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連続テレビ小説『風、薫る』

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第55回第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


シマケン(佐野晶哉)への感謝を込めて、りん(見上愛)の家で食事会が開かれる。直美(上坂樹里)と槇村(林裕太)もやってきて、和やかな時間を過ごしていたが…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




物語の軸が見えにくくなってきた

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私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

最近の『風、薫る』を見ていると、物語の中心がどこにあるのか判断しづらい場面が増えている。

特に、ダブル主人公の一人・りん(見上愛)りん(見上愛)と、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)が登場する回では、二人の存在感が強く、視聴者が追うべき主題がぼやけてしまっている。

もちろんこれは、登場人物であるシマケンや演者である佐野晶哉さんの魅力が原因ではない。

「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」に問題があるのだ。

とにかく、物語の焦点が揺らぐと、視聴者は「何を見せられているのか」をつかみにくくなり、作品全体の印象が散漫になるのである。

今に始まったことではないが。


本来の中心人物である直美の物語が後退している

今週のエピソードは、本来ならダブル主人公のもう一人である直美(上坂樹里)の人生(出自)に深く関わる重要な章であったはずである。

しかし、実際に物語を動かしたのは “りんとシマケン” であり、直美は中心から外れた位置に置かれてしまっていたのだ。

要するに、直美が看護に向き合う姿は描かれているものの、物語の推進力としては弱く、結果的に、視聴者が直美の成長や葛藤を追いかける構造にはなっていなかったわけである。

さらに、直美の出生に関わる重大な出来事が十分に掘り下げられず、余韻を味わう間もなく次の展開へ移ってしまった。

視聴者が感情を寄せるべき場面が短く処理され、物語の重みが薄れてしまったのである。

この点は、物語の中心がどこにあるのかを考える上で重要な問題である。

と同時に、前章で記した… 視聴者は「何を見せられているのか」という大問題に帰着するのである。


りんとシマケンの役割が安定せず、物語が揺れる

‘りん’とシマケンは、ある場面では主人公のように扱われ、別の場面ではサブキャラクターのように描かれるという不安定な立ち位置に置かれ)ている。

二人が人助けをしたという設定があるにもかかわらず、その行動が物語全体のテーマとして十分に扱われていないため、視聴者は「何が重要なのか」を判断しにくくなっている状態だ。

また、‘りん’とシマケン自身が途中で「人助けのつもりが逆効果になってしまった…」と後悔するような描写があるため、物語の方向性がより曖昧に感じられた。

主人公級の存在として持ち上げて描かれたり、急に背景に後退したりするため、視聴者は‘りん’とシマケンと直美の三人の立ち位置を把握しにくくなっている。

この揺れが、物語の芯を弱める要因となっていると思う。


三人が同時に主役のように見える構造的な問題

もう一度考えてみると、りん、直美、シマケンの三人が、それぞれが主人公のように扱われる瞬間があるため、物語の中心が定まらない状態になっているであると思う。

登場人物の感情を丁寧に描こうとした結果であると、好意的に解釈することは可能だ。

しかし、視聴者にとっては、いつまでたっても「誰の物語なのか」が分かりにくい状態が続いてしまっている。

そのため、本来描くべき「直美の物語」が薄まり、今週の出来事が「ほとんど無かったこと」のように見えてしまう。

そう、「月曜日から木曜日は何だったの?」状態ということだ。

物語の構造上の問題として、視聴者の没入感を損なう大きな要因であるのは間違いない。


テーマとして掲げられた“人を救う姿”の説得力が弱い

今回のアバンタイトルに、衝撃的なセリフがあった。


島田「すごいなあ りんさんは。
 手を動かして 走って 汗かいて…。
 確実に目の前の人を救ってる」

しかし、実際の「本編」を見た人なら、このセリフに見合う行動が十分に表現されていないことに、とっくにお気づきだろう。

りんが人助けをしたという設定があるにもかかわらず、その後の描写が中途半端に終わり、視聴者が成長や変化を感じ取れる構造にはなっていないのだ。

もし「りんが行動する人物である」と示したいのであれば、その行動が物語の中で積み重なり、葛藤や成長として描かれる必要がある。

言葉と描写が一致していない現状では、視聴者が違和感を覚えるのは自然である。

しかし、実際の映像や展開を見た読者様なら、このセリフと同等の熱量や必死さは伝わっていないと思う。

もし本当に《りんは必死に人助けをした》といったテーマを描きたいのであれば、この度の一連のエピソードにおいては‘りん’だけでなく、直美は当然のこと、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)までもが、自身の抱える葛藤をどのように乗り越え、そこからどのように人間として成長していったのかを具体的に示す必要があった。

でも、現状の描写では、せっかく‘りん’が人助けの行動を起こしても、周辺の物事(物語や出来事)が中途半端に放置されているように見えている。

これは劇中の医師たちの描写にも共通していると思う。

帝都医大病院の院長・多田重太郎(筒井道隆)を除いて、医師らが必死に医療現場で「手を動かして 走って 汗かいて…。確実に目の前の人を救ってる」ような緊迫感が脚本と演出からは微塵も感じられないのだ。

主人公の‘りん’と直美を含めた院内で働く人々のほぼ全てが、実際の行動が「手を動かして 走って 汗かいて…。確実に目の前の人を救ってる」に伴っていないように見える中で、セリフだけで立派な行動を強調されるため、視聴者は強い違和感を抱くことになったのだ。

まあ、ポエムのような言葉、つまりは耳障りのよいセリフを垂れ流しまくる本作だから、当然の描写ともいえるが。


物語をより魅力的にするための改善策

物語の魅力を高めるためには、まず中心となる人物を明確に定め、その人物の視点で物語を進める構造が必要である。

直美を中心に描くのであれば、直美の葛藤や成長を丁寧に積み重ね、視聴者が感情移入できる流れを作るべきである。

また、‘りん’やシマケンを物語に関わらせる場合も、二人がどのように直美の物語に影響を与えるのかを明確に示すことで、三人の役割が整理される。

さらに、「人を救う姿」をテーマとして掲げるのであれば、その行動が物語の中で一貫して描かれ、視聴者が変化を実感できるようにする必要がある。

言葉だけでなく、行動として積み重ねることで、作品全体の説得力が増すのである。


あとがき

今回の放送を通じて、登場人物たちの細やかな心の動きや、それぞれが直面する課題に向き合う姿には、とても深く考えさせられる魅力が詰まっているとは思います。

でも、さすがに、『凪(なぎ)にそよぐ』というサブタイトルの一週間で、それに合致するのが「月~木曜日だけ」というのは、いかがなものでしょう?

もちろん、「絶対に、内容は一週間を一区切りにせよ」なんて思いませんが、金曜日を完全に「次週のネタ振り回」にするのはやりすぎに思いますけれど。

物語の構成やキャラクターの配置にそれなりの工夫が加わることで、ドラマが持つ本来の輝きや、伝えたい大切なメッセージがさらに多くの視聴者に届くようになると思いますが、どうなりますか。

それにしても、ここ数週間、ネットニュースで「本編」が話題なるのがめっきり減りましたね、当然と言えば当然ですけれど。


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拍手[23回]

未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3

テレビ朝日系・木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramYouTube

第9話/最終回『最後の告発』、配信『最後の告発!黒幕と女性失踪』の感想。



『善良な市民』(杉本哲太)から「特命捜査対策室」第6係に、再び未解決事件の捜査依頼が届く。新たな案件は、絵画講座に通う食堂店員・広橋芳乃(大原優乃)の失踪事件で、講師・大倉英行(福山翔大)が殺害に関与した可能性と、《湖の風景画》の写真が手掛かりとして示されていた。捜査を進める鳴海理沙(鈴木京香)らは、大倉自身も2年前から行方不明である事実を突き止める。やがて理沙は芳乃が残した手書きメニューの文字に違和感を抱く一方、大倉を追う陸奥日名子(黒島結菜)が単独行動中に男と遭遇し、突然襲われてしまい…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:麻見和史『追憶の彼女 警視庁文書捜査官』
   麻見和史『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』
脚本:大森美香(過去作/前作,朝ドラ「あさが来た」,僕達はまだその星の校則を知らない)
演出:田村直己(過去作/前作,ドクター-X 1~7) 第1,2,3,最終
   樹下直美(過去作/帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし,モンスター) 第4,7,8
   常廣丈太(過去作/緊急取調室1~5,BG~身辺警護人~) 第5,6
音楽:(過去作/昭和元禄落語心中,竜の道 二つの顔の復讐者,あなたを奪ったその日から)
※敬称略




詰め込みすぎで強引な前後編のストーリー展開にガッカリ

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今回のエピソードは「前編と後編」に分かれていた。

しかし、前回から唐突に不自然な情報提供によって無理にストーリーを動かしている印象があり、展開が強引に感じられた。

また、「前編と後編」の構成なのに、事件の真相や黒幕の狙いといった要素が詰め込まれすぎているため、全体の流れが把握しにくい

さらに、『善良な市民』と名乗る人物(杉本哲太)が、行方不明になった広橋芳乃(大原優乃)の実父であるというのは、完全に後出しジャンケンであり、褒められた設定、展開ではないと思う。


ブレない相棒とチームの団結力が新シリーズへの期待を高める

一方で、ドラマとしての安定感は増してきたと言える。

特に登場人物である陸奥日名子(黒島結菜)が、本作の序盤数話分のようにおしゃべりな設定になっているのは悪くない

その意味でも、鳴海理沙(鈴木京香)の相棒のキャラクターがブレさえしなければ、さらなる新シリーズの制作にも十分に期待が持てると思う。

また、数話前から評価できるのは、登場人物たちが協力して事件に挑んでいる点だ。

誰か一人が勝手に行動するのではなく、組織として動く姿がしっかりと描かれている。

本作の基本は、鳴海という独特な魅力を持つ人物を中心とした「チームの団結力」にある。

そのため、和を乱すようなスタンドプレーは作品の面白さを損なってしまう。

本作の前半では合同捜査の感じで登場していた第3強行犯捜査 殺人犯捜査第5係の面々の出番が減り、「特命捜査対策室」第6係が中心になって捜査を進めた展開こそがこの作品の魅力を支えた思う。


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拍手[7回]

朝ドラ『風、薫る』‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルは木下尚江?りん(演・見上愛)のモチーフ・大関和との獄中の恋と切ない求婚の真相
© 2026 mickey_director / Image generated using ChatGPT (OpenAI)

【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
 ※以下、敬称は部分的に使い分けをします。



島田健次郎のモデルの一人と思われる木下尚江に関する史実

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俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」がモチーフの「一ノ瀬りん」、上坂さんが「鈴木雅」がモチーフの「大家直美」を演じ、「日本近代看護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。

第11週『凪(なぎ)にそよぐ』では、新語や外国語に造詣が深い人物、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)が書いた新聞記事が、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)が窮地に追い込まれる様子が描かれています。

そこで今回は、島田健次郎のモデルと思われる人物「木下尚江」に関する[史実]を記してみます。

きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。


第1章:ドラマで異彩を放つ青年シマケンの背景

NHKの連続テレビ小説『風、薫る』の中で、‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)という人物が強い印象を与えている。

彼は言葉に対して強いこだわりを持つ若者で、海外の言葉や新しい考え方に詳しく、学校の休みに戻ってくる主人公の一ノ瀬りん(演・見上愛)の相談に乗るうちに、彼女へ心を寄せるようになる。

歴史に関心がある人たちの間では、この‘シマケン’のモデルは明治時代に社会運動を行った「木下尚江(きのした・なおえ)」ではないかと言われている。

実は、‘りん’のモデルである大関和(おおぜき・ちか)の人生において、木下はただの知り合い以上の深い存在だった。

二人は結婚の約束を交わす寸前まで心の距離を縮めたが、最終的には結ばれなかったのだ。

この恋愛模様は、新宿中村屋の創業者である「相馬愛蔵」と「妻の黒光」が残した本にも詳しく書かれている。

明治の時代に女性が自立することと、結婚することの間でどのように悩んだかを示す象徴的な出来事として、看護の歴史を研究するうえでもとても大切な物語となっている。

ちなみに、以前に当ブログでは、‘シマケン’のモデル(モチーフ)は「鄭永慶(ていえいけい)」ではないかという補足記事を投稿した。

おそらく、‘シマケン’のモデル(モチーフ)は《複数名いて》それらの一部分が合体させられたキャラクターであると推測される。

朝ドラ『風、薫る』日本初の喫茶店を作った天才経営者!‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモチーフ・鄭永慶の知られざる数奇な運命|ディレクターの目線blog 新窓で開きます

朝ドラ『風、薫る』日本初の喫茶店を作った天才経営者!‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモチーフ・鄭永慶の知られざる数奇な運命
© 2026 mickey_director
Base image generated with DALL・E, edited by みっきー

第2章:ヒロインの心の支えとなった信仰

和の生き方を理解するうえで外せないのが、彼女がキリスト教を熱心に信じていたという点だ。

彼女はかつて20歳以上年の離れた元武士の男性と結婚したが、夫が別の女性との関係を断ち切らなかったために深く傷つき、離婚を選んだ。

その後、明治19(1886)年に周囲の勧めで看護婦を育てる学校に1期生として入り、翌年には教会で洗礼を受けた。

一人の夫と一人の妻が寄り添うという教えに触れ、過去の結婚生活で苦しんだ和の心は大きく動かされた。

朝ドラ『風、薫る』の中ではこういった宗教的な背景は明確・明瞭に描かれていない。

しかし、和が自立した仕事を選んだことも、女性の権利を守る運動に力を尽くしたことも、その行動の根底には常に信仰の教えがあったのは確かであり、事実である。


第3章:運命的な出会いと共通の知人

知と木下が初めて顔を合わせたのは明治24(1891)年5月のことだった。

和が東京の帝国大学医科大学附属第一病院(現在の東京大学医学部附属病院)を辞めて新潟県の高田女学校(現在の高田北城高等学校)で寮の責任者をしていた頃、東京で彼女にお世話になっていた「相馬愛蔵(そうま・あいぞう)」が訪ねてきた。

相馬は学生時代に病院で病気に苦しんでいたとき、和に温かく看病してもらったお礼を伝えるためにやってきたのだ。

相馬も和と同じキリスト教の信仰を持っており、二人はお城の跡を歩きながらこれまでの人生を語り合った。

当時のその地域では、若いキリスト教徒たちを中心に、女性を無理やり働かせる制度をなくそうとする運動が盛んになっていた。

和もこの活動に加わり、自分で作った歌をオルガンで弾き語りしながら応援していた。

そんな集会の帰り道、和は制度の不当性を力強く訴える背の高い男性に出会う。

この人物こそが「木下尚江」だったのである。


第4章:動き出した二人の交流

木下は明治2(1869)年に長野県の武士の家に生まれた。

明治15(1882)年、大隈重信により東京府に設立された高等教育相当の旧制私立学校、東京専門学校を卒業したあとに地元の松本で新聞記者となり、各地で社会を良くするための活動に励んでいた。

出会ったとき和は33歳で、木下は22歳だった。

木下は相馬の学校の先輩にあたり、相馬から素晴らしい女性だと聞かされていたため、どうしても会いたいと思って和の元を訪れたのだった。

初めて会ったとき、木下は和にこれからは手紙でやり取りをしようと提案した。

和がそれに応じたあと、木下は去っていく彼女の後ろ姿をいつまでも見つめていたという。

ここから二人の文通が始まった。

和はその後、帝国大学医科大学附属第一医院における外科の看護婦取締役(看護婦長)になり、さらに数年後には桜井女学校時代の同期の鈴木雅(朝ドラ『風、薫る』での大家直美〈演・上坂樹里〉のモチーフ)が設立した東京看護婦会の教師や[、日本キリスト教婦人矯風会の理事として活躍するが、二人の手紙のやり取りは途絶えることがなかった


第5章:試練の中で深まる二人の絆

大きな転機が訪れたのは明治30(1897)年のことだった。

木下は全ての人が選挙に参加できる社会を目指す活動を始めたが、その直後に選挙に関連するトラブルの疑いで警察に捕まってしまう。そして翌年、東京の監獄に収容されることになった。

和は知らせを聞くとすぐに面会へと向かった。

仕事の合間を縫って、食べ物や衣服を毎週のように届け続ける生活が10ヶ月も続いた。

監獄の中で体力を落としていく木下にとって、和の励ましは何よりの心の支えになっていった。


寒さに苦しむ木下のために和が徹夜で綿入れを縫って差し入れたり、和が木下から誕生日祝いに和紙に貼った桜の押し花を贈られたりと、二人の親密な交流が描かれている。

 ※出典:『明治のナイチンゲール 大関和物語』

二人の関係について、相馬夫妻が残した記録には以下のように記されている。


獄中の氏の感激はやがて思慕の情となり、女史もまた持ちまえの熱烈な同情が昂じて、ついに両者の激しい恋愛、そして出獄の上は結婚という絶頂にまで達した

 ※出典:『相馬愛蔵・黒光著作集1 穂高高原』

木下が自分より年上の和に惹かれた理由について、妻の黒光の本には木下の言葉が残されている。


人形のような小娘はつまらないが、中年の女はその熟した智恵が面白い

 ※出典:『相馬愛蔵・黒光著作集1 穂高高原』

黒光は、当時の和の容姿や情熱、年齢の全てが、木下にとってこれ以上ないほど魅力的に映ったのだろうと振り返っている。


第6章:すれ違う思いと突然の破局

明治31(1898)年の暮れ、無罪が決まった木下は出獄を前に和に結婚を申し込んだ

和は、同じ信仰を持つ相手とならお互いを尊重し合える理想の夫婦になれるかもしれないと考えたものの、大切な看護の仕事を続けられるかという不安もあり、すぐには返事ができなかった。

さらに、木下が後輩の相馬にこの結婚の話をすると、相馬は年齢の差などを理由に強く反対した。

しかし、相馬が本当に心配していた理由は別のところにあった。

かつて木下が演説をした際、集まった人々から過去の女性関係についての激しいヤジが飛び、木下自身もそれが事実だと認めたことがあったのだ。

そのため、相馬は彼を完全に信用することができなくなっていたのだ。

木下は過去に別の女性たちと深い関係になり、最終的にその女性たちを傷つけるような形で別れていたという事実があった。

相馬からの反対を知らされた和の気持ちについて、歴史の本には以下のように書かれている。


心の奥底に一抹の寂しさを感じたものの、十歳も自分が年上だということに対する世間並みの反対も仕方ないことのように思えたのだった。将来ある弁護士木下尚江を、遠くから見守ろうと決意したのである

 ※出典:『大風のように生きて』

諦めざるを得なくなった木下は深い悲しみの中で結婚を断念した。

しかし彼は出獄後すぐに、和が働いていた職場の別の女性と結婚することを選んだ。

和にとってはあまりにも切ない現実となった。


第7章:それぞれの道を歩んだその後

その後、木下は新聞記者として社会の不正を厳しく批判する記事を書き続け、日本で初めての社会主義の政党を立ち上げるなど、歴史に名を残す活動家となった。

なお、反対意見を出した相馬との友人関係は生涯変わらずに続いた。

一方で和は、再び看護の仕事にすべての情熱を注ぎ込んだ。

看護の技術や心得に関する本を次々と出版し、明治42(1909年)年11月には神田猿楽町に大関看護婦会を立ち上げ、自ら優良な看護婦の養成と派出看護業務の開始に乗り出した。

また、社会の環境を良くするための運動にも関わり続け、その後は誰とも結婚することなくその生涯を閉じた。


第8章:単なる「恋バナ」に留まらない女性たちの葛藤

ドラマの‘シマケンも記者になって社会の仕組みを変えようとする記事を書くなど、木下の歩みと重なる部分が多い。

理想を語る一方で私生活では割り切れない矛盾を抱えていた木下は、当時の知識人が持っていた複雑さをそのまま表したような人物だった。

そんな彼からのプロポーズを断り、一人で生きる道を選んだ和の決断は、今の時代から見ると少し寂しいものに感じられるかもしれない。

しかし当時の彼女にとっては、仕事を持つ自立した女性としての生き方と、信仰に基づいた理想の結婚との間で悩み抜いた末の、強い覚悟が込められた選択だったのだ。

朝ドラ『風、薫る」がこの席で描こうとしているのも、単なる「恋バナのハッピーエンド」ではないと思いたい。

看護という仕事を社会的に認められるものへと高めていった女性たちの、私生活での葛藤や選択の重さを描いてほしい。

和という女性のとても人間らしい一面が、これから画面の中で、‘りん’を媒介としてどのように表現されていくのか、これからも注目していきたい。


あとがき

今回の[史実]を通じて、朝ドラ『風、薫る』の背景にある激動の明治時代と、そこに生きた人々の情熱が生き生きと伝わったのではないでしょうか?

単なる綺麗な恋愛話にとどまらず、仕事への誇りや生き方に真剣に向き合う大関和の姿には、現代の私たちも深く胸を打たれますね。

‘シマケン’のモデルとされる木下尚江との切ないエピソードを知ることで、これからのドラマの展開がさらに何倍も面白く、奥深く感じられれば幸いです。

ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。

読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。


参考・出展

田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 新窓で開きます
メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 新窓で開きます
伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 新窓で開きます
毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック 新窓で開きます
宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 新窓で開きます
セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 新窓で開きます
青山誠(著)「大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール」角川文庫 新窓で開きます
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連続テレビ小説『風、薫る』

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第54回第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


りん(見上愛)と直美(上坂樹里)の献身的な看護で、セツ(村上穂乃佳)の体調は回復していった。ある日、再び権田(梅垣義明)がやってくるが、権田の様子はどこか変わっていて…。一方、院長の多田(筒井道隆)はある計画を進めていた。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




視聴者を惑わせる物語の組み立て方

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回に始まったことではないが、朝ドラ『風、薫る』の映像を繋ぎ合わせる編集方法には、大いに気になる点がある。

この第54回のアバンタイトル(物語の始まりに放送される数分間のオープニング前の映像)において、視聴者が話の流れを理解しにくい場面が目立った。

今回のアバンでは、腕にギプスを装着した女郎屋「錦栄楼」の主人・権田巳之助(梅垣義明)が、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)に「辞めてくれ」という厳しい言葉を告げる場面があった。

これまでの展開を熱心に覚えている視聴者であれば、さほどの好意的な脳内補完をしなくても、なんとなく前後のつながりを頭の中で補うことができる。

しかし、この場面だけを見た人、今回を初めて見た視聴者にとっては、何が起きているのかがすぐに伝わらないはずだ。

結局、「腕のケガの原因」までもが、メインタイトル映像明けに権田が自ら状況をセリフで詳しく説明する形になっており、まるで後から答えを明かされるような “異様な不自然さ” である。

謎を最初に提示して後から結末を伝える手法、当ブログでは「後出しジャンケン」といっているやり口自体は、間違いではない。

しかし、このような展開が毎回のように繰り返されると、なによりも視聴者はその手法に慣れてしまうのだ。

その結果、本来であれば驚くべき場面で心が動かされなくなったり、説明を聴いても納得感が薄れてしまったりする。

最初から余計なシーンを挟まずに、順番通りに素直に物語を始めたほうが、視聴者は自然にドラマの世界へ入り込めるのが当然であるにもかかわらず… である。


繰り返される特別な演出がもたらす影響

主人公たちが「特定の患者」に対して行う「特別な関わり方」についても、同様の課題が見られる。

一度や二度であれば、視聴者もその特別な対応に納得し、心を打たれるかもしれない。

しかし、前回の感想でも書いたように、りん(見上愛)と侯爵夫人・和泉千佳子(仲間由紀恵)を皮切りに、直先週退場した東雲ゆき(中井友望)と小野田(宮地雅子)、そして現在進行中の直美(上坂樹里)と‘夕凪’と、毎週毎週なのだ。

ここまで毎週の約束事のように「患者の特別扱い」が強調されすぎると、実際の医療や看護の現場に照らし合わせたときに不自然な印象が強まるのだ。

実は(言うまでもないですが)物語において何かを「特別に見せる」ためには、その背景にある何気ない日常の風景や、普段の地道な関わり合いを丁寧に描写することが欠かせないのだ。

いつも「特別な出来事ばかり」が起きていると、それが視聴者にとって「当たり前の光景」になってしまい、せっかくの感動的なエピソードも心に響きにくくなるのだ。

そして、それを毎週飽きずに、懲りずにやり続けているのが本作なのだ。


現実味の薄れと物語への共感

ドラマが「創作物=フィクション」である以上、物語を盛り上げるために「特別な出来事」を連続させる手法は否定されるものではない。

しかし、あまりにも「現実から離れた展開」が続くと、作品が持つ(既にほぼないですが)リアリティが次第に失われていく。

視聴者が登場人物に感情移入し、物語に共感するためには、ある程度の現実味が必要なのだ。

どれほど作り手が感動的な場面に仕上げようとしても、不自然さが先立ってしまうと、観ている側は冷めてしまう。

最近の本作であれば、梅岡女学校付属看護婦養成所での日々の座学の授業風景や居室での予復讐の様子、また帝都医大病院での「特別扱いの患者」以外の患者への対応のシチュエーションや、看護業務以外の院内作業の一コマなどが十分に描かれ(てい)ない

そして、描かれぬまま、「劇的なイベント」や「家族との団らん」ばかりが繰り返される。

だから、物語の基礎となる “生活感” が抜け落ちてしまうのだ。

本来の “ドラマ” の醍醐(だいご)味は《ありふれた日常が予期せず非日常になる》ことを “虚構の中の真実” として、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》ことなのだ。

かみ砕いていえば、《日常がふと特別に変わる瞬間を映し、心を動かすのがドラマ》である。

そのことが、《全くできていない》のが本作であり《現状》である。


登場人物の構成と編集の課題

この作品は二人の主人公を中心にした、いわゆるダブル主人公の形式をとっている。

物語が浅く見えてしまう原因について、「主人公が二人いるから描写が分散しているのだ」という意見もネット界隈ではよく見かける。

しかし、真の原因は登場人物の数ではない!

本当の原因は《物語の組み立て方》や《映像の繋ぎ方》に潜んでいる。

たとえ主人公が一人であったとしても、現在の構成や編集方針のままでは、作品の魅力を十分に引き出すことは難しい。

今回をダメ出しの例に挙げるなら、冒頭で「ケガをした権田が暴言を吐く」を見せてから、後出しで「ケガと暴言の理由を説明する」といった「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」である。

これだって、アバンタイトルで「夜道を歩く権田が闇討ちに遭ってその場に倒れる」「権田が外科医に闇討ちの説明をする」があってから、メインタイトル映像明けに「セツの病室で悪態をつく」のような「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」をやれば、流れはスムーズになったのだ。

そう、アバンタイトルとメインタイトル映像明けの映像の扱い方を少し変えるといった、見せ方の工夫を一つ加えるだけでも、作品全体の印象は大きく変わるはずである。


作品をより良くするための改善策

この場に及んで、本作の魅力を高める方法など、ひねり出しても簡単には出てこないが。

それでも、まずは、視聴者が登場人物たちの日常を身近に感じられるような描写を増やすことが効果的だと思う。

学校で真剣に学ぶ姿や、病院での日々の地道な業務をしっかりと見せることで、物語に確かな現実味が生まれるのだ。

さらに、劇的な「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」を毎回繰り返すのではなく、普段の生活を穏やかに描く回を設ける。

そうすることで、本当に重要な場面での特別な行動や出来事が際立ち、視聴者が受ける感動や驚きはより大きなものになる。

映像の編集においても、後から説明を付け足すような構成を減らし、出来事が起きた順番に沿って素直に物語を展開させることが、分かりやすさの向上に繋がると思う。


あとがき

今回の整理を通じて、ドラマの構成や編集が視聴者の受け取り方にどれほど大きな影響を与えるかがよく分かりますよね。

登場人物たちの日常や心の動きがより自然に伝わるようになれば、作品が持つ本来の輝きがさらに多くの人に届くようになるに違いありません。

これ、アバンタイトルの作り方や見せ方を工夫するだけで、この回の15分間の映像の見え方や印象が劇的に変わると思います。

まあ、やれない、やらないとは思いますけれど。


お知らせ

この直後に、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルについての補足記事を投稿します。

以前にも似た記事を投稿しましたが、どうやら‘シマケン’は複数のモデルが合体した想像上の人物のようです。

今回扱うモデルと思われる「木下尚江」は、‘りん’のモチーフである「大関和」との恋バナがある魅力的な人です。

「本編」よりは面白いと思いますので、ぜひ読んでみてください。

朝ドラ『風、薫る』‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルは木下尚江?りん(演・見上愛)のモチーフ・大関和との獄中の恋と切ない求婚の真相|ディレクターの目線blog 新窓で開きます

朝ドラ『風、薫る』‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルは木下尚江?りん(演・見上愛)のモチーフ・大関和との獄中の恋と切ない求婚の真相
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朝ドラ『風、薫る』史実の重みを小さく見せる過剰美化と脚本のごまかし!この先の展開で物語は破綻するのか?
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第1章:美麗な言葉で飾られた劇中テーマの空虚さ

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2026年3月30日から放送されているNHKの連続テレビ小説『風、薫る』の第11週は、穏やかなサブタイトル『凪(なぎ)にそよぐ』を掲げて登場人物の救済を感傷的に描いている(ことに、しておきます… 今は)。

劇中では、過酷な境遇にある女性を救うことで、主人公たちが「誰でも分け隔てなく看護する」という崇高な精神に目覚める展開が用意された(ことに、しておきます… 今は)。

しかし、こうしたドラマの描写は、過酷な現実を都合よく美化しているという印象を拭えない

社会の仕組みから零れ落ちた人々を単なる感動の道具として消費し、都合の良い救済劇に仕立て上げる演出には強い違和感を覚える。

ここでは、原案となった伝記、田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』に刻まれた真実の重みと、それをエンターテインメントとして都合よく解釈し、関連付けようとするドラマの描写がいかに乖離しているかを精査していく。


第2章:ドラマが描き出す薄っぺらな救済劇

原案となった伝記小説『明治のナイチンゲール 大関和物語』には、遊郭で働く女性が命を絶ろうとして病院に担ぎ込まれる凄惨な場面がある。

この出来事は、実在のモデル(ドラマの公式サイトでは「モチーフ」とある)である大関和(おおぜき・ちか)や鈴木雅(すずき・まさ)が、社会の底辺で苦しむ女性たちの厳然たる現実に直面し、苦悩する重要な契機であった。

一方でドラマの劇中は、客と心中して一命を取り留めた女郎・夕凪こと本名・魚住セツ(演・村上穂乃佳)の絶望や、セツが属す女郎屋「錦栄楼」主人・権田巳之助(梅垣義明)が病院に乗り込んで連れ戻そうとする理不尽な状況を分かりやすく並べ立てる。

傷ついた彼女を前に、ダブル主人公である一ノ瀬りん(演・見上愛)と大家直美(演・上坂樹里)たちに「逃げましょう!」と言わせることで、安易な正義感や人道的な感情を煽る演出に終始している。

当時の看護婦の地位や社会構造の複雑さを背景にしながらも、ドラマの主人公たちが取る行動は突発的で、思慮が浅い。

‘りん’の恩人である日本橋の商店「瑞穂屋」の経営者・清水卯三郎(演・坂東彌十郎)から「一人の女性を救しても仕組みは変わらない」と正論を突きつけられながらも、単に新聞記事の情報を頼りに一人の患者に異様に関与するかのように走り出す姿は、あまりにも短絡的であり、現実の過酷さを軽視していると言わざるを得ない。


第3章:制度廃止の歴史とドラマの都合の良い結びつけ

実際の歴史において、女性を縛り付ける制度を廃止しようとする動きは明治5(1872)年の命令から始まっていた。

この命令は、外国船の事件をきっかけに日本が国際裁判に関わる中で出されたものであり、非常に政治的かつ複雑な背景を持つ。

この社会運動が全国に広がったのは明治22(1889)年頃であり、大関和や鈴木雅が東京の病院で看病婦取締として責任ある立場を務めていた時期と重なる。

また、劇中の梅岡女学校の校長と付属看護婦養成所所長を兼任する梶原敏子(伊勢志摩)のモデルとなった矢嶋楫子(やじま・かじこ)も、明治19(1886)年にキリスト教婦人矯風会を組織し、女性の権利保護や避難所の運営に尽力した人物である。

ドラマはこうした歴史的な事実や実在の組織を物語に組み込んでいる(組み込もうとしている)が、それはあくまで主人公たちの行動を正当化するための舞台装置に過ぎないのだ。

歴史のうねりや先人たちの命がけの活動を、「ドラマのヒロインの成長物語」という枠組みで強引に回収しようとする試みには、大きな無理がある。


第4章:現実を突く原案本の視点とドラマのごまかし

原案本を紐解くと、当時の活動は決して一枚岩ではなく、当事者たちの未来を見据えた極めてシビアな議論が行われていたことが分かる。

看護学生たちが加わった団体の中にも、苦境にある女性に寄り添う声がある一方で、その存在自体を社会悪として一掃すべきだという冷徹な意見が混在していた。

劇中の直美のモチーフである鈴木雅は、現状の過酷さを知らずに単に制度の廃止だけを唱えるのは「偽善」であると厳しく断じた。

単に制度をなくしただけでは、女性たちはより劣悪な環境へ追い込まれてしまうため、廃業した後の生活や就職問題まで見据えて活動すべきだと説いたのである。

この原案本に記された極めて現実的かつ本質的な警告は、ドラマが描く「目の前の可哀想な一人を助ければいい」という目先の感情論を完全に否定している。

ドラマは、こうした先人たちの深い洞察や葛藤を無視し、単なる美談として表面だけをなぞっているに過ぎないのだ。


第5章:孤立する地方での闘いと安易な連帯感への疑問

もう一人の主人公‘りん’のモチーフである大関和は、明治23(1890)年に病院を去って新潟県高田の女学校へ赴任し、地元の演説会に参加している。

演説会では反対派の妨害や激しい罵声を浴びることもあったが、彼女たちは手を取り合って共に生きようという内容の歌を歌った。


その姿は、立場を超えて一緒に未来を切り開こうとする強い思いとして人々の心に響き、涙を流す観客もいた。

 ※出典:原案本(大関和の伝記)の記述より

演説会は暴徒による妨害という危険極まりないものであったが、大関和たちは厳しい現実の中で闘っていた。

しかし、その後も「女性=悪」とみなす活動家との間で苦悩することになる。

彼女が東京の鈴木雅に宛てた手紙には、自立支援がなければ問題は解決しないという厳しい意見交換が記されている。

ドラマはこれらを「離れていても響き合うよき同志」と好意的に解釈し、美しく描き出す“つもり”があるかもしれない。

しかし、個人の力ではどうにもならないという構造的限界を「社会が変わるまで待てない」というヒロインの感情論だけで突破しようとする描写は、あまりにも稚拙である。

先駆者たちの苦闘を、ただの「胸熱なドラマ」として消費する脚本家や演出家や制作統括には、強い不満を抱かざるを得ない。


あとがき

今回の投稿で、原案本に込められた先人たちの血の滲むような葛藤やシビアな現実が、いかにドラマの都合によって美化され、歪められているかが浮き彫りになったのではないでしょうか。

安易な感動の裏にある歴史の重みや本質的な課題に目を向けることで、作品をより深く、批評的に楽しむ視点を持つことができますね。

今後の展開がどのような着地点を迎えるのか、その演出の手腕をじっくりと見届けていきたいと思います。


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みっきー
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【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
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▼感想の投稿なし

〔月~土 (連続テレビ小説)〕
●NHK 08:00 風、薫る(第69回)

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[あ]
Iターン
愛してたって、秘密はある。
相棒 season13
相棒 season14
相棒 season15
相棒 season16
相棒 season17
相棒 season18
相棒 season19
相棒 season20
相棒 season21
相棒season22
相棒season23
相棒season24
アイムホーム
IQ246~華麗なる事件簿~
アオイホノオ
仰げば尊し
青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
悪党たちは千里を走る
あさが来た
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
アシガール[再](2020)
明日の君がもっと好き
明日の約束
明日、私は誰かのカノジョ
アトムの童
あなたには帰る家がある
あなたのことはそれほど
あなたの番です
あなたのブツが、ここに
あのコの夢を見たんです。
アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~
anone
アバランチ
A LIFE~愛しき人~
アライブ がん専門医のカルテ
アルジャーノンに花束を
OUR HOUSE
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
アンチヒーロー
アンナチュラル
あんぱん
アンメット ある脳外科医の日記
家売るオンナ
家売るオンナの逆襲
生きるとか死ぬとか父親とか
生田家の朝
イグナイト-法の無法者-
居酒屋ふじ
遺産争族
遺産相続弁護士 柿崎真一
石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
119エマージェンシーコール
イチケイのカラス[
いつかこの雨がやむ日まで
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
今からあなたを脅迫…
遺留捜査[4]
院内警察
インビジブル
インハンド
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[か]
カーネーション
怪奇恋愛作戦
怪盗 山猫
カインとアベル
帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし
架空OL日記
顔だけ先生
家政夫のミタゾノ
家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
家族ノカタチ
家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
学校のカイダン
家庭教師のトラコ
彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
からかい上手の高木さん
カルテット
監獄学園
監獄のお姫さま
監察医 朝顔
監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
岸辺露伴は動かない
季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
GIFT
義母と娘のブルース
きみが心に棲みついた
君と世界が終わる日に
キャスター
キャリア~掟破りの警察署長~
99.9‐刑事専門弁護士‐
99.9-刑事専門弁護士-[2]
共演NG
今日から俺は!!
風間公親-教場0-
競争の番人
京都人情捜査ファイル
きょうの猫村さん
きょうは会社休みます。
行列の女神~らーめん才遊記~
嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
銀河の一票
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
緊急取調室[4]
緊急取調室[5]
金田一少年の事件簿N(neo)
銀と金
クジャクのダンス、誰が見た?
グッド・ドクター
グッドパートナー
グッドワイフ
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
海月姫
グ・ラ・メ!~総理の料理番~
グランメゾン東京
黒い十人の女
黒革の手帖2017
クロサギ(2022)
黒服物語
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刑事7人
ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
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[さ~し]
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
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[た]
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
田鎖ブラザーズ
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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[は]
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
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[や]
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか

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