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連続テレビ小説『風、薫る』

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第77回第16週『新風吹くころ』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


直美(上坂樹里)たちと話して決心したりん(見上愛)は、院長の多田(筒井道隆)と話す。一方瑞穂屋では、シマケン(佐野晶哉)が美津(水野美紀)と卯三郎(坂東彌十郎)の話を聞いて…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15
   内田貴史(過去作/ちむどんどん) 16
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




提灯記事とは裏腹に違和感が止まらない最新回の人物描写

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―――ここまで、ごあいさつ―――

ネットニュース界隈では、先週末から異様なくらいに「提灯記事」が乱発されているが、私が本作に対して1ミリも期待していないことには変わりはない。
そんな思いで見始めた、ラッキーセブンが並ぶ「第77回」。

しかし、内容はアバンタイトル開始直後の34秒時点から「今回も違和感を駄々洩れします宣言」が発出される「アンラッキー展開」である。

そのアンラッキー展開を象徴するのが、院長の多田(筒井道隆)の次のセリフだ。


多田「まことに残念です」

この、多田院長が発した「残念です」という言葉も、本心から出たものか疑問が残る

これまでの展開を好意的な脳内補完フィルターを通さずに見て判断すれば、当然に《厄介な存在がいなくなって喜んでいる》ようにも受け取れるからである。

このように、登場人物のセリフの意図が掴みにくい点がこの作品の特徴と言える。


言葉の座りが悪い?ポエム風以外のセリフ回しに感じる違和感

ちなみに本作の脚本担当の吉澤智子氏は、「ポエム風のセリフの時だけ頑張る」傾向は強いが、それ以外の平場のセリフ回しは思い付きで済ませていることが多い。

今回では、玉田多江(生田絵梨花)の次のセリフに違和感、というか、とても「言葉選びの座りの悪さ」を感じた。


多江「私は ずっと辞めないから」

これ、フツーに考えれば、どうしても「ずっと」を使いたいなら「ずっとここで働くから」だろうし、「絶対辞めないから」が妥当では?

但し、この場面でギリギリで通用するのは、理屈よりも決意を表現する台詞として成立するからだ。

とは言え、日本語的に座りが悪いのは間違いないと思う。


積み重ね不足で説得力に欠ける新潟編の直前展開と人間関係

物語の展開自体は、「新潟編」が始まる直前週間ということで、ことのほか劇的な要素を含んでいるが、そこに至るまでの過程に無理がある。

先日の描写では、ダブル主人公の一人・大家直美(上坂樹里)が、かつての恩人である捨松(多部未華子)に、もう一人の主人公・一ノ瀬りん(見上愛)の処遇(収入減や就職先)の相談した結果として、今回の事態が起きたように見える

しかし、そもそも、直美と捨松が人生の重大局面を相談できるほど深い信頼関係を築いていたようには描かれていないのだ。

過去を思い返してみれば、就職活動での協力や学校での悩みの相談といった場面もあったが、それですら「関係性の親密さ」に関しては曖昧に表現されているだけである。

要するに、《積み重ねがない》ために、重大な決断を下す場面での《説得力が弱く》なっているのだ。


人物を道具扱い?人間関係を無視して都合よく進む物語の歪さ

前章で書いた《積み重ねがない》にも準ずる本作の欠点がもう一つある。

それが、《人物同士の結びつきが十分に描かれないまま事態が都合よく進んでいく》である。

これでは、特定の登場人物が単に《物語を進行させるための便利な道具》のように見えてしまう。

そう、前週で登場した捨松のように、わざわざ過去の関係者を頼る必然性が見出せないのだ。

例えば、捨松を登場させなくても、‘りん’や‘りん’の関係者が偶然に目にする「新聞広告や記事」を《物語を進行させるための便利な道具》にすることだってできる。

そう、都合よく「舎監募集の記事」を読ませればよいのだ。

もちろん、“ドラマ” であるなら、《人と人が心を通わせる過程を描くこと》こそが〈演劇的な作品の醍醐味〉であることは書くまでもない。


またこれ?「後出し」の連発で驚きが半減してしまう残念な手法

これまでの本作では、先に結果を見せてから過去の出来事を説明する手法が何度も用いられている。

この度の一連の「退職から新潟行き」についても、先に「新潟行き」ありきで、「退職」の順序になっている。

確かに、この「後出しジャンケン」的な構成は、本来なら驚きや新鮮さを生み出す効果的な「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」になるはずである。

しかし、本作ではあまりにも同じ手法が繰り返されている。

そのため、受け取る側がその展開に慣れてしまい、新鮮な驚きを覚えにくくなっている。

劇的な効果を狙った作劇が結果として逆効果になっているのだ。


関係性の描写が薄すぎて心に響かないエリート医師の温かい言葉

なかなか、中盤の展開に触れるまでに難題が山積で疲れる。

序盤で、帝都医大病院のドイツ留学経験ありのエリート医師で外科教授・今井益男(古川雄大)が、院長に退職を認められた‘りん’に、廊下で次のように声をかける場面がある。


今井「しかし 共に働いてきた者としては
 さみしいものだな」

これも、前前章、前章で書いた、《積み重ねがない》ために《説得力が弱く》なっている構造だ。

“連ドラ” であることを無視して、この場面だけ切り取れば、《今井が‘りん’を思いやっている》ようには見える。

しかし、フツーに考えて、今井は「共に働いてきた者」と呼べるほどの「同僚」には見えていないし。

そもそも、‘りん’と今井のツーショットですら、ほぼ印象にない

そのために、せっかくの温かい言葉も《形だけのもの》に聞こえてしまう。

「同じ職場で働いていた」という事実があるだけで、深い交流の印象は薄いのだ。

むしろ、今井を含めた全ての医師たちを合計しても、多田院長との関わりの方が印象に残るほどである。

そう、「多田が言うなら分かる」が「今井が言うのには首をかしげる」しかないのだ。


近所に住む設定なら自然なのに!都合よく現れるシマケンの怪しさ

諄いようだが、《積み重ねがない》ために《説得力が弱く》なっている構造は終盤にもあった。

見送りの場面に現れる‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)の行動にも同様の不自然さが残る。

確かに、‘りん’と‘シマケン’のやり取りは、これまで幾度も描かれてはいる。

しかし、これまでの交流も《物語の都合に合わせたもの》が多く、最近の出演には明確な理由が見当たらないのが事実なのでは?

もしも、シマケンが近所に住む人物という設定であれば、頻繁な登場も自然に受け入れられたはずである。

しかし、本作はそのような自然な配置を選択していない。

その結果として、シマケン行動がまるでストーカーのように見えてしまい、違和感を生んでいる。

もちろん、NHKの立場になれば、「集客力のある俳優と登場人物」としての役割は十分果たしてくれている…と、なるのだろうが。


基本を無視した構成のせいで完全に2回分を無駄にした物語の遅さ

まとめよう。

本作は、全体的な設定の組み立てが十分に機能していない。

そのため、場面が切り替わるたびに、不自然な点が目立ち、視聴者が戸惑う原因になっている。

《分かりやすい構成を作る》という基本が、疎かにされているのだ。

さらに、物語の進行速度にも問題があり、先週末に出発させることも可能だったはずである。

結果として、今週の前半の時間を有効に活用できていない印象を与えてしまった。

そう、完全に「2回分」を無駄に捨てた…のである。


日常の積み重ねがカギ!物語の魅力を高めるための自然な見せ方

この作品がより多くの人を引きつけるためには、とにかく、人物の交流を丁寧に描くことが求められる。

劇的な展開を急ぐのではなく、日常の小さな関わりを事前に積み重ねるべきである。

特に、主要な人物たちの信頼関係が深まる過程を明確に示す)ことで、行動の動機に納得感が生まれる。

また、「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」の手法を多様化し、意外性を効果的に使う工夫も有効である。

設定を自然なものに見せるための細やかな配慮が、作品の完成度を高める鍵となる。


あとがき

《積み重ねがない》ために《説得力が弱く》なっている構造の「逆」がありましたよ。

‘りん’が娘の環(英茉)の育児をまともにやってこなかったという《積み重ねが十分ある》ために、環が母親と遠く離れて暮らすことに1ミリもごねないし、ぐずらないのは《説得力が強く》感じました(笑)

もう終わったことですが、個人的には、‘りん’が患者・山本(本田大輔)の死に対して、真剣に向き合い苦悩する様子がないのが残念ですし、「それでいいの?」と思います。

例えば、‘りん’が山本の仏前なり墓前に手を合わせるくらいの謝罪や懺悔があって、新天地で心機一転やり直すのでないと、結局、「患者の死」の「りんの挫折」も、結局は《物語を進行させるための便利な道具》でしかないってことです。

おっと、今回で唯一よかった点は、息苦しいスタジオセットの撮影分に対して、屋外ロケのすがすがしいカットが見られたことです、以上。


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第76回第16週『新風吹くころ』の感想。


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捨松(多部未華子)からの提案に思い悩むりん(見上愛)。直美(上坂樹里)は、りん、美津(水野美紀)、環(英茉)にある提案をする。
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いつもの料理風景なのに?急に始まった違和感だらけの会話劇

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第16週の初日は、ダブル主人公の一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の二人が自宅で落ち着いて会話を交わす場面から始まった

フツーで考えれば、「何気ない日常描写」である。

しかし、本作を半年間以上見続けてきた視聴者であれば、料理をしながら家事をこなすというありふれたシチュエーションであるにもかかわらず、そのやり取りにはどこか不自然な空気が漂っていると感じた人も多いのでは?

何よりも不自然だったのは、主人公の‘りん’が抱えている悩みを唐突に口にし始めた点だ。

それまでの物語の流れからは想像もつかない展開であり、まるで全く別の新しいドラマが始まってしまったかのような錯覚さえ覚える内容だと言わざるを得ない。

一体、脚本家や演出家や制作統括は、どんな意図をもって、先週までの展開から予想できる内容から外すのだろう?


今までの雰囲気はどこへ?話がつながらない脚本への大きな疑問

この違和感の原因は、単に《連続ドラマとして少しずつ積み上げていくべき描写が足りない》という問題だけにとどまらない。

これまで視聴者が見てきた過去のエピソードや、作品全体が(一応は)大切にしてきた雰囲気と、今回の「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」があまりにもかけ離れていることにある。

「一つの物語として地続き」であるはずの展開が “「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」” してしまったことは、作品の質として疑問を持たざるを得ない。

悩む理由がさっぱり分からない!描かれない主人公の心の変化

その上での最大の問題は、《主人公の‘りん’が一体何に対して苦悩しているのか?》という、《物語の核となる重要な部分》が具体的に表現されていないことだ。

その悩みに至るまでの経緯や心の変化といったプロセスが、これまでの放送でほとんど描写されてこなかった

これでは、彼女の行動の理由を視聴者が理解することは難しいと思う。

仕事へのこだわり?それともシマケン?謎だらけの夢の理由

‘りん’がそこまで看護という仕事そのものや、看護婦という職業そのものに強いこだわりを持っているのか、あるいは仕事を解雇された事実に傷ついているのかが、まずもって分からない。

さらに、(相棒?である)直美から「辞めな」と告げられた言葉が原因なのか、それとも愛する家族を思ってのことなのかも曖昧である。

さらにさらに、今現在の働く場所にこだわりがあり「新潟」に行きたくないのか、それとも‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)という存在が心残りなのか?

可能性はいくつも浮かぶが、どれも確証がない。

このように、視聴者が納得できるような丁寧な背景描写は、これまでに一つも示されてこなかったのだ。

そして明確な説明がないまま、最終的に「夢」という抽象的な言葉だけで全てを片付けようとしているのは、いかがなものか。

いいや、これは「夢」という意味が広くて深いキーワードを用いて、本来明瞭に描いて進むべき展開を《ニュアンスで逃げている》だけである!

まあ、多くの信者は気づかないと思うが。

なぜわざわざ新潟へ?時代背景を無視した夢へのモヤモヤ感

「母親が元気に働く姿を娘に見せたい」という《夢》が‘目的’だけであれば、わざわざ新潟の地で、寮の舎監を新しい仕事に選ぶ必要性は薄い。

身内当然である卯三郎(坂東彌十郎)に頼んで仕事を紹介してもらう方法もあるし、捨松(多部未華子)を頼ることだってできたはずだ。

しかも先日、捨松自身が「当時の女性が社会で働くことの厳しさ」について苦言を呈したばかりである。

そうした「厳しい時代背景」があるにもかかわらず、単に《働くシングルマザー》という “現代的な価値観” だけを前面に押し出す展開は、当時の現実とかみ合っておらず理解に苦しむのだが。

まるでポエム?キャラが喋りすぎてリアリティーがない不自然さ

今回のエピソードは、全編が「まるで作り込まれた詩の朗読を聞いている」かのような、作為的な言葉選びが目立っていた。

どの登場人物も、普段以上に流暢に自分の気持ちを語りすぎており、心理描写としてリアリティーに欠ける。

出演している俳優の演技や映像的な部分では決して大きな不満がないからこそ、これまでのエピソードとのギャップが浮き彫りになり、チグハグな印象が強まってしまっている。

では、この “何ともしっくりこない感じ” の根っこはどこにあるのか?

週替わりでガラリと変わる作風?朝ドラらしからぬ急展開の裏側

制作側(ダブル制作統括)は週が変わるごとに雰囲気をガラリと変え、新しい気持ちで物語を展開させようと試みているのかもしれない。

だが、これは「毎日放送が続いていく連続ドラマ」である。

前後のつながりやこれまでの流れを蔑ろにしてまで、急に作風を一新してしまう手法は、物語の継続性を損ねるだけであり疑問が残る。

ちなみに、この第16週の演出担当者は、『風、薫る』は初担当で、朝ドラ関係ではかつて『なつぞら』の助監督、『ちむどんどん』で第22週のみを担当した内田貴史氏で。

助監督のチーフも、本作初担当の平竣輔氏である。

よって、「ダブル制作統括」である小林大児氏と藤並英樹が、意図的に《前週までと作風を切り替えた》のは間違いないと思う。

まあ、おそらく、14日(火)か15日(水)には‘りん’は新潟に到着する(であろう)から、「新潟編から切り替えればごまかせる」と踏んだのだと予想しているが。

置いてけぼりにしない工夫を!ドラマの説得力を高める方法

今後の物語をより魅力的にするためには、週ごとの変化を意識しつつも、これまでに積み上げてきたキャラクターの感情や歴史をしっかりと引き継ぐ演出が必要である。

特に主人公が大きな決断を下したり悩んだりする場面では、その原因となった過去のエピソードを回想シーンなどで丁寧に振り返り、視聴者が置いてけぼりにならない工夫が求められる。

登場人物たちの台詞も、時代背景に合わせた自然な会話劇にとどめキャラクター同士の心の交流を段階的に描くことで、ドラマとしての説得力がより高まるはずだ。

あとがき

感想の本文で「映像的な部分では決して大きな不満がない」と書きましたが、全体的印象は「映像に立体感が乏しい」「画角も人物配置も面白みや工夫がない」とは思います。

「下手くそな紙芝居」を見ているような感じ…です。

その上で、セリフや会話にリアリティーが乏しく、「ポエムの朗読劇」のような内容なので、淡々と進んで終わった印象しかありませんね。

作り手たちは、「ドラマチックにやり切った」と自画自賛しまくりなのでしょうね。

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第15週『差し出せぬ手』「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。


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花火の日、りん(見上愛)は山本(本田大輔)の願いをかなえるため妻・テイ(伊勢佳世)のもとへ連れて行くが、その出来事をきっかけに深く落ち込んでしまう。多田(筒井道隆)からは普段通り働くよう命じられるものの、仕事にも影響が表れる。そんな中、直美(上坂樹里)は長屋での出来事やシマケン(佐野晶哉)とのやり取りを経て、りんを案じながらある決断を下す。さらに捨松(多部未華子)がりんの前に姿を現し、シマケンもまた、りんを支えようと行動を起こす…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------


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ダイジェスト版でやっと見えてくる役者の魅力とドラマの良さ

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このドラマには実在のモチーフ(モデル)がいる。

そのため、物語の大きな流れはそれなりには保たれており、展開に納得できる部分もあることはある。

特に「土曜日ダイジェスト版」を見ると、この作品の良いところが何とかと見えてくる。

それが、出演している俳優たちの演技はとても魅力的だ。

例えば、見上愛さんと多部未華子さんの息の合ったやり取りは、見ていて引き込まれる。

演出の手法も、今週担当の松本仁志氏は特筆すべき部分はないものの、他の演出家よりはだいぶマシである。

また、毎日の放送(=「本編」)では少し過剰に感じられるポエムのような聞き心地の良さだけを重視したセリフや、話題作りのための強引な演出も、「土曜日ダイジェスト版」では、かなり気にならなくなっている。

相当に好意的に解釈すれば、むしろ、《「本編」の良い部分だけがギュッと凝縮されて、質の高い作品のように感じられる》と言ってもよいかもしれない。


ダイジェストが良いからこそ際立つ本編のバラバラ感と薄っぺらさ

しかし、「土曜日ダイジェスト版」がそれなりに良い出来栄えだからこそ、「本編」を見渡した際の《全体像の不十分さ》が際立ってしまう。

一話ずつ、つながっていく連続ドラマとして見たときに、本作は登場人物たちの人間関係や、物語の丁寧な積み重ねがとても薄く感じられるのだ。

直前の放送回から次の放送回へのつながりがほとんど感じられず、まるでバラバラのエピソードを並べただけのように見えてしまっているのだ。

その原因は、《物語の本筋とは関係のない無駄な場面が多く描かれていること》に尽きる。

本当に伝えるべき重要なポイントがズレてしまっているため、登場人物たちの会話や行動が、物語の中で意味を持たなくなっているのだ。

せっかく魅力的な要素がたくさんあるのに、毎日の放送に一貫性がないのは、連続ドラマとして非常に残念でしかない。


何度も使い回される失敗の描写と職場としての不自然なルール

本作には、過去に登場した展開やネタを何度も使い回す傾向がある。

ダブル主人公の一人・一ノ瀬りん(見上愛)が仕事で失敗をする場面がその一例だ。

ドラマでは、‘りん’が同じような状況の中で何度も失敗を重ね、さらに別の場所でも再び失敗を起こす姿が描かれる。

このように失敗の場面ばかりが何度も繰り返された結果、彼女はダブル主人公のもう一人・大家直美(上坂樹里)からクビを言い渡される。

しかし、本来の(リアルな)看護婦(看護師)たちの職場であれば、お互いに注意し合ったり相談したりする関わり合いがあるはずだ。

以前の放送では、そのような職場の様子が描かれていたのに、今回(今週)はそれが抜け落ちている。

失敗の描写は一度だけで十分に伝わるため、そこから周囲とのやり取りを描いてクビという流れにすれば、自然で納得のいく展開になった

さらに言えば、彼女は患者を勝手に連れ出すという重大なルール違反まで犯している。

これでは、かつて、婦人科に勤務する看病婦・三浦ツヤ(東野絢香)が退場したときの厳しい描かれ方と比べて、作品の基準がバラバラであると言わざるを得ないのだ。


特別扱いされる主人公への違和感と失われていくドラマの魅力

それにしも、‘りん’がこれほど大きな失敗を何度も繰り返しているにもかかわらず、その後の丁寧な話し合いや処理の場面が描かれていない

そのため、見ている側には、《なぜ、‘りん’だけがすぐにクビにならずに許されているのか?》という疑問が生まれてしまう。

まるで‘りん’だけが周囲から特別扱いされているような、不自然な印象を与えてしまっているのだ。

さらに深刻なのは、今回の騒動が起きる直前の放送で、主人公は別の失敗によって降格処分を受けたばかりだということだ。

処分を受けた直後にまた重大な失敗を繰り返す姿は、どうしてもキャラクターへの違和感を強くしてしまう。

いや、学習をしない主人公、懲りない主人公として、共感の対象にはなりづらい点も最悪である。

こうした物語のつながりや一貫性のなさが、ドラマ全体の面白さを損ねる原因になっているのは間違いない。

放送がその日だけで完結するのではなく、毎日の出来事が未来へとつながっていくことこそが、連続ドラマの本来の魅力であるはずなのに…である。


主人公の成長を丁寧に描くために見直すべきポイントと解決策

いくつかの明確な改善策が考えられる。

まず、主人公‘りん’の失敗をただ数多く見せるのではなく、その失敗に対して周囲がどう反応し、本人がどう反省したかを丁寧に描写することが大切だ。

看護護同士の関わり合いや、失敗の事後処理をしっかりと描くことで、物語の説得力が大きく高まる。

また、過去のルールや他のキャラクターに対する基準と、主人公への対応に矛盾が出ないよう、作品全体の一貫性を保つ必要がある。

さらに、無駄な場面を減らして、キャラクターたちが成長していくプロセスに焦点を当てれば、誰もが共感できる魅力的な展開になる。

優れた俳優たちの演技や、大きな問題はない演出という強みがあるからこそ、こうしたつながりの部分を強化することが最も効果的な解決策となると思う。


あとがき

ハッキリ書いちゃいますけれど。
見上愛さんや多部未華子さんなど(他にもいます)の演技に見ごたえがあるので、この《失敗続き》《間違いだらけ》《悔やんでばかり》が凝縮された「土曜日ダイジェスト版」を見ると、本気でイラっとします。

恐らく、史実を捻じ曲げても、来週から「新潟編」にしたいので、無理やりに‘りん’に失敗を重ねさせたのでしょうが、ぶっちゃけ “やりすぎ” だと思いますね。

せめて、‘りん’の失敗に関する描写とその処遇については、視聴者が納得できるだけの一貫性や事後処理のプロセスを十分に描く必要があったと考えます。

とにかく、《失敗から成長へと至る周囲との関わり合いを丁寧に補う》ことでしか、《作品が持つ本来の魅力がより明確に伝わる》ことはないと断言したいと思います。


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第75回第15週『差し出せぬ手』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
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直美(上坂樹里)は、多江(生田絵梨花)とトメ(原嶋凛)の前でりん(見上愛)にあることを伝える。途方に暮れたりんが家に戻ると、捨松(多部未華子)が待っていた。一方のシマケン(佐野晶哉)は、りんの助けになりたい一心で…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原案田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12
   新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10
   橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13
   松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
   宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略




ドラマの主人公として真面目に働く姿をもっと見せてほしい

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今回も、アバンタイトルの冒頭から意図を掴みにくいセリフが流れる。


直美「だけど… りんは
 それで 誠実に看護できてると思う?」

ダブル主人公の一人・大家直美(上坂樹里)が、もう一人の主人公・一ノ瀬りん(見上愛)が「これまで誠実に看護を行ってきている」と主張する場面である。

しかし、画面からは‘りん’が本当に誠実に働いているのかが伝わってきていないのでは?

確かに、目に余るような患者の差別や手抜きをしてきたとは言わない。

それでも、特定の患者ばかりを優遇しているように見えていたのが、本当の見え方なのでは?

当然、この程度では「看護の本質」を描いているとは言えない。

要するに、丁寧な仕事ぶりが伝わる具体的な描写が足りないために、視聴者は戸惑うのだ。

‘りん’の主人公としての説得力を持たせるためにも、日々の真面目で一途な奮闘をしっかりと見せるべきである。


主人公の家族思いなセリフに生活感が伴わないのはもったいない

アバンタイトルでも不可思議なセリフ回しは続くよどこまでも…である。


りん「私が働かなきゃ
 環も 母上も生きていけない」

‘りん’が「家族を養うために働いている」と言い張る場面もある。

母親・美津(水野美紀)や娘・環(英茉)のために稼ぐ必要があるという主張である。

しかし、その割には、家族のために給料で贈り物を買うような温かい交流は描かれない。

昭和時代のホームドラマでよく見られたような、「きょうはお給料日だからちょっと贅沢に」なんて、定番の家族だんらんのやりとりが一切ない。

この、‘りん’が《家族を養っている》ように見せて粉った弊害がある。

それが、《家族がただの背景の一部のように見えてしまう》ことだ。

母や娘のみならず、妹やその家族らとの絆が、ドラマとして深く描かれていないために、‘りん’のセリフに現実味が伴わないのだ、

これ、もっと〈生活感が伝わるやりとり〉を盛り込むことで不自然さは解消されたのだが。


時代背景や働く意味を言葉の流行に頼らず行動で描いてほしい

メインタイトル映像明け、劇中で、捨松(多部未華子)「女性が社会で生きる厳しさ」について語られる。


捨松「まだまだ この国では
 女の生きる道は限られていて…」

だが「このテーマ」は登場人物の「捨松」の口からしか語られない。

例えば、清水卯三郎(坂東彌十郎)や、卯三郎が経営する日本橋の商店「瑞穂屋」など、「働く意味」を深く掘り下げられる場所は他にもある。

先日、‘チュウ’こと丸山忠蔵(若林時英)が跡継ぎとなった団子屋「田之上屋」でもいい。

本来であれば、本作は事あるごとに《若い女性が仕事を持つことの意義》や《当時の社会事情》を映し出すべきである。

それなのに、脚本家や演出家や制作統括は「慈善事業」「リターン」といった明治時代には一般的とは言えない用語(単語)を使いたいだけのように見える。

つまり、社会の仕組みや人物の本心を丁寧に描写しようとする姿勢が足りないのだ。

これでは、ただ脚本家が《マイブームの言葉を登場人物に言わせているだけ》になってしまっていると思うが。


周囲に助けてもらう展開なら納得できる過程を丁寧に描いて!

今回の中で、‘りん’が周囲の助けによって、新しい職場を与えられる展開がある。

それならば、病院に限らず全ての周囲の人物との関係性をもっと時間をかけて表現すべきだったと思う。

しかし、私たち視聴者には、帝都医大病院院長・多田重太郎(筒井道隆)ら医師たちとの間にも、どのようなやり取りがあったのかも見えない。

そうした過程が省略されているため、全てが突然起こったように感じられる。

結局、事前の説明がないまま話が進むため視聴者は不自然な印象を拭えないのだ。

《登場人物同士が納得し合える過程》を劇中にきちんと残すことが大切なのに…である。


限られた放送時間だからこそ無駄を削って物語の主軸に集中して!

《事前の説明がないまま話が進む》のは、ドラマの放送時間は限られているからだろうか?

本作は放送時間が限定されているのに、これまで印象の薄かった人物の退場劇に数回分の時間が割かれていた。

その一方で、別の人物はあっさりと姿を消してしまう。

この全体のバランスが崩れている点に、制作側の都合が透けて見える。

物語を引っ張る中心人物が二人いるダブル主人公の構成なら、なおさら時間の使い方が重要になる。

よって、無駄なエピソードを減らせば主人公の失敗や周囲の出来事にも新鮮さが生まれるはずである。

役割の終えた人物の退場劇は手短に済ませ、主軸の物語に集中すべきである。


主人公だけが特別扱いをされると物語の緊張感が冷めてしまう

先日の感想でも触れたことだが。

先々週から先週にかけて、婦人科に勤務する看病婦・三浦ツヤ(東野絢香)が、過労による投薬ミスで「即刻解雇」されたのは記憶に新しいと思う。

それにもかかわらず、主人公の‘りん’だけが処分を免れる理由がはっきりしない。

《ただ主人公という立場だから許されている》ようにしか見えないのである。

こうした 青“贔屓(ひいき)” が目立つと、物語全体の緊張感が失われてしまう。

本来なら、対象が誰であろうと、解雇を言い渡される場面は視聴者に大きな衝撃を与えるはずである。

しかし、これまでの “特別扱い” のせいで、驚きよりも当然の結果だと冷めてしまう。

「そりゃあ、直美も見て見ぬふりはできないよねえ」というわけだ。

物語を盛り上げるための工夫が裏目に出てしまっているのだ。


今後の展開への期待があるからこそ話を引き延ばさずテンポよく進めて!

歴史的な実在の人物(‘りん’のモチーフは大関和、直美のモチーフは鈴木雅)を参考にしているため、今後の展開に向けた伏線は用意されている。

しかし、その話の決着を次の週まで引き延ばすのは時間がもったいない。

影響力や立場のある人物(=捨松)が登場しているのだから、その力で強引に状況を動かすこともできたはずである。

だらだらと進み続ける本作の現状を鑑みれば、時間をかけて引き延ばすよりも、勢いよく物語を展開させた方が効果的なのは言うまでもない。

無駄な時間を減らすことで、物語全体のテンポが良くなり、視聴者を飽きさせない。

展開の遅さが、作品の魅力を半減させる原因になっているのだ。


ドラマが抱える課題を解決して物語に深い説得力を持たせるには?

このドラマが抱える問題を解決するためには、限られた時間の使い方の見直しが必要である。

まず、これまで背景のようだった家族との温かいやり取りに時間を割くべきである。

さらに、主人公が真摯に仕事に向き合う具体的な姿を “日常の場面” として丁寧に積み重ねる。

また、サブキャラクターの退場劇を簡潔に処理すれば、こうした主人公の掘り下げに時間を回すことができる。

時代背景や女性の職業に対する周囲の思いも、セリフだけに頼らず行動で示すことが重要である。

これらを実行することで唐突な展開や特別扱いによる違和感が解消され物語に深い説得力が生まれる。


あとがき

朝ドラ『虎に翼』もそうですが、社会派ドラマの一面を盛り込みたいなら、丁寧に、かつ、確実に社会的な問題を提示して、ポエムではなく、確かなセリフ(=言葉)として、表現しないと意味がないです。

今回も、取って付けたように捨松を登場させ語らせましたが、あまりにも唐突、あまりにも説明すぎて、意味がなかったと思います。

結局、登場人物の行動の動機や社会背景の描写が不足しているのです。

特定のセリフや展開だけが孤立しており、前後のつながりが希薄なために視聴者に違和感を与えています。

限られた放送時間の中で、描くべき主軸と省略すべき枝葉の選択を見直すことが作品の完成度を高める鍵となると思います。
もう、無理でしょうけど。


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第74回第15週『差し出せぬ手』の感想。


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直美(上坂樹里)が団子屋を訪ねると、シマケン(佐野晶哉)がやってくる。りん(見上愛)のことを心配するシマケンに、近況を伝える。一方のりんは環(英茉)のために頑張ろうとするのだが仕事がうまくいかず、悩んでいた。その姿を見ていた直美は、ある行動に出る。
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物語の始まりに感じるもやもやと登場人物の本音が見えない違和感

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アバンタイトルで少し抽象的な(いわゆる「ポエム超」な)語り口があった。

人間としてのあり方なのか何なのか、論点がはっきりしない。

重要なのは、《登場人物の本音が明確に言葉にされていないこと》だ。

しかも、アバンタイトルが終わると全く別の場面に切り替わってしまう。

これでは、ダブル主人公の一人・大家直美(上坂樹里)と‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)によるアバンタイトルが何のためにあったのか疑問が残る。

いや、もちろん、集客力のある俳優と登場人物を出して、批判を避けているだけである…が。


詰め込まれた出来事とりんの悩みが視聴者に伝わらないもどかしさ

メインタイトル映像明けのダブル主人公のもう一人である一ノ瀬りん(見上愛)は、何かに心を痛めているように描かれている。

しかし、ここ一週間の間に詰め込まれた出来事が多すぎる。

そのため、彼女が一体何に悩んでいるのかが視聴者に伝わってこない

もちろん、脚本家や演出家や制作統括が意図しているのは、今週に入ってからの患者・山本(本田大輔)の死に関する問題が焦点にしているようだが。

私は積極的に勧めないが、それでもここは、先日もやっていたような「‘りん’と山本の回想シーン」をインサートカットで使用するべきだったと思う(今回は挿入箇所が正常でなかったと思います)。

それくらいやってもらわないと、アバン同様に不明瞭すぎる。


明治の働く女性にとって大問題の降格処分をあっさり流すもったいなさ

前の週には、看護科の第1期生・土居ヒデ(池田朱那) の退場だけが起きたわけではない。

同時に、責任のある役職「取締」を外されるという大きな出来事も描かれていた。

現代でもそうだが、女性が資格を有して働くのが珍しい明治時代では、当時の女性が役職を降ろされるのは非常に深刻な事態のはずだ。

ましてや、一家の生計を支える立場であれば、なおさら影響は大きい

しかし、本作は、この深刻な状況を深く掘り下げずに、簡単に流してしまっている。


複雑に絡み合うはずの出来事が繋がらずセリフが浮いてしまう残念さ

本来、土居ヒデの退場には、「一人の学生の退場」よりも「看護婦(見習い)の退場」という大きな意味合いが深く関わっているはずだ。

当然、婦人科に勤務する看病婦・三浦ツヤ(東野絢香)の退場も絡んでいる。

さらにそこへ、主人公たちが「取締」に選ばれるという新たな状況も重なっていたのだ。

いや、深掘りするならば、「取締」に選出されることは、‘りん’たちが「日本初のトレインドナース」であるという要素まで重なっている。

直美がアバンで語った「看護師として」という言葉の背景には、これだけの出来事が詰まっているのだ。

したがって、アバンでの直美の “ポエム” には、「ここまでが含まれている」と感じさせなくてはならない

そう、それこそが、それをやることこそが “連ドラ” だからだ。

しかし残念ながら、本作の脚本家や演出家や制作統括は、それをやっているとは微塵も感じない

であるから、アバンの直美のセリフが、《ただ単にかっこつけているだけ》にしか聞こえないのだ。


積み重なるドラマの面白さを視聴者の想像力に丸投げする制作者への不満

連続ドラマは、これまでの出来事が積み重なっていくからこそ面白くなる。

しかし、本作は過去の出来事を十分に活かせていない

その結果、登場人物の熱いセリフだけが浮いてしまい、心に響かなくなっている。

主人公が仕事に向き合う姿や、責任者として奮闘する姿をもっと描くべきだったと思う。

それをやってこなかったから、視聴者は望もうが望まなかろうが、好意的な脳内補完をやるはめになっている。

わずかな手がかりから、脚本家や演出家や制作統括が本来描きたかったであろう意図を必死に読み取っているのだ。

例えば、数回前から登場する「白壁の割れ目」なんて、興味はないが気になるのである。

要するに、制作者が映像として表現した成果が、極端に少ないのが本作なのだ。

ドラマの面白さは、視聴者の想像ではなく、画面の中のつながりによって生み出されるべきなのに…だ。


過去の出来事と次の展開を丁寧につないで観客に寄り添うストーリー構成

物語のつながりを自然にするためには、過去の出来事を次の展開にしっかりと直結させる必要がある。

例えば、登場人物が悩む際には、その原因となった過去の事件を回想などで明確に示すとよい。

また、複数の事件を同時に詰め込まず、一つの困難を解決してから次の展開へ進む構成が望ましい。

これにより、観客が状況を補完しなくても、主人公の心の動きに自然と寄り添えるようになる。


あとがき

中盤の‘シマケン’にも、一体何を言わせているんでしょ?って感じでした。

とにかく、‘シマケン’の出番創出、時間捻出のために、長めのポエムを書くのが必至なことしか伝わりません

逆に、‘チュウ’こと丸山忠蔵(若林時英)の出番を作ったのは評価できます。

やはり、騒動を作り出すときだけ利用するサブキャラクターなんて意味がないので。

丸山は、事あるごとに、日常で‘りん’と直美に関わるようにするべきだと思います。


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みっきー
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宴会/映像ディレクター(フリーランス)
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東京下町生まれ千葉県在住。
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●フジ 21:00 ブラックトリック~裁きを操る弁護人~(第1話)

〔火曜日〕
●フジ 21:00 さよならノワール(第1~3話)
●テレ朝 21:00 クロスロード ~救命救急の約束~(第3話)

〔水曜日〕
●日テレ 22:00 ファーストクライ 母子救命救急班(第2話)

〔木曜日〕
▼感想の投稿なし

〔金曜日〕
●テレ朝 22:15 名探偵のままでいて(第1話)

〔土曜日〕
▼感想の投稿なし

〔日曜日〕
●TBS 21:00 VIVANT

〔月~木 (夜ドラ)〕
▼感想の投稿なし

〔月~土 (連続テレビ小説)〕
●NHK 08:00 風、薫る(第85回)

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[あ]
Iターン
愛してたって、秘密はある。
相棒 season13
相棒 season14
相棒 season15
相棒 season16
相棒 season17
相棒 season18
相棒 season19
相棒 season20
相棒 season21
相棒season22
相棒season23
相棒season24
アイムホーム
IQ246~華麗なる事件簿~
アオイホノオ
仰げば尊し
青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
悪党たちは千里を走る
あさが来た
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
アシガール[再](2020)
明日の君がもっと好き
明日の約束
明日、私は誰かのカノジョ
アトムの童
あなたには帰る家がある
あなたのことはそれほど
あなたの番です
あなたのブツが、ここに
あのコの夢を見たんです。
アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~
anone
アバランチ
A LIFE~愛しき人~
アライブ がん専門医のカルテ
アルジャーノンに花束を
OUR HOUSE
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
アンチヒーロー
アンナチュラル
あんぱん
アンメット ある脳外科医の日記
家売るオンナ
家売るオンナの逆襲
生きるとか死ぬとか父親とか
生田家の朝
イグナイト-法の無法者-
居酒屋ふじ
遺産争族
遺産相続弁護士 柿崎真一
石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
119エマージェンシーコール
イチケイのカラス[
いつかこの雨がやむ日まで
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
今からあなたを脅迫…
遺留捜査[4]
院内警察
インビジブル
インハンド
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[か]
カーネーション
怪奇恋愛作戦
怪盗 山猫
カインとアベル
帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし
架空OL日記
顔だけ先生
家政夫のミタゾノ
家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
家族ノカタチ
家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
学校のカイダン
家庭教師のトラコ
彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
からかい上手の高木さん
カルテット
監獄学園
監獄のお姫さま
監察医 朝顔
監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
岸辺露伴は動かない
季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
GIFT
義母と娘のブルース
きみが心に棲みついた
君と世界が終わる日に
キャスター
キャリア~掟破りの警察署長~
99.9‐刑事専門弁護士‐
99.9-刑事専門弁護士-[2]
共演NG
今日から俺は!!
風間公親-教場0-
競争の番人
京都人情捜査ファイル
きょうの猫村さん
きょうは会社休みます。
行列の女神~らーめん才遊記~
嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
銀河の一票
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
緊急取調室[4]
緊急取調室[5]
金田一少年の事件簿N(neo)
銀と金
クジャクのダンス、誰が見た?
グッド・ドクター
グッドパートナー
グッドワイフ
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
海月姫
グ・ラ・メ!~総理の料理番~
グランメゾン東京
黒い十人の女
黒革の手帖2017
クロサギ(2022)
黒服物語
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刑事7人
ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
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[さ~し]
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
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[た]
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
田鎖ブラザーズ
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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[は]
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
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[や]
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか

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