラには辛島夫妻と接触する小池(岸谷五朗)の姿が映っており、真は茂木の遺品であるスマホを手に、一度きりの危険な賭けへと踏み出していく…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:渡辺啓(過去作/警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~,Get Ready!)
演出:山本剛義(過去作/最愛,Get Ready!) 第1,2,3,4,8,9話
坂上卓哉(過去作/地獄の果てまで連れていく) 第5,7話
川口結(過去作/まどか26歳,研修医やってます!) 第6話
撮影監督:宗賢次郎(過去作/映画「#拡散」のみ撮影監督,他作品は照明技師)
撮影:加藤春日(過去作/ドラマスチール〈写真〉撮影担当)
音楽:富貴晴美(過去作/朝ドラ「舞いあがれ!」、花嫁のれんシリーズ、西郷どん)
P:新井順子(過去作アンナチュラル,MIU404,最愛)
主題歌:森山直太朗「愛々」
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愛する人を救うための選択が悲劇の幕を開ける
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物語の核心に迫る元刑事の小池俊太(岸谷五朗)が、かつての仲間である笹岡隆弘(柳憂怜)へ語りかけた言葉がある。
小池「あの事件はまだ終わっていません。
俺も同罪です。
笹岡さん どうやって終わらせますか」
その問いの重さは、テレビの前の私たちの心にも深く突き刺さったと思う。
それにしても、いよいよ次回(次週)で最終回を迎えるが、この複雑に絡み合った人間関係が本当に解決するのか、簡単には予想がつかない。
第9話を見終えた今、視聴者たちが感じているのは事件解決へのスッキリした気持ちではなく、むしろ迷宮に迷い込んだような深い切なさでではないだろうか。
劇中では、田鎖真(岡田将生)と田鎖稔(染谷将太)の「田鎖兄弟」の両親の命が奪われた大事件について、辛島ふみ(仙道敦子)が胸に秘めていた真実が語られた。
全ての始まりは、ふみが山での事故で大怪我を負ったことだった。
海外で特別な医療を受けさせる資金を作るため、貞夫(長江英和)は犯罪組織との危険な取引に手を染めてしまう。
この家族を守りたい一心での過ちに気づいたのが、兄弟の父・田鎖朔太郎(和田正人)であった。
許しを乞う貞夫に対し、朔太郎は “子どもたちに誇れる親でありたい” と願い、要求を拒否する。
特別な存在ではなくても、道を踏み外した父親にはなりたくないという願いは、誰もが心に持つ当たり前の正義感であり、この部分こそが視聴者たちの共通の感情移入先になっている点が大きな見どころである。
心を蝕む秘密の重さと残された兄弟の怒り
しかし、この物語を観ていると、そんな当然のモラルが、大切な家族のピンチを前にした瞬間、驚くほど簡単にかき消されてしまう現実を突きつけられる。
登場人物たちはみな、それぞれのやり方で家族を心の底から愛していた。
その強い想いがあるからこそ、皮肉にも事件が引き起こされてしまったのだ。
大切な人を大切に想う気持ちは、人間らしく生きるための基本である。
しかし、その絆を守ろうと必死になるあまり、人は時に恐ろしい行動に出てしまう。
普段なら絶対に許されない悪事が、大好きな人を救うためという目的の前では、仕方のない行動に思えてしまう。
いつの間にか、自分の中でそれを正しいことだと信じ込むようになる。
この作品が表現しているのは、単なる美しい愛の物語ではない。
愛が強すぎるからこそ、取り返しのつかない間違いを犯してしまうという、人間の悲しい性質である。
その苦しいバトンは、ついに真と稔の兄弟にも渡された。
裁きを超えた先にある絆と新たなドラマの可能性
正しく生きようとした両親の遺志や、利用されて追い詰められたもっちゃんの苦しみを受け止め、ふたりは貞夫と対峙する。
親を奪われた悲しみや、31年もの長い間抱え続けてきた怒り、そしてようやく突き止めた真相。
これらを引き金にして彼らが行動を起こすことは、果たして許されることなのだろうか。
誰もが幸せになるための正しい選択だと信じ込み、罪を犯してしまった‘もっちゃん’こと茂木幸輝(山中崇)は、ずっと警察に出頭したいと願っていた。
しかし、貞夫は秘密を守り通せば誰も傷つかないと、その声を抑え込み続けた。
だが、隠され続けた真実は、もっちゃんの心を何年もの間、激しく傷つけ続けていたに違いない。
稔から向けられる好意は、もっちゃんにとって心の救いであると同時に、自分を責める苦しみでもあったはずだ。
真のまっすぐな姿を見るたびに、隠し事の重圧に押し潰されそうになっていたのだろう。
貞夫が病によって過去の記憶を失い、今の状況を理解できなくなっていたとしても、31年間の苦悩が消え去るわけではない。
それは、真と稔が耐えてきた孤独や悲しみも同じである。
残された時間が明かす真実と未来へ続く影響
真「法で裁かれないと 遺族は楽にならない」
この真の言葉が、虚しく響き渡る…
犯人が自分の犯した罪を認識できない状態であるならば、一体何を基準に罰を決めればよいのだろうか。
自分が何をしたのかも、周囲にどれほどの痛みを与えたのかも分からない相手に、反省を求めることはできない。
そのような相手に復讐を果たすことで、兄弟は本当に救われるのだろうか。
それでも、両親の仇を討つという強い気持ちだけが、兄弟を今日まで生きながらえさせてきた。
その目的のために、他の全てを犠牲にしてきたふたりにとって、復讐が終わった後の未来など想像もつかない。
ただ、目的を遂げた先には、これまでとは違う景色が待っていることだけは確かだ。
そんな極限状態の中で漏れた、ひとりになりたくないという本音が、彼らの本当の願いなのかもしれない。
この切実な叫びを聞くと、人間は誰かと支え合ってしか生きられないのだと改めて気づかされる。
しかし、誰かを守りたいという純粋な気持ちが、結果的に別の誰かを深く傷つけてしまうという矛盾が、観る者の心を締め付ける。
語られぬ声に耳を傾けて事件を終わらせる方法
誰もが同じように、狂気へと変わりうる強い愛を持っている。
登場人物たちがそれぞれ苦悩を抱え、真実が明らかになっても事件がすっきりと終わらないのは、この愛の矛盾が原因である。
もしこの悲劇に終止符を打つ方法があるとするならば、それは罪人を突き止めることではなく、それぞれが何を求めて行動していたのかを理解することかもしれない。
そのためには、まだ多くを語っていない人物の本心を聞き出す必要がある。
だからこそ、小池はあの人物に語りかけたのだ。
事件のもう一人の当事者である足利晴子(井川遥)だ。
晴子が過ごしてきた31年間も、語られないからといって無視していいわけではない。
事件に決着をつけるとは、単に犯人を罰することだけではない。
傷ついた者、秘密を抱えた者、残された者、それぞれの歩んできた時間に光を当てることだ。
その最後の鍵を、彼女は握っている…
常識を打ち破る独自の構成がもたらす新しい波
このように、ついに物語は大きな局面を迎えた。
一般的な「謎解きドラマ」「考察系ドラマ」とは一線を画す構成であり、常に事件の本質を掘り下げてきたため、まるで今回が最終回であるかのような密度の濃さである。
そんな展開の中でも、キャラクターたちの心の葛藤が非常に丁寧に描写されている点に注目したい。
また、劇中の言葉遣いは一見(一聴)するとポエムのようにきれいで抒情的すぎるように聞こえるが、決して不自然に作り込まれたセリフではなく、私たちの心に自然と染み込んでくる生きた表現ばかりだ。
ストーリーはほぼ終盤を迎えているが、最後にどのような仕掛けが用意されているのだろうか。
本作の独特な展開は視聴者によって好みが分かれるかもしれないが、従来のミステリー作品とは異なる新しい手法を取り入れており、これからの同ジャンルのテレビ番組に大きな影響を与える可能性を秘めていると思う。
そして、この放送枠「金曜ドラマ」は、時折このように後世に残るチャレンジングな名作を世に送り出すことがあり、それこそがこの枠の素晴らしい特徴と言える。
あとがき
本作は、家族への愛という誰もが共感できる温かい感情が、一歩間違えると周囲を巻き込む大きな悲劇へと変わってしまう怖さと切なさを、見事に描いた素晴らしいドラマだと思います。
登場人物たちの言葉一つひとつが心に響き、本当の正しさとは何かを深く考えさせられました。
これまでの謎解きドラマの枠を超えた新しい挑戦に満ちており、これからのテレビドラマの未来がさらに楽しみになるような、とても見応えのある傑作として結末を迎えるような気がします。
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【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
鈴木雅の人生、特に夫との関係と晩年の功績に関する史実
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俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」がモチーフの「一ノ瀬りん」、上坂さんが「鈴木雅」がモチーフの「大家直美」を演じ、「日本近代看護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第11週『凪(なぎ)にそよぐ』では、大家直美(演・上坂樹里)が自身の出生について興味を抱き、担当患者である‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)に様々尽くすという様子が描かれました。
そこで今回は、大家直美のモチーフとされている「鈴木雅」の人生、特に夫との関係と晩年の功績についての[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
第1章:悲しみを乗り越えて飛び込んだ看護の世界
NHKの連続テレビ小説『風、薫る』では、2人の女性が主人公として描かれている。
一ノ瀬りん(演・見上愛)のモチーフは「大関和(おおぜき・ちか)」で、大家直美(演・上坂樹里)のモチーフは「鈴木雅(すずき・まさ)」だ。
今回は「大家直美」のモチーフである、「鈴木雅」の生涯をたどっていく。
鈴木雅は江戸時代が終わる直前の安政4(1857)年、静岡県の武士の家系に生まれた。
これは大関和よりも1歳年上になる。
雅は新しいことを好むお調子者の一面があり、当時では珍しく英語がとても得意な女性へと成長した。
明治11(1878)年ごろ、雅は同じ静岡県出身の陸軍の軍人である鈴木良光(よしみつ)と結婚した。
二人の間には女の子と男の子が生まれたが、夫の良光は戦争で負った怪怪がもとで、明治16(1883)年に若くして亡くなってしまう。
26歳という若さで2人の幼い子どもを育てることになった雅は、夫の病床で自分が満足な看病をしてあげられなかったことを激しく後悔した。
この強い悔しさが、彼女を看護の道へと動かすきっかけとなった。
※雅の夫・鈴木良光に関する補足記事は下記です。
朝ドラ『風、薫る』直美(演・上坂樹里)のモチーフ・鈴木雅が愛した不屈の軍人・鈴木良光〈小日向栄介(演・藤原季節)〉――敗北から這い上がった真実の物語|ディレクターの目線blog ![]()
第2章:時代の先を行く新しい挑戦と才能の開花
明治20(1887)年1月、雅は看護師を育てる学校である「桜井女学校附属看護婦養成所」に入学した。
雅はその学校の記念すべき「最初の8名の生徒のひとり」だった。
当時は女性が髪を短く切ることはほとんどない時代だった。
しかし雅は、なんと髪を短くカットした姿で入学式に現れた。
学校ではスコットランドからやってきたアグネス・ヴェッチという女性が指導を担当していた。
得意の英語を生かした雅は、この先生の通訳や秘書のような役割をこなしながら一生懸命に勉強し、明治21(1888)年10月に無事学校を卒業した。
雅の卒業証書には、先生から特別な褒め言葉が書き残されていた。
ミス鈴木は、自己の仕事を最も公的に解釈することを得、ここに私は彼女が看護学を教えるに適うものであることを認める
※出典:土曜会歴史部会編『日本近代看護の夜明け』
雅はただの看護師としてだけでなく、人に看護を教える素晴らしい才能があると太鼓判を捺された。
第3章:日本初の挑戦と困った人々を救う情熱
学校を卒業した雅は、大関和と一緒に帝国大学医科大学附属第一医院で責任ある立場、内科婦長(現在の看護師長のような責任ある立場)として働き始めた。
しかし雅は、さらなるステップアップを目指してアメリカへの留学を決意し、病院を辞めた。
ところが、出発の直前に大きな不運に見舞われる。
体調を崩して激しい熱を出してしまったため、楽しみにしていたアメリカ行きを諦めざるを得なくなった。
それでも雅は立ち止まらなかった。
同じ志を持つ仲間を集め、明治24(1891)年11月に東京の本郷で「慈善看護婦会(のちの東京看護婦会)」という組織を立ち上げた。
これは、日本で初めて民間が経営する、患者の家へ看護師を派遣する仕組みだった。
雅は「お金がない貧しい人からは料金をもらわない」というルールを掲げ、生活に困っている人々にも温かい看護の手を差し伸べた。
運営のために、亡くなった夫の財産をすべてつぎ込んだため、一時は経営が行き詰まることもあった。
だが、料金のきまりを新しく作り直すなどして、その後は順調に運営を続けていった。
第4章:次世代の育成と静かな晩年
看護の仕事を続けながら、雅は明治29(1896)年に「東京看護婦講習所」という新しい学校を設立した。
ここでは3年間のカリキュラムが組まれ、最初の1年間で講義や実習を行い、残りの2年間は実際に病院や家庭に赴いて経験を積むという本格的な教育が行われた。
この学校には、かつての仲間である大関和も先生として加わり、多くの生徒が熱心に学んでいた。
しかし、明治33(1900)年に雅は学校のトップの座を大関和に譲り、突然のように看護の世界から一線を退いた。
看護の現場を離れた後の雅は、病気になってしまった最愛の息子と寄り添いながら、静かな生活を送った。
大正15(1926)年からは静岡県の沼津へと移り住み、昭和15(1940)年6月11日に83歳でその生涯を閉じた。
雅は美しさと賢さを兼ね備え、穏やかでありながらも心の奥には決して折れない強い芯を持った女性だった。
あとがき
夫を亡くした悲しみをきっかけに看護の道を志し、日本で初めての仕組みを作って貧しい人々を救おうとした鈴木雅の行動力には本当に感動させられます。
髪を短く切って入学式に臨んだというエピソードからも、彼女の並々ならぬ決意と pioneer(先駆者)としてのカッコよさが伝わってきますね。
朝ドラ『風、薫る』の中で、大家直美がこの激動の人生をどのように歩んでいくのか、毎日の放送がさらに楽しみになるのではないでしょうか。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
■メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 ![]()
■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
■毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック ![]()
■宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 ![]()
■セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 ![]()
■青山誠(著)「大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール」角川文庫 ![]()
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■櫻庭由紀子(著)「戦う白衣の天使?大関和・鈴木雅ものがたり」内外出版社 ![]()
■フロレンス・ナイティンゲール(著)小玉香津子,尾田葉子(訳)「看護覚え書き」日本看護協会出版会 ![]()
■フロレンス・ナイチンゲール(著)湯槇ます,薄井坦子,小玉香津子,田村眞,小南吉彦(訳)「看護覚え書』現代社 ![]()
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第55回/第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
シマケン(佐野晶哉)への感謝を込めて、りん(見上愛)の家で食事会が開かれる。直美(上坂樹里)と槇村(林裕太)もやってきて、和やかな時間を過ごしていたが…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
物語の軸が見えにくくなってきた
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―――ここまで、ごあいさつ―――
最近の『風、薫る』を見ていると、物語の中心がどこにあるのか判断しづらい場面が増えている。
特に、ダブル主人公の一人・りん(見上愛)りん(見上愛)と、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)が登場する回では、二人の存在感が強く、視聴者が追うべき主題がぼやけてしまっている。
もちろんこれは、登場人物であるシマケンや演者である佐野晶哉さんの魅力が原因ではない。
「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」に問題があるのだ。
とにかく、物語の焦点が揺らぐと、視聴者は「何を見せられているのか」をつかみにくくなり、作品全体の印象が散漫になるのである。
今に始まったことではないが。
本来の中心人物である直美の物語が後退している
今週のエピソードは、本来ならダブル主人公のもう一人である直美(上坂樹里)の人生(出自)に深く関わる重要な章であったはずである。
しかし、実際に物語を動かしたのは “りんとシマケン” であり、直美は中心から外れた位置に置かれてしまっていたのだ。
要するに、直美が看護に向き合う姿は描かれているものの、物語の推進力としては弱く、結果的に、視聴者が直美の成長や葛藤を追いかける構造にはなっていなかったわけである。
さらに、直美の出生に関わる重大な出来事が十分に掘り下げられず、余韻を味わう間もなく次の展開へ移ってしまった。
視聴者が感情を寄せるべき場面が短く処理され、物語の重みが薄れてしまったのである。
この点は、物語の中心がどこにあるのかを考える上で重要な問題である。
と同時に、前章で記した… 視聴者は「何を見せられているのか」という大問題に帰着するのである。
りんとシマケンの役割が安定せず、物語が揺れる
‘りん’とシマケンは、ある場面では主人公のように扱われ、別の場面ではサブキャラクターのように描かれるという不安定な立ち位置に置かれ)ている。
二人が人助けをしたという設定があるにもかかわらず、その行動が物語全体のテーマとして十分に扱われていないため、視聴者は「何が重要なのか」を判断しにくくなっている状態だ。
また、‘りん’とシマケン自身が途中で「人助けのつもりが逆効果になってしまった…」と後悔するような描写があるため、物語の方向性がより曖昧に感じられた。
主人公級の存在として持ち上げて描かれたり、急に背景に後退したりするため、視聴者は‘りん’とシマケンと直美の三人の立ち位置を把握しにくくなっている。
この揺れが、物語の芯を弱める要因となっていると思う。
三人が同時に主役のように見える構造的な問題
もう一度考えてみると、りん、直美、シマケンの三人が、それぞれが主人公のように扱われる瞬間があるため、物語の中心が定まらない状態になっているであると思う。
登場人物の感情を丁寧に描こうとした結果であると、好意的に解釈することは可能だ。
しかし、視聴者にとっては、いつまでたっても「誰の物語なのか」が分かりにくい状態が続いてしまっている。
そのため、本来描くべき「直美の物語」が薄まり、今週の出来事が「ほとんど無かったこと」のように見えてしまう。
そう、「月曜日から木曜日は何だったの?」状態ということだ。
物語の構造上の問題として、視聴者の没入感を損なう大きな要因であるのは間違いない。
テーマとして掲げられた“人を救う姿”の説得力が弱い
今回のアバンタイトルに、衝撃的なセリフがあった。
島田「すごいなあ りんさんは。
手を動かして 走って 汗かいて…。
確実に目の前の人を救ってる」
しかし、実際の「本編」を見た人なら、このセリフに見合う行動が十分に表現されていないことに、とっくにお気づきだろう。
りんが人助けをしたという設定があるにもかかわらず、その後の描写が中途半端に終わり、視聴者が成長や変化を感じ取れる構造にはなっていないのだ。
もし「りんが行動する人物である」と示したいのであれば、その行動が物語の中で積み重なり、葛藤や成長として描かれる必要がある。
言葉と描写が一致していない現状では、視聴者が違和感を覚えるのは自然である。
しかし、実際の映像や展開を見た読者様なら、このセリフと同等の熱量や必死さは伝わっていないと思う。
もし本当に《りんは必死に人助けをした》といったテーマを描きたいのであれば、この度の一連のエピソードにおいては‘りん’だけでなく、直美は当然のこと、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)までもが、自身の抱える葛藤をどのように乗り越え、そこからどのように人間として成長していったのかを具体的に示す必要があった。
でも、現状の描写では、せっかく‘りん’が人助けの行動を起こしても、周辺の物事(物語や出来事)が中途半端に放置されているように見えている。
これは劇中の医師たちの描写にも共通していると思う。
帝都医大病院の院長・多田重太郎(筒井道隆)を除いて、医師らが必死に医療現場で「手を動かして 走って 汗かいて…。確実に目の前の人を救ってる」ような緊迫感が脚本と演出からは微塵も感じられないのだ。
主人公の‘りん’と直美を含めた院内で働く人々のほぼ全てが、実際の行動が「手を動かして 走って 汗かいて…。確実に目の前の人を救ってる」に伴っていないように見える中で、セリフだけで立派な行動を強調されるため、視聴者は強い違和感を抱くことになったのだ。
まあ、ポエムのような言葉、つまりは耳障りのよいセリフを垂れ流しまくる本作だから、当然の描写ともいえるが。
物語をより魅力的にするための改善策
物語の魅力を高めるためには、まず中心となる人物を明確に定め、その人物の視点で物語を進める構造が必要である。
直美を中心に描くのであれば、直美の葛藤や成長を丁寧に積み重ね、視聴者が感情移入できる流れを作るべきである。
また、‘りん’やシマケンを物語に関わらせる場合も、二人がどのように直美の物語に影響を与えるのかを明確に示すことで、三人の役割が整理される。
さらに、「人を救う姿」をテーマとして掲げるのであれば、その行動が物語の中で一貫して描かれ、視聴者が変化を実感できるようにする必要がある。
言葉だけでなく、行動として積み重ねることで、作品全体の説得力が増すのである。
あとがき
今回の放送を通じて、登場人物たちの細やかな心の動きや、それぞれが直面する課題に向き合う姿には、とても深く考えさせられる魅力が詰まっているとは思います。
でも、さすがに、『凪(なぎ)にそよぐ』というサブタイトルの一週間で、それに合致するのが「月~木曜日だけ」というのは、いかがなものでしょう?
もちろん、「絶対に、内容は一週間を一区切りにせよ」なんて思いませんが、金曜日を完全に「次週のネタ振り回」にするのはやりすぎに思いますけれど。
物語の構成やキャラクターの配置にそれなりの工夫が加わることで、ドラマが持つ本来の輝きや、伝えたい大切なメッセージがさらに多くの視聴者に届くようになると思いますが、どうなりますか。
それにしても、ここ数週間、ネットニュースで「本編」が話題なるのがめっきり減りましたね、当然と言えば当然ですけれど。
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テレビ朝日系・木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』
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第9話/最終回『最後の告発』、配信『最後の告発!黒幕と女性失踪』の感想。
『善良な市民』(杉本哲太)から「特命捜査対策室」第6係に、再び未解決事件の捜査依頼が届く。新たな案件は、絵画講座に通う食堂店員・広橋芳乃(大原優乃)の失踪事件で、講師・大倉英行(福山翔大)が殺害に関与した可能性と、《湖の風景画》の写真が手掛かりとして示されていた。捜査を進める鳴海理沙(鈴木京香)らは、大倉自身も2年前から行方不明である事実を突き止める。やがて理沙は芳乃が残した手書きメニューの文字に違和感を抱く一方、大倉を追う陸奥日名子(黒島結菜)が単独行動中に男と遭遇し、突然襲われてしまい…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:麻見和史『追憶の彼女 警視庁文書捜査官』
麻見和史『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』
脚本:大森美香(過去作/前作,朝ドラ「あさが来た」,僕達はまだその星の校則を知らない)
演出:田村直己(過去作/前作,ドクター-X 1~7) 第1,2,3,最終話
樹下直美(過去作/帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし,モンスター) 第4,7,8話
常廣丈太(過去作/緊急取調室1~5,BG~身辺警護人~) 第5,6話
音楽:(過去作/昭和元禄落語心中,竜の道 二つの顔の復讐者,あなたを奪ったその日から)
※敬称略
詰め込みすぎで強引な前後編のストーリー展開にガッカリ
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今回のエピソードは「前編と後編」に分かれていた。
しかし、前回から唐突に不自然な情報提供によって無理にストーリーを動かしている印象があり、展開が強引に感じられた。
また、「前編と後編」の構成なのに、事件の真相や黒幕の狙いといった要素が詰め込まれすぎているため、全体の流れが把握しにくい。
さらに、『善良な市民』と名乗る人物(杉本哲太)が、行方不明になった広橋芳乃(大原優乃)の実父であるというのは、完全に後出しジャンケンであり、褒められた設定、展開ではないと思う。
ブレない相棒とチームの団結力が新シリーズへの期待を高める
一方で、ドラマとしての安定感は増してきたと言える。
特に登場人物である陸奥日名子(黒島結菜)が、本作の序盤数話分のようにおしゃべりな設定になっているのは悪くない。
その意味でも、鳴海理沙(鈴木京香)の相棒のキャラクターがブレさえしなければ、さらなる新シリーズの制作にも十分に期待が持てると思う。
また、数話前から評価できるのは、登場人物たちが協力して事件に挑んでいる点だ。
誰か一人が勝手に行動するのではなく、組織として動く姿がしっかりと描かれている。
本作の基本は、鳴海という独特な魅力を持つ人物を中心とした「チームの団結力」にある。
そのため、和を乱すようなスタンドプレーは作品の面白さを損なってしまう。
本作の前半では合同捜査の感じで登場していた第3強行犯捜査 殺人犯捜査第5係の面々の出番が減り、「特命捜査対策室」第6係が中心になって捜査を進めた展開こそがこの作品の魅力を支えた思う。
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准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(す~そ)
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(な)
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
未解決の女 警視庁文書捜査官[3]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2026年1月16日に3,900万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)


