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連続テレビ小説『風、薫る』

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第41回第9週『看病婦とアメ』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


りん(見上愛)は、千佳子(仲間由紀恵)の手術の前日、千佳子の病室で、一晩を過ごすことにする。迎えた手術当日、医師の今井(古川雄大)の手術介助を手際よく行う看病婦のフユ(猫背椿)の姿を見て、りんは心動かされ、千佳子からは思わぬ言葉をかけられる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




劇中のセリフに覚える違和感

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お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

貴重な時間を割いて感想を書くのもばかばかしい内容だが。

いや、そんな作品の感想を手間暇かけて読みに来てくださる “あなた” のために、今回も本気で全力注いで書いてみる。


さて。

NHKの連続テレビ小説『風、薫る』の第40回を中心とした放送では、登場人物たちの間で印象的な言葉がいくつも交わされた。

例えば、先週末の第40回(2026年5月22日放送)の千佳子(仲間由紀恵)の次のセリフに代表される。


千佳子「見習いなら
 なおさら 立ち会わせて差し上げるわ」

また、今回の千佳子ではこんなものもあった。


千佳子「情けない…。
涙が止められないの。
怖いの。
この体に… 刃物が入るのが… 怖い…!」

千佳子だけではない、主人公の一人であるりん(見上愛)も負けず劣らずである。


りん「私が 手術室でも ずっと おそばにおります」

これらのセリフは聞いて、あなたは不自然だと思わなかっただろうか!

私には、まるで舞台の上で朗読されるポエム(詩)のように響きわたったが。

もちろん、制作者側が伝えたい意図や、表現したい場面の意味は何となく理解できる。

演者、特に、仲間由紀恵さんがサービス精神盛り盛りで、芝居をやりすぎているせいもある。

しかし、まだ看護技術を学んでいる途中の見習いという立場でありながら、重要な手術室の現場に立ち会う予定の緊張感を創出しているとは、私には思えないのだ。

そう、セリフが「くさい」「くさすぎる」から、ストンと心に入ってこないからである


主人公‘りん’の成長描写における課題

物語の展開において、‘りん’が看護や看護婦としての専門的な知識や実技を深く学ぶ過程は、これまでほとんど描写されていない。

それにもかかわらず、りん’は手術の様子や、現場で働く人々の姿に対して急に強い関心を示し始めている(ように描かれています)。

しかし、冷静にこれまでの放送内容を振り返れば、容易に分かることだが。

‘りん’は体系的な「医療としての看護」そのものよりも、目の前の患者の世話をする「看病の仕事」に惹かれているようにしか、受け取れないのだ。

そう、大袈裟に書けば《千佳子に感情移入しすぎているだけ》であり、《そんな自分に陶酔している》としか見えていないのだ。

特に、緊迫した手術室の中での役割(ひたすら千佳子に心で寄り添う)にばかり興味が向いているように見える点は、物語の流れとして少し強引である。

と同時に、「看護婦(見習い)を描くドラマ」として、いかがなものかとも思う。


感情の表現と物語の矛盾

劇中では、前述したとおりに患者の心に寄り添うために「おそばにおります」という優しい言葉が語られた。

しかし、実際の演出や前後の状況を見ると、本当に患者を思いやった行動なのか、単なる形式的な言葉なのかが分かりにかったと思う。

のちのセリフにもあったが、‘りん’は手術介助を手際よく行う看病婦のフユ(猫背椿)に見入っていた…と描いたのだ。

ここ、本来であれば、〈千佳子の容態が気になって、フユはおろか、手術の記憶がない〉とするべきだったのでは?

さらに、手術が無事に終わった後に、千佳子に対して見せた主人公の態度や反応も、それまでの熱意とかみ合っていなかった。

むしろ、唐突に事務的、ビジネスライクな接遇になっており、理解しにくいものとなっていた。

結局。こうした不十分な過程(付き添いの決意 → 手術立ち合い → 術後の対応)のまま、《手術室で手術に立ち会って見ていたことだけ》をきっかけにして、急に「看護婦になりたい」と決意を語り出す展開は、完全に視聴者群を置いてきぼりにしたと思う。


登場人物の指導とテーマの乖離

劇中ではバーンズ先生(エマ・ハワード)が、看護の本質について次のように語る場面があった。


バーンズ「看護は仕事です。奉仕ではありません」

確かに、看護の辞書に出てくるように言葉自体は非常に立派である。

しかし、これまでの物語の中で、バーンズが‘りん’にそれ相応のまともな指導や教育を行ってきた描写は存在しないのだ。

そのため、突然このような正論を突きつけられても、説得力が薄れるのだ。

本作は、主人公が立派な看護婦へと成長していく姿や、看護の本質を世に伝えることが本来の主題であるはずである。

でも、現在の状況は登場人物の掘り下げが浅く、表面的な出来事をなぞっているだけ

いや、きれいごとと、朗読劇のようなセリフを並べただけで《中身がない》状態なのだ。


セリフ優先の構成がもたらす影響

ドラマの全体を通して、あまりにも不自然に作り込まれた言葉が目立っていると思わないだろうか?

おそらく、脚本家が、劇的で感動的なセリフをあらかじめ用意し、それらを順番につなぎ合わせる形で脚本が作られているのだろう。

その結果、一つひとつのセリフだけを見れば一見すると会話が成立しているように錯覚する人が多いと思う。

でも、ドラマ全体の物語や人間ドラマとしては、つながりが非常に不自然になっている。

セリフを際立たせることを優先するあまり、本来最も大切にすべき劇中の物語や歴史の積み重ねが、二の次になってしまっているのだ。

そして、このことが、本作史上、最悪に強調されたのが「第41回」ということだ。


物語をより良くするための改善策

本作がより多くの視聴者を引き込む魅力的な作品になるためには、いくつかの具体的な工夫が必要である。

まず、主人公が医療の知識を少しずつ身に付け、失敗を重ねながらもプロフェッショナルとして自立していく地道な修行期間を、映像の中で丁寧に描くべきである。

そうすることで、手術室に立ち入る場面の説得力が生まれ、彼女の成長を誰もが応援したくなる。

また、ポエムの如く感動的な名言を無理に並べるのではなく、登場人物たちの日常の行動やささやかな心の揺れ動きを通じて、自然にテーマが伝わるような脚本の構成に変えていくことが望ましい。


あとがき

本作が描こうとしているであろう「看護の尊さ」や「一人の人間が夢に向かって奮闘する姿」というテーマが、どんどん薄まっていると思います。

登場人物たちがこれからどのように壁を乗り越え、本当の意味で患者に寄り添う存在へと変わっていくのか、ほぼ興味がわかない状態です。

過度な期待はしていないので、もう少しでいいから、それぞれの課題を乗り越えた先にある、感動的で深く心に残る結末を、期待させてほしいです。


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TBS日曜劇場『GIFT』

TBSテレビ系・日曜劇場『GIFT』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramTikTok

第7話『チームを襲う宿命…父子が奏でる涙』、EPG欄『天才学者、家族はじめます!?襲いかかる最後の運命』の感想。


中山(八村倫太郎)と坂東(越山敬達)の姉・青葉(生越千晴)の結婚式にブルズの面々が集い祝福する中、日本選手権まで60日となり「打倒シャーク」を掲げた伍鉄(堤真一)は元シャークのブラッドリー(澤井一希)を招き戦術強化に動く。一方で家族との距離に悩み、元妻・広江(山口智子)から同居を提案されるが、チーム内でも立川(細田善彦)の不調や涼(山田裕貴)の葛藤が交錯していく…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:なし
脚本:金沢知樹(過去作/半沢直樹2022,クジャクのダンス、誰が見た?)
企画・原案:平野俊一(過去作/シマシマ2011)
演出:平野俊一(過去作/ラストマン-全盲の捜査官-,フェルマ-の料理) 第1,2,3,6
   加藤尚樹(過去作/ペンディングトレイン,キャスター) 第4,5
   伊藤弘晃(過去作/初恋アンダーDOGs~負け犬と初恋~(ネットドラマ)) 7
音楽:林ゆうき(過去作/緊急取調室,DOCTORS~最強の名医,あさが来た)
主題歌:Official髭男dism「スターダスト」
挿入歌:Little Glee Monster「一輪」
監修・協力:一般社団法人日本車いすラグビー連盟美
P:宮﨑真佐子(過去作/逃げるは恥だが役に立つ)
   内川祐紀(過去作/クジャクのダンス、誰が見た?)
協力P:中澤美波(過去作/御上先生)
※敬称略




ドラマで描かれる親子の葛藤とチームの挑戦

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回の感想は、本作の秀逸な物語を追う形で進めていく。

ドラマ、日曜劇場『GIFT』の第7話では、親と子の間にある複雑な気持ちが描かれた。

車いすラグビーの大会まであと35日と迫る中、なかなか勝てないチーム「ブレイズブルズ」は、かつてライバルチームにいた選手をコーチとして迎え、新しい作戦に挑戦する。

一方で、宇宙の謎を研究する学者の伍鉄(堤真一)は、親戚の広江(山口智子)から一緒に暮らすことを提案され、血のつながりのない息子の昊(玉森裕太)を合わせた3人での新しい生活を始める。

しかし、伍鉄は今まで誰とも深く関わらずに生きてきたため、父親としてどのように子どもに接すればよいのか分からず、大きな壁にぶつかる。

今回で中心的に描かれる要素は《父子の関係、家族の関係、そして、チームメンバー間の関係》だ、

そして、それらは、《未知のものへのチャレンジ》と重なる。

そんな「起承転結の起」として分かりやすい提示だと思う。


二人の父親が抱える異なる悩みと共通する恐怖

第7話では、タイプの違う二人の父親が登場する。

一人は主人公の伍鉄で、もう一人はチームをまとめるキャプテンの立川(細田善彦)である。

伍鉄は、自分が本物の家族ではないのではないかと悩む昊の気持ちに、どう向き合えばよいのか分からず戸惑う。

一方で立川は、自分の娘たちがだんだんと自分から離れていくように感じて寂しさを隠せない。

特に立川は「シャルコー・マリー・トゥース病」という、手や足の力がだんだん弱くなっていく国の指定難病と闘っている。

この病気は将来どうなるか予測がつかないため、立川は心の中で強い恐怖を感じていた。

それでも親として大切な家族を支え続けようともがく。

ここが「起承転結の承」である。

異なる性質の中年男性二人を比較することで、それぞれの立場を描きつつ、少しずつ共通点を見せていくという構造だ。


静かに見守ることの大切さと親の背中

社会の仕組みが変わり、家庭の形も人それぞれになった今、父親の役割を一つに決めることは難しい。

ドラマの中では、そんな男親の役割を夜空に「浮かぶ月」に例えている。

暗い宇宙の中で静かに地球を照らす月のように、ただそばにいて見守ることが大切な役割なのかもしれない。

そして、その「浮かぶ月」を見ている「地球(周囲の人たち)」は “泣いている” ようにも見える。

悩みを抱える伍鉄に対し、知人の国見(安田顕)は優しく見守ることの大切さを伝える。

また、エースの涼(山田裕貴)も、親の背中を見つめて育つ子どもの気持ちを言葉にする。

たとえ完璧ではなくても、必死に生きている親の姿そのものが、言葉を超えた強い信頼関係を築くきっかけになるのだ。

いわゆる、「起承転結の転」が〈国見〉である。

ある意味での部外者を介入させることで、物語を大きく動かす手法である。


宇宙の法則から学ぶ人生の答えの見つけ方

ドラマの終盤、自分の生き方に悩む昊に向けて、伍鉄が語りかける場面がある。

この場面のセリフは、宇宙の研究を続けてきた伍鉄だからこそ言える、深い意味を持っている。


伍鉄「それでも答えは
 自分で出すんです うん
 宇宙ってのは
 コツコツ コツコツ考えて
 ようやく
 たどり着いた答えが
 ある日 突然
 全部ひっくり返ったりするんです
 それでも
 探すんです 答えを
 何度も 何度も 何度も 何度も
 何度も 何度も 何度も 何度でも!」

この言葉には、どんなに世界が変わっても、あきらめずに自分で考え続けることの大切さが込められている。

不器用な父親が背中で語るような光景は、一部の人には「令和ぽっくない」と思われるかもしれない。

しかし、心の根っこの部分で、人間、いや動物的な資質において、「不器用な父親が背中で語るような光景」こそが、いつの世の老若男女問わずに受け入れられると思う。


あとがき

このドラマを観ていると、家族の形は一つではなく、お互いを思いやる気持ちこそが一番大切だと気づかされます。

車いすラグビーという激しいスポーツに挑む選手たちの姿と、宇宙という壮大なテーマが重なり合った《星空と車いすラグビーが教えてくれる家族の絆》を描いた作品として感動的だったと思います。

自分の親や身近な大人が、普段どんな思いで自分を支えてくれているのか、改めて話してみたくなりました。

それと、今回で第7話になりますが、演出担当が本作初担当になったからなのか、挿入歌の入るタイミングと音量が本作史上最もよかったです。


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連続テレビ小説『風、薫る』

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第8週『夕映え』「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。


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りん(見上愛)は乳がんを患う千佳子(仲間由紀恵)の看護を任されるが拒絶され、接し方に悩む。直美(上坂樹里)らと模索する中、患者や周囲の言葉にも揺さぶられ、答えを見いだせないまま葛藤が深まる…。やがて千佳子の微細な変化に気づき、主治医・今井(古川雄大)へ相談しつつ、夫・元彦(谷田歩)との関係に踏み込む決断を迫られる…。
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放送開始から2か月が過ぎて

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NHKの連続テレビ小説『風、薫る』の放送が始まってから2ヶ月が経過した。

これは全体の3分の1が終わったことを意味している。

個人的には、「3分の1が終わったのに、あまり内容の進捗はないなぁ」という印象だ。

でもって、今週の「土曜日ダイジェスト版」は、基本的には本編の流れをそのまま追いかける形で作られている。

普段であれば、「本編」の内容を超えて「土曜日ダイジェスト版」が面白くなることはほとんどない。

しかし、今週分の「土曜日ダイジェスト版」には、これまでにない工夫や努力がはっきりとみられた。

特に、新しく追加する解説のナレーションをほとんど使わずに構成されていた点は、見事である。


「本編」が抱える課題と「土曜日ダイジェスト版」の成果

このドラマの「本編」には、物語の土台となる登場人物の性格や状況の描き方が不十分であるという課題がある。

そのため、視聴者は話の内容をすぐに理解することが難しく、自分で足りない部分を想像して補う必要があった。

「本編」の映像だけでは、お話の展開に納得できない部分も多かったのである。

しかし、登場人物たちの背景を好意的に想像しながら見てみると、一つひとつの場面や演出自体は決して悪い出来ではない。

今回の「土曜日ダイジェスト版」は、余計な部分をそぎ落としたことで、その場面ごとの良さがはっきりと証明される形となった。

ドラマの制作陣は、細かなフレーム単位で映像を細かく切り貼りし、丁寧に1本の番組へとつなぎ合わせたのだろう。

視聴者にとって不要だと感じられる場面が、徹底的に取り除かれていることがその証拠だ。


人間関係の描き方の変化

具体的な例を挙げると、今週の「本編」の序盤にあった、医師たちの企みが見え隠れする場面が、ダイジェスト版では完全にカットされた。

主人公のりん(見上愛)が主治医に相談をする場面でも、不快に感じられるような嫌味な表現を全て削除していた。

また。「本編」では、主人公たちを見下すような視線や冷たい態度が何度も描かれていたが、「土曜日ダイジェスト版」ではそうした場面が排除)された。

そのため、医師と看護婦、あるいは上司と部下の間に、ごく普通の良い信頼関係が築かれているように見えた。

これは、今後の物語に悪い印象を残さないための工夫だと考えられる。


登場人物の魅力とドラマの工夫

「本編」では、看護の世界における見習いと一人前となった際の違いや、看護婦と看病婦の役割の違いといった大切な背景が説明されていなかった。

にもかかわらず、人間関係の対立を煽るような描写や、主人公たちを必要以上に低く扱う表現が多すぎた。

周りの人物の評価を下げることで、相対的に主人公たちを立派に見せようという制作側の意図があったのかもしれない。

しかし、主人公自身の魅力や成長が十分に描かれないまま周囲を悪く描いてしまうと、全ての登場人物が低いレベルで言い争いをしているように見えてしまう。

結果として、主人公の良さも全く引き立っていなかったのである。

ところが、「土曜日ダイジェスト版」ではそうした不自然な対立がほとんどなくなっていた。

そのおかげで、医療に奮闘する誠実なドラマとして素直に楽しむことができる内容になっていた。

最近のテレビドラマでは、こうした普通の人間関係を描くことが減り、刑事ものや医療ものでも、安易な対立ばかりを描く作品が増えている。

本作でも、そうした流行を取り入れていたのかもしれないが、似たようなパターンが続くと視聴者は飽きてしまうのだ。

でも、「土曜日ダイジェスト版」では無駄な対立が削られたことにより、主人公たちが懸命に努力する姿がしっかりと伝わるようになった。

その結果、これまで隠れていた主人公の魅力もわずかながら見えてくるようになった。

と同時に、映像を適切に編集した効果は、登場人物の一人であるバーンズ先生(エマ・ハワード)の印象をも良くしたと思う。


時間を有効に使う編集技術

さらに、限られた放送時間の中で感心した部分もある。

物語の終盤にあった、主人公の‘りん’と、りんが受け持つ入院患者で侯爵夫人・和泉千佳子(仲間由紀恵)の夫・和泉元彦(谷田歩)との会話がダイジェスト版では削除されていたことだ。

一見すると話がつながらなくなるように思えたが、その直後に描かれる千佳子との会話の中で、必要な情報がきちんと補われていたのである。

「本編」では、同じような説明や描写が何度も繰り返され、時間の使い方がもったいないと感じる部分が多かった。

言葉ひとつで解決できることをわざわざ長い映像にしたり、長いセリフの後にまた同じようなセリフが続いたりしていた。

しかし、「土曜日ダイジェスト版」では、その重複を上手く利用してすっきりとまとめており、非常に納得のいく編集になっていた。

「本編」の段階でも、このような構成にしていれば、より時間を有効に使えたはずである。


物語の伏線に対する疑問

一方で、黄「土曜日ダイジェスト版」になっても削除されずに残された、いくつかの場面や演出もある。

これらは次回の予告映像にも含まれているため、今後の物語を展開させるための重要な伏線として残したのだと考えられる。

しかし、こうした場面が本当に必要なのかどうかについては疑問が残る。

今後の展開で何かが起きたとしても、それは解説のナレーションを少し入れるだけで十分に視聴者に説明できるはずだからである。

わざわざ「土曜日ダイジェスト版」の15分間という短い時間の中にまで、その不穏な場面を残す必要はなかったのではないだろうか。

せっかく細かな編集によって全体の雰囲気が良くなっていただけに、明確な答えの出ない伏線を残したことだけが惜しまれる。

このような、話題作りのためだけに特定の場面を目立たせるような手法は、作品の質を下げてしまう原因になりかねないのだ。

出演している俳優陣はそれぞれ素晴らしい存在感を持っているのだから、物語の要所要所でその実力を発揮させれば、十分に魅力的なドラマになるはずである。


今後のドラマ作りに向けた改善策

今回の「土曜日ダイジェスト版」の成功と、「本編」の課題を振り返ると、今後のドラマ作りにおける改善策が見えてくる。

まず第一に、登場人物同士の不要な対立や、特定の人物をおとしめるような描写を減らす

視聴者が求めているのは、安易な言い争いではなく、登場人物たちがそれぞれの立場で真摯に向き合う姿である。

「土曜日ダイジェスト版」が証明したように、不快な人間関係を整理するだけで、物語本来の面白さや医療ドラマとしての誠実さが格段に伝わりやすくなるのだ。

第二に、物語の背景となる設定や専門的な違いを、視聴者に向けて分かりやすく説明することである。

作中の言葉の定義や身分の違いが曖昧なままでは、感情移入が難しくなってしまう。

ナレーションを効果的に使い、必要な知識を事前に補う工夫が求められる。

第三に、映像やセリフの重複をなくし、テンポの良い構成を意識することである。

同じ内容を何度も繰り返すのではなく、1回の会話や演出でスマートに伝えることで、視聴者が飽きることなく集中できる洗練された作品になる。


あとがき

今週の「土曜日ダイジェスト版」は、制作陣の丁寧な編集技術と熱意が随所に感じられる、質の高い内容でした。

「本編」が持っていた魅力を最大限に引き出し、すっきりと分かりやすい物語として再構成した手腕は見事です。

登場人物たちの純粋な奮闘や、作品が本来持っている温かい雰囲気がストレートに伝わってきて、これからの放送がさらに楽しみになる仕上がりでした。

朝ドラ『風、薫る』一ノ瀬りん(演・見上愛)のモデル“大関和”とは?──“おっとりヒロイン像”の裏に潜む破天荒な史実と人物像を徹底解説! 新窓で開きます


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田鎖ブラザーズ

TBS系・金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramTikTok

第6話『奪われた“真実”・・・忍び寄る闇 揺らぐ正義』の感想。


父・朔太郎(和田正人)が勤める辛島金属工場で密造された銃が五十嵐組へ流れていた事実が浮上し、両親殺害への関与を疑う真(岡田将生)と稔(染谷将太)は、父を追っていた作家・津田(飯尾和樹)の足跡を辿る。やがて取材ノートの存在に行き当たる中、管内で発生した交通事故は一転して他殺と判明し…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:なし
脚本:渡辺啓(過去作/警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~,Get Ready!)
演出:山本剛義(過去作/最愛,Get Ready!) 第1,2,3,4
   坂上卓哉(過去作/地獄の果てまで連れていく) 第5
   川口結(過去作/まどか26歳,研修医やってます!) 6
撮影監督:宗賢次郎(過去作/映画「#拡散」のみ撮影監督,他作品は照明技師)
撮影:加藤春日(過去作/ドラマスチール〈写真〉撮影担当)
音楽:富貴晴美(過去作/朝ドラ「舞いあがれ!」、花嫁のれんシリーズ、西郷どん)
P:新井順子(過去作アンナチュラル,MIU404,最愛)
主題歌:森山直太朗「愛々」
※敬称略




全てを見抜く眼差しと母親の記憶

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回の感想も、今作の秀逸な物語を追う形で進めていく。

ドラマの第6話に登場した福祉健康課の相談支援係の秦野小夜子(渡辺真起子)のは、相手のすべてを見透かすような独特の雰囲気を持っていた。


詩織「何かゾワッとしませんでした?
 全部 見透かされているみたいで」

その姿に周囲の人間は恐怖を覚えるが、主人公の刑事である田鎖真(岡田将生)はまったく違う感情を抱いていた。

真にとってその感覚は、かつて自分の嘘や隠し事をすべて見破っていた母親の姿と重なるものだった。

幼い頃に時が止まったままの真は、無意識のうちに母親の面影を秦野に求めて近づいていったのだ。


心の壁の崩壊と秘められた本音

7歳のときに両親を亡くした真は、犯人を捕まえるためだけに必死で生きてきた。

弟を自分が守らなければならないという強い責任感を持ち、周囲には弱みを見せずに心を閉ざしていた。

しかし、秦野からかけられた言葉によって、これまで頑なに築いてきた心の防壁が崩れ始める。

真は誰にも言えなかったものづくりの仕事がしたかったという本心を打ち明け、自分を置いて周囲が事件を忘れていく深い孤独と寂しさを涙ながらに吐露したのであった。


救済のふりをした心の支配と新たな危機の予感

秦野は傷ついた人々の心に寄り添う理解者のように振る舞いながら、相手の復讐心を静かに煽り立てる危険な一面を持っている。

同じように孤独を抱える人々が彼女に惹きつけられ、事件を起こす様子が描かれる。

一方で、真の弟である田鎖稔(染谷将太)は独自の行動を起こすが、心が囚われてしまった真にその警告は届かない

複雑に絡み合う人間関係の中で、新たな謎と事件の真相に向かって物語はさらに加速していく…


仕事の描写がもたらす違和感とリアルな悩み

本作が一般的な「考察系ドラマ」と大きく異なるのは、主人公たちが日々の仕事や事件に関わる様子をあえて強調して並行して描いている点だ。

いわゆる赤色下線マーカー太字(強調・刺激・興奮・警告)

そのため、物語を同時に進めようとする今作の構成には、どこか不自然さを覚えてしまう

これは「あくまでも良い意味で」であるが。

終盤での激しい感情の吐露の場面では、仕事を続けて事件を追うよりも、一度休職して医療機関で心のケアを受けるべきではないかと感じてしまうほどのシリアスさにグッと来た。


あとがき

登場人物たちの複雑な心理描写や、過去の事件に縛られた兄弟の絆がとても細かく描かれていたと思います。

それぞれの孤独や葛藤が胸に迫る一方で、これからの物語の進展に大きな期待が膨らみます。

但し、「?」と思うこともありまして、例えば「少なすぎる味方と多すぎる怪しい登場人物」「少し話を引き延ばしすぎているような印象」です。

でも、それ以上の「?」は、今週が本作初担当の川口結氏の「メリハリなき演出」による単調な仕上がりです。

特に、画角がどれも似たような感じで、どアップの超ロングもないので、平坦な感じがしました。

まっ、演出担当次第で変わるでしょうけど。


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拍手[19回]

朝ドラ『風、薫る』一ノ瀬りん(演・見上愛)のモデル“大関和”とは?──“おっとりヒロイン像”の裏に潜む破天荒な史実と人物像を徹底解説!
© 2026 mickey_director / Image generated using ChatGPT (OpenAI)

【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
 ※以下、敬称は部分的に使い分けをします。



大関和さんが“おっとりヒロイン”とは正反対の伝説の史実

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―――ここまで、ごあいさつ―――

俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」、上坂さんが「鈴木雅」を演じて、「日本近代介護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。

第8週『夕映え』では、帝都医大病院で看護婦見習いとして主人公のりん(演・見上愛)が “我が道を行く” と言わんばかりの “おっとりヒロイン” として描かれています。

そこで今回は、‘りん’のモチーフである「大関和(おおぜき・ちか)」さんが、ドラマの “おっとりヒロイン” とは正反対の “ぶっ飛ヒロイン” と言いたい伝説に関する[史実]を記してみます。

きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。


第1章:ドラマより熱い?激しすぎる現実のヒロイン

NHKで放送されている朝の連続テレビ小説『風、薫る』では、一ノ瀬りん(演・見上愛)と大家直美(上坂樹里という2人の見習い看護婦が、帝都医科大学附属病院で一人前を目指して奮闘している(つもり)。

物語の第8週では、看護婦の仕事を認めようとしない入院患者の千佳子(演・仲間由紀恵)と心が通じ合っていく様子が描かれている。

作中では仕事への情熱を燃やす2人だが、実際の歴史に残る彼女たちのモチーフ(モデル)は、ドラマ以上に強烈な個性を持っていた。

特に、一ノ瀬りんのモチーフとなった大関和(おおぜき・ちか)という女性の生き様は、まるで昔の熱血スポーツ根性ドラマを煮詰めたかのような激しさがある。

彼女の本当の姿を知ると、ドラマの見方が変わるだけでなく、彼女たちのことがもっと好きになるのでは?

和は生涯を看護師の発展に捧げた人物で、多くの記録が現代に残っている。

その記録から浮かび上がってくる彼女の素顔は、本人にまったく悪気がないものの、驚くほど容赦のない毒舌家というものだった。

仕事の成果は素晴らしいのに、言葉を残すと周囲がヒヤヒヤするような激しい発言が飛び出す人物だった。


第2章:先輩たちへの強烈な一撃と高いプライド

彼女が看護師や社会運動家として世間に知られ始めた明治後期、新聞の「毎日電報」で彼女のインタビュー連載が組まれた。

明治40(1907)年1月31日から始まったその記事の中で、和は学校の勉強を終えて東京帝国大学医学部附属病院で実習を始めた瞬間の思い出を語っている。


行くともう腰が抜けるほどびっくりしたのは、まるで鬼のような看護師ばかりだったことです。

 ※出典:「毎日電報」明治40(1907)年1月31日付

当時はまだ、きちんとした看護の教育制度が整っていなかった時代である。

それにしても、和の先輩たちへの批判は容赦がなかった。

専門的な知識がないまま患者を乱暴に扱う様子を、次のように激しく責め立てている。


勉強をしていないのはもちろん、体に障害があるか、よほど不幸な境遇のせいで仕方がなく看護師をやっているような、心がねじ曲がった当時の看護師たちは、かわいそうな患者をひどく扱うだけでなく、大声で怒鳴りつけていました。その恐ろしさや残酷さは、とても言葉では言い表せません。

 ※出典:「毎日電報」明治40(1907)年1月31日付

自分がこれから発展させようとしている職業の仲間に対して、ここまで言い切ってしまうのは驚きである。

当時の病院で働く看護師は、専門的な訓練を受けておらず、社会的な立場も低かったのは事実である。

しかし和には、自分こそが日本で初めて最先端の看護教育を受けたという強いプライドがあった。

さらに、名門の武家に生まれたというプライドも重なり、昔ながらの看護師たちを完全に切り捨ててしまった。

現代ならインターネットで大炎上しそうな発言だが、当時はこれが時代の最先端を進む立派な人の意見として、世間に受け入れられていた。


第3章:自分で自分を「天使」と呼ぶ驚きの自信

この新聞連載を読み進めると、和の常識外れなエピソードが次々と飛び出してくる。

彼女の最大の魅力は、自分のことが大好きで、自分の行動に一切の迷いがないところにある。

彼女は、自分と一緒に最初に入学した7人の仲間は全員がキリスト教徒で、人々のために命を捧げる覚悟を持っていたと語る。

しかし、実際に病棟に入ってからの思い出話は、さらに拍車がかかっている。

それまで鬼のように優しさも涙もない看護師にいじめられていた患者たちは、まるで天の使いが舞い降りてきたかのように喜んでくれました。


ある乳がんの患者などは、苦しさのあまり、一晩だけでもいいから大関さん泊まってくださいと泣いて頼むほどでした。

 ※出典:「毎日電報」明治40(1907)年2月1日付

当時の新聞社もこの話に感動したのか、記事の中で「天の使い」という言葉を他の文字よりもかなり大きく印刷していた。

自分で自分のことを天使のようだったと語り、そこに少しの恥ずかしさも感じていない。

苦しんでいる患者のエピソードさえも、自分の素晴らしさを証明するためのエピソードにしてしまう心の強さがあった。

まるで物語の主人公になりきっているかのような思い込みの激しさである。


第4章:ルール無視で突き進む見習い期間

和にとって、病院での実習期間は決して大人しく学ぶだけの時間ではなかった。

未熟な見習いという立場でありながら、彼女は常に全力で突き進み、時には患者の前で祈りを捧げ、キリスト教の教えを広めようとさえした。


私たち生徒は、一生懸命になるあまり、時には涙を流して神の愛を語り、患者の足元にひざまずいて痛みが和らぐように祈ることもよくありました。そのため、他の看護師たちから嫌われたのはもちろん、お医者さんたちからも、看護と宗教の勧誘を一緒にしてはいけないと注意を受けることさえありました。

 ※出典:「毎日電報」明治40(1907)年2月5日付

他の看護婦たちを見下しながら、弱っている患者の前で泣きながら祈る見習いたちが病院に7人もいた。

病院の医師たちが慌てて注意したのも当然の対応である。

さらに彼女の暴走はこれだけにとどまらない。

医者が留守の間に、自分の判断だけで患者を入院させて手術を受けさせ、結果的に命を救ったという武勇伝まで残している。

報告や相談といった組織のルールを完全に無視して動き、結果が良ければすべてよしとして美談にしてしまうあたりは、まさに型破りなヒロインそのものである。


第5章:大臣の家族も実名でバッサリ

当時は個人情報の扱いが緩かったとはいえ、和は自分が看病した有名人のプライベートを、全国紙の新聞で実名とともに暴露している。

例えば、当時の宮内大臣であった田中光顕の妻を看病した時のことを、このように語っている。


神経質な上に心の中のことを言葉にされないので、思った通りに動かないと機嫌を損ねてしまうような方でした。大臣も同じような性格でしたので、本当に苦労いたしました。

 ※出典:「毎日電報」明治40(1907)年2月7日付

国のトップクラスの偉い人の家族に向かって、「夫婦そろって神経質で扱いづらかった」と実名で新聞に載せてしまった。

悪気がないとはいえ、その大胆さには目を見張るものがある。

さらに彼女は、別の高貴な身分の女性を看病した時には、言葉遣いや態度が上品だったと大絶賛している。

相手の生まれや育ちを自分なりに評価し、思ったことをそのまま口に出してしまう性質は、取材の場でも止まらなかった。


第6章:暴走する2人の女性が出会った奇跡

これほどまでに激しい内容のインタビュー記事が生まれた背景には、もう一つの面白い歴史の偶然が隠されている可能性がある。

この和の取材を担当した新聞記者は、当時の社会運動家であった管野スガという女性ではないかと言われている。

スガは後に大きな事件に関わることになる人物で、非常に激しい思想を持った女性記者だった。

彼女もまたキリスト教の教えを受けており、この時期に同じ新聞社にいたことが分かっている。

つまり、自分のことを天使だと信じて疑わない破天荒な看護師と、社会を揺るがすほどの激しいエネルギーを持った女性記者が、向かい合って話をしていたことになる。

この規格外な2人の個性がぶつかり合ったからこそ、これほどまでに強烈な記事が誕生したのかもしれない。

明治という時代が生んだ人間の底知れないパワーを感じずにはいられない。

そして、これほどまでに自分の信念を貫いて突き進んだ和の姿は、どこか現代を生きる私たちの心をも揺さぶる、不思議な魅力に満ちあふれている。


あとがき

朝ドラ『風、薫る』の‘りん’のモチーフとなった大関和さんのエピソードを振り返ってみると、その行動力と強烈なキャラクターに驚かされると同時に、とても爽快な気持ちになりますね。

現代の基準から見るとハラハラしてしまうようなお話もたくさんありますが、それほどまでに「新しい看護の形を作りたい」という情熱が燃え盛っていたのだと感じました。

何もない時代に新しい道を切り拓くためには、これくらい周囲を巻き込んで突き進むパワーが必要だったのかもしれません。

ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。

読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。


参考・出展

田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 新窓で開きます
メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 新窓で開きます
伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 新窓で開きます
毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック 新窓で開きます
土曜会歴史部会(著)「日本近代看護の夜明け」医学書院 新窓で開きます
東京大学医学部附属病院百年史 新窓で開きます
知命堂病院百二十年史 新窓で開きます
リットン・ストレイチー(著)橋口稔(訳)「ナイティンゲール伝 他1篇」岩波文庫 新窓で開きます
宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 新窓で開きます
宮本百合子(著)「宮本百合子全集 第14巻」新日本出版社 新窓で開きます
木原武一(著)「大人のための偉人伝」新潮選書 新窓で開きます
セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 新窓で開きます
真山知幸(著)「偉人名言迷言事典』笠間書院 新窓で開きます



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家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
家族ノカタチ
家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
学校のカイダン
家庭教師のトラコ
彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
からかい上手の高木さん
カルテット
監獄学園
監獄のお姫さま
監察医 朝顔
監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
岸辺露伴は動かない
季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
義母と娘のブルース
きみが心に棲みついた
君と世界が終わる日に
キャスター
キャリア~掟破りの警察署長~
99.9‐刑事専門弁護士‐
99.9-刑事専門弁護士-[2]
共演NG
今日から俺は!!
風間公親-教場0-
競争の番人
京都人情捜査ファイル
きょうの猫村さん
きょうは会社休みます。
行列の女神~らーめん才遊記~
嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
緊急取調室[4]
緊急取調室[5]
金田一少年の事件簿N(neo)
銀と金
クジャクのダンス、誰が見た?
グッド・ドクター
グッドパートナー
グッドワイフ
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
海月姫
グ・ラ・メ!~総理の料理番~
グランメゾン東京
黒い十人の女
黒革の手帖2017
クロサギ(2022)
黒服物語
  • 過去の連ドラの感想記事一覧(け、こ)
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刑事7人
ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
  • 過去の連ドラの感想記事一覧(さ~し)
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[さ~し]
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
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[た]
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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[は]
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
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[や]
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか

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