NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第100回/第20週『家族のかたち』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
りん(見上愛)に背中を押された直美(上坂樹里)は、田之上屋へと向かう。しかし、小川(井上祐貴)は時間になってもやってこず…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
脚本協力:佃良太(過去作/舞いあがれ!,それってパクリじゃないですか?) 第20週
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12,19週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10,18週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13,17週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15,20週
内田貴史(過去作/ちむどんどん) 第16週
平竣輔(過去作/本作第16週の助監督) 第20週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
仕事描写をそっちのけにした展開にモヤモヤする第100回
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―――ここまで、ごあいさつ―――
朝ドラ『風、薫る』の大キリ番の最新話、第100回は、驚くような場面から物語が始まった。
つまり、《直美、一ノ瀬家を出る=結婚する》である。
もちろん、以前からそういった展開を予感させる小さなヒントは出されていた。
さらに、物語の展開上、本日(2026年8月14日)が多くの人たちの夏季休暇の真っただ中であるから、「普段は見ていない視聴者も多い」機関であるから、宣伝効果を含めて「特別な場面」を描くこと自体が大きく間違っているとまでは言えない。
しかし本来なら、この本作の “ドラマ” としてのテーマ・主題である《医療や看護》という《仕事の場面》をそっちのけにしてまで、時間を割いて描くべき内容ではない!
本来の朝ドラ(に限りませんが)であれば、《仕事の場面》をしっかり見せた上で、恋愛や休日の出来事をつなげていくのが自然だからである。
二人が惹かれ合う理由が分からない!置いてけぼりの結婚劇
記念すべき第100回の展開で、どうしても違和感を覚えてしまうのは、《登場人物たちの感情の動きが理解しづらいから》である。
たとえば、陸軍二等軍曹・小川吾郎(甲斐翔真)がダブル主人公の一人である大家直美(上坂樹里)に惹かれた理由や、逆に直美が小川を好きになった理由が、視聴者にはほぼ全く伝わってこない(好意的な脳内補完者は無視させていただきます!)。
その最大の原因は、本作がが《ダブル主人公の設定》をとっているため、一人ひとりのやり取りを描く時間が通常のドラマと比べて削られている点にある。
実際、これまでの放送でも、〈ふたりの会話や交流の場面〉はとても少なく、小川の行動も一方的なストーカーのようにしか見えていないのが正直なところだ。
そのため、直美と小川がお互いに強い思いを寄せるに至った理由や背景が説明不足になり、視聴者が置いてけぼりになってしまうのだ。
つまり、ぶっちゃけて言えば、「直美と小川は互いにどこが好きで結婚するの!?」と、不可解でしかないわけである。
細切れのエピソードが台無しにするプロポーズへの道のり
物語の途中で〈看護婦らしい仕事=せっけんのネタ〉や〈プロポーズの悩み〉が突然挟み込まれる点も、全体のつながりを悪くしている。
せっけんのエピソードなど、物語に脈絡のない出来事が次々と並べられるため、場面ごとのつながりが途切れて見えてしまうのだ。
その結果、本来描くべきプロポーズに至るまでの心の動きや準備の過程が、非常に雑な印象になってしまっていた。
さらに、物語のテーマであるはずの看護と、個人的な恋愛イベントがバラバラに存在しているようにしか感じられないし。
つまり、連続ドラマとして最も大切な《物語のつながりや積み重ね》が壊れてしまっていると言わざるを得ない。
これだって、前回で直美が「この辺りで せきをしている人が多い気がして…」と言った直後に「せっけん」を盛り込むか、最低でも第100回の冒頭に盛り込んでから、直美を団子屋「田之上屋」に向かわせるだけでよかったのである。
主人公の魅力と積み重ねが足りず応援できないもどかしさ
この作品のもう一つのダメな点は、《ダブル主人公の一人である直美というキャラクターの魅力が十分に描かれていないこと》に尽きる。
視聴者が感情移入し、心から応援したくなるような人物描写や努力の過程が、極端に不足しているのだ。
これまで積み重ねてきた、先週までの全95回分の放送内容や設定を一度忘れてしまえば、単体の一週間としてはそこそこ楽しめるかもしれないが。
しかし、過去95回分の放送からの〈成長や人間関係の積み重ね〉こそが、毎日放送される連続ドラマの醍醐味であるはずだ。
その積み重ねを無視して、印象的な場面だけをつなぎ合わせても、本当の意味で作品を楽しめせたことになんて、1ミリも成立しないのだ。
仕事と恋愛を両立させて二人の絆を見せるための改善提案
今回のプロポーズやお祝いの場面は、雰囲気を良くしようという意図は理解できる。
しかし、どう好意的に受け止めようと頑張っても、〈患者を放置して自分たちだけが浮かれている〉ようにしか見えない。
これを改善するには、たとえば直美が急患の対応で外出している緊迫した現場に、熱血漢である小川が駆けつけてプロポーズ、「小川さん、さすがに今は困ります…」という感じの展開にするべきだったのではないか。
これならば、仕事への責任感と個人的な恋愛が見事に融合し、医療ドラマとしての緊張感も保たれる。
また、大勢の仲間が取ってつけたようにお祝いするのではなく、相棒である、もう一人の主人公である一ノ瀬りん(見上愛)から心からの祝福を受ける場面に絞ったほうが、ふたりの深い絆が伝わって感動的になったはずだ。
さらに、物語の終盤で、ほぼ過去の人物である・日本橋の商店「瑞穂屋」の経営者・清水卯三郎(坂東彌十郎)や勝海舟(片岡鶴太郎)、下谷松町教会の元牧師・吉江善作(原田泰造 ex.ネプチューン)を雑に登場させるのも避けるべきだった。
もちろん、吉江はぎりぎりで “あり” だと思うが、《‘りん’と直美のツーショット》よりは明らかに “ドラマ” の感動アイテムして弱いのだ。
つまり、過去の人間関係とはきちんと区切った上で、心から応援して送り出していると伝わる「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」、そして、演技指導を含めた適切な演出に改めるべきである。
あとがき
なんか、今回も「ポエムのようなセリフ三昧」でしたよね。
意味が分かるような分からないような…
これは、前回の「相合い傘のシーン」や今回の「団子やの前の抱擁のシーン」が、意味が分かるような分からないような… だったことと同じですね。
表面的なかっこよさだけを追求して、セリフの本質的な意味や登場人物たちの心情描写を避けるという、ドラマの演出家が最もやってはいけない《ニュアンスや技術を “逃げ” で使う》の定型例です。
要するに、「こんな雰囲気なら、感動してくれますよね」と言わんばかりの “内容がない場面づくり” だということです。
それと同義で、「ポエムのようなセリフ三昧」を、もっと簡単に言えばこうなります。
《意味の輪郭を曖昧にし、文末をあえて途切れさせた “感情のスケッチのようなぶつ切りセリフ”》
ほら、今回は‘エムのようなセリフ’ばっかりでしたよね。
つまり、脚本家本人が「中身を描くつもりがない」ということです…
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【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
「大関和」の感染に向き合う姿勢を中心に看護婦人生の史実
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俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」がモチーフの「一ノ瀬りん」、上坂さんが「鈴木雅」がモチーフの「大家直美」を演じ、「日本近代看護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第19週『黎明(れいめい)の翼』では、一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)が、新潟での赤痢感染症の対応に追われた姿が描かれました。
そこで今回は、一ノ瀬りんのモチーフとされている「大関和」の感染に向き合う姿勢を中心に看護婦人生全体の[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
恩師との別れを乗り越え看護の未来へ挑む大関和の新たなる一歩
明治29(1896)年4月18日に、恩師である宣教師マリア・ツルーがこの世を去った。
新潟から江戸(東京)に戻った大関和は、すぐに、マリア・ツル―が設立した療養施設(療養所)「衛生園」へ足を運び、最後の最後まで寄り添って看病した。
しかし、悲しみに暮れる暇もなく、鈴木雅が立ち上げた東京看護婦会の活動に携わることになった。
同年に作られた「東京看護婦講習所」では、和も教壇に立つことになった。
雅は指導者に必要なのは知識だけでなく、生徒が目標にしたくなるような存在感だと考えていた。
であるが、雅は自分にはその魅力が欠けていると感じており、和こそが指導者にふさわしいと見抜いていた。
こうして、日本で初めて看護婦の手で設立された画期的な養成機関が動き出した。
一流の技と武家の誇りで頼りにされた大関和の現場レッスン
当時の看護婦学校は2年制が主流だったが、この講習所は3年間じっくり学ぶカリキュラムを用意した。
初めの半年間は10の講義で基礎を固め、後半の半年間で実際の技術を磨く仕組みだった。
2年目以降は現場へ出向き、先輩の指導を受けながら一人前の仕事ができるよう訓練した。
和は授業を担当しながら、自らも現場へ派遣される看護婦として精力的に動いた。
また、明治維新から約30年が経過していたが、「武家の娘」という彼女の血筋は大きな信頼につながった。
特に裕福な家庭では身元の確かな人物が求められたため、和の存在はどこでも大歓迎された。
家族を任せて仕事に挑む大関和と頼もしい母の温かな絆
東京に戻って3か月後、政治の重鎮であった後藤象二郎から付き添い看護の依頼が入った。
心臓病の療養に同行するため、和は再び家族と離れて箱根へ向かわなければならなかった。
家を留守にしがちな和を支えたのは、還暦を過ぎても元気に家事を仕切る母・哲であった。
母が家庭を守ってくれたおかげで、和は安心して自分の役割に集中することができた。
かつて自分を厳しく育てた母は、孫たちにはとても優しく接していたのだ。
頼もしい母の存在があったからこそ、和は現場での仕事に専念することができたわけである。
母の背中に憧れて同じ医療の道へ進む頼もしい子どもたち
長男の六郎は甘えん坊な面があったが、学業では優秀な成績を修めた。
六郎は第一高等学校を経て東京慈恵医院医学校へ進み、医師への道を歩み始めた。
また娘の心も、母親と同じように看護の道を志して専門の学校へ入学した。
仕事に追われて母親らしいことができず、和は自分を失格だと責めることもあった。
しかし子どもたちは母親の背中を誇りに思い、同じ医療の世界を目指してくれた。
家族の理解と成長は、和にとって大きな救いと喜びであった。
危険な現場に飛び込み奇跡を起こした大関和の感染症対策
戦争が終わった後、各地で赤痢などの危険な感染症が猛威を振るった。
群馬県で集団感染が起きた際、和は自ら志願して生徒2人を連れて現地へ飛び込んだ。
現地では隔離施設の消毒を徹底し、衛生環境を劇的に改善させた。
さらに腹痛を和らげる温熱療法や珍しい処置を施し、患者の苦痛を取り除い)た。
その結果、本来なら4人に1人が亡くなる病気でありながら、死亡率を5%以下に抑え込んだ。
この信じられないような成果は、医療関係者の間で大きな話題となった。
命を救うため休まず走り続けた大関和のあふれる情熱
翌年以降も埼玉や群馬の現場へ赴き、和は感染症対策の専門家として頼りにされた。
彼女が指揮を執る場所では二次感染が起きず、多くの命が救われた。
あまりの評判に依頼が殺到したが、頼みを断れない和は休日返上で働き続けた。
「働き過ぎだから、少し休んだほうがいい」と周囲から心配されても、和が立ち止まることはなかった。
多くの生徒が和に憧れて入学してきたため、彼女は責任感を持って教壇に立ち続けた。
あとがき
明治という激動の時代に、強い信念を持って看護の道を切り拓いた大関和さんの姿には本当に感銘を受けますね。
自分の身を粉にしてまで多くの命を救い、さらに後進の育成にも情熱を注いだ彼女の生き方は、現代を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれます。an>
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
■メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 ![]()
■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
■毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック ![]()
■宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 ![]()
■セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 ![]()
■青山誠(著)「大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール」角川文庫 ![]()
■田中ひかる(監修)「大関和 明治のナイチンゲールたち」平凡社 ![]()
■櫻庭由紀子(著)「戦う白衣の天使?大関和・鈴木雅ものがたり」内外出版社 ![]()
■フロレンス・ナイティンゲール(著)小玉香津子,尾田葉子(訳)「看護覚え書き」日本看護協会出版会 ![]()
■フロレンス・ナイチンゲール(著)湯槇ます,薄井坦子,小玉香津子,田村眞,小南吉彦(訳)「看護覚え書』現代社 ![]()
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第99回/第20週『家族のかたち』の感想。
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田之上屋で直美(上坂樹里)を待っていた小川(甲斐翔真)とりん(見上愛)は偶然出会う。小川と直美の話を知ったりんは、家に戻って直美と向き合って直美の気持ちを聞く。一方、ある雨の日、横沢(井上祐貴)とシマケン(佐野晶哉)が鉢合わせになり…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
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脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
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演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12,19週
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橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13,17週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15,20週
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平竣輔(過去作/本作第16週の助監督) 第20週
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「恋バナ」よりも二人の「看護の歩み」を丁寧に届けてほしい
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私が見たいのは、いいや、私が見ているつもりの朝ドラは《看護婦の黎明期で頑張った二人の女性の物語》なのだが。
どう、超好意的に解釈しても、ただの《明治時代のモテモテ女子の恋愛ドラマ》にしか見えないが。
さて、今回を見れば、脚本家や演出家や制作統括が、これでもかと言わんばかりに恋バナを強調したいことは一目瞭然だ。
しかし、私を含めて多くの視聴者が期待している中心軸(テーマ)とは大きく乖離している。
もちろん、作中で恋バナを描くこと自体を全面的に拒否しているわけではない。
ただし、本来のテーマである看護や医療の描写を後回しにしてまで、恋バナを優先する姿勢には疑問しかない。
本来であれば、ダブル主人公が目指す理想の姿や、人々の生命を守るための活動過程を最後まで丁寧に表現すべきである。
例えば、先日放送された「新潟での赤痢感染症対応の場面」では、過去の記憶を織り交ぜながら結末まで‘それなりに’丁寧に過程が描かれていた。
しかし、前回の第98回(2026年8月12日放送)の終盤11分過ぎに、感染病につながるような “伏線” となるような「せきこみ」がありながらも、その後の経過が一切描かれないまま放置されている。
直美「この辺りで
せきをしている人が多い気がして…」
これでは、作品の本質を見失っていると指摘するしかないレベルである。
主人公たちが人々を助ける重要性を掲げている以上、その成果や経過を省略することは《作品の根底を揺るがす重大な問題》である。
看護婦としての生き様を軸にしたブレない物語が読みたい
本来この作品は、《傷ついた人々の手当てや世話を行う女性たちの成長を描く旅路》のはずである。
それにもかかわらず、初期のころから《特定の相手だけに都合よく寄り添うような場面》が目立っている。
このような描写は、《作品自体の前提や世界観を自己否定することと同義》である。
もし、脚本家や演出家や制作統括が〈人間同士のケア〉を描く工程を意図的に避けるのであれば、わざわざ「看護婦」を主人公の設定にする必要も、「明治」を時代設定にする必要は全くないのだ。
令和の〈シェアハウスを舞台にしたラブロマンス〉として一から制作した方が自然であったかもしれない。
思い出してほしい。
過去の朝ドラにも賛否を呼ぶ作品、とくに、酷評が多く「迷作」と呼ばれた作品も多く存在したが。
それらの作品群だって、「沖縄料理と料理人の話」「管理栄養士とギャルの話」など、全体の主題から逸脱しない範囲で進行していたのだ。
対して現在の『風、薫る』の展開は《焦点が完全にブレ》ており、《何を伝えたいのかが致命的に曖昧》になっている。
恋愛要素を盛り込むにしても、本来描くべき職務の全貌を完結させてから配置するのが物語の基本的な順序ではないだろうか。
一週間の枠に合わせるだけの展開ではなく丁寧な過程が見たい
後半(特に、ダブル主人公が学校を卒業したあたり)に入ってからは、画面上の過半数が恋愛の場面に費やされており、物語の進む方向性に違和感が募る。
歴史的な事実や実在の人物の記録を基に構成しているため、年表に沿った展開が組み込まれているのは理解できる。
しかし、一週間ごとに一つの大きな出来事を強引に区切って処理しようとする傾向が強く見受けられる。
その結果として、枠内の時間に空きが生じると、埋め合わせのように恋愛場面が挿入されてしまう。
そして一週間が経過すると、前のテーマは忘れ去られたかのように次の出来事へ遷移する。
つまり、《出来事の始まりと終わりのみを見せられる》ため、途中の過程が存在せず視聴者の記憶に残りづらいのだ。
よって、登場人物たちの日常業務と心模様の変化を組み合わせて描くべきところを、完全に分離してしまっている。
複数の主人公を据えている作品だからこそ、双方の描写がぶつ切りになれば、物語としての成立は難しくなるのは当然のことである。
『家族のかたち』という題名に見合う深い物語を描いてほしい
一週間のテーマとして提示されたサブタイトル『家族のかたち』と、実際に画面で繰り広げられる内容との間に大きなギャップが生じている。
月曜日の第91回(2026年8月10日放送)は、若干ながら『家族のかたち』とリンクしそうな気配はあった。
親族との交流やダブル主人公の絆、さらには「無料看護」の実践などが盛り込まれると期待された。
がしかし、実際に蓋を開けてみると、月曜日のあとは音沙汰知れずとなってしまった。
つまり、『家族のかたち』という意図を、強引に「夫婦」「結婚」「独立」といった恋愛周辺のキーワードへと結びつけて消費しているように見受けられ、配慮が不足しているのだ。
やはり、各要素をバランスよく描かない限り、提示されたテーマの意義そのものが失われてしまうのだ。
本来描くべき人間関係や仕事のプロセスを疎かにしたままでは、視聴者の困惑が深まるばかりである。
ドラマらしさを取り戻すために見直しを進めてほしい
物語としての質を取り戻す方法は、もう、本作には「ない」と思うが。
まず、「本編」の構成における優先順位を明確に整理する必要がある。
具体的には恋愛要素を単体で孤立させず、日常の医療活動や患者とのやり取りの中で自然に芽生えるものとして描くべきである。
また、一週間という枠にとらわれすぎて過程を省略する癖を改め、一つの出来事を粘り強く丁寧に描写することが求められる。
さらに編集段階でカットされた未公開の場面が存在するのであれば、「土曜日ダイジェスト版」を活用して物語の繋ぎ目を補強することが有効である。
テーマとして掲げた言葉に責任を持ち、それに合致したエピソードを軸に展開を作る姿勢を取り戻すことが何よりの解決策となる。
あとがき
ここまでの「恋バナ三昧」な状態を、「大関和さんが40歳過ぎまでモテモテだったから」と擁護するネット記事が昨日から投稿されています。
PVを稼ぐ片棒を担ぎたくないのでURLは書きませんけど。
それでも、「史実がモテモテだったから、ドラマが恋愛ものになってもいい」というのは明らかに間違っています。
描くべきものを描かないことが間違っている、そういうことです。
朝ドラ『風、薫る』りん(見上愛)のモチーフ・大関和は「無罪になったら結婚しよう」と誓っていた!直美(上坂樹里)のモチーフ・鈴木雅とつながる切ない恋と波乱の看護人生|ディレクターの目線blog ![]()
朝ドラ『風、薫る』一ノ瀬りん(演・見上愛)のモチーフ・大関和が看護の未来を変えた!感染症との闘いと後進育成に懸けた情熱とは!? ![]()
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直美が再び派出看護にやってくると、反町家の環境は悪化していた。幼い子供たちがいる反町家での看護はなかなか思いどおりにいかず、直美(上坂樹里)は思い悩む。そんなある日、直美の職場に小川(甲斐翔真)が訪ねてきて、マッチの思い出を語り出し…。
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演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11,12,19週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10,18週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,おむすび) 第5,9,13,17週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7,14,15,20週
内田貴史(過去作/ちむどんどん) 第16週
平竣輔(過去作/本作第16週の助監督) 第20週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
室内照明の向きや明暗に違和感!演出基本のキを見直してほしい
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―――ここまで、ごあいさつ―――
重箱の隅を楊枝でほじくるのを承知で書くが。
無料看護対象の反町登勢(前田亜季)の家の室内、いろいろな状況を鑑みても、明るすぎやしないか!
いや、今週は「二人も演出担当がいる」のに、床の上と壁の上部の明るさくらい変える余裕もないというのか?
とにかく、夫・四郎(岡部尚)の背後の障子の先から最も明るい日差しが入るなら、日光に背中を向けている登勢の顔はもう少し暗くするとか思いつかないの!?
まあ、一つのシーンを撮影する際に、「季節は?時間は?天気は?方角は?」を十分に考慮して、照明を作るこむことが「演出技法の‘エ’」だとすれば、そんな「基本の‘キ’」すら、できていないわけである。
シリアスな仕事と恋愛話のギャップにモヤモヤが止まらない
「連続ドラマ」において、物語に変化をつける試み自体は、決して悪いことではない。
そこで確認しておきたいのは、現在の二人の主人公、特にダブル主人公の一人である大家直美(上坂樹里)は、大きな問題を抱えながら初めて行う「無料看護」の仕事に挑んでいる最中の‘はず’である… ということだ。
しかし、今回の展開のように、「仕事が難航している」と明かされた直後に「恋バナ」の話題、いいや正確に書くなら「自宅ランデブー」へ切り替わると、物語の流れに強い疑問が生じるのだ。
例えば、具体的には直美が自宅で笑顔を見せる場面が描かれるが、これは場面の切り替えとして大きな問題をはらんでいると思う。
つまり、「無料看護が難航」「反町家の家庭の問題」「登勢の夫・四郎の看護の課題」「暇な男との恋愛話」の “いずれ” をメインで描きたいのか、全く見えないし分からないということだ。
無料だから手抜き?ヒロインの笑顔が招く要らぬ誤解
さらに掘り下げる。
困ったことではあるが、脚本家や演出家や制作統括は気づいていないようである。
今回提示されている仕事は「代金を受け取らない特殊な事例」であるため、恋愛要素を混ぜ合わせる描き方は注意が必要となるということに…
直美が楽しそうに笑う姿を見せると、視聴者は《無料の仕事だから手を抜いている印象》を受けかねないという危険性である。
つまり、仕事が難航しているのではなく、直美自身が「本気で真剣に取り組んでいないのではないか?」という疑念が生まれてしまうのだ。
結果として視聴者には、《直美が患者家族を見下して手抜きをして看護をしている》ように映ってしまう。
もちろん、本来視聴者に植え付けるべき印象は、《直美が試行錯誤しながら無料看護に向き合っている》に決まっている。
仕事と私生活を分けるヒロイン?本業への気づきが見たい
劇中の描写を見る限り、直美は訪問先へ既に何度も足を運んでいると考えられる。
本来この物語で表現すべき内容は、個人的な交流や求婚の場面でも、家族との和やかな食事風景でもない。
本来は、そうした日常の出来事を通して、直美が何らかのヒントを得て、それを本業の看護に活かす姿を描くべきである。
しかし残念ながら、現在の脚本家や演出家や制作統括では、そうした工夫や展開の工夫が全く機能していない。
であるから、直美が学校を卒業以来、さらに看護の勉強を積み重ね、看護技術の研鑽に勤めているように見えないのだ。
要するに、直美は「仕事は仕事」「私生活は私生活」の人に描いているということ。
そう見えてもいいなら、このままで構わないが。
脈絡のない場面転換が作品のつながりを壊している
意図や目的のない場面を無造作に挿入すると、物語全体の質を落とすだけの不要な描写になってしまう。
物語に緩急をつける目的があったとしても、現状の複雑な状況下では逆効果となり全体の流れを壊してしまう。
例えば、直美の葛藤を描く場合でも、《看護現場》で患者や家族のやり取りを目にして自分自身の境遇を思い出す流れにすれば自然である。
しかし、例えば、今回の「マッチ箱」でも、《看護現場》で見た時と、自宅の台所で触った時の反応が全く違っていた。
つまり、現在の描写は仕事とプライベートが完全に途切れ、《映像としても物語のつながりが失われている》のである。
こんな低次元な映像では、いくら好意的に解釈しようとしても恋愛要素が邪魔をしてしまい、直美が何に悩んでいるのかが不明瞭にしか映らないと思うが。
多忙な年月を重ねたはずなのに主人公たちの成長が見えない
作中では、主人公たちがこれまで非常に多忙であったと説明されている。
そうであるならば、少なくとも「1年以上の歳月」をかけて《多様な看護の実践を積み重ねてきたはず》である。
さらに、過去に病院業務をこなす場面が描かれていた以上、今回の件を経験不足のせいにすることは難しい。
先述したとおり、《看護技術の研鑽に努めているように見えない》のだ。
こうした背景を踏まえると、直美だけでなく、もう一人の主人公である一ノ瀬りん(見上愛)も、医療に従事する人間として十分に成長しているのか疑問が残る。
もしかすると、制作側はドラマ性を高めるために障害を配置しているつもりかもしれない。
でも、設定の整合性を欠いた描写は視聴者の信頼を損ねるだけである。
今週の「土曜日ダイジェスト版」を見れば制作陣の腕前が丸わかりになる
今週(3日間分)に提示された出来事を振り返ると、「土曜日ダイジェスト版」において物語の軸が大きくぶれる危険性があると考えられる。
具体的には1年以上の月日が経過したという重要な背景が無視され、プロポーズをはじめとした恋愛の話題ばかりが目立つ編集になるおそれがある。
「ダブル主人公」の構成であるからこそ、こうした偏りは作品全体の印象を大きく変えてしまう。
仮に編集段階でこれらの恋愛場面が全て除外されるとすれば、それは物語の組み立て自体に問題があったことを証明することになる。
というわけで、今週の「土曜日ダイジェスト版」を見れば、脚本家や演出家や制作統括の技量も判別できるというわけである。
本業の看護につながる場面作りで作品に筋を通そう
本作の評価を高める方法などないと思うが。
まずは、独立して見える要素同士を適切につなぎ合わせる視点が不可欠である。
具体的には、恋愛や日常の場面を描く際にも、必ず主人公の本業である看護のヒントになるような導線を設けることが望ましい。
例えば、娘との会話の中に子供の患者や家族との接し方を見つけるとか、ご近所の老婆との会話に老人の患者への対応のヒントを見つけるとか。
また、主人公が積み重ねてきた経験や時間の経過を大切にし、職業人としての成長が視聴者に伝わる行動を描く必要がある。
こうした要素のつながりを意識して構成し直すことで、ドラマ全体に一本の筋が通り、より引き込まれる作品へと変化する。
あとがき
特記することもないので、ほぼ重箱突きをやってみますと…
なぜ、反町家の人たちは直美のことを、「大家さん」と呼ばずに、いまだに「看護婦さん」と呼ぶのでしょう?
それと、あれだけ「換気だ、消毒だ、清潔第一だ」の割に、直美は帰宅後に手も洗わずにカレーライスを食べるって?
もう、本作に言いたいことは、全てドラマ制作における根源、根本に関することばかりで、正直、敢えて探さない限り、小さいことなんて気にならなくなってきましたよ。
先日夏休みをいただいて、妻と千葉県南部の南房総に行ってきました…
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第5話『暴力被害にあった元暴力団員を支援せよ』、第6話『交通事故被害者の母子を支援せよ』の感想。
【第5話】元暴力団員の高坂卓也(佐久本宝)が勤務先で窃盗を疑われ、同僚から暴行を受けて重傷を負う。かつて夏海(小池栄子)らの支援で組織を脱会し、更生への道を歩んでいた高坂の支援を巡り、絵梨子(北香那)は葛藤を抱く。一方、高坂を信じる雇い主・一丸美喜夫(おかやまはじめ)の前で、高坂は突然、自らが300万円を盗んだと告白。だが、その証言には不可解な点が多く、夏海は自らを責め続ける高坂の胸中に隠された真実があるのではないかと感じ始める…。
【第6話】スーパーの駐車場で6歳の将斗(橋本則行)が車にはねられ、母・あかり(恒松祐里)は自責の念に苦しんでいた。運転していた人気グループの水沢恭太(唐木俊輔)をめぐり、あかりへの誹謗中傷や嫌がらせが激化する中、夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那)は、意識障害で眠り続ける将斗と憔悴したあかりに寄り添う。そんな中、児童相談所から虐待の疑いをかけられたあかりは、思いもよらぬ告白を始める…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1~4,ハラスメントゲーム,BG~身辺警護人~)
演出:河毛俊作(過去作/新宿野戦病院,謎解きレトリック) 第1,2,5話
清矢明子(過去作/新宿野戦病院,最後の鑑定人) 第3,6話
柳沢陵介(過去作/新東京水上警察,Dr.アシュラ) 第4話
音楽:菊地成孔(過去作/岸辺露伴は動かない)
主題歌:chilldspot「ドラマ」
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【第5話-1】主人公の過去と事件捜査の偏り
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物語の冒頭から、主人公の過去の出来事が描かれていた。
その「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」に関しては、ある程度納得して受け止めることができる。
問題はその後の展開だ。
物語が広がっていくように見え(せ)ながらも、実際には警察の捜査場面ばかりに時間が割かれていた。
幸いだったのは、主人公自身が捜査へ過剰に首を突っ込む姿勢を見せなかった点である。
つまり、この主人公は普段から必要以上にトラブルを解決しようとしがちだが、今回は直接的な介入を避けていたことで、冷静さが強調された。
それでも、間接的な影響によって、主人公のおかげで事態は最終的に決着へと向かったように見えたから、結果オーライと言えると思う。
【第5話-2】被害者への関わりと見えてきた課題
今回は、事件に巻き込まれた人物と関係を深める時間が長く用意されていた。
そのため、傷ついた人を支えようとする姿勢がこれまでの放送の中で最も伝わってきた。
物語の終盤には、その人物の将来や仕事面にまで配慮する場面が存在した。
しかし作品全体を見渡すと、困っている人物を親身に手助けする過程が丁寧に描かれているとは言い難い。
要するに、結果的に相手の助けになっていたとしても、単に事件を追う警察官の姿にしか映らない点にこの作品の課題があるのだ。
今回も先入観という重要な視点を扱いながら、相手への接し方が責め立てるような取り調べの域を出ていなかったのが残念だ。
【第5話-3】作品の今後と残された懸念
今まで放送された内容と比べれば評価できる部分が増えており、今後の展開に期待を持たせる兆しはあった。
ただし、物語の裏で進行する長期的で複雑な背景設定(いわゆる「縦軸」)が組み込まれている点が不安要素として残る。
こうした複雑な背景が、本来描くべき人物同士の心の交流を邪魔してしまうおそれがあるからである。
【第6話-1】他の類似ドラマとの酷似や要素の詰め込みすぎ
本作を見終えて感じたのは、今期他局で放送中のドラマ『クロスロード ~救命救急の約束』や『ファーストクライ 母子救命救急班』に酷似した場面が多いことだ。
ちなみに、『クロスロード ~救命救急の約束』と『ファーストクライ 母子救命救急班』は、内容の向上がないことを確認したため、感想の投稿は停止したが。
話を本作に戻そう。
本作も、前述の2作品も、ドラマを盛り上げるために、子どもに関わる問題や複雑な家庭環境、さらには事件の加害者側の事情といった現代的な要素が大量に盛り込まれている。
しかし、話題になりそうな設定を無理に詰め込んだ結果、物語全体のまとまりがなくなっている印象を受ける。
やはり、このような過剰な「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」や小手先の「工夫」を盛り込む必要があったのか?疑問が残る。
【第6話-2】児童相談所の描き方と主人公の存在感
作品の中で児童相談所の活動を丁寧に取り上げた点は非常に評価できる。
特に、市民からの通報を受けた時点で迅速に行動を起こすという実際の仕組みを明確に伝えている部分は素晴らしい。
だが、児童相談所の役割や活躍を強調しすぎたことによって新たな課題が生じている。
つまり、本来のテーマであるはずの《主人公たちが犯罪被害者を支援する姿》がかすんでしまい、主人公としての意味合いが薄れてしまっている本来のテーマであるはずの《主人公たちが犯罪被害者を支援する姿》がかすんでしまい、主人公としての意味合いが薄れてしまっているのだ。
余計な要素を増やしたせいで、作品が本当に伝えるべき中心的な軸から脱線してしまったと言わざるを得ない。
【第6話-3】物語をより魅力的にするための改善点
この作品をさらに面白くするためには、序盤で複雑すぎるサブストーリーを整理することが欠かせない。
本筋に関係のない細かいエピソードは思い切って削減し、被害者支援という本来の主題に焦点を絞るべきである。
社会的な問題をいくつも取り入れるのではなく、主人公たちが被害者の心に寄り添う過程を深く丁寧に描く社会的な問題をいくつも取り入れるのではなくが、観客の心を強く打つはずである。
つまり、役割の重なる要素を削ぎ落として構成をシンプルに整えることで、作品全体に統一感が生まれ、強いメッセージ性が伝わるようになる。
あとがき
どうして、最近の連ドラは《要素の詰め込みすぎ》を平気でやり続けるのでしょう?
確かに、多種多様な視聴者を取り込みたいという思惑、企ては理解できます。
でも、明らかに《ドラマの内容は散漫になり、薄くなる》わけで。
テーマに絞り込むことからやるべきだと考えます。
※次回以降の感想も気分次第で投稿します。
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ホテル音響照明映像会社を経て、2001年独立。
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スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
田鎖ブラザーズ
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(な)
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
未解決の女 警視庁文書捜査官[3]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2026年6月24日に4000万アクセス達成をいたしました。(御礼の投稿


