NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第4週『私たちのソサイエティ』の「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
直美(上坂樹里)とりん(見上愛)は炊き出しの場で倒れた子どもを救おうとし、捨松(多部未華子)からトレインドナースへの誘いを受ける。りんは美津(水野美紀)の反対や環(宮島るか)の発熱に直面し葛藤する中、シマケン(佐野晶哉)の助言で自らの思いを見つめ直す。一方、直美は小日向(藤原季節)の裏の顔に迫る。栃木ではりんが亀吉(三浦貴大)に離縁を告げ、環を取り戻すが、帰京後に新たな縁談が持ち上がり…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび)
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
ダイジェスト版における文脈欠落と人物行動の説得力低下
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―――ここまで、ごあいさつ―――
今週の「土曜日ダイジェスト版」は、直美(上坂樹里)が “貴婦人” の “前提” で炊き出しを行う場面から始まった。
既にここから違和感である。
「本編」では、直美が自分の出自(孤児で教会育ち)であることを、捨松(多部未華子)や炊き出し仲間の貴婦人たちにも隠して‘その場にいる’ことを、同じ場所に炊き出しに来ていた吉江(原田泰造)とりん(見上愛)に黙っていてほしいと願い出るくだりがあった。
面倒だから細かく書かないが、‘そのくだり’を削除してしまっては、いくら「今週分のダイジェスト版」だとしても、前週とのつながりが弱くなると思う。
なぜ、今週のダイジェスト版が前週とつながっているように見えたほうがよいと考えるのか?
それは、もはや「本編」を諦めて「土曜日ダイジェスト版」だけ見ている視聴者が増えているというネット界隈の情報を見ているからだ。
ならば、《ダイジェスト版だけ見ても完結する》ことこそが、再度「本編」に興味と持ってもらえる唯一の方法だと思うからだ。
やはりここは、直美がしれーっと貴婦人主催の炊き出しに参加しているところから始めずに。
せめて、捨松が、直美が出自に関して「嘘」に対する “償い” として労働を貸したと見えるように編集するべきだと思う。
もちろん、それは “懲罰” や “苦役” ではなく、あくまでも “教育的指導” であり、“他者に関わる場” として、強調すべきだったと思う。
要は、と思う。
直美の〈ソーシャル=社会〉との《矯正と再接続の機会》として注目できるように、もっと正確に再構成と編集をするべきだった
人物の内面欠落が招くご都合主義的展開の違和感
物語はさらに不可解な展開をたどる。
りんは将来について美津(水野美紀)ら家族と真剣に話し合う場面があり、彼女の決意や背景が「土曜日ダイジェスト版」でも数分間にわかって丁寧に描かれている。
一方で、直美の描写はどうだろうか。
追加ナレーションで「ある日 通りを歩いていた直美は(字幕ママ)」と説明されるだけで、彼女が何を思い、なぜそこを歩いているのかという心の動きが全く伝わってこない。
実はこの場面は、物語の後半で重要な役割を持つ小日向(藤原季節)という人物に偶然出会わせるために、無理やり作られた設定のようにしか見えないのだ。
謝罪の場面へつなげるためだけに、理由のない外出をさせているのである。
このように、登場人物の自然な感情を無視して、制作者の都合だけで物語を動かそうとすると、見ている側は違和感ばかりを抱くことになるのだ。
謝罪の不自然さと「嘘つき」の蓄積が生む信頼崩壊
もし直美が心から自分の行いを反省し、捨松に謝りたいと思っているのであれば、その機会はいくらでもあったはずだ。
最も適切なのは、捨松から誘いを受けた直後だろう。
しかし、彼女はわざわざ時間が経過してから謝罪に向かう。
本気で申し訳ないと思っている人間の行動としては、あまりに不自然だ。
また、これまで嘘を武器に生きてきた直美というキャラクターの性格を考えると、たとえ彼女が謝ったとしても、それがまた新しい嘘ではないかという疑いを持ってしまうのが、人の常、人を欺いた人間への見方(当然の偏見)なのでは?
物語がこれまでに積み上げてきた直美の「嘘つき」というイメージが強すぎるために、唐突な反省の場面が視聴者に信じてもらえないという皮肉な状態に陥っているのだ。
もちろん、この負のイメージは簡単に払しょくされることはないと思う、
脚本家や演出家や制作統括はなんという罪作りをしたのかとさえ思ってしまうが。
人物描写の偏重が招く物語バランスの崩壊
(一応)努力家(に見える)の‘りん’と、騒動ばかり起こす直美の扱いの差も無視できない。
「本編」では、学校へ行くために自分の大切な帯を売って工面する‘りん’の苦労が描かれた。
しかし、てしまっている。今回の「土曜日ダイジェスト版」ではその苦労が削られ
結果として、捨松から金銭的な援助を受けて学校へ行く直美だけが優遇されているように見えてしまうのだ。
結果、りんは常に困難に立ち向かい、不幸な境遇にある「悲劇のヒロイン」として描かれている。
それに対して、嘘をついてばかりの直美がトントン拍子に更生していく姿が目立ってしまい、本来の主役であるべき‘りん’の物語よりも、直美の物語が主軸のように映ってしまっている。
これは作品全体のバランスを大きく崩している原因といえる。
動機の明確化と対比強化による物語再構築の必要性
『風、薫る』をより説得力のあるものにするためには、登場人物が「なぜその行動をとったのか?」という動機を明確に描写する必要がある。
直美が炊き出しに参加している理由が「過去の嘘に対する矯正と再接続の機会」であることを視聴者に再確認させ、彼女が反省するまでの心の葛藤を丁寧に描くべきである。
また、今後については、偶然の出会いに頼るのではなく、直美自らが決意して “矯正と再接続の機会” 謝を設ける形にするのが望ましいと思う。
さらに、りんがどれほどの努力をしてチャンスを掴もうとしているのかという描写をしっかりと残すことで、直美との対比を明確にする必要がある。
そうすることで、視聴者は不公平さを感じることなく、それぞれの成長を純粋に応援できるようになるはずだ。
あとがき
今回の分析を通じて、物語における脚本の整合性や、キャラクターの一貫性がいかに大切であるかを改めて確認することができました。
登場人物一人ひとりの行動に納得できる理由があり、それが積み重なって大きなドラマになることで、私たちは作品に深く没頭できるようになるのです。
りんは、次々と襲ってくる難題や難問を何とか自らの手や周囲の協力を得て乗り越えていく「悲劇のヒロイン的物語」なのは悪くないと思います。
でも、一方の直美は、「悪いことをしてきた人が更生・再生・やり直しの物語」になっているのは解せません。
そう、「バディの物語」としてバランスが悪すぎるのです。
まあここが修正されることは、ほぼないと思いますけれど。
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TBS系・金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
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第2話『消えたの容疑者の謎…哀しき真相とは?』の感想。
晴子(井川遥)の調べにより、ひき逃げ被害者の牧村が身分を偽って生きていた事実が判明し、事件の様相は一変する。野上昌也(近藤公園)は事故の加害者ではなく、復讐のために殺人へと至った可能性が浮上。真(岡田将生)と稔(染谷将太)は失踪した野上の行方を追うが、その足取りは逃亡者とは思えぬ不可解さを帯びていく…。一方、稔は晴子との関係を断ち切ろうとし、さらに両親殺害事件を巡る衝撃の事実がもたらされ…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:渡辺啓(過去作/警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~,Get Ready!)
演出:山本剛義(過去作/最愛,Get Ready!) 第1,2話
坂上卓哉(過去作/地獄の果てまで連れていく)
川口結(過去作/まどか26歳,研修医やってます!)
撮影監督:宗賢次郎(過去作/映画「#拡散」のみ撮影監督,他作品は照明技師)
撮影:加藤春日(過去作/ドラマスチール〈写真〉撮影担当)
音楽:富貴晴美(過去作/朝ドラ「舞いあがれ!」、花嫁のれんシリーズ、西郷どん)
P:新井順子(過去作アンナチュラル,MIU404,最愛)
主題歌:森山直太朗「愛々」
※敬称略
物語の引き延ばしが招く質の低下
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―――ここまで、ごあいさつ―――
テレビドラマでは、全放送回数を調整する目的で、本来のプロット(あらすじ、筋書き)よりも物語を繰り延ばすことがある。
しかし、その多くは視聴者にとって納得のいかない方法で行われる。
例えば、本筋とは全く関係のない不可解な出来事を無理に挿入したり、意味のない沈黙や場面を長く映したりする。
それらは視聴者に「時間の無駄」と感じさせてしまう原因となるのは、体感している人も多いはずだ。
また、最近の刑事ドラマでは、一人の犯人で解決するはずの内容を、無理に連続事件に仕立てて登場人物を増やす手法も目立つ。
しかし、単に情報を増やしても物語の深みが増すわけではないため、作品の質が向上することはないのである。
要するに、大人の事情で物語を繰り延べしたり、引き延ばししたところで、物語の本質は薄まるだけなのだ。
「どうして?」の設計が生む自然な引き延ばし
物語の長さを調節する場合でも、視聴者に「繰り延ばされている」と感じさせない工夫が必要だ。
そこで大切なのは、話の順序を整理し、自然な流れを作ることだ。
同じ展開であっても、情報の見せ方ひとつで作品の印象は大きく変わる。
この『田鎖ブラザーズ』では、犯人の不自然な動きをあえて最初に見せることで、主人公や視聴者に「どうして、そんなことをしたのか?」という疑問を抱かせている。
この「どうして?」という問いは、通常であれば事件解決の最後に出てくる答え、「実は、こうでした…」の対の問いとして扱われる。
また、多くの作品はその答えを出して物語を終えてしまうが、「連ドラ」の場合は、そこで強引に話を続けようとすると失敗に繋がりやすい。
だって、その放送回で一先ず解決しているのに、「どうして?」を繰り延べするからである。
でも、「どうして?」という問いの立て方を工夫すれば、次回へ視聴者の関心を長く維持することができるのだ。
そして、それを見事にやってのけたのが、この『田鎖ブラザーズ』の第2話だったということだ。
事件解決の先に広がる人間ドラマの深化
このドラマが優れている点は、事件そのものの解決を物語の前半で終わらせ、そこからさらに深い問いへと繋げている点である。
事件の裏にある「どうして?」という疑問を、単なる犯人探しではなく、主人公の心理や感情の動きへと結びつけているのだ。
これにより、犯罪の謎を解くサスペンスという枠組みを超えて、登場人物の生き方や心を描く人間ドラマへと作品の価値を高めている。
これは物語の尺を繰り延べする、引き伸ばす手法として非常に洗練されており、質の高いドラマを数多く制作してきた新井順子プロデューサー率いるチームの得意分野が存分に発揮されてたといえると思う。
回想シーンの是非と構成力が生む作品の誠実さ
過去の出来事を振り返る回想シーンについては、視聴者の間でも意見が分かれる可能性がある。
そもそも、当ブログでは全作品に対して、次のように書いてきた。
回想シーンは、ドラマでも物語でもない。
ただの後出しの言い訳(説明)に過ぎない!
また特に、子供(子役)を登場させて感情に訴えかけるような演出(お涙頂戴)は、時にあざとく感じられることもあるからだ。
しかし、登場人物の背景を理解するためには避けて通れない描写でもあり、制作側の慎重な判断が求められる部分である。
また、第1話では回想シーンを全編に細切れに配置する手法を用いて見づらさがあったが、この第2話では後半に集中させたことで、第1話のような見づらさは回避されていた。
その結果、本作からは、事件の結末を含めて非常に細部まで丁寧に作られていることが伝わってくる。
最近では、前編と後編に分けたり放送時間を拡大したりするドラマが増えているが、必ずしも次回が楽しみになるとは限らない。
そんなドラマ業界の中で、作り手の誠実さが感じられる今作のような作品は、視聴者に高い満足感を与えるのである。
「どうして?」を軸にした構成が導く質の向上と広がり
ドラマの質を落とさずに物語を長く楽しませるためには、まず話の順序を整えて、全体の流れをスムーズにすることが重要だ。
ただ時間を稼ぐために内容のない場面を増やすのではなく、視聴者が自然に物語に引き込まれるような構成を目指すべきである。
特に大切なカギとなるのは、視聴者が抱く「どうして?」という疑問の扱い方だ。
謎が解けて答えが出た瞬間に物語を終わらせるのではなく、そこからさらに一歩踏み込んで、登場人物の「心の内側」や「感情」を詳しく描くようにする。
このように、事件の解決をきっかけにして人間ドラマとしての深みを持たせる演出こそが、無理な引き延ばしを感じさせずに視聴者の満足度を高めるための改善策となるのである。
この点を、もっと際立たせれば、本作もさらにもう一段昇華すると思う。
あとがき
良いテレビドラマ、物語とは、単に時間が長いことではなく、スタッフやキャストの丁寧なこだわりが随所に感じられることです。
その意味で、本作は今期の連ドラではトップクラスの仕上がりをやっていると思います。
次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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第20回/第4週『私たちのソサイエティ』の感想。
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環(宮島るか)を無事に取り戻したりん(見上愛)は、久しぶりに虎太郎(小林虎之介)一家や、中村(小林隆)と楽しい夜を過ごした後、東京へ帰ってきた。改めて、りんは美津(水野美紀)に、環を育てるためにトレインドナースになる決意を伝えるが、美津は、一ノ瀬家の娘ならと、横浜の老舗の造り酒屋からりんに縁談が来ていると告げる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
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白いハンカチをめぐる認識のズレと演出不足の惜しさ
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今回は、メインタイトル映像なしで、りん(見上愛)の物語が始まった。
前回が、全編「りんの物語」だったから、「その続きを描くつもり」との作り手の意思表示だろう。
実際の展開も、冒頭から「りんの物語」として、りんが幼馴染の虎太郎(小林虎之介)に対し、第5回(2026年4月3日放送)で、捨松(多部未華子)の馬車でケガした‘りん’が捨松からもらった白いハンカチの思い出を語る場面があった。
しかし、これを聞いた虎太郎は困惑したような、はっきりしない態度を見せる。
物語の設定やこれまでの流れを考えれば、虎太郎の反応はごく自然なものであるといえる。
なぜなら、虎太郎にとってはハンカチにまつわる過去の経緯よりも、それを「りんから受け取った」という事実(第5回で釣り中に手をケガして‘りん’にハンカチを巻いてもらう)のほうがはるかに価値があるからだ。
この場面は、主人公が抱く品物(白いハンカチ)へのこだわりと、それを受け取る側の素直な感情が対照的に描かれており、視聴者から見ても(一応は)納得できるやり取りとなっていた。
ただ、惜しいのは、第5回の回想シーンがワンカットもなかったこと。
これくらい、あちこちに話が飛びまくる本作だから、せめて捨松の「(ハンカチを)あげます」と、虎太郎の「こんなきれいな西洋手拭い もったいねぇ」くらいは組み込んで、視聴者サービスしてもよかったと思う。
まっ、それ以前に、無理にハンカチの背景を強調する必要はなかったといえるが。
騒動依存が招く構成の散漫化と人物描写の希薄さ
もう少し、今週1週間を引きで見てみよう。
今週描かれた「亀吉(三浦貴大)による娘の環(宮島るか)の誘拐事件」や「小日向(藤原季節)の経歴詐称詐欺事件」などの “騒動” についても、より整理された構成にする余地があったと思う。
わざわざ “騒動” を盛り込まなくても、りんの父・信右衛門(北村一輝)に関するエピソードや捨松との再会を描くだけでも、《りんがナースの道を選ぶ》は物語としては十分に成立する。
また、前述のとおり作中では娘の誘拐事件が発生したが、これは「娘の環を物語に絡めるため」や「娘の教育の話題から女学校の話題へつなげるため」の下準備に過ぎないのでは?
特定の登場人物(=亀吉)を極端な悪役として描き、それを解決することで主人公を際立たせる手法は、ドラマを盛り上げるための定番ではある。
しかし、不自然な対立を作らなくても、炊き出しの手伝いなどの日常的な場面の中で捨松と “風が吹いて” 再会させるだけで、物語の軸は十分に保てたはずである。
結局、本作も、まだ1か月で既に「騒動至上主義」改め、トラブル依存症候群(人間描写が蔑ろにしてまで、物語の構築を騒動ばかりに依存するドラマづくりのこと)に陥ってしまっているのだ。
直美の登場時期と動機設定に見る連続性の弱さ
直美(上坂樹里)というキャラクターの扱いについても、疑問が残る。
これまでの彼女の行動や物語上の立ち位置を考えると、女学校の場面で初めて登場させたほうが、視聴者は混乱せずに物語を受け入れられたのではないだろうか?
以前のエピソードで強引な展開を経て捨松に働きかけ、その結果として入学が決まるという流れがあったが。
あれは、少し飛躍しすぎている印象を与えたと思う。
“連ドラ” として物語の連続性を大切にするならば、キャラクターが登場するタイミングや、その動機をより慎重に描くべきであったと思う。
史実の簡潔さが浮き彫りにする“過剰設定”と構成の矛盾
もし今回の展開が許されるのであれば、りんは大切な帯を売ってお金を作る必要も、卯三郎の助けを借りる必要もなかったことになる。
困ったことがあれば全て捨松に相談するだけで解決してしまうからだ。
そう、捨松という強力な協力者が最初からいれば、物語の多くの問題は一瞬で片付いてしまうのだ。
もちろん、そうなると、これまでの苦労や多くの登場人物との出会いといった描写が意味を失い、物語自体を大幅に短縮できてしまうという矛盾が生じてしまう。
しかし、次のように考え見ていただきたい。
「また、史実を持ち出すの?」と言われるかもしれないが、りんと直美のモチーフ(モデル)である「大関和(おおぜき・ちか)」と「鈴木雅(すずき・まさ)」が一緒に看護学校へ入学するまでを、「約250文字」で簡潔に表すと次のようになるのだ。
大関和は黒羽藩主の娘、鈴木雅は幕臣の家に生まれ、明治維新後に相次いで夫を失い、幼子を抱えて生活の困難に直面した。
自立の道を探る中でキリスト教の奉仕理念に触れ、女性が社会で働く意義と可能性を認識するようになった。
さらに欧米的教育を受けた大山捨松らとの接点を通じ、近代的な看護教育の必要性を知り、専門職としての看護に将来性を見いだした。
当時の看護教育は英語を基盤としており、語学力の習得は不可欠であった。
二人は語学と異文化理解を身につけることを前提に、近代看護の道を志し、看護学校入学へと歩みを進めていったのである。
※管理人・みっきー作
要するに、「二人が一緒に学校に通うまでに必要な7大要素」は。
【1】大関和と鈴木雅は武家の娘
【2】明治維新後、シングルマザーで困窮
【3】自立を模索する中で、キリスト教の奉仕理念に触れ、女性が社会で働く意義と可能性を認識
【4】大山捨松らとの接点により、近代看護教育の必要性を理解
【5】看護は英語を基盤とするため、語学力が不可欠と認識
【6】語学と異文化理解の習得を前提に、看護の道を志向
【7】看護学校入学へと歩みを進める
ほ~ら、シングルマザーとキリスト教と捨松があれば(いれば)史実は描けるのだ。
逆に言えば、その三つ以外の要素は「後付けのほぼ創作」であり、なくても次週(第5週)から成立する。
だ、か、ら、脚本家や演出家や制作統括のフィクション(創作物)として、もっと「後付けのほぼ創作」で、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》をやるべきだったのだ。
もう、遅いが。
問題解決の均衡と人物成長を欠いた構成への改善提言
朝ドラ『風、薫る』を、より納得感のあるものにするためには、まず登場人物が抱える問題と、その解決手段のバランスを整える必要がある。
誰か一人の力で全てが解決するのではなく、主人公が自らの足で歩み、時には失敗しながら成長する姿を強調すべき。
また、悪役を作って対立を生むのではなく、義理の母・貞(根岸季衣)が大切な帯を買い取って救いの手を差し伸べるような、人間関係の温かさを描く展開も考えられたと思う。
さらに、重要なキャラクターである捨松との出会いを物語の早い段階で適切に配置していれば、より一貫性のある自然なドラマになったに違いない。
そう、前述の、「二人が一緒に学校に通うまでに必要な7大要素」に書いたように、二人のシングルマザーが、捨松主宰の炊き出しで偶然に出会うだけでよかったのだ。
あとがき
なんなんでしょ? この、終わったとたんに押し寄せる “置いてけぼり感” は。
なんか、全てが箇条書きで端折りすぎなのでは?
とにかく、脚本家や演出家や制作統括が物語を進めるのに必死で登場人物、特に‘りん’と直美に愛情を感じないんですよ。
例えば、最後の場面、二人が校門前で再会する直前に、りんを娘の環と母・美津(水野美紀)と妹・安(早坂美海)が「がんばれ~」って見送り、直美も下谷松町教会の吉江(原田泰造 ex.ネプチューン)に激励されて出掛ける… なんて描写があれば、ラストシーンとしてグッときたでしょうに。
さすがに、ここまで端折って過剰激してしまっては、相当好意的に脳内補完している人でないと楽しめないと思いますけれど。
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テレビ朝日系・木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』
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第2話『アキチャン失踪事件』、ラテ欄『追憶の彼女 完結編の感想。
警察庁のキャリア・陸奥日名子(黒島結菜)は、親友・水原弘美(影山優佳)が犠牲となった《3年前の未解決事件》を追う中で、奇妙な脅迫文が写る中古カメラを手に入れる。時を同じくして、その文面と酷似した手口の連続猟奇殺人事件が発生。文字フェチ刑事・鳴海理沙(鈴木京香)ら「特命捜査対策室」第6係は、被害者らに共通する過去の因縁を突き止めるが、被疑者による日名子襲撃や矢代朋(波瑠)の介入を経て、事態は混迷を極めていく…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:麻見和史『追憶の彼女 警視庁文書捜査官』
麻見和史『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』
脚本:大森美香(過去作/前作,朝ドラ「あさが来た」,僕達はまだその星の校則を知らない)
演出:田村直己(過去作/前作,ドクター-X 1~7) 第1,2話
樹下直美(過去作/帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし,モンスター)
常廣丈太(過去作/緊急取調室1~5,BG~身辺警護人~)
音楽:(過去作/昭和元禄落語心中,竜の道 二つの顔の復讐者,あなたを奪ったその日から)
※敬称略
過剰な人物配置が招いた冗長化と構成破綻
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―――ここまで、ごあいさつ―――
結果的に「前後編」となった『追憶の彼女』は、根本的な仕組みは非常に単純だ。
しかし、被害者や加害者の数を不必要に増やすことで、無理に内容を複雑に見せようとしている印象しかない。
本来であれば、登場人物を絞り込むことで、「一話完結の物語」としてすっきりとまとめることができたはずなのに…だ。
実際に、前回の放送から続いていた事件の核心部分は、開始からわずか「18分間」解決に至っている。
そして、残りの「正味26分間」は、「情報分析班」のような前回あまり活躍の場がなかった人物を無理に登場させた。
この余計な展開によって、《第2話としての流れ》を止めてしまった。
やはり、結末が予測しやすい内容であったからこそ、余計な付け足しをせずに早い段階で決着をつけるべきだったのは言うまでもない。
シリーズの核を失わせた個性の希薄化
『未解決の女 警視庁文書捜査官』シリーズの魅力は、本来「文字」を手がかりにして事件を解決する「文書解読」という独特な手法だ。
しかし、今回の放送を見ると、序盤の解決シーンを除けば、中身はどこにでもある一般的な刑事ドラマと変わらない。
過去のシリーズを知る視聴者からすれば、作品が大切にしていた独特の空気感が失われ、全く別の番組を見ているような違和感を抱かざるを得ない。
今シーズンから新キャラクターを投入していることからも、制作側がシリーズの新しい形を模索していることは理解できる。
でも、期待されていた物語の核心部分が薄れてしまっては、何の意味もないと思う。
刷新の弊害として露呈したチーム機能の不全
出演者の交代を含めた大幅な刷新が行われたものの、新しいチームとしての連携がうまく機能していないように見受けられるのも問題だ。
特に「特命捜査対策室第6係」という組織の存在感が薄く、新しく加わった警察庁のキャリア組・陸奥日名子(黒島結菜)という人物一人が目立って活動している印象が強いのが、どうしようもない。
本来、この部署はそれぞれの専門知識を活かしたチームプレイが魅力であったはずだが、現在はその一体感が感じられない。
文書を読み解くという専門性も、チームとしての協力体制も、十分に描かれていない現状は惜しいどころか、褒められることではない。
原点回帰とチーム描写による再生への指針
今後の物語をより良くするためには、第一に、この作品の原点である「文書解読」という要素を物語の中心に据え直すべきである。
事件の規模を無理に大きくするのではなく、文字の書き方や表現に隠された小さな違和感から真相に迫る緻密な展開が必要だと思う。
また、第6係のメンバー全員に明確な役割を与え、一人の活躍に頼るのではなく、チーム全員で事件を解決していく過程を丁寧に描く必要もある。
そうすることで、視聴者が本来求めているこのシリーズならではの面白さを、再び取り戻すことができると思う。
あとがき
確かに、本シリーズを新しいステージへと進めようと模索しているのは認めます。
しかし、最大に気になるのは《一話完結でない》という一点に尽きます。
わざわざ《前後編に分ける》ことをしたところで、そもそものドラマとしての面白みが感じられなければ「解決編を見たい」とは思わないと思います。
もちろん、この私も今回を見て「第3話を見てみたい」とは思いませんでした。
というわけで、感想を継続して書くかどうか、次回が見極めになると思います。
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第19回/第4週『私たちのソサイエティ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
娘の環(宮島るか)を取り戻すために栃木へ向かったりん(見上愛)は、虎太郎(小林虎之介)と再会する。虎太郎は、奥田の店は相変わらず繁盛しているが、亀吉(三浦貴大)は酒を飲んでは暴れているとりんに話す。心配する虎太郎に、りんは奥田家には一人で行くと告げる。りんは、久しぶりに亀吉(三浦貴大)と貞(根岸季衣)に向き合い、離縁の意思を伝えるが…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび)
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
ダブルヒロインの不均衡と構成上の歪み
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―――ここまで、ごあいさつ―――
今回のアバンタイトル映像に登場しているのは「りん」一人だけだ。
今さら言うまでもないが、本作は二人の主人公が活躍する「ダブルヒロイン」という形式をとっている。
しかし、実際の内容や見せ方を確認すると、どうしても、りん(見上愛)が中心のストーリー展開に見えてしまう。
先日、こんな記事を投稿した。
恋愛ドラマの時代は終わった? 2026年春、“女性バディ4連発”が示すテレビの大転換|ディレクターの目線blog ![]()
このように今期は、バディもの(8作品)、特に「女性二人のバディもの(4作品)」が多いわけだが。
一般的な「バディもの」であれば、二人の主人公を対等に扱う構成が多いが、本作はそのバランスが崩れている。
これほど一方に偏った描き方にするのであれば、最初から「単独の主人公もの」として制作した方が、物語として自然だったと思う。
制作現場における出演者のスケジュール調整や、NHKの働き方改革によるスタッフやキャストへの働く環境への配慮といった事情は推測できる。
であるなら余計に、無理に二人を同時に出すのではなく(同時並行で描くのでなく)、片方の物語を別の番外編として描くなどの工夫が必要であったのでは?
人物造形の偏重が招く直美像の空洞化と違和感
放送開始からの4週間を振り返ると、二人の描き方には明らかな差がある。
「りんの物語」は、彼女がどのような背景を持ち、なぜ今その場所にいるのかが(それなりに)丁寧に描かれている。
そのため、視聴者は彼女の行動に納得し、これからの展開に期待を持つことができる。
一方で、もう一人の主人公である「直美(上坂樹里)の物語」は、内容が非常に乏しい。
彼女が孤児であり、教会で育ったという設定は示されているが。
それらは物語を進行させるための記号として使われているだけ。
彼女自身の内面や人生が深く掘り下げられてはいない。
さらに、「直美の物語」は刺激的なセリフや英語を中心に、非常に視聴者に対して説教染みたセリフによる説明だけで済ませようとしている。
そのため、視聴者は彼女に感情移入することが難しくなっている。
さらに、「りんの物語」に対して少なめな「直美の物語」の中で彼女が犯罪に関わるような場面が描かれたことは、「教会で暮らす孤児」という「直美の初期設定」から受ける印象を裏切るものであり、構成の乱れを感じさせる。
なぜなら、一般的な「教会で暮らす孤児」のイメージは「守られた閉じた世界の中で、規律によって自分を保ちながら生きる子ども」だからである。
ダブル主人公構造が招く描写不足と作品全体の希薄化
二人の主人公を同時に描こうとすることで、それぞれの物語に割くことができる時間が不足しているのは間違いない現実だ。
「りんの物語」自体は決して悪くないが、「放送尺が短い(足りない)」から全体的に描写が薄くなってしまっている印象を受ける。
これは、限られた放送時間の中で二人のエピソードを並行して進めなければならないという制約が、ドラマの質に悪影響を与えているためだ。
せっかく魅力的な素材があっても、それらを十分に生かしきれないまま次へと進んでしまうのは、非常にもったいない状況だ。
この「ダブル主人公」という形式が、作品全体の足を引っ張る要因になっていることは否定できない。
だからこそ、次章のような工夫が必要(だった)のだ。
登場時期の分離による物語密度向上の構成提案
作品をより良くするためには、二人の登場時期を「ずらす」という手法が有効だったと思う。
そもそも、本作は、 “主人公は一人” という前提で認識される構造で主人公役として「見上愛」を先行発表。
追って(約1か月後)、「上坂樹里」の出演を発表しつつ、「主人公二人体制」であることを公表した。
このように、NHKは情報設計としてはかなり意図的なやり方で、「宣伝効果の最大化」「作品認識の段階的誘導」をやったのだ。
であるなら、例えば、最初の1か月間は「りんの物語」に集中して描き、視聴者が‘りん’の世界観を十分に理解した2か月目以降から、もう一人の主人公 ‘直美’を登場させ、二人の物語を合流(合体)させるという方法である。
このように段階を踏むことで、それぞれの背景を深く描写する時間が確保できる。
また、スタッフを「りん班」「直美班」と複数のチームに分けて撮影を行う体制を生かせば、片方のエピソードを先行して撮影することも可能になり、制作現場の負担を減らしつつ、質の高い物語を届けることができたはずである。
制約を逆手に取る再構成戦略と物語純度の再設計
既に「4週分、1か月分が終了」しているから、前章での提案は不可能だ。
しかし、撮影チームを「りん班」「直美班」と分ける作戦は、今後にも生かすことはできる。
まず、無理に二人の主人公を同時に描くのではなく、一人ずつの物語を丁寧に完結させてから交差させる「リレー形式」の導入を検討するという案だ。
また、「りんの物語」「直美の物語」で描ききれない周辺人物の背景や補足情報は、本編に無理に詰め込むのではなく、スピンオフ作品として独立させる。
もちろん、この際、人気俳優や人気キャラクターに関する描写も、視聴者の “推し活” を利用してスピンオフでやれば、(一部の視聴者であっても)満足度や評判を上げることが可能だ。
そして何より、「メインの物語だけを集中的に描く」ことで、物語の純度を高めることができる。
制作上の制約(ダブル主人公、働き方改革など)を逆手に取り、視聴者が混乱しないような時間軸の整理を行うことが、作品の満足度を高める鍵となると思う。
まっ、本音で言えば、満足度や評判を上げる最も手っ取り早い方法は、今回のように《環(宮島るか)でお涙頂戴》をやることなのは間違いない。
動機と感情描写の不足が生む人物関係の不透明さ
さて、ここまでは今回というよりも、本作の全容に関わることを書いてきたので、ここからは今回の「りんの物語」に関して書いてみる。
前段で、《「りんの物語」は(それなりに)丁寧に描かれている》と書いたが、その「それなり」を掘り下げる。
まず、よく分からないのが、なぜ、亀吉(三浦貴大)が‘りん’と環に固執するのかの理由だ。
見ただけの印象では、年齢がずっと上の亀吉が若い‘りん’と娘の環に人知れず愛情を抱いているようには見えないのだ。
もう一つよく分からないのが、りんの環に対する愛情の深さだ。
結果論として、というか、超好意的な脳内補完の結果論として「りんは環をある程度は愛していた」と解釈するしかないが。
果たして、これまでの描写や表現は、りんが環を “目の中に入れてもいたくない娘” のように描いていただろうか?と思う。
この意味では、今回の亀吉の母・貞(根岸季衣)の環への思いも、よく分からぬままだが。
決意の軽さと描写省略が招く主人公の動機不全
そして、今回で最もよく分からないのが、いや、最も伝わってこないのが、りんが亀吉にナースになると言い切った “決意の重さ” である。
だって、超好意的脳内補完スイッチを切り、フツーに見ていたら、りんは、那須でも東京でも優しい男性に囲まれ、特に苦労もせずにそこそこの給料をもらい、笑顔で母や妹と暮らしているのだ。
確かに「愛娘が前夫に取られた」はしても、やはり、「女性の地位が低かった明治時代に、女性が看護婦を目指す物語」の動機として “決意の重さ” は軽すぎると思う。
要するに、亀吉の一方的な言い分に対して、売り言葉に買い言葉のとっさのひと言で「言っちゃった」では、本作の主人公の人生の岐路の決断として “弱すぎる” と思う。
で、このように「よく分からない」「伝わってこない」の原因は、《端折りすぎ》である。
亀吉の‘りん’と環への思い、りんの環への愛情、りんが自分の現状をどう認識しているのか、これらが端折られ、ほぼ全てが《結果、結論の箇条書き》だから、見えてこないのだ。
これについては、簡単な改善策はない。
脚本家や演出家や制作統括が、作品に真摯に向き合い、「何としてでも視聴者に伝える」とやるしかないと思う。
あとがき
ドラマの構成や演出が、視聴者に与える影響の大きさを改めて確認することができたのが第19回だったのでは?
「ダブル主人公」という挑戦的な設定を、より効果的に生かすには、もっと創意工夫が必要だと思います。
もちろん、「まだ5か月」あるし、未撮影分だって「数か月分」はあると思うので、最後の最後までもがいてほしいです。
まっ、並大抵の苦労ではないと思いますけれど。
だって、それなりに[史実]を知る者として、事実のフィクション化があまりにお粗末で、「史実のほうが納得感が強いし、興味深い」ですから。
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絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(な)
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2026年1月16日に3,900万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)


